「写真を楽しむ生活」のページ頭です

写真を楽しむ生活

写真が好きなすべての人に役立つ情報クリップ。写真展情報は"日本最強"!

●青山繁晴「ぼくらの祖国」を読む(扶桑社、2012)。「ぼくは祖国を知らなかった。なぜか。日本の学校では、教えないからだ。日本の大人も、語らないからだ」と筆者は書く。戦後の日本では「祖国」という概念を失った教育が始まり、いまも続いている。わたしも祖国を知らなかった。大学で卒論を書くまでは一度も気にしたことのない言葉だった。世界中で、祖国、そして祖国愛という共通の土台を国民が持っていないのは日本社会だけだという。その理由は、日本が戦争に負けたからだ。アメリカは日本占領政策で日本の教育と文化の改変を目的とし、日本人から祖国を護る意思を奪う工作を徹底的に行い、それが成功しているからだ。
3.11で我々は祖国を物理的に喪うかもしれない、絶体絶命の危機を体験した(じつは今でも危機は続いているのだが)。だが、3.11は我々に祖国を思う気持ちを覚醒させたのではないかと思う。だから、このタイミングで読む本書はじつに感動的だった。筆者は独立系民間シンクタンクを主宰し、専門は危機管理である。3.11後にいち早く原発事故の現場や南三陸町に入った迫真のレポートは、恐ろしい現実を生々しく伝えている。また硫黄島の話は涙なしには読めない。この本は、若いお母さんの「子供に読ませる本、祖国を教える本がない」という訴えをきっかけに生まれた。ハードカバーで1,600円であるが、若い人、いや学童にもぜひ読んでほしいので、ソフトカバーで1,000円以下のバージョンを出してほしい。この項つづく。
寺山修司は「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」と詠んだ。いろいろな解釈はあるが、祖国など価値がないものだというのではなく、人々の祖国を思う心の喪失を見つめているのだと思うようになった。以前は単にかっこつけた文芸的ポーズだときめつけていたのだけど。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594061834/dgcrcom-22/
→アマゾンで「ぼくらの祖国」を見る(レビュー51件)


●チャンネルを変えていたら、ハウス加賀谷がいた。テレビで見るのは久しぶりだな〜と思って手を止めたら、鼻にチューブが入ったままの女性がいた。病室に横たわっているわけではない。テキパキと進行をしている。ハウス加賀谷は統合失調症の体験談を話し、相方はずっと待っていたとコメント。統合失調症をネタにした漫才までやりはじめ、私は目が点。「幻聴妄想クイズ」では、統合失調症患者が体験談をクイズに。彼が常に見えているものは何でしょう? 答え:仏像(お釈迦様)。スタジオでは大爆笑。
え、それって笑っていい話なの? 人間の大きさぐらいの仏像が左目のすぐ前にずっと見えていて、心が安らぐのだそうだ。なんていうか、皆がタブー視している話を、ぐいっぐいっと、あっけらかんと、これでもかと見せてくれる。「きらっといきる」の「バリバラ。〜バリアフリー・バラエティー〜」。NHK教育じゃなかったEテレ。民放だったらなかなか踏み込めない領域だよ……。笑っていいと思えるようになるのが、本当のバリアフリーってことかな。サイトで「お笑い研究部」コーナーの動画が見られるよ。長く続いていた「きらっといきる」自体は3月末で最終回になり、バリバラ(障害者情報バラエティー)の方がメインになるみたい。(hammer.mule)
http://www.nhk.or.jp/kira/program/past/details/506_no.html
バリバラ2月号 〜バリアフリー・バラエティー〜
http://www.nhk.or.jp/kira/post/baribara.html
先月は、知的障害の男性のファッションの悩みを解決してる
http://www.nhk.or.jp/kira/
きらっといきる

“編集後記………3月7日(水)”には1レスポンス

  1. 編集後記………3月7日(水) http://t.co/4ihoN1Fr

コメントをどうぞ

ご意見お待ちしております!

情報の誤り、リンク切れなどございましたら、お手数ですが、この欄もしくは情報提供フォームからお知らせください。

CAPTCHA


YouTubeで見つけました!

広告
このページの上部にもどる

アクセス

いろいろな方法でアクセスできます!