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トマソンとステンレス鳥居

2012/12/061 コメント

上原ゼンジ


トマソンの展覧会をやることになった。といっても、来年の11月に新宿眼科画廊で行われるということだけが決まった。トマソン誕生から30年以上も経ってしまったので、中核メンバー(美学校での赤瀬川原平さんの生徒達)も齢をとり、とりあえず会期を決めてしまわないと、なかなか動けなくなってしまったのだ。


超芸術トマソンとは「不動産に付着していて美しく保存されている無用の長物」のことで、使わなくなり塗り込められてしまった窓の上にさびしく佇むヒサシとか、どこにも続いていない、ただ昇って降りるだけの機能しかない純粋階段などのこと。そういった物件を街を歩いて探し歩き、写真を撮り、報告書を作成するというのが我々の活動だ。


正しくは「超芸術探査本部トマソン観測センター」という。ただ自分たちで観測をするだけでなく、全国から集まる報告書を精査し、トマソンと認められた物件に認定印を押して保管しておくという大切な役割もある。


トマソンの楽しさはふたつあると思う。まず発見する楽しさ。街中を歩きまわって物件を探し出すのだが、そんなにゴロゴロしているものでもないので、美麗な物件などに出くわした時はけっこう嬉しい。そしてもうひとつの楽しさは、誰かが見つけてきた物件について、その物件はどうやってできたのか、トマソンか否か、ということをディスカッションすることだ。


この時、いかにくだらない想像力を働かせるのかということが重要。その物件の主に直接聞いてしまえば、ミもフタもない答えが返ってくるかもしれない。しかしそんな無粋なことはせず、その成り立ちを一生懸命想像するのだ。


たとえばその物件を生み出した人の人物像をプロファイリングするとか、少しずつ変化していった過程を描写してみる。真実を突き詰めるのではなく、曖昧なままにあれこれと考えを巡らせて味わう態度が重要。


赤瀬川さんが著した「超芸術トマソン」(筑摩書房)も増刷を重ねたので、トマソンを発見したという人は世の中に多いと思うが、みんなであーでもないこーでもないと論じ合った経験がある人は少ないはず。展覧会の期間中には報告会も予定しているので、ぜひ物件を見つけて参加して欲しい。


Facebookにとりあえずトマソンのページを作ってみた。今後、報告書の書き方や入手方法についてもまとめていきたいと思っているので、興味がある方は「いいね!」をしておいてください。


◇超芸術探査本部トマソン観測センター
https://www.facebook.com/thomasson.center


意外に多い金属鳥居


展覧会が決まり、私も久しぶりにトマソンの自主探査を行った。元々そんなにトマソン感度は高くないのだが、ほとんどトマソンと出会うことができずに疲れて帰ってきた。いちおう展覧会までに自宅周辺を中心に報告をしたいと思っているので、少しずつリハビリをしなければならない。


そんな中、トマソンではないのだがちょっと気になるものと出会った。ステンレス製の鳥居だ。銀色に輝くこの鳥居が視界に入った時は、凄い違和感をおぼえた。まあ鳥居と言えば木製がメインだよな。思い返してみれば石で出来た鳥居というのもあったかもしれない。


しかし、ステンレスだといまいち有り難みがない。前の鳥居が木製で腐ってしまったので、劣化しにくいステンレスを使ったのだろうか?
http://p.tl/Gfhf-


などと考えながら、Facebookにその写真をアップしてみたら、けっこうコメントがついた。世の中には鳥居好きがいっぱいいたのだろうか? 


二宮さんは「曾叔父でもある二宮忠八翁が建立した飛行神社も、ジュラルミンの鳥居です。かなり迫力あります(笑)」というコメントをくれた。ジュラルミンというのはステンレスよりカッコよさそうだな。飛行機の機体の素材として使われることが多いから、鳥居に使ったということのようだ。拝殿はギリシャ風だし、飛行神社侮りがたし。


◇飛行神社 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/飛行神社


よく見ると、私が発見したステンレス製鳥居もなかなかよくできている。もしかしたら、飛行神社のように何か謂われのあるものなのだろうか? などと考えていたら、今度は飯村さんがステンレス製鳥居の業者を教えてくれた。


実は現在の鳥居の素材としては、かなり一般的なもののようだ。ただし多くは赤く塗っり、御影塗装を施したりしているようだ。私が見つけた鳥居は塗装代をケチったのだろか?


◇ステンレス鳥居の色・石調について
< http://www.sankei-torii.com/color_stone/index.html >


また柴田さん(女子)は兵庫県高砂市にある鹿島神社には、高さ26メートルのチタン製大鳥居があるという情報を寄せてくれた。するとみんな、この「チタン」という響きに大興奮。男子はチタンが好きだよな。


調べてみたらこの大鳥居の動画もあった。かなりの迫力だぞ。近くの石碑にはこのチタン大鳥居の概要が書いてあるんだけど「耐久年 千五百年」だって(笑)。人類が滅亡した後も鎮座しているのでしょう。


◇街角散策「鹿島神社チタン製鳥居」(高砂市)
http://www.youtube.com/watch?v=yHOrAAStwCs


結局私が見つけた鳥居の正体は不明だ。「ご予算がないようでしたら、塗装は後からでも大丈夫ですよ。後々のことを考えたらステンレス製が絶対にお得です」と業者に説得されて、ステンレス剥き出しの鳥居ができたのだろうか? まあ、正しい解は求めていない。考える過程こそが重要だからだ。


ゼンラボ・ワークショップ「万華鏡写真の巻」


12月9日(日)に下北沢のカフェ&ギャラリー「バロンデッセ」にて万華鏡写真のワークショップを行います。詳細は以下URLを御覧ください。
http://p.tl/W2GS-


◇「こんな撮り方もあったんだ! アイディア写真術」
(インプレスジャパン)
http://www.impressjapan.jp/books/3273


【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com < http://twitter.com/Zenji_Uehara >
上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
Soratama – 宙玉レンズの専門サイト
http://www.soratama.org/
上原ゼンジ写真実験室のFacebookページ
https://www.facebook.com/zenlabo

“トマソンとステンレス鳥居”には1レスポンス

  1. トマソンとステンレス鳥居 http://t.co/AckgxuEC

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