●近藤誠「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」を読む(アスコム、2012)。筆者は「医者はヤクザや強盗よりタチが悪い」なんて堂々と言う医者である。「医者は患者を脅してお金を払ってもらった上に、しょっちゅう体を不自由にさせたり、死なせたりする」。こんな同業者を怒らせることばかり言ってきたから、医療業界でバッシングされるのは当然で、30年も慶応大学医学部の講師のままである(こういう不都合な医師を排除しないでいる慶応大学も度量が広い)。
筆者は、がん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表(がんは切らずになおる。抗がん剤は効かない。健診は百害あって一利なし。がんは原則として放置したほうがいい、など)し、ひとりで(村八分に腹をくくり)啓蒙を続けてきた功績をたたえられ、2012年に「第60回菊池寛賞」を受賞した。この本は、ムダに苦しむだけの治療や、悲惨な医療死からのがれる心得をまとめたものだ。3/25付オリコン[本」ランキンングの首位に立つ。
その「47の心得」の項目(見出し)は半分以上がサイトに上がっている。どうせなら全部出せばいいのにと思ったが、これも心得のひとつかい? というようなのもある。この本の構成は編集者によるものだと思う。47という数字を出すための、水増し編集テクニックである。まあ、それも悪くないが。とくに大事なところはゴチックで表記なのもいい。だが、100歳まで元気に生きる「食」の心得、100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得、なんて章立てはいやだな。100歳まで生きたいなんて、身勝手で迷惑な人だとわたしは思う。
「今の日本で大人がかかる病気はたいてい『老化現象』で医者にかかったり、薬を飲んだりして治せるものではない」「多少の痛みや不自由は『自然の摂理だ、仕方がない。がまん』ととらえて仲よくつきあっていく」などを読むと、とても気楽になれる。高年齢者は読むべし。筆者が絶対の自信を持って言えることは「病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということである。巻末の、倒れて病院に連れ込まれたとき用の「近藤誠のリビングウィル」がすばらしい。そっくりコピーさせてもらいます。これで楽に死ねる。(柴田)
http://www.ascom-inc.jp/book/9784776207641.html
アスコムからの内容紹介
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776207648/dgcrcom-22/
近藤誠「医者に殺されない47の心得」
●週刊ロビ。4号と5号が来たよ。2号は4月上旬、3号は4月中旬に届く予定。発送お知らせメールを登録しているが、メール到着20分後に郵便局の人が届けてくれるよ……。追跡番号で検索したら、引き渡し自体は前日の夜中なのになぁ。今後は隔週日曜日の朝は注意しておこうっと。
定期購読から生まれる恋って話あるのかな。配達してくれたのが創刊号と同じ人で、ああこれから定期的にこの人に会うんだわと思ってしまったのだ。本家は隔週配達だけど、毎週届けてくれる先もあるみたい。まぁ、最初に考えたのは、ロビ購入者と知られてしまっているんだなぁということと、八百屋お七というキーワードではあった(汗)。たとえば佐川男子に恋した女の子は通販マニアになるのだろうか。
友人(女性)が買うかもしれない。彼女も続ける自信やらはなく、でもCMを見てから気になっていたらしい。ロビは、私のまわりの女性に受けがいい。で、私が購入に踏み切った理由やら何やら説明したら、心が揺らいでいるようだ。彼女も購入しなくて済む理由を探していたに違いないのに。(hammer.mule)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101825/dgcrcom-22/
うちに来るのは佐川女子、ヤマト男性、郵便(ペリカン)男性