●夢枕獏「秘帖・源氏物語 翁-OKINA」を読む(角川書店、2011)。あとがきのタイトルが「すみませんが傑作です」とある。自作を傑作だとぬけぬけと3回も書くんだから、無邪気というか自信過剰というか、なんともはや(いつものことだが)。主役の光の君もちろん光源氏)は物の怪を感知し、森羅万象に通じた怖いくらい美貌の貴公子である。登場するのは光の君、葵の上、六条御息所、夕顔、頭中将くらいだ。そこになんと蘆屋道満が加わる。これでは「源氏物語」というより「陰陽師」である。光の君の子を腹に宿す葵の上に何ものかが憑く。賀茂祭で六条御息所との車争いのあった日の晩からである。この有名なエピソードが始めにくるからには、六条御息所の怨霊話かと思ったが違っていた。憑いたのは異国の禍神であるらしく、光の君と道満にふたつの謎々を出す。300ページを超えるが、例によって改行と会話が多いので文字の密度は高くない。日曜日の午後の日溜まりであっさり読了した。
あとがきで書いているが、この物語の構造は光の君と道満が古代史をめぐる謎解きの旅である。古代エジプト、ギリシア、唐と神話をたずねて旅する案内人が道満でメフィストフェレス役、光の君がファウスト役となる。二人の会話のテンポが快い。謎々は解けるのか。憑きものの正体を突き止められるのか。二人が太秦寺に乗り込んで、座主と神職と対決する場面はスリリングだ。これは有名な「広隆寺=キリスト経の寺」説ではないか。そして予想通り因果応報の結末に至る。おもしろい旅だった/センター試験「日本史B」は手も足も出ずに撃沈された……。(柴田)
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●海外の履歴書の画像を見た。なんて個性的なんだろう。日本ならフォーマットが決まっていて、中身で勝負だが、デザイン性に富む海外の履歴書なら、中身がちょっと弱くても面接にこぎ着けることはできるかもしれない。/iPhone3GSから4Sにして、スペックがあがり、ガワは変わったけれど、並んでいるアプリが同じで(復元させているので当たり前)新鮮味に欠けた。なんのかんのいいつつ、アプリで数万は使っているし、AndroidやWindowsPhoneへの移行はハードルが高くなりがち。
学生さんはスマホが増えているように思う。今までガラケー……フィーチャーフォンを使っていて、不満のない人ならそのまま使い続けて不思議はない。スマホに変える理由がないもの。でも、たとえばダイエットや美容関係に特化したものなら気になる人はいると思う。でもダイエットしてます、美容気になってますと人には見せたくないから、健康というカモフラージュも用意して。女性向け雑誌やサイトと提携したら、広告配信できるかも。通常ニュースと同時に、毎日素敵なコーディネートを見せるとか、新製品情報を出すとか。ショップカードやポイントカードは持ち歩かなくてもこのスマホで代用できるように。で、毎月の支払いはフィーチャーフォン以下に。最初に推奨アプリ(本当にいいものを。しがらみでてきとーに選ばない)を入れておくとか。活動量計、食事記録(カロリー自動計算つきで、写真はFacebookやTwitter、blogにすぐにあげられる)、推奨レシピ(と自分のレシピ記録も。これまたFBなどと連動)、ヨガにピラティス、ストレッチにマッサージ、ネイルや化粧法、手芸動画に、持っている服の記録とコーディネート、ショップ記録に体調記録に金銭出納、習慣管理……と書きはじめて、ニンテンドー3DSって凄いなぁと思考が飛んだ。(hammer.mule)
http://mamesoku.com/archives/3293723.html
海外の履歴書って手が込みすぎだろ
http://mamesoku.com/archives/3287456.html
WindowsPhone使っているけど質問ある?
http://sierblog.com/archives/1597520.html
「女性の多くがガラケー使用。スマホを買わせるには…どうすれ
ばいい?」…男ばかりの”女子スマホ”開発チーム