●映画「帝都物語」を最初に見たのは、四半世紀も前の東宝の試写室だった。制作費10億円をかけた大作だけあって、出演者もスタッフも一流どころがそろい、オープンセットもみごとだった。わたしもよく知っていた第一線のCM特撮屋たちが動員されて、出来上がった映像はものすごかった。
何年も後、WOWOWで放映されたのをVHS録画し大事に保存していたが、いつのまにか消失してしまった。数年前ようやくDVD化されたが入手せずにいるうちに、なんとYouTubeに全編がアップされているのを見つけた。
映像は粗いうえ、ちょっと縦横比が狂っていて、島田久作の顔がさらに長かった。いまになってみると、かつて驚愕した特撮映像はなんてことなかった。ミニチュアやコマ撮り、光学合成などの特殊効果は、いまならCGで簡単にできる。もっとすごいことができる。でも、神田明神のロケなど素晴らしいシーンも多い。こちらのリメイクはもう絶対に不可能だ。
少しずつ、3日間かけて見たがなかなか楽しい2時間15分だった。物語は膨大な原作の前の方のダイジェストで、原作を読んでいながらよくわからないところもあった。荒俣宏は雑誌「銀星倶楽部の帝都物語特集で、映画の感想を「好きですけど、娯楽映画にしてはなかなか難しい映画だと思う。実相寺監督はもともとそういうような作り方をする人だから」「ストーリー的に追っかけていくのが難しい」と言っていた。原作者でさえ難解な映画だったのか。
「帝都物語」は荒唐無稽なSFだが、近代の無計画な都市政策を批判し、風水を都市再開発の戦略として提案する伝奇小説でもある。まずカドカワノベルズで揃えた。丸尾末広の絵が素敵だった。その後、角川文庫版全10巻を揃えた。そして、文庫版を加筆、訂正した新装版文庫全6巻が出たのでそれも揃えた。さらに続編が2巻、外伝が1巻ある。藤原カムイ、高橋葉介の漫画も持っている。このシリーズにはずいぶん金をつかったものだ。嗚呼、まだ買っていない「新帝都物語」「帝都幻談」が文庫で各2巻もあるんだった……。(柴田)
< http://www.youtube.com/watch?v=_sdQTh74OSQ >
帝都物語(1988)
●今日はふんどしの日。
友人とショッピング。彼女はバッグを選ぶ時にひとつこだわりがある。右肩にかけた時、ファスナーがどちらから開くかだ。彼女はファスナーを開いて、ポンとお財布を入れる。すぐに取り出せるように。となると、自分の目の届かない後ろ側にファスナーが来るのは不便であり、防犯上好ましくない。
たいていのバッグはデザインが施されている側を外に、つまり右にした場合、引き手が後ろになる。彼女と一緒にバッグ探しをするようになってから、どのデザインでも後ろ側になっていることを知った。決まっているのか?
右利きである。バッグを探すようになってから、左肩にかけるのがメジャーなんだろうかと思い始めた。左肩にかければ、右手で取り出せる。が、結構な割合で右にかけているのを見る。ひじにかけるのは左で、肩にかけるのは右が多いようにも思う。
友人は気になるから結局引き手がふたつついているものを探してデザインを妥協する派であり、私はデザイン面を外に向けなくても気にしない派である。というより、あんまり考えて持っていなかったわ。軽いのが好きだし。続く。
(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/線ファスナー >
パーツ名がわからなくて調べてみた
< http://blogs.yahoo.co.jp/hinomuratoshiko/20323534.html >
コメント欄でも「知らなかった」という人たちが。決まってたら不便する人がいるってことじゃないか〜。
< http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=56806 >
鞄 バッグ、ファスナーの向きは気になりますか?
< http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1302/14/news028.html >
MacBook Air値上げ。買い時逃したか?