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写真を楽しむ生活

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2016年02月10日のアーカイブ

「写真を楽しむ生活」サイトを閉じることにしました


かつて、メールマガジン「写真を楽しむ生活」がありました。2002年8月が創刊で、サイトは2009年8月にリニューアルして、日本で唯一、ギャラリー名を縦軸に、日付を横軸に配し、日本中で開催される写真展と会期を一覧できる「全国写真展カレンダー」を掲載して好評を得ました。


メールマガジンは2014年2月28日に2500号を以て休止しました。サイトはその後も不定期な更新で続行してきましたが、自慢の「全国写真展カレンダー」のデータベースが不調になり、制作困難になったため断念しました。ものすごく時間を食った「全国写真展カレンダー」の制作がなくなると、ものすごく楽にはなりましたが、サイトをつくる充実感も減りました。


最近では、写真関係記事のまとめサイトのようなものになり、いちおうカテゴリ分類はできていますので、便利なサイトといえなくもないのですが、オリジナリティは全然ありません。作っているわたしにとって満足な編集仕事とはいえません。


毎日更新すればわずかな時間で仕上がるのですが、ちょっと間が空くとかなりの時間が必要になります。負担に感じるようになったら、いいものができるわけがありません。


明日、2月11日はわたしの誕生日、年齢がキリのいい数字になります。


勝手ながら、本日をもって写真関係から「足を洗う」(ほんらい悪い行いをやめることをいいいますが、現在は悪行・正業に関係なく、職業をやめる意味になりました)ことにしました。結局、一度も職業にならなかったのですが。


全国写真展情報データベースができた頃には、ビジネスに結びつくのではないかという淡い期待がありました。月刊写真雑誌の巻末にある写真展情報よりも、はるかに濃くて正確な情報を大量に集めていたからです。


ビジュアルの豊富なサイトをつくって展開していれば、勝機はあったかもしれません。しかし、ヒトもカネもなかったのです。


また、意外だったのが、ギャラリーの協力がほとんど得られなかったことです。スペースを貸して商売するギャラリーの多くは、広報にぜんぜん熱心ではなかったのです。ギャラリーサイトでもおざなりの告知を掲載するだけで、たくさん集客して展示する写真家を喜ばせようという、サービス精神が欠けていました。


「おざなり」いえば「なおざり」という言葉もあります。「おざなりに済ます」といえば、適当にいいかげんに済ますことで、「なおざり」とはそれ以下の、成り行き任せ、まともに着手しないことをいいます。


会期一週間前になってもサイトに何の告知もしないとか、DMをそのまま掲載するだけとか、いまでもそんな「なおざりギャラリー」「おざなりギャラリー」が大部分です。カメラ系のギャラリーにしても、たんなる告知にとどまっています。


これからのフォトギャラリーは、さらなるサイトの充実が絶対に必要だと思います。写真家のインタビューや作品のエピソードなど、会場に行ってみたいと思わせる仕掛けはいくらでもできるはずです。今後、そういうテキスト制作サービスでもやろうかなと考えています。


ということは、写真関係から「足を洗って」いないではないか、メルマガ「写真を楽しむ生活」は〈休止中〉だというではないか、ということで、またどこかでお目にかかるかもしれません。


長い間、ご愛読ありがとうございました。


2016年2月10日


柴田忠男【日刊デジタルクリエイターズ】編集長


【日刊デジタルクリエイターズ】は本日現在、4064号。4月に19年目に入ります。写真関係のコラムもあります。ぜひ、お読み下さい。
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