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カテゴリ ‘おかだの光画部トーク/おかだよういち’ のアーカイブ

■おかだの光画部トーク[136]


写真クラウドサービスの決定版になるか?「Google Photos」


岡田陽一


3.11後のデジクリ(日刊デジタルクリエイターズ)の連載で、「写真はクラウドに保存しましょう」と何度も書いた。フィルムで写真を撮っていた頃と違って、デジカメ、スマホで写真を撮ることが当たり前の今は、データをしっかりバックアップ取っておかないと、何かあったら写真が残らないからだ。


どうでもいいような写真も増えてはいるが、何年、何十年後に見るとそんな写真も想い出になるかもしれないし、子供や家族の写真などは、時が経つほど大切なものになるはずなので「消えちゃった……」では済まされない。


地震や津波などの大災害だけでなく、スマホがゲリラ豪雨で水没したり、不注意で落として壊れることもあるだろう。スマホや、デジカメで撮った写真が常にクラウドにバックアップがある状態だと、家が火事になったとしても、写真はインターネット上のどこかにあるので安全だ。


そんなバックアップ先として、先週、Googleが出したサービスが「Google Photos」だ。


以前からGoogleは、Picasa ウェブアルバムや、Google+のフォトアルバムというサービスが写真の保存や共有であったが、


・おかだの光画部トーク[61]おすすめ Google+ Picasa ウェブアルバム
(2011年9月6日)
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110906140100.html >


今回、新たなサービスがリリースされた(※過去のサービスがアップデートされたのかと思ったが、まだPicasaはそのまま残ってるようだ)。


こちらが紹介動画
< https://youtu.be/ydBjsZnHrwM >


Android、iOS、Webブラウザから使える。元の写真からは圧縮がかかってしまうが、1,600万画素までの画像を無料で容量無制限で保存できる。


仕事の写真なら、元画像をそのまま圧縮をかけずにバックアップする必要があるが、普段の写真で、想い出としていつか見るという用途であれば、圧縮がかかったとしても、無料で容量無制限というのは、生活の一部としてスマホを使っている以上、とてもありがたい。


圧縮をかけずに元画像を保存することもできる。この場合、Googleアカウントについてくる15GBが消費され、必要であれば追加で購入する。普通の使い方であれば、無料で無制限の方が気兼ねなく使えていいと思う。


PCのブラウザで
< https://photos.google.com/ >
にアクセスするか、スマホからはアプリをインストールして自分のGoogleアカウントのIDとパスワードを入れると使うことができる。
< https://flic.kr/p/tFiR3f >


< https://flic.kr/p/tXTxGe >
まずは、高品質(無料、容量無制限)を選んでおく。


Google Photosのことはあまり意識する必要はなく、普段通り、iPhoneで写真を撮るだけでよさそうだ。しばらくMacとiPhoneで使ってみて、詳しい使い勝手を次回以降レポートしたいと思う。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41 >

■おかだの光画部トーク
花火の撮影は難しい! 


岡田陽一


毎年5月の終わりのこの時期に、自宅のある兵庫県相生市では恒例の「ペーロン祭」が開催され、前夜祭として港で「海上花火大会」が盛大に行われます。
http://www.city.aioi.lg.jp/site/pe-ron/


毎年、仕事や何かのイベントとかぶるので、なかなかじっくり観に行けないのですが、今年は時間があったので、打上げ一時間程前に会場に行ってみました。


大きな花火大会としては、早い時期に開催される相生市の会場花火大会。観客エリアと、打上げる場所が比較的近いので、打上げる音と開く音が腹に響き、すぐ頭上で視界一面に大きく閃光が弾けるのが大迫力!


しかし、写真やビデオにおさめようとすると、近すぎて逆に難しい。広角レンズを付けていてもなかなか画角に入りきらない感じでした。


打上げ花火というと、夏! という感じで、これからの数か月間、あちこちで開催されると思います。この夏、花火を撮ってみようという方に、今回は打上げ花火の撮り方について解説してみます。


まず、難しいことを考えず無難に撮るなら、花火モードが付いているコンデジを選ぶのがよいと考えます。例えばキヤノンのPowerShotの機能で「シーンモード」の中に「打上げ花火」というのがあります。
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/sx600hs/feature-mode.html


このモードにするだけで、適切な設定になるのでお手軽でしょう。


花火モードがあるコンデジで撮らない場合は、基本的には、絞り・シャッタースピード、フォーカス共にマニュアルに設定できるカメラが必要なので、一眼レフか、ミラーレス一眼がよいでしょう。


よくオリンピックや球場などの、メモリアルなシーンをテレビで見ていると、観客席でピカピカとフラッシュが焚かれています。見ている分にはキラキラしていてきれいなのですが、こういう場所でフラッシュを焚いてもまず意味がありません。被写体が遠すぎて、小さなカメラのフラッシュは、光が届かないからです。


花火の会場でも、同じくフラッシュをONにしている人がたまにいますが、きっと設定がオートになっていて、暗いところで勝手にフラッシュが光っているのでしょう。


花火はそれ自体明るいので、フラッシュを使う必要はないですから、設定でオフにしておきましょう。


最近の花火は、単発で打上げず、スターマイン(速射連発花火)というド迫力のものが多く、明るすぎて露出がオーバーになってしまいます。


https://flic.kr/p/nsK7SA
(明るすぎた失敗例)


絞りを絞って(Fの数字を大きく)設定します。シャッタースピードはできればバルブ(開けっ放し)で、レリーズを使って撮影するのがいいでしょう。バルブにできない機種やレリーズがない場合は、4秒〜15秒くらいのスローシャッターで、タイミングを見ながらということになります。


ピントも、オートフォーカスにしていると、せっかくのシャッターチャンスでフォーカスが迷ってピントが合わないことがあるので、マニュアルフォーカスに設定して、あらかじめ遠くにピントが合うようにしておきましょう。


https://flic.kr/p/nKcxsA
(ピントが外れてしまった失敗例)


数秒以上シャッターを開けるので、三脚は必須です。ブレないようにしっかりとした三脚を使いましょう。ただし、会場は多くの人で混雑しますので、周囲の人の迷惑にならないように。


タイトルに「花火の撮影は難しい!」と書きましたが、それはカメラの設定以外の要因が大きなウエイトを占めるからなのです。一朝一夕ではなかなかうまくいきません。


ちゃんと思い通りに撮ろうと思ったら、入念な下調べと準備が必要です。それは各地で開催される花火大会によっても、それぞれ違ってくるでしょうから、何年も同じ花火大会に通ってチャレンジして、自分なりのノウハウを積み重ねることになります。


会場のどの位置がいいアングルで撮れるのかは、実際に何度か経験してみないとわからないかもしれません。打上場所が会場からすぐ近くだと、画角的に入りきらない場合もありますから、少し離れた小高い丘なども撮影スポットとして候補に入るかもしれません。


実際に事前にロケハンしたり、Googleマップなどで自分なりのポイントを探るのも楽しいでしょう。


そうしたとしても、最終的には当日の風向きや天候などに左右されるので、運と忍耐が必要ですし、1〜2時間の中でプログラムはどんどん進行されますから、ベストシーンを撮るチャンスはそう多くはありません。


無風に近いと、溜まった煙が白く光って、花火の邪魔をしてしまいます。


https://flic.kr/p/nK4731
(煙できれいに撮れない失敗例)


適度に煙が流れる風があるとベストですが、これは自分でどうにかなるものではないので運ですね。


何枚か良さそうなものをピックアップしてみました。


https://flic.kr/p/nsKAzP
https://flic.kr/p/nsKkN7
https://flic.kr/p/nJWJoR
https://flic.kr/p/nKeMEa


ということで、来年はもう少し準備を整えて臨みたいと思います。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


6月13日(金)にa-blog cms全国ツアー 2014 神戸編として「ゼロからはじめるa-blog cms」を開催します。


神戸周辺のWebディレクターさん、プランナーさん、企業のWeb担当者の方など、CMSを採用検討、提案する立場の方や、デザイナー、コーダーの制作側のみなさん、是非ご参加ください。こちらのFacebookイベントページで参加お願いいたします。
https://www.facebook.com/events/1387185051569551/

おかだの光画部トーク
Lightroom mobile を使ってみた


岡田陽一


先日リリースされたAdobeのLightroom mobileを早速ダウンロードして使ってみました。今回はそのインプレッションです。


Adobe Lightroom mobile(無料)
http://bit.ly/1r47Dlz


現在はiPad版のみですが、今後時期は未定ながらiPhoneやAndroid版もリリースされるそうです。


iPad版はAppストアから無料でダウンロードできますが、使用するには「Creative Cloud通常版」または「Creative Cloud – Photoshop写真家向け特別プラン」のサブスクリプションが必要です。


普段から制作のお仕事でAdobe製品を使っている方は、既にCreative Cloudの人も多いと思いますので、Lightroomをダウンロードすればすぐに使用できます。


まだ、Creative Cloudを使っていない写真をたくさん撮る人は、期間限定の「Photoshop 写真家向けプログラム」がいいかもしれません。PhotoshopとLightroomが月980円で使用できるプランです。
http://adobe.ly/1r4bjUu


Lightroom使ったことないけど、とりあえずお金をかけずに使ってみたい。という方は、30日間体験版をダウンロードして試してみるのがよいでしょう。
http://adobe.ly/1r48Idg


Lightroom mobileの説明の前に、まずLightroomとはどんなソフトなのかを知っておく必要があります。


Lightroomは、おそらくプロで写真を撮ってる人にはなくてはならないソフトじゃないかと思います。プロだけでなく、普段から写真をたくさん撮る人、いろんな種類のカメラ(一眼レフやミラーレス、コンデジやiPhoneなど)複数のカメラを使って撮った写真がハードディスクの中にいっぱいたまっている人にとっても、とても重宝するはずです。


RAWで撮った写真を現像するソフトだと思っている人が多いと思いますが、それだけの用途ではありません。RAWだけでなく、JPEG画像も柔軟に調整できますし、現像・画像調整に使用するだけでなく、むしろ、デジカメで膨大に撮りためる写真や動画データの管理に使えば使うほど、威力を発揮するソフトです。


写真データの管理の仕方は、ひとそれぞれのワークフローがあると思いますので、今回は触れませんが、またの機会に解説しようと思います。


それでは、iPadのLightroom mobileについて……。


iPadのAppストアからダウンロードしてインストールします。
https://flic.kr/p/nfMian


最新版にアップデートしたデスクトップ版のLightroomを起動すると、左上に「Lightroom mobileをはじめる前に」と表示されています。
https://flic.kr/p/nfMGH4


環境設定の「Lightroom mobile」のタブでAdobe IDを入力しサインインします。
https://flic.kr/p/nfPJAQ


iPadで使いたい写真を入れる「コレクション」を作成。その時にLightroom mobileと同期にチェックを入れておきます。
https://flic.kr/p/ndJUzr


iPadで使いたい写真を、先ほど作ったコレクションに入れるとCloudにデータがアップロードされます。
https://flic.kr/p/nfPJx3


この時アップロードされるデータは、元のRAW画像ではなく、長辺2048pixelに縮小されたJPEGプレビューデータのようです。


Lightroomは、トリミングや色調補正、レタッチなどいかなる処理も、オリジナルの画像データを変更するのではなく「何を変更したか」というパラメータだけが記録されます。そして、元の画像データにその処理を加えたものを書き出して新たな画像を生成するので、撮影した元データはずっと元の状態です。


Web制作者が、PhotoshopデータからWeb用の画像をPNGやJPEGやGIFなどでWeb用に書き出すのと似ています。


iPadのLightroom mobileを起動して、Adobe IDを入力しサインインすると、先ほどLightroom側で選択した画像が同期されiPadで表示されます。
https://flic.kr/p/ndJFnz
https://flic.kr/p/ndJLT5
https://flic.kr/p/ndLpyh


逆にiPadのカメラロールにある写真を同期することもできます。iPad側で新規コレクションを作り、写真を選択すると同期が始まります。
https://flic.kr/p/ndLt1b
https://flic.kr/p/ndLwTG
https://flic.kr/p/ndLudX


では、Macから同期したRAW画像をiPadで色調整してみましょう。そのままだと少しくすんだ感じの写真を、夏っぽくコントラストを高くして、色を鮮やかにしました。
https://flic.kr/p/ndLJ6b
https://flic.kr/p/ndLG2B


もう1パターン。今度はiPad側にあったカレーのJPEG画像を調整してみます。
https://flic.kr/p/ndLVrx


撮ったままの写真は、ごはんの部分が白く飛んでしまっているので、この部分のディテールがでるように、ハイライト部分を調整します。ごはん粒の陰影が確認できるようになりました。
https://flic.kr/p/nfPJCc


iPadでの調整が終わると、同期されてMac側にも同じものが表示されます。
https://flic.kr/p/nfQemg


iPadでRAWやJPEGが簡易的ではありますがLightroomの画像調整ができるのは素敵なことなのですが、まだまだ調整項目がMac側のものよりも少ないですし、そもそもiPadは個体によってかなり画面の色が違いますから、現状では、それを元にどこまで調整可能なのかということもありますが、あくまでざっくりとシミュレーションするくらいは使えそうです。


出たばかりのiPad版Lightroom mobile、今後どんどん進化していくと、撮影後のワークフローが大きく変わるかもしれない可能性を秘めたアプリです。今後も注目して折にふれてご紹介していきます。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


今週は水曜日から土曜日まで久しぶりに東京出張の予定ですが、昼間と朝晩の気温の差が大きいので着ていくものに悩みます。ちょうどオバマ大統領訪日と重なるようなので、あちこち不便な気がします。

■おかだの光画部トーク
キヤノンのスマホアプリ


岡田陽一


写真の仕事をするようになってから、フィルムの頃もデジカメになってからも、一眼レフカメラはずっとニコンを使ってきたし、なんだかんだで人にもニコンをオススメしてきました。


そんなわたしが、今、気になってるカメラがキヤノンEOS70D。昨年夏頃に発売した機種のキヤノンでは中堅の機種です。
http://cweb.canon.jp/eos/special/70d/index.html


実は、小学4年生の頃にお年玉などでたくわえた貯金をはたいて買った、初めてカメラがキヤノンA1だったので、http://flic.kr/p/kTD5Ee別にキヤノンを毛嫌いしていたわけではなく、1995年頃仕事で使うカメラとして、Nikon F4sを買ったので、それ以来あれこれと増えたレンズの資産を活用できるニコンを、デジカメになってもずっと使っています。


そんなわたしが、何故キヤノンEOS70Dなの? という話ですが、それが「キヤノンのスマホアプリが他よりも断然良さそうだから」という理由。


スマホとWiFiで接続して、撮影した画像をスマホで加工したりネットにアップしたりと、最近多くのデジカメメーカーで流行りの無線LAN+アプリのスマホ連携機能ですが、スマホ連携はこれだけではありません。iPhoneやiPadをリモコン&遠隔ファインダーとして使えるところにかなり魅力を感じているのです。


ブツ撮り(商品撮影)する際に、何に時間がかかるかというと、商品の配置やライティングです。三脚にカメラを固定し、背景紙を設置した舞台に商品を配置して、ライティングやレフ板をあーでもないこーでもないと少しずつ位置を変えたり、商品の角度や並べ方を変化させたり、アクセントとなる小物などをあしらったり……。


何かの配置を変える度に、カメラのファインダーを覗いて確認、また少し調整、その繰り返しです。


配置さえ決まれば、撮るのは一瞬ですから、次のシーンのセッティングをまた時間をかけて行います。とにかく、ブツ撮りはセッティングが本当に時間がかかって大変です。


更にカメラが高い位置で、踏み台に乗ってファインダーを覗いたり、首が痛くなるような角度だったりすると、もういちいちファインダーを覗いて確認するのが嫌になってきます。


そのために、USBでMacに繋いでMacでコントロールしたりするのですが、これはこれでMacを置く台や、USBケーブルの取り回しが面倒だったりします。


そこで、カメラのWiFi機能+スマホアプリの連携で、タブレットやスマホを使ってリモコン撮影がとても快適だと思うわけです。


iPad Retina画面の高精細ライブビューで、ファインダーに映る画面をそのまま、カメラから離れた商品のところで確認しながら位置を微調整できるのです。そして、そのままiPad画面内の任意の場所をタップしてピント位置を決め、露出などもiPadで調整して、シャッターも切れる。


ブツ撮りが多いと、これで超はかどるのではないかと思います。


各社スマホ用のアプリを出していて、ニコンのものもあるのですが、どうもレビューなどを見ているとキヤノンのそれとは現時点では雲泥の差なようで、これだけのためにキヤノンを買いたくなっている今日このごろです。


ニコンのカメラもレンズも凄くいいし大好きなので、是非このスマホアプリ&WiFi周りの開発にも力を入れて欲しいと願っております。


各社のiOSアプリはこちら…。


・キヤノン EOS Remote
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/6d/wifi/eos-remote03.html
http://cweb.canon.jp/eos/software/app.html
http://bit.ly/1dHqyhc


・ニコン Wireless Mobile Utility
http://bit.ly/1dHqIFn


・SONY PlayMemories Mobile
http://bit.ly/1nzC8hA


・Panasonic Image App
http://bit.ly/1dHqRZl


それでは、最後にブツ撮りの様子の面白いムービーを見つけたのでご紹介。
・McDonaldのチーズバーガーの撮影風景
http://youtu.be/oSd0keSj2W8?t=1m4s
・雑誌表示用iPhoneの撮影風景
http://vimeo.com/5989754


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


3月に入ったというのに、まだ雪が舞う寒い日々。次回くらいには桜のニュースが聞こえてくればいいのですが……。今年はちゃんと桜の写真も撮りに行きたいと思います。

キヤノンとニコン


岡田陽一


オリンピックやワールドカップ、F1など世界的なスポーツ・イベントのカメラマン席で、各国の報道陣が使っているカメラはほとんどキヤノンかニコンだと思います。


そのほかにも、ペンタックスやオリンパスなど、日本には昔から良いカメラを作っているメーカーが数多くあります。こんな多くの有名メーカーが存在するのは世界的にも他になく、カメラ・写真ファンにとっては贅沢な国に暮らしていると思います。


わたしが小学5年生の頃に最初に買ったカメラはCanon A-1でした。1978年に発売された当時「カメラロボット」と言われたカメラ。


従来は、シャッター優先か絞り優先のどちらかだった機能が切替られる両優先AEに加え、プログラムモードまであるマルチモードAE機のさきがけのカメラでした。今では当たり前に、どのメーカーのカメラにも搭載されている機能ですが、当時は画期的でした。


なぜキヤノンを選んだかというと、カメラが趣味だった祖父がCanon F-1を使っていて、ボディーだけ購入すれば、レンズは色々借りられるという理由からでした。


最初に買ったニコンのカメラはそれから随分と後のことで、シアトルで学校に通っていた頃になります。写真の先生がかなりのニコンファンで、日々「ナイコン(Nikonのことを欧米人はこう発音する)」のレンズの素晴らしさを話していたのに影響を受け購入したのが、1988年発売のNikon F4でした。


このF4、使いやすさの話をすると、手の小さなわたしにとっては、本当にゴツくて使い難いカメラで、必要なボタンやスイッチに指が届かないくらいでした。それでも我慢できるくらいカッコいいカメラでした。特にシャッター音。キレが良くて、人に聞いてもらいたくなるくらい心が踊るシャッター音。


当時はフィルムの時代なので、各メーカーの特徴というのは機械的な部分とレンズでしたが、デジカメの時代になった今は、カメラ内で行われる絵作り、画像処理技術がカメラメーカー、機種の大きな特徴と変わってきています。


先頃、キヤノンとニコンの違いについて、こんなまとめ記事が話
題でした。
http://matome.naver.jp/odai/2137490225443752601


キヤノン派、ニコン派、とこれはもう好き嫌いを通り越し、双方の熱心なファンにとっては一種の宗教戦争のような論争になってしまう時もありますが、ここではどちらが良いと優劣をつけるわけでなく、双方のメーカーの絵作りに対する思想の違いについてピックアップされています。


わたしは、Nikon F4を買って以来、ニコンのレンズを揃えてきたので、今さらキヤノンに戻ることもできず、人のEOSを触らせてもらった経験しかないので、キヤノンのカメラをあれこれ語るほどの情報は持っていません。


一方、ニコンのカメラをフィルム時代からずっと何台も乗り継いできていますのでニコンについての良いところは語ることができますので、そのあたりを中心に…。


小学生の時に祖父に借りていたキヤノンのレンズ達は、今のEOSなどには使えません。1987年にキヤノンはFDマウントからEFマウントへと移行し、径も情報伝達機構も互換性がないものに一新されました。


一方、ニコンのFマウントは、ずっと変わらず同じ径なので、古いレンズを最新のカメラでも使うことができます(※AEや絞り制御などに関して一部制約はありますが)。ここに、根本的な思想の違いがあると思います。


まとめ記事に書かれていることを引用すると、“CANONは「見る側」の気持ちを考えて作っている、つまり写真の美しさを重視していて、NIKONは「撮る側」の気持ちを考えて作っている、つまり操作性を重視しているイメージ”


これは、機種によってボタンの位置や操作性が全然違うキヤノンと、フラッグシップ機からエントリー機まで、基本的には同じ操作のニコン、という大きな違いです。


仕事でキヤノンのカメラを使う場合は、サブ機として全く同じカメラを複数台用意しないと、操作にまごつくと聞きますが、ニコンを相棒に選んだ場合は、高いカメラをメインに、サブには普及機を用意しても操作は同じなので、そういうチョイスをしているプロも多くいます。


色に関しては、まとめ記事にある絵作り、カメラ内での画像処理に関しても、キヤノンは鮮やかでコントラストが強めのパキッとした画像なので、一見上手に見えます。


ニコンはその場の実際の色に忠実に再現するので、比べてみるとコントラストが低い、ネムくくすんだ感じがすると思います。女性や赤ちゃんの透明感のある肌色などは、きっとキヤノンで撮った写真の方が好まれるでしょう。


商品の写真などはどうでしょうか。実物よりも鮮やかに再現されてしまうと困る場合もあります。商品撮影の場合などは、ほとんどRAWで撮影して目的に合わせて現像するでしょうから、大きな問題ではないでしょうけど。


これがまとめ記事にある、Canonは「記憶色」、Nikonは「記録色」という部分です。


買ってきたままのデフォルトの設定では、ニコンの絵はどうしても鮮やかさが足りないと感じている人は「やっぱりキヤノンにすればよかった。誰かに売って買い換えようかな」と思う前に、一度設定を見直してみましょう。


MENUボタンを押すとカメラマークの中に「ピクチャーコントロール」という項目があります。
http://flic.kr/p/fiKDzc


その中には、
SD:スタンダード
NL:ニュートラル
VI:ビビッド
MC:モノクローム
http://flic.kr/p/fiZSmJ
となっていて、買ってきたままの設定ではSDになっていると思います。


各設定で撮り比べてみました。


SD:スタンダード http://flic.kr/p/fiKFWi
NL:ニュートラル http://flic.kr/p/fiZUJY
VI:ビビッド http://flic.kr/p/fiZUj5


プレセットされているものだけでも随分とちがいますよね。ニュートラルだと本当に味も素っ気もない感じの絵です。


でも、素材撮影として後から処理する前提であれば、むしろどうにでも味付けができるニュートラルが良い場合もあります。


ビビッドに設定すると、鮮やかさとコントラストが増し、少しキヤノンの絵っぽくなりました。


これらの設定をベースとして、更に自分で細かく調整できます。


ビビッドより更にコントラストと彩度を高く設定してみました。
http://flic.kr/p/fiZSfq


このようなマトリックスで表示確認もできます。
http://flic.kr/p/fiKCMg


設定したら名前を付けて、何時でも呼び出せるように保存しておきます。
http://flic.kr/p/fiKCGM


ビビッドよりももっとビビッドな設定で撮ったものがこちら。
http://flic.kr/p/fiZU1C


ということで、操作性や絵作りはそれぞれの好みの問題なので、好きなカメラで自分なりのベストな設定を見つけて、長く使うのがレンズなどの資産も無駄にならずに良いと思います。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+
フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


あっという間に7月も終わりです。8月になるとまた色々と熱いイベントがいっぱいです。暑くて溶けそうですが、お近くの方は是非ご参加ください!


8月10日:まにフェス
http://m2college.net/fes2/


8月31日:CSS Nite in OKAYAMA, Vol.4
「デザイナーじゃなくても知っておきたい、成果の上がるWebデザイン」
http://cssnite-okayama.jp/


9月7日:CSS Nite in KOBE, Vol.3
Webサイト制作・運用に必要なWebマーケティング、ソーシャルメディア、SEOの本当の知識
http://cssnite-kobe.jp/

YouTubeで見つけました!

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