●図書館の棚でたまたま見つけたDVD「白い巨塔」。1966大映制作のモノクロ作品だ。監督は山本薩夫、脚本は橋本忍。緊張感をはらみながら快調なテンポで展開する。150分間を一気に見る。モノクロ画面がなつかしい昭和の味を出している。内臓手術のリアルなシーンもあって、さすがに目をそむけた。カラーでなくてよかった。違和感があるのは、みんな無神経にタバコをくわえていることで、それも演出上の見映えなのか。当時はタバコの害は殆ど言われていなかったと思う。財前五郎は田宮二郎、鵜飼医学部長は小沢栄太郎、大河内教授は加藤嘉、まさにはまり役だ。野心家の助教授時代の田宮は文句のつけようもないが、チョビ髭を蓄えた財前教授はコミカルな阿部寛の顔に見える。ほかにも昭和の名優勢揃い。かつての俳優は発声が正確で、セリフがきちんと聞き取れるから安心して鑑賞できる(最近の俳優には何を言っているのかわからないやつもいる)。田宮のテレビ版「白い巨塔」もぜひ見たいものだ。ところで「週刊文春」8月25日号のグラビアには笑った。まえはら誠司、たるとこ伸二、馬淵澄夫、鹿野道彦、のだ佳彦、かいえだ万里、おざわ鋭仁の顔が絶妙の配置で並んでいて、「また馬鹿のかお」と読める。うまいなあ。それにしても、ほんとに馬鹿面揃いである。「白い巨塔」の東都大学船尾教授は滝沢修だった。言動が冷静なのに迫力が漂う。さすが大物。堂々たる存在感に圧倒される。もちろん、上品でみごとな顔をしている。こんな感じの総理大臣が欲しい。(柴田)
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●姉妹誌「日刊デジクリ」に執筆中の古籏氏のサイトに「レトロプログラマー」というコンテンツが追加された。「コミPo!」というソフトウェアがあって、手軽に漫画が作れるそうな。で、その漫画の内容はというと、女性ばかりのパソコン部があって、気楽な活動をしている中、有名人のいる他校パソコン部が見学に訪れ、最新のアンドロイド携帯をかけた勝負へ。物語になっているので、続きが知りたくて先に進んでしまう。どうやって勝つ気なんだ? 会話の中に時々挟まれる用語がすっと頭の中に入ってくる。途中からメモをとっていた。続編に期待!
読む人いるのかなー、なハッカソンの続き。キャラを作っている暇はないので、ドロイド君にする。アウトラインデータを公式からとってくる。まずどこにアウトラインデータがあるのかを、調べるところからスタートするぐらいの無知さ。普段はほとんどPhotoshopなのに、時間のない中でのIllustratorでのペンツール作業にもプレッシャー。もっとツールの使い方を勉強しておけば時間短縮できるのに! ほんと皆さんごめんなさい、許してください、私じゃなければもっと良いものになるかもしれないのにと、たびたび後ろ向きになったりした。まずはグラデーションやシャドウで疑似立体を作ってみたが、残り時間を考えて、Photoshopに切り替えて切り絵調に。平面ドロイド君にドロップシャドウをつけるだけ。キャラを目立たせるために背景はグレー。しかし単にグレーではとグラデーションをかけ、縦ストライプを入れ、このハッカソンのロゴ画像を貼付けてみる。後でこれは意味がないことを知る。発表時のプロジェクトモニターではストライプやらグラデなんて見えない。単なるグレー。黒バックの方がキャラが活きた。こんなところに凝るぐらいなら他に凝り、明るいぱきっとした色合いにすべきだったと反省。(hammer.mule)
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レトロプログラマー
http://www.comipo.com/ 「コミPo!」