口枷屋モイラ「口枷屋モイラのヴンダーカンマー」
会期:10月4日(日)〜25日(日)水土日のみ開催 13:00〜19:00 最終日17:00 入場無料
会場:Gallery Photo/synthesis(東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102 Tel.03-6380-1666)
http://gallery-photosynthesis.com/
口枷屋モイラは2003年より「Nerd&Fetish」をコンセプトとしたセルフポートレイトを制作してきました。フェティッシュアイコンとしての印象が強くもありますが、近年フォトグラファーとしての活動が増えた彼女の原点回帰的作品展となります。今回は代表作でもある「アヒル式口枷 Piyoco」を含むセルフポートレートと口枷を中心に作られた、「オリジナル口枷シリーズ」のみで構成された展示となります。過去に発表した作品を中心に撮り下しの新作も展示致します。
口枷という拷問やSMといったダークなイメージが強いアイテムをポップな形に落とし込み、セルフポートレートという表現で作品へと昇華させました。自ら身に付け軽やかに活動する姿は、『拘束されつつもしたたかに生きる現代人』を象徴しているようにも思えます。
作品の数々はスタイリッシュでファッション性が高く、普通であれば口枷とは縁遠い存在でもある若い女性層からも強い支持をうけています。また、その写真作品は身体表現としても特出しており、消費されるだけの「自撮り」ではなく普遍性の高い宗教画のような重みすら感じさせます。
この機会に是非多くの世代の方々に「不思議の部屋(ヴンダーカンマー)」をご覧いただければと思います。個展に合わせ、集大成的写真集「口枷コレクシヲン 2007-2015」を発売予定です。 GalleryPhoto/synthesis 平賀淳