所幸則写真展「PARADOX─渋谷ハチ公前」
会期:5月9日(月)〜18日(水)10:00〜18:00 雨天休館
会場:しぶやアオガエル(東京都渋谷区道玄坂2-1 渋谷駅ハチ公前広場)入場無料
渋谷駅ハチ公前広場に設置されている東急電鉄の旧車両を利用したギャラリー「しぶやアオガエル」で、所幸則さんの写真展が開催される。
車内の中吊りスペースも利用して展示するのは、1秒という時間経過の間に起こる事実を一枚の写真で表現するという、瞬間とは違った概念の時間軸を取り入れた「Shibuya One Second」の作品群である。
長く渋谷に居を構えている所さんだが、渋谷の街自身を主役にした素敵な写真芸術作品がないことを不思議に思っていたという。人生の大半を渋谷で暮らしてきた写真家としてこの街をどう撮るか、数年間悩み、出した結論がこの写真たちだ。
ほんの少し前までは見られたけれど今は見られなくなった風景を、背景としてではなく主役として公開する。5月9日からの展示では2011年に撮った作品も展示されます。
◎渋谷は変わり続けるスピード感のある街 所幸則
私、所幸則は長く渋谷に住んでおりますが、渋谷の街自身を主役にした素敵な写真芸術作品がないということを不思議に思っていました。人生の大半を渋谷で暮らしてきた写真家として、この街をどう撮ることがいいのか数年間悩み、出した結論がこの写真たちです。
今まで渋谷を舞台とした写真作品はあったけれどそれらは背景としてだったと思います。ただ静止した街の風景写真では渋谷の魅力は伝わらないと思いながら、渋谷の魅力を引き出す為にはどうすればいいかを考えたとき、自分のこれまでの写真活動における被写体との向き合いかたの中になにか答えがあるような気がしてきました。
私は渋谷を撮ることを決意するまで、人物ばかり撮ってきました。それはファッションモデルだったり、女優だったり、俳優だったり、ミュージシャンだったり、有名スポーツ選手だったりしました。その人物の魅力を、自分の作風でどう引き出すかを考えて撮ってきました。
もし、街の建物も人のような存在だとしたら、渋谷という人が着ている服やバッグを、車や電車や歩行者に置き換えたら……そしてそれらが、動画のようなに動きをもった写真になれば、渋谷らしさにつながるのではないかと考えました。
渋谷は変わり続けるスピード感のある街です、新しい文化をどんどん生み出す街でもあります。311に起きた天災のようなものによって起きてしまう変化ではなく、これからどんどん元気に変わっていく姿を見届けるのが私の願いです。
今回は、ほんの少し前までは見られたけれど今は見られなくった風景と、数か月前の渋谷の姿も展示しています。渋谷を好きな人達に、より好きになってもらえると幸わいです。
所幸則のオフィシャルサイト
http://www.tokoroyukinori.com/
東日本大震災のチャリティ活動も行っている
http://tokoroyukinori.com/information/charity/
Twitter http://twitter.com/#!/TOKOROyuki
・ニコニココミュニティ 所幸則 1sec(ONE SECOND)
「写真家の異常な愛情」は所幸則と芸術家などとの対話
5月5日(木)19時〜 【アイデア】編集長・室賀清徳さん
5月6日(金)20時〜 TOKYO PHOTO実行委員・池末浩規さん
5月7日(土)20時〜建築家西森陸雄さん
5月13日(金)ロッキンオンフェスのAD・田中力弥さん
5月14日(土)学研「キャパ」の編集長・石田立雄さん
5月15日(日)20時〜 音楽家・徳澤青弦さん
スケジュールは変動の可能性もあるので、以下で確認
ニコニココミュニティ 所幸則 1sec(ONE SECOND)
http://com.nicovideo.jp/community/co60744