●根本孝思「昆虫部」を読む(幻冬舍、2010)。主人公は人生がタイクツな16歳、夢中になれるものがない。特技も趣味もなく、インターネットで無駄な時間を費やしている。クラスメイトを見下し、ひとり離れて過ごすさめたヤツ。そんな彼が昆虫部の女生徒に勧誘され、いやいやながら参加するうちに……というお約束の展開。文化祭で彼が企画した昆虫を中心としたテーマパーク実現に向けて動き始めて、ようやく自分の役割がわかってくるという成長物語。13章、それぞれに昆虫のタイトルがつき、その昆虫の性格にちなんだ展開を狙ったようだが、あまり効果的ではない。昆虫に関するトリビアは多いので、その方面が好きな人にはいいが、興味ない人には読み飛ばされるだろう。彼を含めて部員は3人、それぞれ個性的で、クラスメートや各部の部長にもキャラが立つ連中がいるのでテレビドラマ向きか。昆虫部という特殊なクラブの破天荒な青春謳歌を予想していたが、ごくまともな青春部活小説だったのが拍子抜け。まあ、いいでしょう、清々しいから。最近は、就活、婚活、恋活、保活、離活などいろいろな活動があるが、部活は学生時代の醍醐味である。わたしも高校は「生物部」(というと必ず笑われる)、大学は「サイクリング部」やりながら「レタリング研究会」を創立、学業以上に力を入れたものだ。そして、12年前に始めたころから一貫して「部活」の雰囲気が続いているのが、姉妹紙「デジクリ」である。4人で始めて、2人になって、4人になって、また「部活」大好きな2人に戻った。いつまで続くのか。来年は3,000号の大台に乗る。(柴田)
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●いやー、そろそろ本誌も含めビジネスにしたいんですが(笑)。生活費ぐらいは稼げたらいろいろできるのになぁと。部活だからと、やりたいことがあっても後回し。期限がないものだから、ずるずる……。姉妹誌の部活は、執筆者さんたちのご協力がないと、いくら続けたくても無理。本業(Webサイト制作・DTP)が忙しくなると辛い部活。毎日6時間は使うので(家事やら仕事連絡やらも並行してやるが)、本業はそこから8時間程度。忙しくなると睡眠時間がとれなくなってしまう。朝から洗濯機をまわしているのに干すのが14時なんてザラ。風の通る、西日の当たる場所で良かった……。メルマガは週一でざざっと作り貯めてしまいたいが、諸事情あって難しい。時間がとられるため体力作りもできない。お引っ越ししてからバレエからも遠ざかり……徒歩三分のスポーツジム加入を考えているところ。取引先からの連絡がなく、メルマガのない、まとまった時間のとれる土日に本業分をカバーするので、なかなか予定を入れることができない。本業側であっぷあっぷしそうになると、辛さ反面、私を選んで仕事を出してくれるなんて、ありがたいなぁとも思う。本業と部活の知識は相互作用する。部活のおかげで、フリーランスのわりには、規則正しい(超アバウトなりに)生活が送れているように思う。時間の使い方もマシになってきた気がする。失敗やトラブルがあると、ショックはあるものの後記で使えるのではと前向きになれるよ。余計なことを書いてしまい、撤回できないための苦しみもあるけどね。昨日の一部とか。/iOS 4.1のGame Center。ニックネームとられた〜。たぶん海外の数人で取り合いしてる。(hammer.mule)