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写真を楽しむ生活

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2013年05月31日のアーカイブ

●“不思議と謎”を標榜するサイト「カラパイア」に「9フレームで映画のタイトルを当ててみよう」という記事があった。掲載された9つのシーンから、その映画のタイトルを当てよという企画だ。14セット出題されているが、これがとても難しい。マイナー映画ばかり好んで見るわたしには手に負えるはずがない。「シャイニング」「時計仕掛けのオレンジ」「ダークナイト」しかわからない。そのほかは、そもそも見てない映画ばかりだから、18フレーム出たとしてもわかるはずもない。


「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を読んだ(集英社新書、2011)。「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な漫画家だが、わたしの漫画熱中時代とズレているので読んだことがない。ところが、この偏愛的映画論のおもしろさたるや、半端ではない。筆者によるホラー映画の定義あるいは願望は「まず『怖がらせるための映画』であって、その中に怖がらせる要素として『社会的なテーマや人間ドラマを盛り込んでいる』作品」である。


まえがきの前に「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画Best20」が掲載されている。1970年代以降の作品を中心にしていて、ベスト5は「ゾンビ完全版(1978)」「ジョーズ」「ミザリー」「アイ・アム・レジェンド」「ナインスゲート」である。わたしは20本中の半分しか見ておらず、しかもストーリーはうろ覚えだ。本文では約100本が解説されているが、見たのは40本、まだ修行が足りぬ。


画期的だと思ったのは、ホラー映画の分類だ。第1章から第10章までのタイトルがそれ。ゾンビ映画、「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、ビザール殺人鬼映画、スティーブン・キング・オブ・ホラー、SFホラー映画、アニマルホラー、構築系ホラー、不条理ホラー、悪魔・怨霊ホラー、ホラー・オン・ボーダー。なるほど納得の分類、さすがは作家、絵描き、映画を見る視点が鋭い。「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、ってのには大笑い。


筆者は、一番好きなゾンビ映画のルールとして「平等・無個性なゾンビたちにリーダーがいてはならない」と考えている。全員が平等で、群れて、しかも自由である。それによってゾンビ映画は『癒される』ホラー映画になりうる」のだそうだ。へえ。


「本当にすぐれた作品は何よりも──これが大事な要素なのですけれども──「癒される」のです」って、ホラー映画が本当に好きで好きでたまらないんだな。気持ちよく読めた映画論だった。嗚呼、まだ見なくてはいけないホラー映画がいっぱいあるんだな。でも、ホラー映画にあんまり癒されと感じないわたしって……。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00C253WJM/dgcrcom-22/
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論


9フレームで映画のタイトルを当ててみよう
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52128337.html


●続き。立ち読みだったので、書名を忘れたが、漫画『大奥』の作者、よしながふみさんが、ベルばらは進んでた、みたいな話をされていた。漫画は今年40周年。1972年に少女漫画雑誌『週刊マーガレット』で連載開始。記念展が巡回している。


架空の人物、オスカルは男まさり。男以上の仕事をし、実力で男の部下を従える。いつも陰にいて支えてくれるのは、これまた架空の人物のアンドレ、男。身分は彼女が貴族で、彼は平民。格差婚になる。男の身分が上のシンデレラ的な話が多い中、40年前に逆パターンの話を描いてらしたんだと。考えたことがなくて感心してしまった。大奥では、女将軍・男大奥で、これまた逆ではあった。続く。(hammer.mule)


http://www.asahi.com/event/berubara40/
40周年記念 ベルサイユのばら展

YouTubeで見つけました!

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