●林望「かくもみごとな日本人」を読む(光文社、2009)。四六判で232ページの普通の書籍だが、意外にチープなつくりであった。日本人および日本人のために気を吐いてくれた外国人が70人登場するが、ひとりあたり3ページ、行間は全角、余白が多く、文字数は800字程度と短い。全体にスカスカな印象だ。一人あたりの文章量が少ないのは理由があって、日経夕刊に6年間連載していたスタッフサービス社の広告コラム「リンボウ先生のオー人事録」を加筆、再構成したものだからだ。リンボウ先生は室町からごく最近までの約300年間の伝記類を広く渉猟して、取捨選択し、知られざる偉人から殆ど無名の人まで、読んで元気のでるような人生のあらましを短かな文章でまとめてくれた。さすが日本書誌学の専門家、取り上げた人物は半端ではない。70人中わたしが名前だけでも知っている人といえば、小泉信三、川瀬巴水、アーネスト・サトウ、上野彦馬、橘曙覧、村田清風、大黒屋光太夫、契沖、中江藤樹のわずか9人しかいない。あとの61人は芸術家、教育者、学者、政治家、職人、医者など多岐にわたるが、本当に初めての出会いだ。このように艱難を凌いで努力勉励した人たちの姿には大きな励ましになる、とリンボウ先生は力説するが、いまの若い人たちの心に響くかどうか。内容はスカスカでなくて濃いが、800字ではやはり物足りない。ちょっと残念。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975615/dgcrcom-22/
●昨日の後記、すみません、わたくし勉強不足でございました。「ケミーキラー」というユニットを存じておりませんでした。ああ、世の中知らないことがいっぱい……。まだまだ修行が足りないわ。残念な美人、無駄に美人と呼ぶにふさわしいお二人。女子校時代、こういう人たちが学年に一組は、いたような気が……。「あらびき団」に出るべきよっ。(hammer.mule)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6476501
あなたたち凄いよ、何なのそのパワー
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6912608
ケミーキラーはたぶん日本全国にいるはずだっ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9105993
この狭さがいいんだよなぁ
http://dic.nicovideo.jp/a/ケミーキラー
「視聴者にエロさを感じさせる余裕を全く与えない」
http://www.tbs.co.jp/arabikidan/
あらびき団