●息子がわたしのところに来て、小声で「しかし、あんたの奥さんは口達者で辛辣で容赦がないね〜」と言う。お前の母だろうが。いやまったく、そうなのだ。数10年一緒に暮らしてきたが、ここ数年はささいなことで口喧嘩することも度々で、いつも必ず敗戦の屈辱を味わう。妻にこういう才能があったなんて、若い頃は気がつかなかった。リリー・フランキーとみうらじゅんの「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」(扶桑社)での、女との喧嘩についてのふたりのやりとりがおもしろい。
M:女の人との喧嘩はよくないよ。極力、喧嘩しないように、機嫌をとって生きていくのが男でしょ。それでも怒りが収まらないときは、黙って外に出て「うわーっ」って叫ぶんだ(笑)。そうやって少し冷静になってさ、「なぜ怒っているのか」を自分に問いただすんですよ。何が怖いって、そもそも口じゃ勝てない相手に勝負して、思ってもないことを言ってしまう自分が怖いんだから。L:男友達とやるみたいに、女の人とも計算ずくで喧嘩できないもんですかね? M:できないねえ。女の人は、男と違う角度や視点から言ってくるからね。
まさしくその通りだ。妻の機嫌を窺いながら生きるのが男であり、口論では圧倒的に不利な状態でヘタなことを言ってしまい、ますますドツボに嵌るのが常である。でも最近いいテクニックをおぼえた。松岡修造の名言に「怒りを覚えたら頭の中で歌をうたう」があるが、喧嘩の最中これをやるとなかなか効く。「♪聞き分けのない女の頬をひとつふたつはり倒して〜」で始まるカサブランカダンディでもいいし、「♪うさぎ追いしかの山〜」でもいい。夫という立場の人、イザという時お試しください。(柴田)
●iOSアプリの「はりがな」で遊んでみた。まにフェスに出展してくださったブリリアントサービスさんのゲーム。見ず知らずの人と、もじぴったん。もじぴったん的なのは昔からあるらしいので、もじぴったんと書くのは気がひけるな。配られる6枚のひらがなのカードを並べて言葉を作る。ひらがなにはそれぞれ点数がつけられていて、使いにくい「に」などは4点、使いやすい「く」などは1点。ただし「ゆ」が1点なのは納得いかない。
縦横に単語が成立したり、文字数が多いほど得点は高くなる。色枠のコマにはボーナス特典がつき、それもカウントされて高得点になる。最初に起動した時は、オートマッチングされた相手がプレイしてくれなくて、一度も遊べないまま三日目に強制終了させた。先日の相手は、結構マメに返してくれて、平均して3時間に一度ぐらいはプレイできた。気の長いゲームだ。アドオンでアップグレードすれば、一度に遊べるボードが増える。一人用があればなぁと思うが、この気の長さがちょうど良いのかも。/4日かけてゲーム終了。勝った。さぁ次の人とゲームをと思ったが、5時間経っても番が回ってこない。また強制終了か?(hammer.mule)
http://itunes.apple.com/jp/app/harigana/id502735751?mt=8
はりがな
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2012/04/25/images/harigana2.jpg
すきるはあるのに、こるくがない。えいしゃがあるのに、えいしょはない。
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