●山本博文「『忠臣蔵』の決算書」を読む(新潮新書、2012)。赤穂浪士の吉良邸討ち入りについては、関係史料が豊富に蓄積されているという。それを活かして史実の解明や、当時の武士の倫理観や心性を探ることができる。筆者は、赤穂事件の研究では見過ごされがちな「経済的側面」から事件に迫っている。こういう視点の忠臣蔵解釈を初めて読んだ。
最終的に四十七士が吉良邸討ち入りという大プロジェクトを遂行できたのは、資金的裏付けがあったからである。忠義だけでは首はとれない。相談や連絡のための江戸と上方間の旅費、江戸のアジトの維持費、その間の生活費、討ち入り実行のための武器や道具の購入費など、その1年9か月の間に半端ではない金がかかったはずである。それはどう賄って、どう支出していたのか、考えてみれば大きな疑問である。
筆者は大石内蔵助が遺した「預置候金銀請払帳」を中心に考察を進める。この史料は、大石が討ち入り直後に亡君浅野内匠頭正室・瑶泉院に提出した決算書というべきもので、研究者にはよく知られている。この史料で赤穂浪士の金銭の使用状況を見ることにより、事件の知られざる一面を明らかにするとともに、元禄武士の生活感覚にも迫ることを目指したという。
大石が藩財政処理を終えて会計を締めたとき、手元に残ったのは700両足らず(約八千数百万円)だった。これが軍資金になるのだが、仏事、御家再興工作費、旅費・江戸逗留費、江戸拠点購入などで、討ち入り計画以前に6割以上の金が消えた。また同士たちの生活補助費が約2割である。
金が尽きたとたん、このプロジェクトは失敗するだろう。時間との勝負でもある。大石はものすごいストレスだったと思う。軍資金を適切に管理して使い、立場も考えもさまざまな同士たちを長期にわたって統制してきた大石の力量はもっと評価されるべきだろう。この本で当時の貨幣制度、物価感覚がわかりとても興味深い。忠臣蔵はまだまだ色んなアプローチがあるんだな。(柴田)
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「忠臣蔵」の決算書
●続き。Amazonのケースつきのものにした。ケースなしの方が、調べるまでの手間がひとつ省けるのだが、汚したり壊したりしそうなので、ついているものを選んだ。いらなかったら外せばいいんだし。同じ住所だけど、甥それぞれ別々に送ってもらう。自分宛のプレゼントだと意識してもらうため。
で、届いた日に電話があったのだが、甥二号は「DSみたいなやつ」という印象を持ったらしい。DSのおかげで、勉強グッズのイメージが薄れてる。ありがとう、任天堂! 音楽を流したり、百ます計算で遊んだそうな。甥一号は「ありがとう」の後、「うん」しか言わない。届いたばかりのおもちゃを触りたくて、会話しているのに上の空。母や妹は、「私も欲しい〜!」。靴はサイズの関係で甥四号と甥二号行き。えっ、甥三号にはプレゼントなし? 甥三号は四月から小学生なのに。
甥一号と二号は自ら開いては、電子書籍の中を探検しているらしい。調べる感覚はなさそうだ。百科事典でカブトムシの写真を出して、模写していたり。子供って本当に好奇心旺盛だなぁと。飽きずに、学科勉強の時にも活用してもらえるといいな。
で、甥一号。カッコウの鳴き声を聞いて、「この鳥、交差点の音を真似してる」と言ったらしい。これがわかってもらえただけでもプレゼントして良かったわ。(hammer.mule)
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