●「魔が差す」の意味は「悪魔が心に入りこんだように、一瞬判断や行動を誤る。出来心を起こす。」(デジタル大辞泉)である。そんな瞬間はわたしの人生にもたしかに何度もあった、と思う。嵐山光三郎「魔がさす年頃」を読んだ(新講社、2012)。
筆者はわたしが勝手に師事している自由人である。「素人庖丁記」は愛読書中の愛読書で、講談社文庫はボロボロになった。芭蕉や徒然草や、古き良き時代の文士たちのみごとさ、おもしろさはこの人に教わった。そのうち「不良中年」ものをいくつか読んで、ああなりたいもんだと崇拝した。
筆者は魔がさすと、自宅に帰らず連絡不能、火宅同然、暴飲暴食、乱売乱読、場末探訪、深夜徘徊、名句量産、色紙乱作とかなり多くの遊びを体験してきて、せっせと本に書いた。遊びでモトをとっているんだからうらやましい。これらの遊びはほとんどバカバカしい企画なのだが、実行できるところに憧れ、せめて紙上で追体験を楽しんだものだ。
ひさしぶりにイカしたタイトルの嵐山本を読んでみたわけだが、なんだろう、この違和感。というかあまり心に響いてこないのはなぜだ。期待していたほどおもしろくないのだ。こんなはずではなかった。筆者は既に不良中年から不良定年を経て、不良老年になっている。どんな年甲斐もない思想と行動を実践しているかを書いてあるのかと思ったら、ただの寄せ集めエッセイ集だった。
70歳を過ぎれば、ふと魔がさしたときに、魔の川の流れに身をまかせて生きることがモーロクの極意です。年をとるほど、欲望に忠実になり、コソコソ生きるのがコツです。そう語る師匠なんだから、もっとバカをやっていただかないとカッコよくないデス。
80歳になって立ち上がった人がいる。魔が差したのではないと思う。だが、自己の主張の多くが正反対の日本維新の会にすり寄ったのは、魔が差したといっていい。万一、最高権力を握って、反対する者を弊履のごとく捨て去ることができたなら、「魔が差した」を取り消し「大魔王」として奉りたいが、まあ夢のまた夢でしょうなあ。(柴田)
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●iPhone版『Gmail』公式アプリ。前バージョンはリッチテキストでしか送れなくて、使えないわと切り捨てた。新バージョンではマルチアカウント(5つまで)に対応し、プレーンテキストで送れる。こちらからリッチテキストでのメールは作成できず、もらったリッチテキストへの返信はリッチテキストのままだが、装飾類を選ぶ項目はない。
署名は自動的につくが、送信前にどの署名がついているかは本文内に表示されないので不明。このアカウントからはこの署名って決めてるんだから(デスクトップのGmail上で設定した)、確認しなくてもいいでしょ、ええ、でもなんとなく不安なのよ、POPで吸い上げているアカウントもあって。あ、そういやiPhone標準のメールアプリの署名をアカウントごとにつけられるって知ってた? 設定アプリの「メール/連絡先/カレンダー」→「署名」→「アカウントごと」。
フリーハンドのアイコンが消えた。手書きの地図やメモを作成できる機能。文章だけじゃわかりにくい時があるもんね。一度も使ったことはないものの、Googleがこの機能を削除するだろうかと、いろいろ触ってみた。件名横の添付書類用クリップをタップしたら、フリーハンドと写真の添付が選べるようになっていた。ナイス! ただしフリーハンドの画像はpngなので、png表示できないガラケーに送る時は要注意。
Gmail公式アプリ、Safariから見られるモバイル版、デスクトップ版(ともに日本語版)では、PDFなどの添付はできないが、超
有名アプリの『GoodReader』からなら、添付やインライン表示が可能だよ〜(hammer.mule)
https://itunes.apple.com/jp/app/gmail-google-nomeru/id422689480?mt=8
iPhone版Gmail公式アプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/goodreader-for-iphone/id306277111?mt=8
GoodReader
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