●昨日の自転車散歩で出会ったふたつの珍物件。一つ目は、蕨市の三学院(金亀山極楽寺)の庭にずらっと並べ立てかけてあった(乾燥させていた?)大量の卒塔婆。もしやと思い近づいて観察すれば、ピンポ〜ン、これはまぎれもなく卒塔婆プリンターによる印刷だった。一番下の施主名以外はすべて同じだ。施主名は手書きで、そこそこ上手である。わが生家の菩提寺では、いままで何度も卒塔婆を書いてもらったが、あきれるほど下手な字でありがたみがない。わたしが書こうかと思うくらい。金満で有名なんだからプリンタぐらい買ったらどうだ。三学院の大門に掲げられたイベント(仏事:卒塔婆もそのためのものらしい)案内の横断幕も文字の揃い具合からプリンター出力に間違いない。マイナーなフォントだ。父母の葬儀のときにあちこちで見た大きな文字も、みんなプリンタ出力だった。嗚呼、味のある手書きの筆文字を見たい。二つ目は、家電量販店で見た「羽根なし」扇風機だ。これがあの有名なダイソンのエアマルチプライアーであるのか。画期的な構造と美しいデザインで、2010年度グッドデザイン大賞を獲得したあれか。しかし9,800円とは安過ぎる。3万円以上するのではなかったか。もちろん、すぐにニセモノであるとわかってましたよ。本物と比べて性能にどんな違いがあるのか知らないが、見た目はそっくり。といっても本物は見たことがないけど。全体に安っぽい仕上げのRJ-FA9000GW。もちろん中国製。まったく恥知らずな模倣大国だが、そんな商品を販売する日本の会社もどうかと思う。ネット上にはダイソン以外の羽根なし扇風機が山のようにあって驚いた。情けない。(柴田)
●卒塔婆プリンター開発の人の話を聞いたことがある。卒塔婆書きって数量が多く、大変らしいですよ。プリンター大好評らしいとか。/ひさびさのオフ。実は前日の昼まで大型修正指示が入るものと思っていてヒヤヒヤしていたが、週明けになったので大手を振っての宝塚観劇。友人と行くことになっていたので、徹夜明けでもとは思っていたが、頭の中に仕事がたくさん残っているのと、そうでないのとでは気持ちが全然違う。今年に入ってから数回ドタキャンしたりした。ドタキャンすることを思うと、なかなか予定は組めない。家に呼びたい人たちがいるけど、呼ぶ側がドタキャンって厳しすぎる……。なのでつい、融通をきかせてくれる人や、メールの返事を待ってくれるような人と会うことになる。最近は友人に会っても、「今日は早く帰るから」と最初に告げることが多かったので、それを言わなくて済むだけでも気持ちが軽い。あ、普段から22時頃には解散するんだけどね。彼女や他の友人らと会う時は、OL時代の常識を思い出す。当たり前のように使ってしまう業界用語だったり、ちょっと早い単語を使ってしまうと、きちんと質問してくれて、ああ、これはクライアントの前では使わない方がいいな、とズレを正せたりする。1年後ぐらいに同じ単語を使うと広げてくれるので、これは世に浸透したんだなぁと思ったり。もちろん試すために会っているわけではなくて、気楽に話ができるところがいいの。美味しいとんかつ屋さんの話をしてて、頷いているくせに、違う話に持っていこうとするから、「聞いてないな? 興味ないやろ?」と言ったら、爆笑しながら「うん」との返答。「何も考えずに話してるやろ?」とお互い突っ込んだりする。/普段走るのを嫌がる友人が、改札でダッシュし、前の人の忘れた切符を渡しに行ったりするのを見たりすると、ええ人やな〜と思う。多くもらいすぎたお釣りを返したり。彼女の甥が拾ったコインを交番に届けようとしていて、彼女が「えらいなぁ」と言ったら、甥は彼女が交番に届けているのを見たことがあるから、同じようにしたと言ったそうな。(hammer.mule)