●この夏、熱中症にかかって痛い目にあったという人の話を聞いた。強健な身体を誇る30代半ばのスポーツマン。日盛りの午後に書店巡りなどで町を歩き回っていた。暑くはあったが喉の渇きを覚えなかった。変だなと思った。摂取した水分は無糖缶コーヒー1本だけだった。夕方になってからなじみの中華料理屋で、待ちに待った生ビールを飲む。3杯飲んだが、いつものような尿意がない。変だなと思いトイレに行くと、濃い尿がわずかに出ただけだった。4杯目を飲んでいるとき、めまいがして視界が狭くなったので、ヤバイと立ち上がりトイレに向かったところで意識がなくなった。気がついたら救急車の中で、倒れたときになにかにぶつかって痛めた頭や顔、肩などがひどく痛かった。幸わい総合病院に運ばれたので、4時間かけて脳をはじめ身体全体の精密検査を受けた。まったく異状はなく、熱中症だといわれた。これは脱水症状でビールを摂取したから、体内のなけなしの水分はアルコール対応に追われ、脱水症状はますます深刻化して失神に至ったようである。外傷の癒えた彼は、その後喉が渇かなくても水を頻繁に飲むようになった。また、身体が変だと感じたら即その場にしゃがみこもうと決意したと言う。先日、犬の散歩に出たわたしは歩道で転倒し、左膝を擦りむいてかなりの出血、両手の掌に打撲。失神ではない。たんに段差につま先をひっかけただけだ。若い頃なら身体がすばやく反応して転倒を避けられたはずだ。歳とったなと実感しました。(柴田)
●歳とったな〜と思う時。動きが緩慢。体力が落ちた。疲れやすい。テキトー度があがった。思い出すまでに時間がかかる。時間軸が曖昧。デジャヴ? と思ってしまうのだが、それはつい数時間前に見たのを忘れているだけだったりする。ネットをするようになってから、必要以上に記憶しないようになった。「やった」「あった」と、それを見つけ出す「どこに」「どこを」だけ。探す時間が損なのにね。定着しなくても良い事項が多いのかもしれない。毎日がいっぱいいっぱいで、あまり使わないものは脳が勝手に取捨選択しているから。いや、覚えなくてもどうにかなるから、覚えないのか。一人で仕事をしていて、経緯を残すために、お客さんともなるべく文字でのやりとりにしていた。仕事関連用語は文字ブロックの形状と前後の文脈で認識していて、口に出そうとしても、読み方がわからなかったり、順番を覚えてなくて言えなかったり、耳で聞いた言葉とが結びつかなかったり。使わない筋肉が衰えていくように、脳も使わないと衰えるし、これが年齢で加速されていっているように思う。鍛えなおさないと。あとは、一度ついた贅肉がなかなか落ちないこととか、シングルタスク化しつつあることとか、徹夜がつらいこととか(笑)。ほんと昔から言われていることって、自分だけ避けてくれるってことはないのね(笑)。寛容にはなった気がする。この前言ったでしょ、とか思わなくなったもん(笑)。忘れることもあるよなぁと思ったり、そもそも自分自身が忘れている時も(笑)(hammer.mule)