●矢板明夫「戦わずして中国に勝つ方法」を読む(産經新聞出版局、2013)。そんな方法があるならぜひ知っておかなければなるまい。政治家でも軍人でもない、ただの前期高齢者ではあるが。230ページの本文は序章を含めて6章ある。そのうち序章「なぜ戦わずして中国に勝てるか」12ページに答えが書いてある。それ以下は筆者(産経新聞中国総局)の中国ウォッチ記事(中国の問題点、弱点が殆ど)が並んでいる。新聞、Web、雑誌に発表されたものである。
簡単に言うと「日本側がしっかりと準備すれば、国内に多くの矛盾を抱える中国は尖閣問題で簡単に動けない。日本が外交戦で中国の弱点をひとつひとつ突いていけば、結果として戦わずに中国に勝てる」から「最後は中国の混乱などのタイミングを待って、尖閣問題で中国の譲歩を引き出すこと」だという。冷静に考えれば、間違いない正攻法で、それしかないのは確かだが、正直、タイトル負けで期待はずれである。
わたしが求めていたのは具体的な「奇策」であった。ネット上で大きな話題となった「戦わずして中国に勝つ6つの方法」は傑作で、クリントン国務長官が中国の指導者に語った内容とされるが、実際は中国人のネットユーザーのつくり話らしい。それにしても、じつによくできているので、ここに張りつけておきたい。
1)中国の政府高官が所有する海外の銀行口座の残高を発表し、凍結 2)米国のパスポートを持つ中国人官僚の名前を公表 3)米国在住の中国人高官の家族の名簿を公表 4)ロサンゼルスにある妾村を一掃 5)米国在住の中国人高官の家族をグアンタナモ刑務所に収容 6)中国国内の失業者など不満分子に武器を提供
うーん、すばらし過ぎる。共産党独裁政権のアキレス腱をみごとに指摘している。身に覚えのある政府高官は震え上がったと思うが、全員が震え上がったわけで、度し難い腐敗国家である。そんな中国当局と最も激しく戦っているのは、共産党の一党独裁政権に虐げられている中国の一般庶民であるようだ。ネットは政権の安定を脅かす最も厄介な存在のひとつで、中国の言論統制がほころびつつある。中国バブル崩壊がいよいよ始まったらしい。はやく自壊してほしいものだ。そうなれば、戦わずして中国に勝つ。(柴田)
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戦わずして中国に勝つ方法
●いきなり大音量の放送が聞こえてきた。反響していて何を言っているかわからない。近くの学校での校内放送の比ではなく、選挙演説並。と、聞き慣れたあの音が鳴る。ってどう表示したらいいのかわからないわ。
「パンパーン パンパーン」? 「パラリーン パラリーン」? 「ピロローン ピロローン」? 「ぷわん ぷわん」?
地震予報音が大音量で流れる。えっ? 地震? そのための避難誘導? うちのiPhoneやiPadからは聞こえない。まさか電池切れ? いやいや充電してるって。
その後に男性の声で何やら聞こえ、また予報音。これが5回は続いただろうか。最後の最後になって「これは(これは これ)訓練(は これは)です(これ くん は れん くんれん くん)です(れん です くんれん です です)」と聞きとれた。
いやほんとにこんな感じで聞こえたのよ。どこの誰の実験なのよ〜! 何を言っているかはわからなくとも、ピロリーンの威力はわかったわ。いざとなったら大丈夫ね。方々の施設でこの音量で流れたら、気持ちパニックになりそうだけど。あ、ピロリーンでいい? 「とぅるるん とぅるるん」かなぁ。(hammer.mule)
http://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/page/0000223337.html
これか〜。「これは訓練放送です」だったのね。反響しているんじゃなくて、多くの施設で行ったためか。5回でなく3回か〜。