●北林一光「ファントム・ピークス」を読む(角川書店、2007/最近文庫化)。本の雰囲気がスティーブン・キングそっくりだと思ったら、やっぱり挿画が藤田新策だった。キングの熱狂的ファンである宮部みゆきが「絶賛」と帯にあり、さらに「それは恐怖の連鎖のきっかけに過ぎなかった! 人間をあざ笑うように、次々と起る惨劇。山に潜む、かつてない凶悪なモンスターとは!?」と煽られては読むしかないだろう。未知のモンスターによるホラー小説かと思ったら全然違って、分類すればパニック小説か。モンスターの正体はすぐに予想できた。だが実際はそれを上回っていた。意外性は少ないが、正体が割れてからも物語は加速し、途中で本を閉じられなくなる。映画監督の黒沢清のあとがきにあるように、「そう簡単に都合よく物語が展開しないところが面白い。映画にたとえれば、予算も限られ上映時間も決められた中、集中的に山場を作って、後はなるべくふせてふせて、という手法」による「彼の大好きな70年代あたりのアメリカ映画の良さを抽出したような作品」である。作者は映画プロデューサーである。なるほど、だから映画的な構成なのか。しかし、登場人物の会話が説明的なうえ、作者の思想を代弁させているところもあって鼻につく。モンスターはもう一匹いるという含みを持たせたエンディング。しかし、もう出現しない。作者は惜しくも2006年に亡くなっている。(柴田)
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●アウトラインプロセッサ、OmniOutliner、MandalArt。高いよ〜。ちょっとテスト、なんてできないケチな性分。ToDoアプリは無料バーゲンを見つけるとダウンロードしてて、アプリ名にToDoとついているものだけでも26個あるよ。それのどれもが一長一短。クラウドサービス連携は必須。以前は毎年、1万円ほどの手帳用紙を購入していたんだし、それに比べると安いとは思うのに、無料や85円の価格帯が普通に思えて、つい。1,000円のハードルは高い。ToDoとスケジュール管理のため、Pocket InformantをiPhone版・iPad版と購入して、ToodledoとGoogle Calender連携でずっと行くつもりだったが、ToDoはOmniFocusがいいのかも、なんて迷ったりする今日この頃。ツールが使いにくいから放置気味になるのか、ツールはある程度のものなら何でも良くて、単に習慣づいていないからだけなのか。たぶん後者。(hammer.mule)
http://www.omnigroup.com/products/omnifocus/ OmniFocus
http://www.webis.net/products_info.php?p_id=pocketinformant_iphone
Pocket Informant
http://www.youtube.com/watch?v=zx4NYk2BQVI#! Pocket Informant 2.0
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