●柴田哲孝「GEQ」を読む(角川書店、2010)。じつは3.11の前から読み始めていて、あれ以来投げ出していたのだが、最近ようやく読み終えることができた。GEQとは「Great Earth Quake」(巨大地震)の略、阪神淡路大震災の裏に隠された陰謀を巡るミステリーである。要するに「阪神淡路大震災は人工地震であった」という陰謀論で、9.11がアメリカの自作自演であるという陰謀論に同じだ(さらに、パキスタン、スマトラ沖、四川の大地震も人工地震だという)。というと、もう荒唐無稽のトンデモ本かと思われるだろうが(わたしもそんなテイストは好き)、全然違った。ウィキペディアによれば「元々この作品は、ノンフィクションとして執筆しようと温めていた題材だったが、物証がないため断念し、ミッシングリンクの部分を創作で補った」「主幹となるエピソードは全て報道されたことや著者が神戸で被災者から聞いたことに基づいている。実名の人物なども登場し、実名でない人物や団体、創作の事物にも全てモデルが存在する。帯の惹句は『事実を積み重ねれば、恐るべき“真実”となる』である」とある。じ
つにおもしろい。じつにスリリングだ。バカにしながら読み始めてすいません。たしかに筆者が指摘する阪神淡路大震災の謎はうなづける点が多過ぎる。もう一度読み直してみよう。ただし小説化するための仕掛け、主役のラブロマンスはヘタクソで、予想通りの結末に失笑した。(柴田)
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●リビングに置いてあったiPhoneからゆれくるコール。慌ててiPhoneの側に行く。震度3。2秒ほど経ってから建物のきしむ音がする。免震マンションのせいか、ほとんど揺れはなし。東日本の時は建物が悲鳴をあげ、きしみ、揺れた。テレビをつける。和歌山で震度5強。知っている人が和歌山近郊に住んでいるので、久しぶりにTwitterにアクセスして、何人かの方と交流。脳を省エネしすぎて、使わないところのスイッチを普段切っているため、あんぽんたんになっているのがわかる。恐竜の脳。脳の反射神経がいかれてる。普段から手入れして、時々スイッチを入れないとあかんよな。そのTLで和田慎二さんが亡くなられたのを知る。子供の頃、とてもはまって、その頃に出ていた単行本はすべて揃えた。引越時に処分しちゃったんだけどね。「あさぎ色の伝説」で、はじめて新撰組を知った。仕事が忙しい時に思い出すのは「超少女明日香」。「スケバン刑事」より好きだった。ツイートやメールしたら、これらの作品以外にも、ある人は「ピグマリオ」で、またある人は「クマさんの四季」を代表作として挙げていた。ご冥福をお祈りいたします。/「ガラスの仮面」と「王家の紋章」は絶対完結して欲しい……。/名前を知る著名人の訃報が増えた。これが歳をとるということなのね。子供の時なら知らない人ばかりだもの。(hammer.mule)
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