●三が日は駅伝三昧。加えて堂場瞬一「チーム」を読む(2008/実業之日本社/最近文庫化)。じつに面白いスポーツ小説だった。2013年に創立150周年を迎える我が母校・明治学院は箱根駅伝とは無縁で、予選会でも最下位あたりにいる。だからわたしに哲学の単位をくれた中央を応援しているのだが、敗者の寄せ集めチームである「学連選抜」にも注目している。敗者といっても所属大学チームが予選会で勝てなかっただけで、各チームのエース格がそろっている。全員がベストの走りをすれば充分に上位に入れるはずであるが……。この小説は、その学連選抜というチームがテーマである。「俺の目標はいつも自己ベスト。チームの順位は関係ない。みんなで仲良しクラブやっても意味がない」と言い放つのが、天才ランナー・山城だ。切り札・山城を軸にチームを組み立てないと絶対に勝てない。だが本人はこのチームで走ることの意義を見いだしていない。この男はにわか作りのチームの団結力など、あっというまに吹き飛ばしてしまう爆弾になる。チームとして気持ちがひとつにならないと、とキャプテンの浦は悩む。駅伝は個人競技ではない。自分のためだけでなく、チームのために走らなければならない。それが駅伝という競技の矛盾であり本質でもある。さあどう展開するのか。臨場感満点のレースシーンは圧巻、みごとな描写だ。やがて山城もレースが進むにつれてチームに対する考え方が変わっていく。だが、これを読んで「学連選抜」のチームとしての存在意義はないと確信した。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408535400/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー22件)
●年末年始は、仕事・大掃除・お買い物・親戚まわりで終わってしまった。比較的暖かくて助かった。あちこちで抽選会をやっていて、近所の商業施設では、1等の5,000円商品券が当たった。ラッキー。すぐ側の別の施設ではおととしに、見たかったお芝居のチケットが当たったりもしたよ。/生まれて初めての競馬をやった。有馬記念。実はテレビCMなどで聞く「三連単」「馬連」の言葉の意味がわからず、今もなんとなくしか理解していない。掛け金を出してあげるからと言われ、運試し。思いついた3つの数字を言ったら、ひとつの数字の馬は欠場。なので残り2つで馬連。念のためどんな馬なのか調べたら、ひとつは常勝馬、もうひとつもなかなか良さそう。外出していてリアルタイムには見ておらず、惜しかったとメールが来た。帰宅してから動画を見たら、頭一つの差で1番と3番になってしまってハズレ。ビギナーズラックならず。結果がわかっていても惜しい結果だとエキサイトするね〜。(hammer.mule)