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2011年03月09日のアーカイブ

最新デジカメ2011春版 その2


なんだこの形は! なデジカメ2台


おかだよういち


前回は、写真好き、カメラ好きにとってはたまらない感じの新製品デジカメ、FUJIFILM FinePix X100を紹介しました。昔のレンジファインダー風のレトロっぽい外観がデジカメっぽくないので、
生粋のデジもの好きからすると、格好悪く感じられるかもしれません。


今回、この春気になるデジカメその2で紹介するのは、外観からして完全なデジタルガジェットって感じのデジカメですよ。


PENTAX Optio WG-1 GPS


2011年3月20日発売予定
定価:オープンプライス(35,800円@Amazon)
http://www.pentax.jp/japan/products/wg-1/index.html
http://amzn.to/h3v3vw



どうですか、この頑丈そうな外観。かつてのG-SHOCKのような感じがします。型番のWGは「Wild Gear」の頭文字で、とてもタフなデジカメです。防塵・防滴なので、隙間から砂埃や水滴が入り込むことがありません。砂漠でも雨の中でも大丈夫。そしてマイナス10℃の寒さでも撮影できる耐寒性能。雪の日でもOKです。


それに加えて、高さ1.5mから落としても大丈夫な耐衝撃性能、水深10mでも撮影できる防水機能と、少々乱暴に扱っても平気な、アウトドア派には重宝するデジカメです。


そして、GPS付きモデルは撮影した写真のメタ情報に、撮影場所のジオタグ(緯度経度情報)を入れてくれます。携帯やiPhoneのカメラではお馴染みですね。さらに、撮影していない間も数10秒間隔でKML形式の測位データログを記録するので、GPSロガーとしても機能します。


外観のもう一つの特徴は、レンズの周囲にLEDライトが5個配置されていることです。マクロ撮影で被写体に1cmまで寄れるので、このLEDが役立ちそうです。


せっかくカメラを持っていても、悪条件で壊れるのが嫌で鞄から出さずに撮れないのでは意味がないので、こういうタフなカメラを一台持っておくと海、山、川、雪、砂漠、などアウトドアのさまざまなシーンで大活躍するはず。きっと、今まで撮れなかった面白い風景や、楽しい表情がいっぱい撮れるカメラだと思います。


CASIO EXILIM EX-TR100


2011年4月15日発売予定
定価:オープンプライス(29,610円@Amazon)
http://casio.jp/dc/products/ex_tr100/
http://www.exilim.com/jp/sp/tr/#home
http://amzn.to/f2knMp



今まで見たこともない斬新な形の外観。ビデオカメラの開閉する液晶の部分だけの端っこにレンズを取り付け、枠を足したような新しい発想のカメラで、液晶も枠も自由に回転します。


枠を少し開けばスタンドになるので、三脚要らずでカメラが自立します。また、枠を全開すれば壁にだって掛けられます。液晶部分をくるりと回せば、自分撮りや仲間と一緒に自分も入った集合写真が、液晶を見てちゃんと全員フレームに入っているか確認して撮影できます。シャッターを切るのも、カメラに向かって手を振ればタイマーが作動するモーションシャッター機能で、離れた場所から撮影できます。


そして、自由に動く枠は動画を撮影するのにも重宝するので、地面すれすれのローポジションや腕をのばしてハイアングルなど、自分の目線からでは見れない位置からのムービーがフルハイビジョンで撮影できます。


この新しい形は使っているうちに新しい使い方、撮り方を発見して今まで見たこともない面白い写真が撮れそうな気がします。新しく自由に動く枠を付けた形だけでワクワクするカメラって素敵ですよね!


普段常に持ち歩いているiPhone4のカメラ性能が良く、しかも次々とリリースされるカメラ系のアプリがどんどん新しいものに進化し、撮影した写真はその場でネット上で仲間と共有できるので、普段遊びで使うカメラとしてはこれが最強だと思います。


ですから、中途半端なコンパクトデジカメはなかなか活躍できない状況ですが、前回&今回紹介した3機種くらい個性的な特徴があると、iPhoneでもデジタル一眼レフカメラでも撮れない写真が撮れるはずなので、持ってても無駄にならずに、場所や場面に応じて活躍するんじゃないでしょうか。


iPhone5の噂も出ていますし、問題はお金がいくらあっても足りないってことですね!


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.com/ okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


世の中の旬は3DSみたいですが、先週ようやくPSPを手に入れました。年内に新しいPSPが出るというのに、なぜ現行のものが今頃こんなに品薄なのでしょうかね…。

最新デジカメ2011春版 その1


写真好き、カメラ好きにとってはたまらない FUJIFILM FinePix X100


おかだよういち


2月に横浜で開催された、カメラと写真映像の情報発信イベント「CP+(CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW)」で新製品が色々発表されたので、わたしが気になるデジカメをいくつかピックアップし
てご紹介します。
http://www.cpplus.jp/ CP+


FUJIFILM FinePix X100


2011年3月5日発売予定
定価:オープンプライス(128,000円@ヨドバシドットコム)
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/
http://www.finepix-x100.com/ja
http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001334000/index.html



コンパクトデジカメの部類に入れるとちょっと大きいですが、ミラーレス一眼よりは小さいサイズ。昔からのカメラファンを惹きつける、これぞカメラという少しレトロな印象さえするレンジファインダー風の外観ですが、中身は最新技術と高スペックが詰まっています。


最近のコンパクトデジカメは、背面の影響モニターで被写体を確認してシャッターを切るのが普通です。でもこれ、写真を撮ってる感がなかなか湧かない気がしませんか?


わたしは液晶だとなんだか撮影に集中できないし、屋外の明るい場所だと液晶が暗くて見えにくいなどもあり、ファインダーを覗いて撮影する方が好きです(携帯やiPhoneを含め、最初に手にしたカメラにファインダーが付いていないという世代とは、きっと感じ方が違うのかもしれませんね)。


このX100は他のデジカメ同様、背面に液晶モニターが付いていますが、ちゃんとファインダーも付いています。しかも、光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えて使える「ハイブリッドビューファインダー」が搭載されています。


レンズは23mm F2の固定式単焦点。高倍率のズームレンズが全盛の中、明るさとコンパクト化を両立させたレンズ。F2と明るいので、開放で被写体にぐっと寄れば背景が大きくボケて望遠っぽく、逆に引いてパンフォーカスで撮れば23mmの広角なので広い範囲が撮れる。ズームに頼らず、自分が動いて構図を決めるスタイルなので、写真が上達するカメラだと思います。


レンズ内にはNDフィルターも内蔵されているので、陽射しが強く明るすぎる場所でも、3段分(1/8)の光量にすれば絞りを開けたり、シャッタースピードを遅くしたりもできます。


そしてなにより、センサーのサイズが他のコンパクトデジカメとは格段に違うAPS-CサイズのCMOS。デジタル一眼レフ普及機と同じサイズなので、それだけでコンパクトデジカメとはクオリティーが全然違います。


http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/sample_images/


こちらのサンプル画像、女の子の顔を等倍で見てみると、髪の毛やまつ毛細部までの再現と、鼻から頬にかけての肌の階調のなめらかさがとても美しいです。


最近の多くのカメラにある、トイカメラ風とかミニチュア風とかお遊び的な画像処理とは違ったアプローチの、さすがフジフィルムという画像処理機能がフィルムシミュレーションモード。


PROVIA、Velvia、ASTIAというポジフィルムの、色と階調を使い分けることができます。どぎついくらい鮮やかに仕上げたいからVelviaとか、ポートレイトの撮影なので自然でなめらかな肌の再現でASTIAなど、かつて撮影する被写体に合わせてフィルムを選んでいた頃の感覚がよみがえりますね。


モノクロ撮影でも、かつてモノクロフィルムをカメラに入れて、被写体に合わせたコントラストの調整のために、レンズには黄色や赤などのフィルターを付けたのと同様の感覚でモノクロ撮影ができるようです。


これらフィルムで沢山写真を撮った経験のある、昔からの写真家が楽しめる機能がたっぷりな上に、デジカメならではの機能もあります。例えば、カメラを動かしながら撮影した複数枚の写真から、一枚の大きなパノラマ写真にしてくれる機能やHD動画撮影機能など。


13万円程度とコンパクトデジカメの3〜4倍の値段は、デジタル一眼レフの入門機がレンズ付きで購入できる金額なので、すべての人にオススメできるカメラではありませんが、写真好き、カメラ好きにとってはたまらないカメラで、今回出るの多くの新製品の中で、わたしの物欲をダントツに刺激するFinePix X100でした。


あと何機種かご紹介したい気になるカメラがあるので、次回に続きます。

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