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2011年04月18日のアーカイブ

おかだよういち


3月11日の震災から一か月以上経ちましたが、いまだ多くの出来事が進行形です。報道やインターネットの記事や、多くの人のTweetなどで被災地の現状を見聞きするたびに、大変悲痛な思いになります。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。


今回、関西は直接的な被害がなかったのですが、やはりあれだけの無残な映像を見続けてしまうと無力感で何も手につかないばかりか、夜中に突然涙があふれてくるような、精神的に不安定な状態が数日間続きました。


でも、何か自分達で出来ることがないかと、知り合いに相談したところ「Untitled!!!!!!!!」というチャリティイベントの開催が実現しました。
http://m2.cap-ut.co.jp/un/


震災後3週間ほどの4月3日にこれができたというのは、このイベントに参加した全員が「何かしたい!」という強い意志があったからだと思います。


一人15分の持ち時間でバラエティに富んだ内容の12セッション。その中でわたしは「写真の力〜写真が伝えられる事・伝えられない事」というタイトルで「写真」についてお話しました。15分という短い時間だったので、その場では全部伝えきれなかった感じもしましたので、ここで詳しく書いておきたいと思います。


「写真」という言葉、元々の英語は「Photograph」です。「Photo=光」「graph=描かれたもの」なので、本来「写真」よりも「光画」と訳したほうがしっくりきます。この連載のタイトルにも「光画」を使っています。光で像を描くのですから、光のない暗い場所では撮るのが難しいですし、光の量を調節するカメラの機構である「絞り」や「シャッター」を調節することで、様々な表現が可能になります。


「写真」という言葉を深く考えてみます。


「写=1.文書・絵などを元のとおりに書き取る。まねてそのとおりに書く。転写する。模写する。2.ある物をまねてそのとおりの形につくる。模造する。3.見聞したことを文章や絵で表現する。描写する。4.写真や映画に撮る。撮影する。」


「真=1.うそや偽りでないこと。にせものでないこと。本当。真実。ほんもの。2.まじりけがないこと。本来の意味どおりであること。3.道理として正しいこと。真理。4.まじめなこと。真剣なこと。また、そのさま。5.論理学で、ある命題が事実と一致すること。また、そのさま。」


このようなことが国語辞典に書いてあります。それぞれの漢字の意味から「写真」とは「真実を写すもの」のような意味があるように感じます。


本当にそうでしょうか? 写真は真実を写していますか?


哲学的な話になってしまいますが、真実とは人それぞれ違うものだと思います。わたしが感じた真実は、必ずしもあなたの感じた真実とは一致しないものです。人それぞれに真実を持っているのですから、ある人にとってそれが真実でも、別の人が見れば虚構と感じるかもしれません。


写真は必ず撮影者の作為が込められています。広告写真であるなら、そのような作為は当然あると想像できるでしょう。では、報道写真はどうでしょうか。報道写真は現地のありのままを撮っているのが前提ですから、そこには作り込む要素はないと思うかもしれません。しかし、お天気カメラのようなただ漠然と自動で風景を映すような映像と違い、人間が撮影する写真は撮影者の何かしらの意識が写し込まれます。


例えば、同じ場所で同じものを撮る場合でも、レンズのチョイスでまったく違う印象になります。広角レンズで全体を広く撮るのか、望遠レンズで遠くから一部を切り取るのか。同じ広角レンズでも被写体にぐっと近づき、背景との遠近感を強調するのか、漠然と全体を写すのか。


また、カメラを構えるボジションやアングルでもずいぶん違う印象になります。立ったまま目線の位置で水平に構えて撮るのと、地面すれすれの位置から見上げるように撮る写真は、迫力や伝わってくるものもまったく違うものになります。被災地大槌町で撮影された写真を見比べてみます。


http://goo.gl/vMhUO
http://goo.gl/LDg57


大津波によって陸へ打上げられた船が、家屋の屋根の上に残されている写真二枚ですが、上空からの空撮写真と船の下から撮られたものでは、受ける印象がまったく違うと思います。


レンズが切り取って写真に写っている部分は、そこにある世界のごく一部です。でも、写真を観る側はそれがすべてと錯覚しがちです。当然のことながら、その場では人間の五感で感じる色々な
情報やニュアンスが、すべて写真から読み取れ感じられるわけではありません。


http://goo.gl/e6vzf
http://goo.gl/OXvFQ


陸前高田市で撮影されたこの二枚の写真も、一枚は子供の目の高さで撮られた、女の子が一人で後ろに自衛隊員が写っている写真。もう一枚は同じ女の子が他の大人と写っている写真。これらから受ける印象はまったく違いますし、心の中で湧きでてくる感情やストーリーも違うのではないでしょうか。


レンズやトリミングなど、光学的な効果だけではありません。コントラストや彩度、ホワイトバランスの調節だけでも、様々な方向に印象づけることができます。これらの調整は、パソコンに撮り込んだ後に、Photoshopで修正するともしかしたら「それは嘘だ!」と言われるのかもしれません(少なくとも昔は、デジタル処理された写真は嘘だと言われました)。しかし、最近はカメラ内で色々な調整ができたり、HDRの処理もできてしまいますから、カメラで撮ったままと言えなくもない状況になります。


http://goo.gl/BGmfO


ホワイトバランスの調整などで、全体をブルーがかったモノトーンの写真にすることで、とても静かな印象を受けます。また寒さも伝わってきます。


http://goo.gl/CJWwH


逆光でコントラストを強調するのも、ドラマティックな印象が伝わる手法のひとつです。


http://goo.gl/9oQtW


この写真は、ちゃんと確認したわけではないので定かではありませんが、わたしの印象では、燃えている炎と煙の部分とその他の部分HDRの処理をしてあるか、彩度の調整がしてあるのではないかと思います。


作為があるからといって、それが嘘とか、歪められた真実ではありません。これらすべてが、そこで撮影したフォトジャーナリストの目を通した真実です。しかし真実はそれだけではなく、ごく一部であることも確かです。


写真を見る時は、それがすべてだと過信せずに、その写真が撮られた背景まで考えながら真実を読み取る力が大切だということを、震災の多くの報道や写真によって再認識させられました。


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.com/ okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>

上原ゼンジ


私が原発に関心を持ったのは、1987年に刊行された「危険な話」(広瀬隆)によってだ。ベストセラーになった本なので読まれた方も多いと思うが、原発の危険を説いた本で、読んだ当時は大変な衝撃を受けた。いつ日本の原発がメルトダウンしてもおかしくない、といった内容に「エライこっちゃ」と思った。


その後、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」で原発推進派と反対派が意見を戦わせるといった回が何度かあったが、興味深く討論を聞いていたことを覚えている。「危険な話」がきっかけだったので、最初はもちろん自分も反原発の立場で番組を視聴していた。原発を推進する頭が良くて弁の立つ科学者や政治家のことを、憎ったらしく思いながら見ていた記憶がある。


ただ、回を追うごとにそういった気持ちはすこしずつ変化していった。反対派の中には、まず反対ありきで、情報を曲げたり、非科学的なことを言ったり、エキセントリックであったり、という人がけっこういて、少しずつ気持ちが萎えていった。


いっぽう推進派の中にも、理知的で信じられそうな人もいたので、単純に「原発=悪」とは思えなくなっていった。積極的に付き合いたいとは思わないけど、仕方がないのかなあ、というふうに気持ちは変わっていった。


そして番組はいつも意見が平行線のまま終了となり、後味の悪さだけが残った。まず推進ありきで、都合のいい情報ばかり流すのではなく、かと言って反対ありきで話を誇張したりするのでもなく、バランスがとれた意見が聞いてみたいと思っていたが、そういった意見は残念ながら出てこなかった。そして、私は「原発で作った悪い電気」(by渡辺和博)を消費しながら、今まで生きてきた。


理屈ではなく、気持ちを優先させたい


今回、福島原発で事故に起きたからといって、原発反対派の人達から「ほーら、言ったでしょ」とは言われたくないし、今すぐ原発を全廃せよなどという意見にはまったく乗れない。鉄道や病院に電気が供給されなくなったら大問題だし、いちいちパソコンの電源を落とさなければならない計画停電は大きな負担だ。


しかし、今回の事故で学んだことを活かせば、より原発の安全性は高まるなどと言って、今までと同じように原発を使おうという意見がけっこうあるということにも疑問を感じる。原発はもういいから、他のエネルギーに変えていこうよ。時間がかかるかもしれないけど、そこに集中していけば道は開けるはず。


誰でも原発や放射能は嫌でしょ。だったら理屈ではなく、その「原発やだよ」という気持ちに従って、方針を決定してもいいはず。現状を考えれば原発に頼らざるを得ない、なんて無理に自分を納得させようとする必要はない。


「原発は安全である」というのが嘘だったように、「原発に代わるエネルギーはない」というのも不確かなことだと思う。嫌な原発を使い続けて、心の健康を失っていくよりも、新しいエネルギーの開発に心踊らせたい。まあ、オレが開発できるわけでもないんだけど……。


写真を提供します


被災地の人達の役に立つようなことができない私は、ここ最近春の花の撮影をしていた。まだ、花の美しさに心をシンクロさせることができない人達もたくさんいるだろうし、私の写真を見て、心を癒してくださいなんていう脳天気なことも言えない。でも何枚か気に入った写真が撮れた。


この春に撮影した写真は、できることなら復興支援に関わるビジュアル要素として、役立ててもらいたいと思っている。あるいはポストカードにして売上げを寄付するとかいうことでも構いません。無償で提供しますので、何かアイディアが浮かんだ方はご連絡下さい。


◇桜を宙玉レンズで撮影
桜玉と名付けた。
http://www.soratama.org/gallery/sakura.html


◇宙玉ギャラリーのバリエーションが増えました
私以外の人が撮った宙玉写真もアップ
http://www.soratama.org/gallery/soratama.html


【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
・上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
・Soratama – 宙玉レンズの専門サイト
http://www.soratama.org/
・Twitter
http://twitter.com/Zenji_Uehara

チャリティー写真展『押入れの大切な写真たち』みんなで参加しよう! 4/23-4/24 デザインフェスタギャラリー


http://www.webdice.jp/event/detail/4643/

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