●だいぶ前から、宮崎県が口蹄疫で想像を絶する悲惨な状態にあることをネットで知っていた。現地の畜産農家の嘆きなど、涙なしには読めない。だが、面妖なことに新聞もテレビもいままでほとんど報道してこなかった。ようやく昨日からマスコミも一斉に報道を開始した観がある。なぜなら、政府は昨日、宮崎県庁内に対策チームを設置し、農林水産省の副大臣や首相補佐官らが常駐して陣頭指揮を執り、被害拡大の防止に全力を挙げると発表したからだ。最初の確認からじつに27日も経ってからようやくこの体制が組まれた。その間に85,700頭もの豚や牛が殺処分されている。遅きに失している。また、いまになって全閣僚による口蹄疫対策本部(本部長・鳩山首相)の初会合を開いた。政府が本格的に取組むというかたちができるまで、情報が統制されたのではないかと疑うのが普通だろう。鳩山政権は、対策に本腰であることを報道させて、初動の遅れという致命的な失敗を覆い隠せると踏んでいるのか。朝日は17日の社説でようやく口蹄疫を取り上げ「政府が主導して迅速に態勢を整えるべきだ」と、1か月前に書くべきことをいま書いている。今日の読売社説も「口蹄疫感染拡大 封じ込めに全力を挙げよ」と、やはりいまごろ書くのかという印象だ。おかしいじゃないか。情報統制があったとしか思えない。被害拡大の中、現地からの悲鳴をよそに外遊や政治活動を優先した赤松農相など、鳩山政権の危機管理のおそまつさには目を覆いたくなる。うつろな目をした首相の迷走が日本をどんどん不幸にして行く。(柴田)
●宮崎の畜産が被害を受けると、松坂牛をはじめとした全国のブランド牛にも被害が出る。知らなかったけれど、宮崎で生まれた子牛を、育て方によって松坂牛とかにできるんだね。子牛は当然出荷されないから、牛肉は品薄になって市場高騰。口蹄疫は28日から豚にも及んでいるので、豚肉も。となると鶏肉に流れて鶏肉も高騰。日本は汚染されていない国として価値があるらしく、汚染されてしまうとブランド自体が……。考えてみれば、畜産なんて世界中でやっているのに、スーパーに並ぶのはせいぜいオージービーフかアメリカンなのだなぁと。種牛のニュースもあって、もしまた一から育てるとなると最低6年、それも今と同等の品質になるか不明とのこと。宮崎の畜産→全国の畜産→市場品薄&高騰→商社(輸出)、食品メーカーやスーパー、飲食店奔走→消費者、で、安全面とは別に、個人消費者にも被害はあるし、廃業
(畜産に限らない)だと失業者なんて話にもなるし、またまた不景気に拍車がかかるわけだよね。内閣は池上さんの週刊こどもニュース(今は別の方が続けてらっしゃる)を見て勉強すべきだったな。/東国原知事のTwitterを見ると、被害が拡大しているのがわかる。「報道されていないことについては、様々な理由があるとは思うが、確かに不思議に思う。」と9日にツイートされている。/今回被害を受けた畜産農家の方々に、畜産を続けられるだけのフォロー(金銭だけでなく)をして欲しい。/ネットで見
たよ。「日本人は 食べ物 に関しては本気出す」。/寄付してくる。 (hammer.mule)
http://twitter.com/higashitiji 知事のTwitter
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22kouteindex.html
宮崎県の対策ページ。こころのケア相談窓口まである。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/
一応、農水省
http://www.youtube.com/user/bellwood486
4月22日、28日、5月11日の委員会動画
http://www.nhk.or.jp/kdns/ 週刊こどもニュース