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カテゴリ ‘ところのほんとのところ/所幸則 Tokoro Yukinori’ のアーカイブ

■ところのほんとのところ


展覧会の準備と写真集の制作と


所 幸則 Tokoro Yukinori


●「PARADOX─TIME アインシュタイン・ロマンスをめぐる冒険─所幸則写真展」


7月1日から開催される大型個展「PARADOX ─TIME アインシュタイン・ロマンスをめぐる冒険─ 所幸則写真展」(ESPACE KUU 空 大正大学 五号館1F)。テーマは1セコンド〜アインシュタインロマンへの流れです。詳しくは次回。
http://taisho-kuu.tokyo/paradox/

PARADOX─TIME アインシュタイン・ロマンスをめぐる冒険─所幸則写真展

PARADOX─TIME アインシュタイン・ロマンスをめぐる冒険─所幸則写真展


キュレーターの太田菜穂子さんにはこのように書いてもらいました。


|Curator Statement|
都市の時間、現代における時間への考察へのお誘い


過去から未来に向かって流れ続ける時間、私たち人類はその時間の運動の中で、一瞬たりとも休むことなく、ひたすら“その先へ”と突き動かされて生きてきました。


それは千年前の百年前も同じこと、ただ21世紀が過去の時代のどれとも圧倒的に違うのは、その場に存在している時間への認識が恐ろしいほど希薄になってしまったことです。


現代人の多くは、SNSの過激なまでの急速な進歩の波の中、目の前よりも他の何処かの時間に関わることに大いなる神経を使わされています。


一体、私たちは何に急かされ、“今、ここで生きる”という唯一の確かな時間との関係性すら、放棄しようとしてしまったのでしょうか?


本展覧会は、人間の支配を超えたこの存在、「時間」について、写真を起点に多角的にその本質に迫ってみたいと考えました。


「時間」へのキーワードを整理し、テーマを投げかけるのは、所幸則。1秒間に3回のシャッターを切る「One Second」という手法で、都市における時間の姿を捉えた写真家です。


彼の問いかけにさまざまなジャンルのクリエイター、アーティストたちが応えるという展開で今回の展覧会は進行します。時間という制約、時間という空間、そこでどのように写真とアートが呼吸をするのかを、皆さんと共有したいと考えています。


写真家を起点とし、複数のクリエイター、アーティストを招いて展開する今回の試み、アーディエンスの反応がなによりも重要なポイントになるはずです。この挑戦にもっとも重要な役割を担う当事者として、どうぞご参加ください。心よりお待ち申し上げます。


【何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない】
アルベルト・アインシュタイン


●タブロイド誌の制作と写真集の造本と


この展覧会用にタブロイド誌を作ることになって、[ところ]はよろこんでいたのだけれども、いわゆる小さめの新聞で8P、内容を決めて埋めていかなきゃならない。


太田さんや僕の文章で1P、作品で2Pは埋まるとしても、写真ばっかじゃタブロイドとしてつまらないので、一緒にコラボレーションをする音楽家、ダンサー、舞台監督、渋谷を撮った時に世話になった建設会社の人、雑誌の編集長、建築家、絵描き、写真家、キュレーター、コレクター、そしてファンにも連絡のつく限りコメントを頼んでみました。


急なことだし、半分ぐらいは断られると思ったので50人くらいに出したら、断る人がいなくて、紙面を埋めつくつくさんばかりだ。編集者って大変だなあと、今更ながらにわかった[ところ]でした。


そして写真集も同時進行。蒼穹舎と詰めの話し合いをした結果、A4変形横長かB4変形横長で、100ページは軽く超える。B4で100ページ越えなら、今時なかなかない【奇書】みたいなものだといわれました。制作費も倍近くかかる。


だけど「アインシュタインロマン」は明らかに大きいほどいい。本屋にもあまり置かれないという可能性は高い。発行部数を半分にしてもA4の1.8倍はかかる。B4の変形横の写真集は手製本で一冊1500円〜1800円もかかるのだそうだ。


なんとか、ここからファンディングが伸びて欲しい。B4で出さないと……記憶に残る本にしたいです。よろしくお願いします。
< https://greenfunding.jp/lab/projects/1083 >


ちなみに超大型プリントによる展覧会もはじまります。二度と見れないサイズだと思います。ぜひ来てください。


●超大型プリントによる展覧会 所幸則「アインシュタインロマン」


〈H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、所幸則「アインシュタインロマン」の開催をご案内申し上げます。走行中の新幹線の車窓からシャッターを切り、流れゆく風景をカメラに収める所幸則。


切り取られる一瞬の中で、被写体となる物は容易に形を変え、日常では感じ得ない“危うさ”を画面に漂わせます。緊張を孕んだ静謐な世界観を、この機会にぜひご高覧ください。〉


会期:6月19日(金)〜7月30日(木)11:00〜21:00 日祝11:00〜20:00
会場:H.P.FRANCE BIJOUX
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 1F
http://www.hpfrance.com/bijoux/


〈これは僕が少年の頃からのスーパースターであるアインシュタインの特殊相対性理論へのオマージュである。僕が生きている間には光に近い速度で地上を走りながら写真を撮る事はとても不可能だろう。せめてもの可愛い挑戦として300Kmで走る新幹線から撮る事で、一部の人には伝わるかもしれないというささやかな試みである。所幸則〉


オープニングレセプション:6月19日(金)19:00〜21:00
大口俊輔(音楽家)と樋笠理子(バレエダンサー)によるイベント


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

■ところのほんとのところ


写真という概念の変化


所 幸則 Tokoro Yukinori


いま写真集制作のための最後の追い込みと、三つ連続である個展のため必死にがんばっている[ところ]です。


写真集制作のために、クラウドファンディングという仕組みを使い始めた時に書いた、ヘッドコピーのような言葉について今日は書いてみます。


< https://greenfunding.jp/lab/projects/1083 >


現在はかなり抑えたものになっていますが、当初はかなり過激で【これまでの写真という概念はすでに崩壊している】というものでした。


[ところ]もこれだけではあまりに説明不足だと思ったのですが、取りあえずキャッチーさを優先させていたのです。しかし、友人が「このコピーでは損をしてるよ」と言ってくれたので、もう少しヒント的な要素も入れようと考えて、【これまでの写真という概念は科学の進化と人間の意識の進歩によって変貌しつつある】にしました。


すると、今度はファンディング会社の担当の方から「少しだけ長すぎる」と言われたので、【これまでの写真という概念は科学の進化と人間の意識によって変貌しつつある】に若干修正しました。


本来何が言いたいかをここで書くことは、非常に長い文になるし普通の人は読みたくないかもしれないと思い、とりあえず説明するのもやめておきました。本当に言いたかったのは、「近代芸術の端っこにいた写真に、やっとチャンスが回ってきた」ということ。こう書くとますます混乱するだけだろうと、[ところ]も思うわけですが。


いわゆるフォトグラフというものは、小さな針穴(ピンホール)を通る光の現象がもととなっている。ピンホールをあけると、外の光景の一部分からの光が穴を通り、穴と反対側の黒い内壁に像を結ぶという現象。こそが写真の本質であり、この現象は古代から知られていたと歴史家たちもみとめている。


文献的にはそのレベルだろうが、まだ文字を持たなかった人類も偶然にそれを発見する機会はあったと考えるのが自然だろう。カメラ・オブスクラと呼ばれるものですら、10世紀頃にエジプトの数学者であり哲学者でもあるイブン・アル・ハイサムが、光学の書の中でこの現象について研究をして、すでに組み立てている。


[ところ]が何を言いたいかというと、現代のカメラとて同じ現象を再現しているに過ぎないということです。


昔は鑑賞するしかできなかったものが、なんらかのメディアに定着することができないかと考えて、ピューター(鉛とすずの合金)板をアスファルトピッチで被覆し、プレートを光にさらすことによって、最初の写真を撮ったとされている。


その後、蒸気を利用した湿板、写真乾板、そしてやっとセルロイドのフィルムが生まれ、一気にカメラが普及したのが35mmフィルムが市場を支配した1960年代から。


光の現象の発見のころから考え方は全く変わっていない事は事実であるし、銀塩が主流になってからを考えても、数千年の中の数10年にしかすぎない。


センサーの性能が急激に良くなってきてもう10年以上になる。ピンホールを通る光の現象のなかで、センサーは銀塩よりも長い時代、中心的存在として君臨するかどうかはわからないけれども、銀塩よりも多くの可能性を秘めているのは確かだろう。


第一に、現像液やフィルムがある程度多様だった時代が終わり、その代わりにRAWデータを現像するということにおいて、今の銀塩フィルムが無くしてしまった多様性があるということ。


第二に、印画紙も銀塩はどんどんと種類が減っていっているのに対して、プリント用紙は今や銀塩の全盛期よりもはるかに増えていっていること。


第三に、「しょせんデジタル」という人がいるが、プリントした時点でそれは実在する紙にあるアナログ物であるということ。


第四に、銀塩の進歩のスピードよりも、センサーや工学的な部分の進歩やソフトウェアの開発により、自由な発想のものが生まれ続け、銀塩よりも遥かに多彩な試みを、あらゆるアーティストがやってもやり尽くせないということ。


銀塩では出現した当時に、マン・レイのような作家があらゆる試みをし尽くした観があったのとは対照的である。この点が最も大きな違いだという気がする。ピンホールカメラで、手持ちで、昼でも夜でも撮れるといったことも、センサーの急激な進歩のおかげであるし、解像度も今では8×10を越えてきている。


写真という概念の変化は、考えれば他にもいくらでも出てくるのではないか。


もちろん、一回シャッターを切るたびに快感と喜びがある、手触りのいい銀塩時代の名機で楽しむのも素敵な趣味であることは間違いがないし、それはある程度残っていくであろう。


かくいう[ところ]だって、たまにはかつての相棒ニコンF2フォトミックや、ハッセルブラッド500CMのシャッターを押してはなつかしいと思い楽しむこともありますが、こと近代芸術においては、第四の要素は非常に大きな問題であると思われるのです。この話はまた次回に。


さて、6月1日から茅場町の森岡書店にて個展「僕が愛した渋谷、そして銀座」が始まっています。また、所幸則写真集「ONE SECOND vol.1 SHIBUYA」の販売もしています。


◎国内外で精力的に活動している所幸則は、街の風景の儚さを的確に表現するため、通常の撮り方ではなく、1秒間の経過を3ショットで撮しとめる、One Secondという独自の技法を用います。


今回は、所幸則のホームタウンであった渋谷に加え、同じ技法で撮影した銀座の光景を展示します。また、森岡書店スペシャルプリントとして、330mm×220mmサイズのイメージを制作しました。


森岡書店茅場町店が入居する昭和2年築の建築とあいまって、時間の流れとともに変化する人と街の儚さは、むしろ、強度を増します。写真の彼方に広がる現実と非現実の揺らぎをぜひご覧ください。[森岡督行]


会期:6月1日(月)〜6月13日(土)13:00〜20:00 6月7日(日)定休
[ところ]在廊日:6月13日(土)午後


会場:森岡書店 東京都中央区日本橋茅場町2-17-13 第2井上ビル305
TEL.03-3249-3456
< http://www.moriokashoten.com/ >


大好きな作品の一つなんですが、[ところ]のミスで作品集に入れるのを忘れてしまった作品があります(↓)。森岡書店では展示だけではなく、この作品をつけて写真集の販売もします。小さいですがオリジナルプリントです。13日間だけの特典です。よろしくね。


・渋谷ハチ公前スクランブル交差点

所幸則「渋谷ハチ公前スクランブル交差点」

所幸則「渋谷ハチ公前スクランブル交差点」


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

ところのほんとのところ
ニューヨーク冬の風物詩が……


所 幸則 Tokoro Yukinori


さて、いろいろな人とのつながりができつつも、[ところ]のNY行きの本来の目的は、写真を撮ることです。まずは、NYの冬の風物詩と思われる、道路から吹き上がる蒸気(というか煙というか)です。これは20年近く前に初めてNYに行ったときの印象から来ています。当時の[ところ]は武田真治君を撮りに行った冬のNYのかっこよさに魅了されました。


いままで何度かNYに行ったものの、真冬に行く機会はなかったのです。そして今回は、ようやくタイミングが合ったので、憧れの蒸気を狙って探しまわったわけです。しかし、思ったよりポイントは少なく、円筒状のものから水蒸気を逃がすための工事がそこかしこで行われていました。そういった貴重な写真も撮れましたけれど、道路からの直接放出ではないのがちょっと残念でした。


そして、旅の最後の方で会ったNY在住の日本人から、意外な話を聞きました。地下鉄の温かい空気が寒い地上に上がって来て、蒸気となって道路から吹き上がる、という説を[ところ]も含め日本人は信じていたように思います。


真実はもっと驚くべき話だったのです。マンハッタン島の地下には色々なケーブルや配管があります。近くにある火力発電所からも来ています。それらの管のヒビや隙間からもれているものが、冬には水蒸気と一緒になって上昇することで、あの幻想的な冬の景観になっていたようです。


この冬の間にはほとんど工事は完了するようなので、NY名物はもう見ることはできなくなるでしょう。ボイラー室から出る水蒸気は変わらず見られますが、それは主にビルの上にあるので、道路から立ち上るのとは違う景色です。


もっとも[ところ]の視点はたまに訪れる人のものであるし、住んでる人からすれば出ない方が快適になると思います。たぶん空気もきれいになるし、道路の交差点での事故も減るでしょう。あの雰囲気がよかったなどというのは、あくまで旅人の感傷やエゴでしかないですよね。


というわけで、一番の目当てはもうほとんどなかったので、最後の一日は盟友・木村達也君と、別のポイントを探しながら効率的に撮影を進めました。運良く天気も味方をしてくれて、満足できる撮影になり、[ところ]はかなり満足しました。もう一〜二回撮影に来れば、個展ができるなというぐらいまでNYの撮影は進んでいます。もっとも、それを[ところ]が作品に仕上げるのには随分かかりそうです。その後のプリント作業もありますからね。


それと、けっこう驚いたことがありました。友人フランコの車に乗る時によく通る道で、車の窓から素敵なビルを見つけました。そこに行きたい、と木村君に言ってみたのですが、彼はそんなビルはまったく覚えがないと言うのです。


しかし、[ところ]も渋谷の街を撮り始めた頃、渋谷歴28年以上なのに、新発見だらけでした。行く場所や道は知っていても、今まで被写体としては見ていなかった物件がいくつもありました。普通はそういう目で見てないのだから、木村君の感覚は当たり前なんだなと思った次第です。


●「アートとして香川を撮り続けるフォトグラファー集団K lovers photograpers TOKYO展」
助成:一般財団法人百十四銀行学術文化振興財団


会期:3月11日(火)〜3月16日(日)11:00〜18:30
会場:gallery cosmos(東京都目黒区下目黒3-1-22 谷本ビル3階 TEL.03-3495-4218)
http://gallerycosmos.com/


所幸則の指導の下、写真に取り組んできた「フォト・ラボK」の卒業展、フォト・ラボK修了生からなるフォトグラファー集団「K lovers Photographers」の選抜作品展が行われます。


いわゆるカメラ雑誌でいうところの“うまい写真”を撮る、あるいはFacebookで「いいね!」をもらえる写真を撮るというのではなく、自分のテーマ、被写体と真摯に向かい合い、作品を紡ぎ出すという写真表現、アートとしての写真に取り組む人々の写真展です。主宰の所幸則の新作も出しています。


普段見慣れた人にとっての香川の風景も、香川を見たことがない人にとっても、フォトグラファーの目を通して表現されるとまったく異なる表情を見せます。写真表現の可能性についても、感じられる写真展になると思います。


3月11日(火)18時からのオープニングパーティには皆さんお誘い合わせの上いらしてください。お待ちしています。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

■ところのほんとのところ
怒濤のスケジュール


所 幸則 Tokoro Yukinori


香川県高松市のCafe & Gallery SOUSOUにおいて、フォト・ラボKからの選抜メンバーと、所塾香川チームによって構成される「k-Lovers Photographers セレクション展」陸チームの展示も始まっています(10月15日から10月31日まで)。一階のカフェでは所幸則の作品の常設展示も始まります。


そして、11月1日から11月31日まで、写真家・所幸則の写真展【本当は秘密の写真家の目】を展示します。高松以外では決して見ることが出来ない展示です。日常的視点から、メインテーマから外れているけれど、いいなと思った瞬間、撮らずにいられなかった写真たちです。


詳しくはこちらを見てください。
https://www.facebook.com/cafe.sousou?rf=164041880318522
http://sou-sou.info/


内容は、room、window、door、海、など[ところ]の部屋の太陽の光と反射によって様々に変化する様を、気がつくたびに撮ったものが主です。


いま「CAPA」で連載中の「所幸則コンテンポラリーフォトファクトリー」でもおなじみの、アインシュタインロマン・四国編と、日本で本当の意味で美しい庭、桂離宮などに匹敵する栗林公園の中で和笛の天才奏者を撮った作品も展示します。会場は栗林公園の直ぐ側ですから、一枚は特別出品ですね。


ほとんどの作品は、「良い写真とは場所を選ぶことなく写真家のインスピレーションで撮れるもの」という[ところ]の持論の証明でもあります。


ただ、昨今のカメラの進歩、特にカメラメーカーの技術者達のもの凄い努力の成果がドンドン表面に出て来て、それほどきれいでもない色でも家庭用プリンタで、現実より華やかで美しい写真が出来上がってしまうこの時代、まぐれでも大量に撮れば時には良い作品が出来てしまうこの時代。


[ところ]のこういう理念で撮った写真がアート足り得るのか。そのことに対する疑問も自分の中にはあります。展示をしてみて、どう自分自身が感じるのかも確かめてみたいと思います。


そして、今回「k-Lovers Photographers」のメンバーの一人が、JR高徳線の屋島駅を撮っていて駅長から展示を頼まれました。そのこと自体はよかったのですが、[ところ]も数枚屋島駅を撮影することになりました。その展示も11月1日からです。かなりきついです。


このテキストを書いた4時間後、朝5時半にはそこに向かうことになっています。それをクリアーしたとして、その後、11月22日にはNYに持って行くプリントを20枚プリントしなくてはなりません。


さて、NYの話は今出たばかりですが、11月14日にはNYに行き、バレエのダンスホールでの作品の展示、邦楽の知人達のライブの撮影など、盛りだくさんスケジュールが組まれています。


これは、栗林公園の中で和笛の天才奏者を撮ったこととも関連があるのですが、鼓や三味線の将来の人間国宝達とも一緒に行くことになっています。そう聞いただけでも[ところ]のプレッシャーの重さがおわかりいただけるでしょうか。


この過密スケジュールの中、11月8日〜10日には、「Mt.ROKKO INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY FESTIVAL 2013」に参加します。
http://rokkophotofestival.com/index.html


この期間中、アルペンローゼにて「東京画」写真展を運営します。RAIECのコミッティーのメンバー太田菜穂子さんのキュレーションで「東京画」の4名の写真家、大西みつぐ、古賀絵里子、鋤田正義、所幸則にフォーカスを当てた写真展です。[ところ]も会場近辺にいます。一日中ってことはないけど、メッセンジャーで会いたいと言ってくれれば行きます。
http://rokkophotofestival.com/2013/tokyoga.html


そして11月25日からは[ところ]の久しぶりの個展も始まります。「sibuya 1second 瞬間と永遠」で作家デビューした思い出の地です。詳しくはまた、お知らせします。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

TOKYO Shibuya Lovers Photographers 初の写真展


所 幸則 Tokoro Yukinori


渋谷ハチ公広場のアオガエルという電車の中で、3月8日から開催していた[ところ]の作った写真家集団 TOKYO Shibuya Lovers Photographers の初展示「変貌する渋谷展」が18日に終わっています。


ですが、ファインアートフォトグラファーの集団としてのTOKYO Shibuya Lovers Photographers の正式な展示は、3月26日から目黒のギャラリーコスモスで行われる「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年です。


なぜかというと、アオガエルは場所の問題でオリジナルプリントを展示していませんでした。まず、渋谷の真ん中から始めようということで、花火を一発打ち上げたようなものだとご理解下さい。


「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年 は正式なオリジナルプリント40枚以上という本格的な展示をします。3月26日(火)から4月14日(日)まで、ぜひ見に来て下さい。


そして3月30日(土)16時30分から、月刊CAPA+デジキャパの統括編集長・石田さんと、[ところ]を含めた作家達でのトークショー。その後18時からレセプションパーティがありますので気楽にご参加ください。


[ところ]はいま、2008年から大量に撮りためている渋谷の写真の中から、この写真展のタイトルに相応しい作品のセレクトの真っ最中です。


これが本当に大変です。一か月づつ区切ってフォルダーを作り整理していますが、ライトルームに対応していないカメラのデータもあるため、整理が二度手間になってしまい、非常に時間がかかります。


さらに、香川県で起こしたフォトラボKという企画の説明会やら、展示やらで大忙しの毎日です。そんななか、今までテレビには散々出た経験はありましたが、ラジオ番組に出る機会が[ところ]に初めて訪れて、興味津々で行ってきました。


FM香川という香川県内だけの放送局で、なんだかとてもアットホームな雰囲気でした。しかしベテランのパーソナリティの巧みな誘導で、[ところ]がこのプロジェクトへの熱い思いを語り尽くして、とても気持ちがよかったです。


ラジオが広告やテレビ番組の制作と違うのは、パーソナリティひとりの力量に負うところが大きいこと。そこがアーティストと重なった感じがして、こういうのいいなあ、と思った[ところ]でした。


・TOKYO Shibuya Lovers Photographers「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年
会期:3月26日(火)〜4月14日(日)
会場:ギャラリーコスモス(東京都目黒区)
http://gallerycosmos.com/main/?cat=1



作品:所幸則「パルコ周辺」


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

オリジナルプリントを見たい!


所幸則 Tokoro Yukinori


[ところ]が以前から関わりたかったものに、パリをテーマにした展示がある。念願かなってとうとう実現した。


[ところ]が参加するのは「エスプリ・ド・パリ展」というオムニバス展だ。参加メンバーがとてもゴージャスで、ロバート・フランク、サラ・ムーン、森山大道らが名を連ねている。光栄なことです。


会期:3月1日(金)〜4月1日(月)
会場:GALLERY ENTRE DEUX(東京都文京区 椿山荘/ホテル椿山荘東京)
http://www.klee.co.jp/entredeux/


◇キュレーターによるギャラリー・トーク
キュレーター・太田菜穂子によるギャラリー・トークが開催されます。写真の魅力をさらに深く理解するシーンです。どうぞお気軽にご参加ください。
3月21日(木)15:00〜15:30 キュレーターは14:00から16:00まで在廊いたします。


[ところ]も初日から駆けつけたかったが、3月5日から始まっている高松で進めているプロジェクト「フォトラボK」の展示の準備で行けず仕舞いだった。


そして、3月8日(金)から[TOKYO渋谷LOERS PHOTOGRAPERS]の結成第一回展「変貌する渋谷」の展示が始まるので、高松での展示を確認したあとはその準備に追われている。


会期:3月8日(金)〜3月18日(月)
会場:渋谷ハチ公広場 アオガエル(東京都渋谷区/東急5000系)


この展示さえ始まれば「エスプリ・ド・パリ展」を見に行くことができる。早く見に行きたい[ところ]である。


参加している作家の、オリジナルプリントを早く見たいのだ。印刷やwebでは絶対に伝わらないものがプリントにはあるからだ。


「エスプリ・ド・パリ展」の[ところ]の作品も、太田菜穂子さんはネットで見ていてあまり関心を引かなかったようだが、オリジナルプリントを見てすごく気に入ってくれた。そういうものなのである。


「フォトラボK」第一期修了生の展示もなかなかに素晴らしいので、ぜひ見に来て頂きたい。[ところ]の高松を撮った作品も展示されています。


「アートとして香川を記録 フォトラボK作品展 part1」
会期:3月5日(火)〜3月24日(日)
会場:香川県高松市サンポート2番1号 高松シンボルタワー タワー棟4・5階
http://www.my-kagawa.jp/event/event.php?id=620
https://www.facebook.com/KagawaPhotographers


半年前まで、写真好きレベルだった彼らがどれだけレベルアップしたか。商業写真に慣れきった人とは違って、ほとんど知識がないからこそ素直にのびた彼らの作品は素晴らしい。


もちろん、たった数か月でファインアート作家としてのレベルに到達したとはとてもいえません。まだまだ稚拙だし、私小説的レベルの人も多いけれど、彼らの一年後、二年後がすごく楽しみな[ところ]です。


さて、このテキストを書き終えたらまた渋谷に行く[ところ]です。今回の渋谷での展示は、ポスターや中吊り広告をアオガエルという電車の中に飾るインスタレーション的なものです。6人が別々のアプローチで撮った渋谷を、是非お楽しみください。気をつけて欲しいのは、雨がふると見られません。


さて、早くポスターのように仕上げないと。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


さて、このテキストが配信される頃、[ところ]は高松から飛行機で東京に向かっているはずです。ヒカリエでの設置にちゃんと立ち会うために。


◎渋谷芸術祭
渋谷ヒカリエ3階アーバンコア特設会場
所幸則主宰 東京渋谷 LOVERS PHOTOGRAPHERS 写真展
http://shibugei.jp/map/index.html#hikarie


高松では今日が個展の初日です。
◎所幸則「One Second 2008-2012」
高松市塩江美術館 10月26日(金)〜12月9日(日)
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/19908.html


アーティストトークが明日28日(土)に高松市塩江美術館で行われるので、今日は渋谷に泊まって、また高松へ帰らなければなりません。[ところ]のために、わざわざその日に東京から来てくれるファンもいるというのですからありがたいことです。


これを書いてる今日は、個展の設営の確認に高松市塩江美術館に行って来ました。以前、お台場のギャラリー21で飾られた「1sec in 1sec」の巨大特殊プリント4枚が、もう一度飾れることになって本当によかった。


この作品は大きすぎるので、展示させてもらえるスペースがあるのだろうか、国内の普通のギャラリーではむずかしいが、美術館とかなら可能かもしれない。なんてことを考えていたら、美術館からのうれしいオファーが来たのです。


そして、そのギャラリー21を運営していたクレーから貸し出された、オリジナルプリントをアクリルのケースに封じ込めたすてきに豪華な20冊限定の作品集「PARADOX-TIME」も展示しています。
http://www.gallery21-tokyo.com/jp/purchase/book_paradox/index.html


これはガラスケースの中に入っていて、[ところ]が在廊している時しか開いて見られないことになっていますが、見たい方は美術館にお問合わせください。とまあ、普段の個展ではやれないようなことも満載なので、ぜひお楽しみくださいね。


それにしても、高松という町でいきなりこういう話が出てくるとはとても意外でした。[ところ]のことなど、家族とその周辺ぐらいしか知らないんだろうと思っていましたから。


世界中でも、アートに本当の意味で興味がある人がある程度存在するのは大都会だけです。パリとニューヨークとロンドンとか。例えばウィーンなどへ行けば、クラシック音楽の曲を鼻歌で歌えたりとか、土地によって様々な文化スタイルがあると思います。


東京でも、[ところ]のまわりでさえ、20〜30人くらいでしょうか、本当にコンテンポラリーアートとしての写真に興味がある人など。大抵の人は、欧米の有名ないくつかの美術館のコレクションが、日本に来ることなど滅多にないというコピーに踊らされ、それを見に行って美術好きと称しているだけでしょう。


まあそんなものだろうと、それほど人に期待していなかった[ところ]です。ところが、昨日取材にきた四国新聞社の記者はなかなか突っ込んだ質問の連発でした。なぜ渋谷を撮ろうと思ったのか、なぜ一秒なのか、どういう流れでこの表現スタイルに行き着いたのか。高松のことをどう思うか。高松ならどこが撮りたいのか。……などなどものすごい勢いで、次々と質問を浴びせてきました。


あれれ、随分いっぱい聞いてくるなー。[ところ]は驚きました。写真誌を含め今までで一番たくさん聞いて来た取材者かも知れない。[ところ]はいままで100回以上の取材を受けています。テレビでもNHKはじめ民放でもTBS以外のキー局がインタビューに来ました。そのどれよりもすごい質問量でした。


彼の記事は楽しみです。11月4日頃の四国新聞に載るらしい。全国紙じゃないので、掲載されたらブログにでもアップしようかな。そしてNHK高松のインタビューが11月2日、放送は11月7日と聞いています。こっちの取材もやたら楽しみになってきた[ところ]です。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

所幸則 Tokoro Yukinori


[ところ]が主宰する香川県の「フォトラボK」が、いよいよ動き始めました。
https://www.e-topia-kagawa.jp/kouza/photolabk.asp


[ところ]は70名近い応募者に対してもうしわけない気持ちで、定員の20名を27名にまでふやしました。なぜ希望する人全員じゃ駄目なのかといわれますが、写真のチェックをするにも、アドバイスをするにも、とうてい対応不可能な人数だからです。


[ところ]は正直一度に10人ぐらいまでが好ましいと思っています。春には第二期生の募集、次の秋には第三期生の募集もあるので、抽選から漏れた人は懲りずにまた応募して下さいね。


さて、[ところ]は自転車が盗まれた後、交通事故にもあったのです。車の陰から突然現れた軽自動車は、ふたつの車線をまたぎ逆方向に走りたかったようで、[ところ]の車にぶつかってきました。車同士の事故は大阪4年、東京29年の運転歴である[ところ]にとっても初めての経験だったので、かなリショックでした。


体は当日は何ともなかったのですが、次に日から少し左側の首筋と肩がおかしいなあという感じでした。保険屋さんがいうことには1:9で相手が悪いので、補償してもらえるそうですが[ところ]がショックなことは変わりがありません。


さて、高松市塩江美術館で10月26日から個展を開催することになったとお伝えしましたが、この展覧会では「渋谷1セコンド」と「ポートレート」中心での展示ということに、最終打ち合わせで決まりました。足りないプリントは18日から20日まで、渋谷のアトリエで行うことになりました。


[ところ]のアーティストステイトメントだけでもわかって欲しいので、「渋谷1セコンド」の展示にあわせて、そのコンセプトムービーも流すことになりました(音楽は徳澤青弦)。これも見てもらえれば、より理解が深まると思います。


所幸則 One Second 2008-2012
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/19908.html


それと「渋谷芸術祭」でも、正式に展示が決まりました。これは東急建設の方、渋谷の街づくり協議会の方、渋谷区の人たちの後押しがあって実現したのです。渋谷ヒカリエ 3F アーバンコアで初めての展示をさせていただくことになり、うれしい気持ちでいっぱいです。以下は案内からの抜粋です。


毎年様々なアーティストを招待してきている渋谷芸術祭が、今年は渋谷の新たなランドマークとなる渋谷ヒカリエ3階特設会場にて、渋谷の街を撮りつづけてきた奇才・写真家所幸則の写真展を開催する。


特設会場では、所幸則が主宰する「東京渋谷ラヴァーズフォトグラファーズ」という、渋谷を愛し記録し続けるアーティスト達の写真を堪能しつつ、メインの所幸則の作品も楽しみください。その背景は実際の渋谷の街が望める絶好の場所。渋谷芸術祭においてこの場所に来ることは、きっと渋谷を更に深く楽しめることにつながるだろう。


2012年実施概要
イベント名:第4回渋谷芸術祭 2012 < http://shibugei.jp/ >
展示会名:所幸則主宰 東京渋谷 Lovers photographers 写真展
会期:2012年10月27日(土)〜10月28日(日)10:00〜21:00
会場:渋谷ヒカリエ 3F アーバンコア内特設会場 入場無料
主催:渋谷芸術祭実行委員会・渋谷道玄坂商店会進行組合・渋谷公園通商店振興組合・渋谷宮益商店街振興組合・渋谷中央街・渋谷東地区まちづくり協議会・学校法人青山学院・東京急行電鉄株式会社
後援:渋谷区


東京渋谷ラヴァーズフォトグラファーズメンバー
主宰:所幸則 サトウタケヒト 布施有輝 金杉肇 渡部暁


[ところ]も含め彼らはいわゆる職業カメラマンでも、商業カメラマンでもありません。ただ、渋谷を愛する写真表現をする写真家達です。キャリアもまちまちですが、渋谷のイメージをおのおの違うコンセプトで撮っています。あと何人か違うタイプの写真家がチームに参加してくれて、一緒に発表できるようになるといいなと思います。連絡お待ちしています。


それ以外にも、つい先日「東京画」のラウンドテーブルという対談シリーズで、所幸則と浅川敏さんの写真家対談が掲載されています。是非見て下さいね。[ところ]の渋谷の新作等もアップされています。
http://www.tokyo-ga.org/magazine/09.html
http://www.tokyo-ga.org/photographers/tokoroyukinori/


そして、しばらくお休みしていたニコニコ動画とユーストリームによる[ところ]の写真にまつわるお話を再開します。
所幸則 1sec(ONE SECOND)
http://com.nicovideo.jp/community/co60744


いつどういうテーマで誰と話すかわからないので、[ところ]に興味のある方はコミュニティに入っていて下さいね。そうするとメールでお知らせが届くはずです。お楽しみに。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


[ところ]にとって初めての、ヌードがテーマの写真展が6月9日で終わった。NYPH(ニューヨークフォトフェスティバル)や中日友好現代美術展なども同時期に出展していたこともあり、今回のNiiyama’s Gallery and sales Salonで行われた「1 second-ほんとうにあったように思えてしまう事」についてお知らせする力がほとんどなくなってしまっていた。他のこと含め、詳細はここに書いてあります。
http://tokoroyukinori.com/info_j.php


個展「1 second-ほんとうにあったように思えてしまう事」が決まったのは去年の年末ぐらいだったから、開催までたっぷりと時間はあったわけなのだが…。突然「NYPH」への出品が決まり、それも「東京画」の参加作家全員ではなく50人前後の中から18人だけが作品を展示する、そのなかに選ばれたというのは光栄なことであり、またNYでの展示は初めてということも相俟って、[ところ]の神経がそっちに向いてしまったのです。


さらに3月末には中日現代美術交流展への出展依頼も来て、しかも草間彌生さんや、荒木経惟さんと並んで展示されるという話で、これも開催時期が同じ。ということで、気持ちが分散してしまったのは否めない。


作家にとっては個展が一番大事なんだけれども、こういう滅多にないような話がまとまってやってくると、[ところ]も集中力が持続できないんだなと思い知らされました。


それでも、[ところ]の初めてのヌード作品オリジナルプリント展の最後の数日間は熱心に見に来てくれる方達も増えて、プリントも二枚売れました。個展で一枚もプリントが売れなかったことはない、という所幸則伝説(?)は続いています。


個展開催前にも売れたので、合計で今回のヌードシリーズは三枚売れたことになります。少しですが売れたことで、ギャラリーに迷惑をかけなかったのが非常に嬉しいのですが、今回のこの個展は、隠れ家的ギャラリーで所幸則の作品に本当に凄く興味があって、買いたい程好きな人達だけがくればいいやという気持ちで開いたので、[ところ]は本当はこれでいいんだとも思っています。動員数ではなく濃度が問題なんじゃないかと最近思っているからです。


美術館などは入場券を沢山売る使命があります。本当は芸術にそんなに興味がなくても、私って芸術好きなのよってことがファッションだったりする人など、誰でもいいから人が集まればそれでいいわけです。[ところ]ら純粋芸術のなかの写真というカテゴリーの人間は、人数至上ではなく本当に好きな人至上のはずなんです。


[ところ]は、もちろん多くの人に好きになってもらえれば、それは一番素晴らしいことだと思っていますが、今回の作品は特別だったのです。


裸体を撮る、そのこと自体が[ところ]にとってはとても個人的な記憶の確認のための行為なのです。僕と彼女の間にあったことが確かに存在したという、事実の証として撮る意味合いが大きい作品であり、被写体にはものすごく愛情があります。本当はそんなに沢山の人に見せたくないという複雑な思いもある[ところ]でした。


それゆえ、渋谷のシリーズと違い極端にエディションも小さく、渋谷は50枚なのに、今回のシリーズは7枚とか、ものによっては5枚だったりします。ですが、一方では印刷物の世界でオランダのファインアートフォトマガジン「Eyemazing」の2012年3月21日発売号に特集されたことにより、この写真の存在は世界の何十万人かの知るところとなりました。
http://www.eyemazing.info/all-issues


そこで、一部の人にでもいいから印刷ではない本物のプリントを見てもらおうという思いでコスモスの新山さんにお願いして個展を開くことにしたのです。そして最終日、平日の昼間にアーティストトークをしました。


告知は3日前でしたが、充分な人が集まり、この作品はなぜ撮ったのか、個展のタイトルである「1 second-ほんとうにあったように思えてしまう事」の意味などを話しました。脱線して今の写真界の様子とか、今後[ところ]はどこにいくのかなども話し、とても濃密な時間が過ごせました。


人間は過去から未来へと繋ぐための遺伝子ランナーだと思っている[ところ]としては、異性との出会いは特別なものなんだという意識があるのでしょう。ヌード作品展にこういうタイトルをつけるということは。「存在の証明」という言葉が殆どのヌード作品に付いています。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


NYPH(ニューヨークフォトフェスティバル)に行ってきた。US行きは6回目だが、NYは3度目になる。JFK空港はわりと小さいので嫌いではない。問題は入国審査が長く厳重でしつこいことぐらい。


行きのフライトは朝の便だったので成田に泊まる。早起きが苦手なのに、朝5時に起きて成田に向かうとろくなことがないからだ。今回は自費なので何の気兼ねもない。芸術を理解しないクライアントだと、東京から成田なのになぜ前泊しなければならないのかという。たくさんの機材を抱え、今から違う国で写真を撮りに行くというプレッシャーを理解できないのだろう。


実際、午後便の方がぼくも嬉しいのだけれど、安く行こうと思えば思う程、こういうケースが出てくる。それで数万安くなるのだから、仕事のときの前泊1万弱ぐらい大目に見て欲しいものだ。


NYへのフライトは行きがだいたい12時間で、帰りが13時間ちょっと……結構長い。それと時差が同じくらいなので、同じ日の同じ時間にNYに到着する。


[ところ]にとっては、NYとハワイ行きのが時差がとてもキツくて、日本に帰ってから暫く体調が悪い。まあ、それは諦めて機内で映画を4本見られるんだと思いながら乗ることにしている。


さて今回は、[ところ]が参加している写真のプロジェクト「東京画」にとって、初の海外出展となった「New York Photo Festival 2012」のためのNYだ。5つの章立てによってキュレーションされた26名/53点の「東京画」は、5月16日のプレスを対象としたヴェルニサージュには250名を超えるメディアとVIPが出席とのことで、[ところ]もオープニングパーティに間に合うように行くことになったのだ。


パーティは大盛況で、来場者も非常に多かった。[ところ]も初体験だったプレスツアーとかいうのがあり、何10人もプレスがまわって来たりするのだ。5月20日までの4日間の一般会期に1000人を超える来場者を迎え、大きな評価を得て終了したのだけれど、NYPH ’12は5月31日まで会期延長を決め、さらに「東京画 meets NYPH 2012」展は6月8日までの期間、作品展示が延長されることになった。これは異例なことである。
http://nyph.at/news/the-new-york-photo-festival-has-been-extended/


世界中の写真関係者が購読するメールマガジン「La Lettre de la Photographie」では各章を個別の記事として紹介し、16日のオープニングの様子も大きく報じています。
http://lalettredelaphotographie.com/search?q=tokyo-ga
5つ目の最後の2ページが[ところ]の作品です。


さて、時間を巻き戻してみよう。JFKから宿泊先のBrooklynのホテルまでタクシーで30分ぐらい。羽田空港から東京って考えるとイメージは近いかな。チェックインの時間までまだ間があるので、荷物を預けて会場の場所を確認のために歩いて行った。旅行代理店の話では10分かからないとのこと。


[ところ]はそういうところが慎重なので、場所を把握しなきゃきがすまない。ちょっと迷ったけれども無事に着いた。迷わなければ7〜8分というところだ。意外だったのが、道を聞いた相手がみなやさしく教えてくれたことだ。マンハッタンでも、ブルックリンでもそうだった。日本でも外国人をこわがらず対応できる人が増えたように思う。いいことだ。まあ、欧米の場合、堂々と間違って教えてくれる人が多いのだけれど。


会場に到着してみるとほぼ準備は出来上がっていて、あとはオープニングパーティを待つだけの様子。いったんホテルに帰って、シャワーを浴びて再び会場に向かった。既にすごい人で埋め尽くされていた。


いまさらながら、語学が堪能だったらいいなあと痛感した。英語を話せない[ところ]は壁の花(?)だから。それでも何人かとはコミュニケーションをとることが出来た。親切な友人たちに感謝したい。初日は夕方からだけで250人ぐらいだろうか、盛況であった。


[ところ]はいままでNYではマンハッタンにしか泊まったことがなかった。橋を渡ればすぐにブルックリン。最近はかなり素敵なお店が増えてきているエリアなのである。かわいい風船付き看板が目についた。思わず入りたくなるけど、[ところ]は一人で食事に入るのが苦手なので、また次回のお楽しみとする。


実際、会場以外だと大抵はマンハッタンにいた。[ところ]の撮影には向いてるからと、前の2回ともマンハッタンだったからなのだけれど。もう少し時間があるときにブルックリンにも撮影ポイントを探してみたい。充分撮り甲斐のある街だと思う。


ブルックリンの致命的なマイナスポイント。なんと、マンハッタンのイエローキャブはブルックリンに行ってくれないのだ。そういえば、TVドラマのセックス&シティで言ってた。「ブルックリンはNYじゃないのよ!」って。彼女もマンハッタンからブルックリンに引っ越したとたん、タクシーで帰れなくて怒っていたっけ。気持ちはよくわかった。


結局、初めて地下鉄に乗って帰ったのだが、それもいい経験であった。もっと滞在したいのだけれど、飛行機の都合で今回は4泊が限度であった。ちょっと残念な気持ちのまま、日本へ。機会があるのなら、ブルックリンは[ところ]も一度は住んでみたい街である。


所幸則「1second─ほんとうにあったように思えてしまう事」


http://cosmos-akasaka.sub.jp/?p=2503
http://tokoroyukinori.com/
会期:5月10日(木)〜6月9日(土)日月休
会場:Niiyama’s Gallery and sales Salon(東京都港区)
ただいま初のヌード作品展開催中。最終日は僕も行きます。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


さて、ゴールデンウィークのとある日に、小さな娘をつれてKaekkoというイベントに行って来た。「Kaekko」とは「替えっこ」のことで、いらない玩具を持って行きそれを子供達がてきとーに(というと語弊があるが、そうとしか思えない)「替えっこポイント」にかえて、他のみんなが持って来た玩具のなかで欲しいものがあれば、それをポイントと引き換えにもらえるというものだ。


[ところ]はまあ有意義なことかもしれないとは思ったし、子供達が玩具の山の中からいろんな物を発見するのもなんかよさそうで、おおむね肯定的である。でも、運営する人は大変そうだなと単純に思った。


書きたかったのはこのイベント自体ではない。このイベントに妻がスタッフで参加していて、ちょっと暇な時に何枚かシャッターを切っておいてくれるとうれしいなとか言うものだから……。こういう写真を撮るのが所幸則という写真家ではないと思うけれども、何枚かシャッターを切ってみた。


うむ、やっぱり何を撮らしても良い写真が撮れてしまう。やっぱり天賦の才というのはあるんだなあ……と[ところ]は勝手に満足していたのだけれど、最後にワークショップもやっていたので、こういうのも撮っておこうかとシャッターを切ろうとした瞬間、「うちの娘を写さないでください!」と一人のおばさまが目の前を遮った。


[ところ]は目が点になった。うーん、その子のアップを撮ろうとしたわけでもなく、斜め後ろぐらいの角度で小さく入っているに過ぎないんだけど。こんなあからさまな拒絶を、自分自身が受けたのは生まれて初めてだった。


そういえば、イベントを撮ってくれるといいなと言われたときも、できれば後ろ姿が多いと嬉しいと一言あったことを思い出した。イベントの記録的広報誌ですら、そんなに気を使ってるのか!! 何なんだこの国は、というか先進諸国みなそうなのか?


以前、広島市の中区でなんとなくカメラを手に散歩していたら、近所のおばさまに「カメラ持ってなにしてんの!」とか言われたことがあったのだった。今時は携帯電話にもカメラが付いている。そんなことを言われた日にゃ、カメラ付き携帯持ってる人みんなに毒づいたらどうだ? と[ところ]は思ったのだけれども。


何なのだろうか。スナップが撮りにくい時代になりつつあるという話はよく聞いていた。いわゆる肖像権の問題、個人情報保護にたいする過敏さ。例えば、ニューヨーク辺りの街角をニュース映像を流す時には顔をぼかしたり、国によってはモザイクかけたりと大変な話である。


ほんの6?7年前にイタリアあたりで写真を撮っていたら、わざわざポーズをとるじじい、いや失敬、おじさまがやたらと多かったのに。世界はどんどんいびつな方向に向かっているのだろうか。


そりゃあ、確かに数年前日本で名を上げたある写真家は、人の油断した変なおもしろ顔をやたらと撮って、そのおもしろさを武器にしていたが、[ところ]が被写体ならあんなふうな写真を友人同士ならまだしも、世界中にバラまかれたらいやだなとは思うけれど。目くじらをたてるほどでもないかな。


自分が体験したこのイベントは、公的団体もからんでいるだけに、クレームがついたらいやなんだろうということはなんとなくわかる。そして、別の話を思い出した。渋谷をスナップショットで表現してる人が言う。


「個展をやりたいのですが、あのメーカー系サロンはスナップでは審査が通りにくいんです。別のメーカー系サロンは大丈夫らしいので、そっちに作品を提出してみようと思っています」


これを聞いて[ところ]は唖然とした。カメラメーカーが写真文化を守ろうとしないでどうするんだよ。[ところ]には信じられない。木村伊兵衛も泣くよなあ。みんなが好きなブレッソンもドアノーも、きっと泣く。もっとも、スナップといっていた有名なキスシーンの写真は、やらせだったらしいからどうでもいいが。


写真文化を愛する写真機材メーカーのベテラン達が、定年を迎えてどんどん退職していき、たんに有名な一流企業だからそのメーカーに入った、という人間が中心になってきたから、お金儲けは上手くなっても文化は大事にしないってことなのだろうか? こんな状況に戦いを挑む人はいないのか? いや、スナップを閉め出してるのはまだ一部のメーカーだけかもしれない。もう少し様子をみていよう。


所幸則「1second─ほんとうにあったように思えてしまう事」


http://cosmos-akasaka.sub.jp/?p=2503
会期:5月10日(木)〜6月9日(土)日月休
会場:Niiyama’s Gallery and sales Salon(東京都港区)


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


さて、[ところ]は「東京画」でのNYフォトフェスティバルの準備したり、上海からやって来ているキュレーターに「個園─中日現代美術交流展」に展示するための作品を渡したり、Niiyama’s Gallery and Sales Salonでのヌード作品の個展の準備にかかったり、所塾生との交流会をしたり、盛りだくさんすぎる日々を過ごしている。


もちろん[ところ]のプリント作業がもっとも時間がかかるので、時間をちゃんと確保していたのだが、こういう時に限ってハードディスクが妙な雰囲気になった。これがトラブル第一弾だった。


[ところ]は6台あるHDのうち、2台が認識しなくなって困っている。いや、困っているどころではない、恐怖に支配されているのだ。写真家にとって、いまやデータが命になってしまった。


今月は物入りなのでちょっと苦しい懐事情でもある。月末にはガツンとお金が入ってくるはずなので、それからHDを買いたいところではあるが、この恐怖には勝てない。というか、データの保護が最優先課題であるので仕方がない。


取りあえず、6TBのHDを買いデータをコピーする。これがまた時間がかかる。時間を効率よく使おうと、寝てる間にまとめて3TBほどコピーしようとしたのだが、5時間ほど経ってトイレに行くついでに覗いてみると、壊れているファイルがあったため、コピーが止まっていたりする。


どこまでコピーできたのかはっきりとしないために、結局200GBぐらいずつコピーを繰り返した。あー、もう本当に大変。


コピーがやっと5TBほど進んだので、プリントを開始できたのが3日目の昼からだった。あと2日後には個展用、NY用、なぜかこの3日の間にさっくり売れたヌード作品の、大きいサイズのプリントをやらなければならない。


頑張って4日目の朝方までには9割ほど順調にプリントをしていたのだけれど、最後の一枚という時になって、プリンターが認識しなくなった。エプソンの電話サポートを受け、いろいろいじってみたが復帰しない。


しかも、こういう時に限って大事なカメラを落下させてしまい、メーカーの人と会わないとどうにもならない。カメラを落とした[ところ]が悪いのだけれど、まさに「こういう時に限って」だらけなのだ。


それでもエプソンの人が夕方来てくれて、30分程で問題は解決した。それまでの2時間は生きた心地がしなかったので、一気にグターッとなってしまった。


昔「マーフィーの法則」というのが話題になったけれど、本当にこういう時に限って、起きて欲しくないことが起きるんだなと実感した数日間だった。だけど、こういう問題は解決するたびに達成感があるよね。


エプソンとシグマの方も、真剣に素早く問題解決してくれたし、それと3日前に名前を決めた「東京渋谷PHOTOフォトグラファーズ」のメンバーが、いい感じのテーマを見つけそうなのでうれしい。


「東京渋谷PHOTOフォトグラファーズ」とは、渋谷という街を個性的なアプローチで表現する写真家の集団で、主宰は[ところ]です。すでにサトウタケヒト、布施有輝、所幸則はそれぞれまったく違うアプローチで写真を撮っているが、そこへ更に違うアプローチの二人が加わった。あと二人もきっと自分のアプローチでやってくるだろう。


渋谷を個性的に撮っていると思う写真家は、ぜひ[ところ]にコンタクトして下さい。共感できたら参加してもらいたいと思っています。興味のある方は、[ところ]のHPからメールください。もしくはFacebookのメッセージでもいいですよ。


秋には第一弾の展示を、アオガエルという渋谷のちいさな電車の中で始めたいと思っています。来年の春にはもっと大きな場所でやる予定。


「東京画」は東京を描き出すプロジェクト。僕も共感し参加しているし、「東京画」が参加するNYフォトフェスティバルにも、日本選抜作家として現地に行ってきます。「東京画」はこれからますます面白い展開になって行くと思うので、とても楽しみです。


中国で最高の美術大学がある杭州のモダンアートギャラリーで、中国と日本を代表する現代美術家のグループ展が開催され、[ところ]も参加します。
「個園─中日現代美術交流展」
展覧会場:人可芸術中心 Renka Art Center(中国杭州市)
< http://www.renkeart.com/ >
期間:4月21日(土)〜5月20日(日)
日本側アーティスト:草間彌生、荒木経惟、所幸則、端聡、岡部昌生


所幸則個展「1second─ほんとうにあったように思えてしまう事」
会期:5月10日(木)〜6月9日(土)13:00〜18:30
土12:00〜18:00 日月火休
会場:Niiyama’s Gallery and sales Salon(東京都港区元赤坂1-5-20 ロイヤル赤坂サルーン 709 TEL.03-6447-1500)
http://cosmos-akasaka.sub.jp/


曖昧な人の記憶、現実とは実は曖昧なもの。確かにあったと思っている記憶も現実も「本当にあったように思えてしまう事」なのかもしれない。僕が現実に見て残したいと思って撮った美しいヌード作品を展示します。


◎ミュージックライフ+ 空想レコード美術館 VOL.8 THE WHO
IS ALRIGHT(iphone/ipad用デジタルフリーマガジン)
写真家所幸則が架空のTHE WHOのアルバムを作っています。[ところ]のインタヴューがとても面白いです。音楽と[ところ]と写真を絡めた切り口が斬新です。
ここで簡単な解説がみられます。
http://www.shinko-music.co.jp/musiclifeplus/
ここでダウンロードできます。
< http://itunes.apple.com/jp/app/music-life/id406608067?mt=8 >


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

所幸則 Tokoro Yukinori


ファインアートフォトグラファーって大変。こう書くと、なんが大変なんだろうとみんな思うかもしれない。いや、むしろ今の日本の状況を考えると、このテキストを読んでる人達から、俺達だって大変なんだぞ! と怒られそうです。すいません! [ところ]はとりあえずあやまっておきます。


2008年秋に個展「渋谷1 Second瞬間と永遠」を渋谷で開催して以来、ファインアートで生きていこうと頑張って活動している。しかし、日本ではファインアートフォトの市場はまだ狭く小さい。そこで、欧米やアジアなどにもアピールしようと考えfacebookも始めた。facebookのことは以前も書きました。


現在フレンド数3,090人、ファンページは1,959人。
国別内訳をざっくり書くと
アメリカ:400
フランス:300
イタリア:150
スペイン:150
イギリス:100


その他は各20〜80で、日本、アルゼンチン、ドイツ、メキシコ、ポルトガル、トルコ、カナダ、ベルギー、タイ、ギリシャ、スイス、コロンビア、インドネシア、マレーシア、ブラジル…………そして世界中からメッセージが届く。


今、これを書いている間に、スイスのギャラリーからの難解な英文が来ている。フランス語エリア在住の人のメールの中には、英語のスペルミスも多く、それにともなうストレスも多い。


個展の打診もあれば、オリジナルプリントの値段の問い合わせ、プリントを是非見たいから送ってくれというギャラリーからの依頼もある。だけど、みんな国民性に違いもあるから、対応はひととおりではすまない。


コミュニケーションが上手くいかず何度もやりとりしたり、熱烈なメッセージがあったかと思うと、一か月近くなにも返事がなかったりした例もある。英語をはじめイタリア語、フランス語、スペイン語が話せれば、電話してコミュニケーションを取れるからかなりストレスが減ると思うんだけど、語学に強くない[ところ]は本当に大変。世界中からメールが来るのは、じっさい嬉しいことなんだけどね。


「PARADOX -上海1second-” 所幸則 SoloExhibition」も、個展にこぎつけるまでも本当に大変だった。この分野に専門の日本人が間に入っていてくれたにもかかわらず。中国では時間の流れるスピードも違えば、優先順位も考え方もぜんぜん違った。
http://www.tokoroyukinori.com/exhibition/PARADOX_ShangHai_1second/


2008年秋に展「渋谷1 Second瞬間と永遠」から一年ぐらいは、日本でいくつか声がかかっただけなので、抱えていた事案は3〜4件だった。その後、2009年9月から一年近く、夢中で世界のあちこちを撮り続けていたからだろうか、いろいろなコミュニケーションエラーに気づく暇もなかった。


日本に戻るとさまざまなことが起っていて、いまその対応に追われている。相手は建設会社、グッズショップ、役所、病院、コンサルティング会社、もういままで直接話したこともない、いろいろな人間とやりとりしている。


“第一期所幸則”の時の相手は、出版社、広告代理店、いろいろな企業の広報室など。多少やり方は違ってはいても、みな同じ業界といってもいいようなもので、喋る言葉も、優先順位もだいたい同じだったので非常にシンプルだった。


今の相手は[ところ]の世界と全く違うのであった。もちろん、それを望んだのは[ところ]自身ではあるんだけれど。そして、想像した以上に評価は高くて個展の依頼もあるのだが、収入より先に支出ばかりで本当にきつい。


アートで生計をたてること自体、普通の家庭に生まれ育った人間には無理だ、そう言われていたことは知っている。かつて、土門拳は著書で貧乏人は写真を撮るなといったようなことを書いている。事実、1909年生まれの彼の時代は、カメラ自体が非常に高額だったということもあるから出た言葉だろう。お金にならないことを職業にしたら不幸だと言ってる、と学生時代の[ところ]は解釈していた。


現代を代表する写真家の一人であるロバート・フランクも、写真でお金にする気もない、というようなことを言っていたとキュレーターから聞いたことがある。彼は1924年生まれ。土門拳の時代より15年もあと、そして日本ではないアメリカだ。当時の日本よりは遥かに裕福な国アメリカでもそうなんだ。


考えてみると、日本で絵描きになる、アーティストになる、と子どもが親に夢を語っても、やはりもう少し地道に生きなさいと言われるのが圧倒的多数だと思う。


そして、それだけ大変な世界だからだろうか、経歴も詐称すれすれのようなプロフィールが少なくない。グループ展と書かずに、フランスのギャラリーで個展をやったかのような表記。


例えば、写真展「◎△◇ photoExhibition ◎△◇」GALERIE ◎ la ◎△◇(日本人が知らない街名・フランス)とかね。お金を出せば誰でも参加できる100人規模の団体展でも。日本じゃわかるはずないから、写真展のタイトルとNYという表記で自分を大きく見せたり、その手のも多い。みんな必死なんだけど、どうにかならないんだろうか。[ところ]が硬いのかな? 正直じゃない表記を見るとやるせない気持ちになってしまう。


それだけファインアートフォトグラファーとして生きるのは難しいことで、それを承知で[ところ]も頑張ってはいるんだけど。どこまでやれるかわからないが、前のめりに生きたい。いい兆しは沢山あるしね。実際きついけど……。


来年の3月には、メールのたびに必ずお天気の話から始めるギャラリストとの個展が決まった。ユナイテッドキングダム(UK)北アイルランドの首都ベルファスト。[ところ]は最初、まったく知らなかった地名なのでどうしようとか思っていた。


いろんな人から聞くと、世界でも最大級の写真の美術館があるだとか、貴重な写真のコレクションをスゴイ量もっているらしいとか、個展を望んでも手続きが大変なんだとか、これは上海のキュレーターに聞いた話だけど。しかも、会期中ベルファストに滞在したいというと、公的機関の助成金を申請して、ほとんど[ところ]に負担なくしてくれるように動いてくれたりもしている。宿泊は知り合いの家に一か月、ホームステイしていいそうだ。


イタリアとはやりとりの真っ最中、中国でも何か所かで個展の企画が進んでいる。アメリカでもそう。外国ばかりかよ、という人のために、安心してください。渋谷でも動きがあります。ハチ公の……ごめんなさい。まだ内緒です。ほんとのところはっきりしてからね!


そのかわり、ひとつニュースを! iPhoneのケースに[ところ]の渋谷シリーズが加わりました。死んだ双子の弟の作品も一つだけ出しました。とりあえず3Gと3GS用ですが、他にも色々出します。楽しみにしてくださいね。
http://designgarden.jp/tokoroyukinori/


[ところ]のfacebook
http://www.facebook.com/yukinori.tokoro
[ところ]のfacebookのファンページ
http://www.facebook.com/pages/Yukinori-Tokoro/134631276574216


どちらも[ところ]の作品が好きな人はリクエストしてください。[ところ]のwebサイトリニューアル中、日英中のトリリンガルにします。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


今年は半分近く海外で過ごしていたような気がするけれど、よく調べてみると3割前後、そんなものだった。外国にいることによるストレスで長く感じていたのか、いつもの渋谷にいるときよりモントリオールやNYや上海の方が印象が強いとか、リラックスできないからというのもあるんだろうか。やっぱり日本が一番であるとしみじみ思う。


とかいいながらも、11月4日から上海に行き、個展の会場であるepSITE Epson Imaging Gallery(中国上海莫干山路50号7号楼106室)の設営を見届けなければならない。


今回の個展は、去年写真雑誌の編集長の石田さんに上海に連れて来てもらって、撮影してみたところから話が始まった。上海のepSITEはあまりメーカーのギャラリーという印象も薄いし、M50(莫干山路50号)というアート村のような所にあるので、アート好きが集まるという話を北京のエプソンの川島さんから聞いていた。行ってみたらとてもいい場所だったので、当時の上海epSITEの館長の王さんに作品を見せたところ即個展が決まった。


随分たくさんの人の力を借りて決まったこの個展。さあ作品も揃ったしいよいよやるぞ、というところであの尖閣の漁船衝突があって、日中間の政治的問題や中国の国内情勢も急展開。できれば個展を止める方向に、という力が動いたこともあったのは事実。


個人なんてちっぽけなものだなーと痛切に感じた。それでもなんとかいろいろな難題を乗り越えて、個展開催にこぎつけたようなので、[ところ]は4日に上海の虹橋空港に到着。税関とか検査とか、この時期は日本人にたいして凄く厳しいのかなーと少なからず危惧していた。今回、渋谷のオリジナルプリントを13枚ほど持ち込んでいたので、スーツケースを開けていろいろ言われたらどうしよう、などと不安だった。


友人へのプレゼントとか、言い訳しようかなとか思ってたけど、事細かに調べられれば、個展やることも作品の値段もわかるだろう。関税33%取られた人の話も聞いたことあるし、小心者の[ところ]としてはビビるビビる。税関の出口に大きなX線の調査マシンが用意してあるし、あーやだなあとか思っていたら、そのまま外に出てよいとの指示。でかい荷物を大量に持ってる人とか、怪しそうな人だけ再度調べられるようで、ほっとした[ところ]でした。


さて、DMもできてないという話なので、ホテルに着いてすぐにoffice339の鳥本くんとギャラリーに向かう。個展の2日前の時点で、ポストカードもリーフレットもできていないというのは日本では考えられない。たぶん、ギリギリまで中止の可能性を考えていて遅らせたのだろう。開催中の展覧会会場には、次回の展示のDMが置いてあるのが普通だ。ミュージシャンまで日本から連れて来て、オープニングパーティをやるのに、これでは人が来ないじゃないか。かなり焦ったが、まあこれで挫けてたら個展なんかできない。


この日は会場で作品の設置スペースなどを決めるために行ったのだが、すでに出来ているはずの額縁がまだなかった(!)。しかも、会場の壁を塗りなおしている真っ最中だった(!)。結局、日本から持ってきたオリジナルプリントにサインをして、額装する業者に渡すだけで帰ることにした。


2日目の11月5日、13時にギャラリーに向かう。明日は13時に来てくれとギャラリー側の責任者に言われたからだが、行ってみると関係者は誰もいない。額縁はすべて揃っていて、それだけは安心した。しかし、中国語しかわからないギャラリーの関係者でもない人達と、黙々と液晶プロジェクターのセッティングをしている専門の業者がいるだけ。13時40分ぐらいに、やっとギャラリーのスタッフがコンビニ袋とか抱えて4人ほど入ってくるが、[ところ]のことは知らない顔して、自分たちだけスタッフルームに入っていく。ちょっと不思議。


14時前には鳥本くんも来て、額縁の並べ方を決め始めることにした。だが、液晶プロジェクターの関係者の道具が散らかっていて、そっちのエリアには置くことができない。もうセッティングはほぼ終わっているようなので、14時半ぐらいになって、どかしてくれないかとギャラリーの責任者にお願いしてみる(この人だけ日本語が少し喋れる)。


しかし、20分ぐらいたっても進展がないので、すぐにどかすように言ってくれと催促すると、しばらく待ってくださいと言う。「私は13時から待っている。もう15時になる。あなたが13時に来てくれと言ったのですよ。あなたは13時にはいなかった。14時まで顔も見せなかった。私はもう充分待った。今すぐ行動して下さい」これぐらい主張して初めて相手は動く。国民性の違いだろう。


[ところ]が順番や配置を決め終わった額縁を、13時に来ていて何者かわからなかった人達が、光の出る水準器で壁に線を照射して額縁を設置し始めた。凄く手際がいい。始まるとものの30分足らずで43枚の額縁が壁にかかった。いい仕事だ。彼らもこれで帰れるし、よかったよかった。


途中で「私は空間デザインの勉強をしていますが、この一列に並んでいるパートを4枚セットのブロックにした方が面白いと思うのでやっていいか」と、いままでろくに寄ってこなかった女性が主張してくる。そのパートは[ところ]にとってとくに大事な「渋谷1second」の作品だった。


「この一連のシリーズは、始まりから終りまですべて考え抜かれた順に並んでいる。なにも変えることは許しません」と毅然として答えた。これで終わりだ。大陸の人達は、ただの素人レベルの思いつきでも堂々と主張してくる。対する我々も、しっかり意見を言わないと無茶苦茶にされる場合もあるから気を付けないと。


次の日がオープニングだった。前夜に無事到着した、友人のMystic Floor(近江賢介、深見真帆)によるDJイベントも好評だったようだし、作品を見たお客さんが何人も値段を聞いたり、質問をしてきたりと、忙しい初日になった。[ところ]も鳥本君もホッと一安心。結果としては会場も素晴らしいし、大判のプリントアウトも素晴らしい品質のものを飾れた。いろいろあったが、中国のギャラリースタッフにも大感謝の[ところ]である。


鳥本君について、少しばかり説明をしておきます。上海にギャラリーも持つOffice339は、現代アート中心のアートマネージメントをしている会社で、そこの代表が鳥本君です。[ところ]のアジアでのマネージメントもしてもらうことになりました。今回、個展のDMが一枚も送られていなくても、彼が顧客にメールでオープニングの招待状を送っていたので、なんとかお客さんも来たというわけです。彼がいなかったら、マスコミをはじめ誰にも知られることなく寂しいオープニングになったと思う[ところ]です。


打ち上げでは最高に素敵な夜景スポットに連れて行ってもらいました。
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【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


モントリオールに二度目の撮影に向かう。前回雨の日が多く、晴れの日の写真が少ないので、晴れた日ももう少し撮ろうというのが[ところ]の意図だ。


はからずも一番安いモントリオール行きのチケットをとったら、今回はNY経由だった。ただの偶然ではあるが少しもったいないので、NYは自費で宿泊代を出して数日泊まることにした。前回はトロントに行ってからモントリオールに入ったが、今回はNYからということになった。


前回のトロント入りは、カナダの都市モントリオールを撮るにおいて、カナダの都市のなかでモントリオールしか知らずしてモントリオールがどういう街かわかるものだろうか? という[ところ]の頭を整理して、納得させるものだった。そして、トロントはカナダのリトルNYと呼ばれているという話もあったので、本物のNYと撮り比べたいという思いもあった。


もっともNYは初めてというわけではないのだけれども。[ところ]は16年前に、武田真治くんがフェミ男と呼ばれたころに撮影をしにいったことがあるのだ。あの時は真冬だったし、人を撮るフォトグラファーであり、今のように街を撮る写真家でもなかったので、カッコいい街だということは覚えていても、街自体はちゃんと見ていないだろうし、16年もたてば随分と違う街になっている可能性もあるので、もう初めてといってもいいと思う[ところ]です。


以前のNYはタクシーには気をつけようとか、地下鉄はできるだけ乗らない方がいいといわれていたけれど、もう地下鉄はみんなの足として使えるようになったという話だし、タクシーもかなり改善されたと聞いてけれど、やっぱりタクシーの方はまだまだ油断しちゃいけない。


チップ入れても16ドルだった場合16ドル渡せば問題ないけれど、細かいのがない場合20ドル紙幣とか渡すと、チップ多めにくれたんですね? って感じでしらを切られやすい。当然流暢な英語なら問題はないんだけどね。[ところ]はそれで結構ストレスが溜まりました。みなさん気をつけてね。あ、地下鉄がみんな使ってると言っても、日本だってスリぐらいはいるのだから、そういうのは当然気をつけてね。


印象としては、トロントがリトルNYというのはイメージとしてはわかる気がするけれど、リトルリトルと2回つけたほうがいいんじゃないかなと[ところ]が思うぐらい、それぐらいスケールが違う。


ホテルはブロードウェイにあり、広くもなく綺麗でもないけれど28,000円なのでかなりホテル代は高いなー。3泊しかしないので、中心部から外れたとこに泊まってたら、NYを味わえないで終る可能性もあるので仕方ない。


とにかくいろんなところに行く気持ちはまったくない。3泊だから、ホテルの回りを歩いて街の空気を掴むのが目的。写真を撮りまくってもクレームがつくのか? 睨まれるのか? それをまず確かめなければいけない。気になるのは、NYの中心過ぎて世界中の観光客がほとんどといってもいいけれど、それが障害になるのか? というところも気になるところだ。


しかし、そこに働く人はNYの人だ。そして世界中の人が住むのもNYという街の特徴だから、特に違和感はなかった。タイムズスクエアー、渋谷でいうとハチ公前とかアルタ前みたいなものだけど、それでもいい写真にしてみせなきゃいけないな〜って気持ちでいたしね。


さてしばらく撮影をしたあと、デリで買ったブリトーのようなものを食べてその日は就寝。まずくはなかった。次の日はNYに住んでいる友人の友人に、NYスタイルのステーキハウスででかいTボーンステーキを食べに連れていってもらう。2ポンドぐらいの量だったようだが、2人でぺろりと食べてしまった。


じつは[ところ]が6割は食べていた。なるほど、こういう肉なら大量に食える。日本の上位ランクの肉質のステーキは300g以上は飽きてしまうけれど、その倍は食べたことになる。別の食べ物と言ってもいいかもしれない、肉のうまみ、脂身のうまみとよく言われているけれど、本当に納得した。


その日は食事をした後、散歩しながらブライアントパークに行ってゆっくりした。と言っても、写真を撮りながらだけれども。欧米人は本当に日光浴が好きですね。芝生の上は水着姿の人でいっぱい。写真を撮っていてもまったく文句を言われなかった。


回りには木が多く、木陰で好きな飲物やクッキーやアイス、ホットドッグなどをほおばったりして楽しそうだった。公園の周りには安価で(スタバより)お手軽なスタンドがたくさんあって便利、これは暫く滞在したいかも。今度はもっとゆっくり来ようと誓った[ところ]です。


モントリオールに行く途中の経由地であるNY滞在もあと一日、とりあえずタイムズスクエアー回り1kmの周囲だけで撮影をしていたが、一箇所だけどうしても行きたいところがあってタクシーに乗った。


到着したそこは、グッゲンハイム美術館。セントラルパークのすぐ横にある。16年前NYに来たときは時間がなくて、メトロポリタンとMOMAまでしかいけなかった。


グッゲンハイムは、フランク・ロイド・ライトという[ところ]が大好きな建築家が作った美術館。やっぱり素晴らしかった、来てよかった。ホールに進んで上を見上げたとき、螺旋状のループを登って行った一番上から下を見下ろしたとき、本当に美しい。 


ちょうど彫刻と写真をテーマにした写真展を開催していたので、[ところ]もいつかここで個展をしてみたいと切実に思った。相当な数の作品がいるだろうなあ、あっ、もちろん外見も素晴らしかったよ、晴れていたので余計白い螺旋の建築物が青空に映えて眩しかった。建築物それ自体が芸術作品といえるものなので、これを撮ってもなあ、と思いながらつい撮ってしまった。だけどかっこいいNY One Secondになった。かなり嬉しい。


その後ソーホーやNYの原宿っぽい所にも、NYに住んでいる友人の友人に連れていってもらった。これでNYをなんとなく把握したような気もするが、次回は10日以上は滞在したいと思う。


翌朝、早い便でモントリオールに飛んだ。モントリオール空港から市内のホテルに行く場合、どのホテルでもタクシー料金は均一だ。明朗会計で助かる。円高の時期の計算だと3,000円しない。 ホテルは前回よりランクを下げたせいか、部屋が狭いのがちょっと。だけど、フロントにいつも何人かの人もいるし活気がある感じ。信号を渡ればそこには大きなスーパーマーケットがあるし、逆の方向に5分歩くとチャイナタウン。その一角に[ところ]のお気に入りのベトナム料理屋がある。確実に美味しい定番のフォーがある。500円ぐらい。


今年2度目のモントリオールなので地下鉄も把握してるから、路線図なしでモントリオールで一番おいしいベーグル屋さんまで行ける。一個50円から60円で10種類くらいあるんだけど、地下鉄代金がちょっと高いので、少ししか買わないと結局高くつくので、ベーグル屋さんでは8個まとめ買い。NYやボストンのベーグルと違い、わりと軽いのが特徴でぺろっと食べてしまう。一日目は軽く旧市街と新市街を散策、天気が悪い。雨時々曇りという感じだ。


前回、新市街に行ったときに一瞬晴れて夢中でシャッターを切ったので、今回は旧市街をメインに撮ろうと思っていた。とりあえず初日はベーグルと、近くのスーパーで買ったチーズとチキンのグリル(?)で夕食。これがまた、たまらないぐらいうまい。前回まずくて懲りたものは避けてあるので、今回はほとんどまずいものにあたらなかった。


それ以後も毎日雨の日が続く。それも結構な雨量なので少し参った。ベトナム料理屋には二日目にフォーを食べに行ったが、顔を憶えられているようで笑顔で挨拶されて、メニューもいつものとは違うものを頼んだのに、なぜかいつもの定番フォーが出てきた。違うと主張したら相手が恐縮していた。今回は合計3回食べに行った。こういう時にアジア人でよかったなと思う。欧米に行って大抵の大きな街にはベトナム料理屋があって、ハズレはあまりないからだ。


5日目になってもほとんど雨、だいぶ参ってきた。撮りたいポイントはもうほぼ決まってきたのに、せめて薄曇りぐらいにはなってくれないと。もう帰る日が近い。というか明日だ。


とうとう帰国日の朝、ようやく晴れた。フライトが午後ゆっくりだったので、9時頃から旧市街を回る。やっと旧市街を晴れた日に撮ることができた。いいのがなんとか何カットか撮れた。だけど天候だけは思うようにいかないから、一週間以上滞在するのが希望なんだ。


まあ滞在が長いということイコールお金がいるってことだけど。無事13時ぐらいまで撮って空港へ向かう。途中で思いついて、タクシーの中からもずっと写真を撮ってたりする。


それの成果は、ぜひ今開催中の個展でみてください。


所幸則写真展「写真における新しい取り組み」時間の流れへの考察


http://www.tosei-sha.jp/gallery.html
http://www.tokoroyukinori.com/
会期:10月1日(金)〜10月30日(土)
会場:ギャラリー冬青(東京都中野区)


所幸則写真展「失われて行く渋谷、失われてしまった渋谷」渋谷@BAR AMRTA 時間の流れへの考察、喪失感。


http://www.amrta.co.jp/index_02.htm
http://www.tokoroyukinori.com/
会期:10月1日(金)〜10月30日(土)
会場:BAR AMRTA(東京都港区)


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

所幸則 Tokoro Yukinori


第2回目となる「東京フォト2010(TOKYO PHOTO2010)」が開催された。去年、初めての「東京フォト2009」は凄く嬉しかった。さらに言えば“自分にとって”嬉しかった。それがすべてだったように[ところ]は思う。「東京フォト」は、2回目、3回目〜20回目と続いていくことが大事なんだと[ところ]は思う。そうやって写真の見方や買い方を知り、「世界の写真市場」と並ぶ日本になってほしい。[ところ]も、それに出展作家であり続けること、輝き続けること。それが大事だ。
http://www.tokyophoto.org/


日本はカメラ大国だ。それはもうまちがいなく世界一といっていい。だけど、世界一の写真大国は日本ではない。それはアメリカだったり、フランスだったりする。そのことは欧米に比べて、写真だけの写真誌は日本では長続きしないことでもわかるし、良い作品を買う習慣がないことでもわかる。しかし、最近の動きを見ていると、「ヨコハマフォトフェスティバル」やこの「東京フォト」が、少しづつ成長して行けば変わって行くのではないかと期待している。


[ところ]は、GALLERY 21から、今年最も注目しているイヤーズ・アーティストの作品として出展された。東松照明さんとならんで選ばれているのは光栄なことでした。
http://www.tokyophoto.org/exhibitor_gallery21.html


1回目と会場が変わり、六本木ヒルズ森タワー40階 academyhills40になり、相当広くもなったし、出展ギャラリーも随分増え、作品の点数に至っては500点を超えている。まだ始まったばかりの「東京フォト」は、まだまだこれから出展数も増え、観客の目も肥えていくことを願っているし、きっとそうなると信じている[ところ]です。


ただ、作品をじっくり見て購入するにはいろいろなところを整備しないと駄目だと思う。まず、全ギャラリーの代表作品出展リスト、カタログといってもいいけれど、そういうものがないと買いたい人は困る。


それと、本気で写真を数100点鑑賞するには、最低2日はかかると思う。[ところ]の持論では、見て脳が刺激されるようないい写真は100枚〜150枚も見たら脳みそが疲れ果てる。


作品数はこれからもっともっと増えるだろうし、本当に写真が好きな人や、何度も見て購入を検討する人に対して、開催期間中の通し券が1日券の1.7〜2.0倍程度で販売されるといいのではないだろうか。


この二つは必須な気がする。実際パリフォトではそうやっているので、いい見本はどんどん取り入れてほしいと思う。


1日目、さらっと全体を見て、気になった写真をカタログでチェックして、2回目で気になった作品をじっくりチェックする。そういうスタイルをこれから作って行って欲しいな。


それと、徐々にでないと無理だろうけれど、参加ギャラリーの審査ももっとしてほしい。今回はある意味、玉石混合の展示だったと思う。玉が9割ぐらいなら石もあって楽しいのだろうけれど、それより石が多いと購入意欲が消えるのではないだろうか。もちろん、いろいろな価値観があるからある程度は仕方ないのだろうけれど。


ちなみに、写真が世界で一番売れるアートフェアはパリフォトである。ギャラリーの審査も厳しい。厳しい審査をくぐり抜けたアートフェアだからこそ、来客者も安心感をもって作品を買って行くし、見にもくるんだと思う。


もちろん、買う人が好きな作品が買える値段なら安心感とかいらないという意見は正論だけれど、どうせ買うなら安心感もついて来た方がいいに決まっている。新進気鋭のギャラリーが審査を通りにくいという弊害はあるけれど、実績はなくとも、今年のニューフェィスみたいに枠を作ればいいと思う。まあ、これは[ところ]の妄想なので気にしないでほしい。


さて、[ところ]が実際に「東京フォト2010に」顔を出したのは、9月16日の内覧会&レセプションパーティだ。これはギャラリーのお得意様と、マスコミ関係者、アート関係者、作家達が中心だ。入ってみると、2500人近い人が森ビルの40階にあふれていて凄く盛況だった。作品がちゃんと見られないくらいだった。もうこれで、この後の4日間で1万人は行けそうな感じ。ちょっとビックリするくらい、レベルの低い作品も何枚か混ざっているようにみえたけど、全体としては見応えがあるという印象をもった[ところ]
でした。


[ところ]のアーティストトークは、初日の13時、なぜか一番集客のないポイントだった。非常に心配だったけれど、30人以上のお客さんが話を聞いてくれてよかった。役目は果たせたかな。その日はちょっと疲れたので、話の後1時間ぐらいで一度帰ったけれど、結局また会場に戻って少し見て回ったけどね。


2日目は、やることが多過ぎて行けずじまい、残念。3日目、行ったときちょうどサンディエゴ美術館の館長のデボラさんがギャラリー21に来ていた。去年の「東京フォト」でもお会いして、誉めて頂いて、パラドックスタイムを一冊収蔵してくださった。今回も新作を気に入ってくれたようだ。
http://www.gallery21-tokyo.com/jp/purchase/book_paradox/


スポンサードをしている日産のスカイラインを、実行委員会のギャラリーの所属作家3人が撮ったポストカード3枚と、「東京フォト」が選んだ作品5枚のポストカードセットが、NISSANのアンケートに答えるだけでもらえる。[ところ]は5人の作家の中に選ばれていたので、今回はそれをデボラさんにお渡しした。来年の春までには、サンディエゴ美術館を訪ねて行きたいと思っている[ところ]です。
http://tokoroyukinori.seesaa.net/?1284891833


所幸則「昼と夜」の写真展告知


TOKYOPHOTOでも人気を集めた、新しい写真の形を模索しつづける思索家でもある写真家・所幸則の「昼」と「夜」の個展の案内です。展示内容は全く違います。


昼はギャラリー冬青において行われる「写真における新しい取り組み」。時間の流れへの考察、写真における時間の意味とはなにか、その実験を世界の大都市の写真や人物など、様々ものでの実験をお楽しみください。未発表作多数です。
会期:10月1日(金)〜10月31日(日)11:00〜19:00 日月祝休
会場:ギャラリー冬青(東京都中野区)
http://www.tosei-sha.jp/gallery.html


競馬新聞を読むおっちゃん



夜はBAR AMRTAで。「失われて行く渋谷、失われてしまった渋谷」時間の流れへの考察、喪失感。西麻布の老舗のギャラリーバーで今は見られる渋谷、もう見られなくなってしまった渋谷を時間の旅をしながらごらんください。
会期:10月1日(金)〜10月30日(土)20:00〜4:00 日祝休
会場:渋谷@BAR AMRTA(東京都港区)
http://www.amrta.co.jp/index_02.htm

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