●サスペンス映画「エクスペリメント」(2010)DVDを見た。その後、これはドイツ映画「es [エス]」(2001年)のハリウッドリメイクだと知って、そっちのDVDも見た。この前のヴァンパイア映画と同じケースだ。あまり楽しい映画ではない。というより不愉快で後味の悪い映画だ。それなのに元ネタまで見てしまうのはどういうわけだ。どこがどう違うのか、ハリウッド流のリメイクの仕方を確認したかったからだ。結局、構造がシンプルで分かりやすくなった一方、謎が生まれちゃったのは皮肉。
14日間の心理学実験に参加して日給1000ドルの高額報酬、という求人広告につられて被験者となった男たちは、実験者から看守役と囚人役に分けられ、模擬刑務所内で24時間それぞれの役割で振る舞うよう指示される。ロールプレイングゲーム感覚で始まった実験も、早くも2日目から様子が一変。男たちは実験の役割と現実の自分の区別がつかなくなり、まるで本物の看守と囚人のようになってしまう。権力を握った看守側と抑圧される囚人側にそれぞれリーダーが現れ、閉鎖空間内の対立が深まる。
多数設置されている監視カメラで暴力行為が確認されれば、赤いランプが点灯して実験は即中止となり、報酬は支払われないことになっているのだが、看守たちの狂気の暴力行為はエスカレートする一方だ。実験者はなぜルール違反を放置しているのか。なぜ中止させないのか。見ていてストレスがどんどんたまる。結局、一人が死んで赤ランプが点灯、彼らは解放される。途中で中止したのだから無報酬のはずだが、どうやら支払われたようだ(?)。主要役者の芝居がうますぎて、かえってリアル感を損ねたという感じがしないでもないが、理不尽で緊張感のあるサスペンスが「エクスペリメント」だった。
結果として、わたしの見た順番は正しかった。「es [エス]」を見た人は「エクスペリメント」を見る必要はないと思う。「エクスペリメント」では看守側と囚人側の対立に実験者はまったく介入しない(監視しているのかさえ疑わしい)のだが、「es [エス]」では個人面接もあるし、監視も完全に行っている。実験中止後の急展開も加え、リアリティのあるいい出来だった。「エクスペリメント」を見て、いまひとつ不満な人が「es [エス]」を見るのを止める気はない。それにしても、権力を握った連中がどんどん理性を失っていくのは怖い。原発では右顧左眄の末の右往左往で腰砕けてみたり、どさくさまぎれに闇法案を閣議決定したり。赤ランプよ、早く点灯せよ。(柴田)
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●先月末。その数日前からやらなきゃと思いながら、仕事でばたついていて、ローン引き落としのための口座入金を怠っていた。当日の夕方に気づき、10分前に銀行に到着。入金しようとしたら通帳やカードがない。銀行セット(というものを作っている)がない。取りに帰っても間に合わない。どうして入金しておかなかったのだ、なぜこの口座のための定期を作っておかなかったのだと悔やむ。
月初、これまた午後になって、このことを思い出し慌ててサイトで調べ、銀行のサービス窓口に電話をする。ローンの引き落としができなかった場合の対応策のことだ。何日後かに二度目の救済引き落としがあるのか、それともどこかに振り込むのか、督促が来るまで待つべきなのか知りたかった。支店で聞くようにと電話番号を教えてくれた。続く。(hammer.mule)
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