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写真を楽しむ生活

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2012年09月19日のアーカイブ

【連載】ビジネスに役立つAndroidアプリ 雨が降る約1時間前にお知らせしてくれる「あめふるコール」


(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/biz_a_app/20120919_560510.html


気分とジャンルで音楽に出会える、聴き放題iPhoneアプリ「monstar.ch」


(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120919_558240.html


楽天「コボタッチ」発売に見る──電子書籍普及の課題と可能性


(NIKKEI TRENDY NET)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120913/1043258/


「スマート飯」「偏心傘」…2013年ブレイク必至!?のアイデアグッズ大集合


(NIKKEI TRENDY NET)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120914/1043356/

●ロンドンオリンピックは数々の感動をもたらしてくれたが、なかでも熱狂したのが、男子400メートルメドレーリレーの銀メダルだった。これほどスリリングでおもしろい競泳種目は他にない。堂場瞬一スポーツ小説コレクション「水を打つ」を読む(実業之日本社文庫、2010)。この作家の「チーム」「ヒート」をおもしろく読んで来たから、上下800ページにもなる書き下ろし長編も期待大。今度は競泳メドレーリレーを舞台にした男たちのドラマである。


究極の個人競技である競泳の中で、個人のタイムだけで決まらないただ一つ競技、それがメドレーリレーだ。背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の4人が順番に泳ぐだけではない。引き継ぎを伴うリレーはチームプレーである。自分以外の選手のために泳ぐ気持ちがないとリレーでは勝てない。この物語は、駅伝テーマ「チーム」の山城と同様に、リレーに関心を示さず、ハリネズミのように刺々しい殻をまとう、常識はずれの傲慢小僧・小泉という、チームワークになじまない男の心をどうやって溶かすのかというのが主題のひとつである。


さらに、30歳前に衰える水泳界の早い老いや、驚異的な高速をもたらすハイテク水着の開発というリアルな問題もテーマとなっている。登場人物のキャラ立ちも鮮やかで、いやはやなんというおもしろさだ。もちろん、小泉も加わってのチームが東京オリンピック(!)のメドレーリレー決勝に進出するのはお約束だが、そこに至るプロセスの読ませるテクのうまさといったら。


「自分を信じるな、自分を信じるっていうことは、自分で限界を決めてしまうことだ、突き抜けろ」をはじめクサい台詞も多いが、それも快い。決勝レース16ページは何度もくりかえし読んでしまった。泳げないわたし(それが何か?)だが、充分に楽しめた「水を打つ」。このタイトルだけがイマイチである。 (柴田)


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→「水を打つ 下」をアマゾンで見る(レビュー5件)


●続き。裁判所で、(魔女狩りのように)市民が市民を裁く今の状態はおかしい、理想はどうなったのかとジャンは皆に訴える。亡命を見逃した証拠を突きつけられ、彼は言う。止められなかったことを悔やんでいる、しかし貴族社会に対しての憤りや平等という理想と、アントワネットとの親交は別だと。民主化を望む気持ちは皆と同じ、アントワネットはすばらしい人で、農夫らを宮廷に招いて食事を振る舞っていた、人間には情がある、人と人とのつながりは別なのだと。陪審員らの中にも貴族に仕えていた人たちがいて、あの人はいい人だった、あの人は私に良くしてくれたと口々にいいはじめ、恐怖政治ジャコバン派へのクーデターも重なり、ジャンは無罪になる。


台詞を覚えているわけではないのでうまく書けないんだけど、このくだりがとても日本人っぽいなぁと。舞台がフランスとはいえ。植田景子さんの脚本は好きだ。彼女の作品は、若手よりも渋いベテラン向きだと思う。脇役らの熱演がとても良かったよ。アントワネットには食傷気味だし、主人公は時代と関わりのなさそうな地味な人。ドラマは期待できそうにない。なのであまり気が進まなかったが、見てみたら、なんだか今の日本と中国・韓国みたいだなぁと思ったわ。続く。(hammer.mule)

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