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写真を楽しむ生活

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2013年05月15日のアーカイブ

●百田尚樹「夢を売る男」の中で、カモのひとり、小説なんか書いたことのないフリーターの人間像が興味深かった。俺は世間の奴らとは違う、俺はいつかジョブスのような男になるんだ、という根拠のない自信を持っている若者だ。自分以外はバカと思っている、他人を見下ろす若者の典型だ。


彼は「努力こそが人から自由を奪うんだ。具体的な何かを目標にするということは、それに縛られるということなんだ。正社員にならないでフリーな立場でいるのも、人生の大きなチャンスのときに動けるような立場に身を置いておきたいんだ」と妄言を吐き、仲間の支持を得ている。仲間もみんなバカである。


こんな若者をその気にさせるのは簡単で、自分はやればできる男、と思っている自尊心に餌をたらしてやればすぐに食いつく。君は本当の天才だよ。君の凄さをわかる編集者は滅多にいない。レベルが突き抜けている。そうおだてて舞い上がらせると、フリーターは「ハイリスク・ハイリターンのギャンブルだ。半端じゃないリアル人生じゃないか。147万が惜しくてやらなかったら俺は一生後悔することになる」なんて自分自身を納得させてしまう。そんな人物だから、コロッと騙されてなけなしの金をふんだくられても気の毒ではない。


「俺はまだ本気出してないだけ」なんて、未熟な若者が言うから多少は許容できるが(人によるけど)、40歳で会社やめてマンガ家めざすバカとなると、ひとかけらの同情の余地もない。青野春秋の漫画「俺はまだ本気出してないだけ」の主役・大黒シズオがその人だ。妻はいないが高校生の娘がいる。その娘から金を借りたりしている。「シズオよ。そろそろ目を覚ましたらどーだ?」「世の中なめてんのか?」と、いつも青筋たてて説教を垂れる父親がいる(わたしも彼と同意見だ)。


シズオは本気出せば売れる漫画家になるはずだと思っているが、才能はない。持ち込んだ出版社ではボツの連続。ハンバーガーショップのバイトで年下にバカにされながら、なんとか収入を得ている。ヘタなとぼけた絵だが、ギャグではない。けっこうシリアスでつらい漫画は5巻で終わった。堤真一主演で映画化されたが、予告編を見るとどうやらコメディみたいで、違うんじゃないかと思う。ところで、共産党の穀田恵二をテレビで見るたびに、あっ堤真一の兄さんだ、と必ず言うわたしである。(柴田)


http://www.oremada.jp/
映画「俺はまだ本気出してないだけ」公式サイト
原作紹介のページで16ページの試し読みができる
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409188377X/dgcrcom-22/
「俺はまだ本気出してないだけ」


●小橋建太。引退記念試合を見たいがために『G+』の契約をしたよ。「完全生中継」を録画で見た(涙)。そして、もう生では見られないんだなぁと。とはいえ生で見たのはたった一度。テレビで見ている時はジュニアの試合が好きだったんだけど、生だとヘビーの重量感や存在感に圧倒された覚えがある。小橋のサイン入りTシャツを買い、三沢と握手してもらった。すてきな思い出。


引退記念試合はカウントダウンからはじまり、ハヤブサの開会宣言、花束贈呈や10カウントなど。川田が登場したよ。野田元首相が楽しそうであった。いいなぁ、チケットとれて。


プロレスが嫌いだった。大変さを知らなかったから。技が成立するためには、技を受ける人がいないといけない。よけたらダメ。よけるのは次の技に繋がる時のみ。次から次に技を繰り出すためには、相手と呼吸を合わせる必要があって、下手な相手だと、いくらひとりが巧くても、塩試合になってしまう。(続く)(hammer.mule)

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