●我が家のそばの荒川土手のロードを、レーサーパンツにヘルメット、ピンディングシューズの“正装”で10万円を越える(であろう)自転車で走っている人たちを「ローディー」と呼ぶ、らしい。もっこり股間のレーサーパンツの下は、何も穿いていないことを知っていたが、すね毛を剃っているとは知らなんだ。その理由は空気抵抗が減るから、ではなくその方が玄人っぽいからだという。ローディーたちは、速い人の脚の筋肉とすね毛の有無を必ずチェックする(もちろん自転車も)、という。Team South East編、玉井雪雄ほか3名の漫画が中心の「自転車脳の人々」(辰巳出版、2013)で教わった。
わたしが自転車乗りの現役であった頃は、“正装”してロードに出ているのは競輪選手くらいで、一般人は違和感のない普通の格好をしていた。自転車だってドロップハンドルのランドナーかスポルティーフが主流で、いまのようなロードバイクやクロスバイクなんて存在しなかった。もちろんパーツに凝って、カンパニョーロをはじめ欧州の高価な部品をつかって自転車を組む人もいたが、最近の“自転車脳の人々”とはちょっとニュアンスの違うマニアであった。とくに違うのは、ローディーのような悪目立ちする自転車乗りはいなかった。
この本はローディーの生態「あるある」の大連発で、見に覚えのある人は大共感だと思うが、ふーん、そういう新人類もいるのか、でも理解はできるというのがわたしの感想。「お父さん、そんなカッコで家の近くをウロウロしなで!」という娘の声、わかるわかる。「100g=1万円の法則」もわかる。パーツの軽量化は財布の軽量化に等しいけど。「ママチャリだって容赦なくチギるぜ」「信号が青に変わると『よ〜いドンッ』と聞こえる(気がする)」なんてわかんねーよ。市街地で傍若無人な走りするんじゃねえよ。
よくわかったのは、ロードバイクを愛する人は自己愛も激しいということ。「あるある」は理解できるが、仲間になりたくはない(もっとも、仲間に入れてもらえない)。フレームの太いロードバイクのデザインが嫌いだ。なんたって、昔のスポルティーフは美しい。ところで5月に買ったドッペルギャンガー20インチ小径車、暑い間はまったく走行できない。キャリアがないから荷物はデイパックになる。背中が大汗である。仕方なくママチャリアンパンマン号でトロトロ走っている。早く涼しくなれ。(柴田)
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自転車脳の人々
●続き。診断としては、歯ぎしりや、歯の食いしばりのせいなのだそうな。虫歯じゃないと知ってほっとしたよ。ストレスだろうって。そういえば、起きた時に歯をぐーーーーっと食いしばっている日が続いたよ。肩こりや頭痛もひどかった。でも仕事があって休めなかったの。