●映画「オーガストウォーズ」を見た。おなじみパッケージ詐欺なDVDである。人類の敵のようなロボットのビジュアルと「その日世界は、二つに分かれた。」のコピーからは、「パシフィックリム」などに対抗して作られたロシアのSFアクション映画かと思った。ところが、そうではなかった。
イントロは「コスモボーイ」と正義のロボットが、闇の帝王と戦うお子様向けのCGアクションである。なんじゃ、こりゃ〜と思っていたら、本当にあったロシア対グルジアの「南オセチア紛争」の最前線に、取り残された5歳の息子を救出するため、若いシングルマザーが激戦の中を突入するという話であった。
ロシア軍全面協力のもと実現した戦闘シーンはリアルで迫力満点。武器も車両も破壊シーンも本物。ものすごくリアルな戦争映画である。ミリタリーマニアなら大喜びだろう。ところが、現実ではないシーンも登場する。冒頭のCGアクションと同様のロボットが現れて、母子を攻撃して来る。つまりこれは少年の脳内ビジュアルなのである。グルジア軍の戦車や車両が邪悪なロボットに見えるのだ。
まあ、こういう仕組みも悪くないけれど、そんな設定がなくても充分楽しめる映画であった。Amazonの内容紹介にあった「そこは、巨大ロボットと軍事兵器が対峙する、人知を超えた世界であった」なんて大ウソである。そっちを期待していたんだけど。それにしても、徹底的に自分勝手なヒロインには、まったく感情移入できない。
続いて見たのが映画版「図書館戦争」である。こちらも一応戦争もの(笑)であり、チャチな戦闘シーンがある。「オーガストウォーズ」を見たあとでは、力なく笑うしかない。有川浩の自衛隊三部作は面白く読んだが、「図書館戦争」は未読。読まなくてよかった。この世界観は理解に苦しむ。
国家は検閲を合法化して「メディア良化委員会」をつくる一方で、図書を検閲から守る「図書隊」も合法化している。しかも双方が武装化して戦争するのもOKって、いったいどこにリアリティがあるのだ。ゲームの世界であっても、構造上の矛盾で成立しないだろう。
「メディア浄化法第3条に定める検閲行為を執行する」「図書館法第4章第34条に基づき防衛権を発動する」「投降するなら今だぞ。よけいな人死にを出したくなければ」「脅しのつもりか、やれるもんならやってみろ」これが双方の担当トップのやりとりである。ずいぶんあっさり内戦が始まる。
専守防衛とか威嚇射撃とか、ほとんど模擬戦争みたいだけど、かかるコストは国家が負担するんだろうな。税金で。こんなバカバカしい戦争ゲームは成立しないぞ。そんなツッコミどころ満載の実写ファンタジーだが、けっこう人気あるみたいだ。いま東京都の街頭では、矛盾と無責任を絵に描いたような老人コンビも、けっこう人気あるみたいだ。珍獣見たさでな。(柴田)
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「オーガストウォーズ」
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「図書館戦争」
●ルンバが彷徨っていた。とっくにベースに戻っていい時間なのに、うろうろ。心配になって、電源をオフにし、抱えてベースに戻しに行く。
と、ベースの通電ランプが消えていた。ベースから信号が出ていないと、場所はわからないわなぁ。コンセントやベースから、電源ケーブルを抜いたり差したり。一向にランプはつかない。ベースが悪いのか、電源ケーブルが悪いのかも不明。
個人輸入しているから本社から取り寄せかなぁと諦めて、一応検索するが、日本公式では販売していない。Amazonやら何やらで非公式互換製品は売っていた。非公式のものを使うことに迷いはあったが、ダメもとで、まずは電源ケーブルだけを注文。
届いたものをベースに接続したら、通電ランプが点灯しルンバ復活。ベースは故障していなかった。電源ケーブルが断線していたのかな。(hammer.mule)