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写真を楽しむ生活

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●三浦しをん「舟を編む」を読む(光文社、2011)。「ジェノサイド」を差し置いて2012年本屋大賞を受賞した作品で、川口市立図書館に29冊も買わせたベストセラーである。すいすいと読みやすく半日で読了した。おもしろかったけれど、感動するほどでもない。前代未聞の辞書小説とおだてあげられているが、たまたま舞台が総合出版社の辞書編集部というだけで、コミュニケーション下手なひとの成長を語るいつもの“三浦節”である。簡単に言うと、辞書を作るひとが辞書作りを継承していく話。メインの登場人物のキャラが立っているから、漫画にしたらなお面白いかなと思う軽い小説だ。悪いやつ、イヤなやつはひとりも出てこない。


「舟を編む」というタイトルはちょっと意味不明だが、読み進めると容易に理解できる。新しく編まれる辞書の名は「大航海」である。辞書は言葉の海を渡る舟だ、海を渡るにふさわしい舟を編む、という編集者たちの魂の根幹の思いをこめているのだ。それだったら、辞書づくりひとすじで定年を迎えた編集者や辞書編纂に一生を捧げた老学者について、もっと紙幅を割いてほしかった。辞書つくりの一種狂的な熱についてもっともっと知りたかった。でも、この小説はそれがメインテーマではない。映画化されるようだ。石井裕也監督で来年春の公開予定。松田龍平と宮崎あおい、違うだろうという気がする。いや、絶対に違う。


キャラ立ちといえば、キャラが立たないほうでは冲方丁「天地明察」である(角川書店、2009)。これも本屋大賞だ。登場人物のイメージがつかめないため感情移入ができず、1/4程度を読んで放り出した。ところが、そう思うのはわたしだけかもしれない。人物のキャラクター化に秀でていると評する声も聞く。テーマとしては非常におもしろいのでぜひ再チャレンジしたいと思う。キャラが立たないとしたら漫画になりそうにないのだが、アフタヌーンKCで槇えびしが漫画化している。これはみごとな出来で、原作に忠実で、原作より分りやすい。絵がうまい。構図がいい。漫画と並行して読み進めようか。映画は滝田洋二郎監督で、岡田准一と宮崎あおい、少し違うみたい。いや、大いに違う。(柴田)


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●日曜日にSVGセミナー。書き出し(保存)時の選択肢としては目にしていたが、Web制作では使うことはなかろうとスルーしていた。30分程度のセミナーは見たことはあったけれど、今までの画像形式でもいいや、他のを先に勉強しようと思った。


が、Retina用画像の作成を真剣に考えた半年前ぐらいから私の中でのトレンドワードとなった。SVGのみについて書かれた書籍はなく、あっても洋書。和書だとHTML5用書籍の1コーナー程度。オーサリングツールのない今では複雑なことをするにはJavaScript使い以外にはハードルが高く、画像の代わりに貼ってみましたぐらいになりそう。でもきっとどこかが出すような気もするし、実務にどこまで使えるのかわかっていない点もあったりして、とにかくSVGについて今のうちに頭の中を整理しておこうと、セミナー参加。終わった後は頭の中がすっきり。続く。(hammer.mule)


http://m2.cap-ut.co.jp/event/semi06.html
SEOは伊達じゃない!「制作者も担当者も知っておきたい、結果を出すSEOの基本」
↑これも予定があって行けない……めっちゃ気になるのに〜!

“編集後記………10月2日(火)”には1レスポンス

  1. 編集後記………10月2日(火) http://t.co/TNZsoIRf

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