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写真を楽しむ生活

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2010年04月06日のアーカイブ

第10回大中判カメラ普及協会写真展「私のステージ上高地・小国」


http://www.pentax.jp/forum/gallery/20100407/
会期:4月7日(水)〜4月12日(月)火休
会場:ペンタックスフォーラム(東京都新宿区)


常設展示「NASA」


http://www.pgi.ac/content/view/261/76/lang,ja/
会期:4月7日(水)〜終了日未定 日祝休
会場:フォト・ギャラリー・インターナショナル(PGI)
(東京都港区)


西宮正明映像言語展「フィルム粒子とピクセルの共棲」


http://cweb.canon.jp/s-tower/floor/1f/gallery/nishimiya/
会期:4月1日(木)〜5月15日(土)日祝休
会場:キヤノンギャラリーS(東京都港区)
◇西宮正明講演会
日時:4月17日(土)13:30〜15:00
会場:キヤノンSタワー3階 キヤノンホールS
定員:先着300名 入場料無料 申し込みサイトから


第70回国際写真サロン


http://cweb.canon.jp/s-tower/floor/2f/gallery/70thipsalon/
http://www.photo-asahi.com/contest/int2010/index.html
会期:4月7日(水)〜5月7日(金)日祝休
会場:キヤノンSタワー 2Fオープンギャラリー(東京都港区)


村越としや写真展「月までの距離は?」


http://www.plaza-gallery.com/
会期:4月3日(土)〜4月18日(日)水休
会場:プラザギャラリー(東京都調布市)


さくらまつり写真展


http://www.phmuse.com/
会期:3月17日(水)〜4月11日(日)


JA町田市忠生支店フォトクラブ写真展


会期:4月7日(水)〜4月12日(月)
会場:町田市フォトサロン(東京都町田市)

岩渕利彦写真「中山道 日本橋から大宮 街道の風」


http://www.saf.or.jp/saitama/calendar/index.html
会期:4月7日(水)〜4月12日(月)
会場:埼玉会館(さいたま市浦和区)


第16回フォトサロン97写真展


http://www.yaf.or.jp/ycag/calendar/main.html
会期:4月7日(水)〜4月12日(月)
会場:横浜市民ギャラリー(横浜市中区)

第9回四季彩景七人展


http://www.nishiri.co.jp/topics/gallery/gallery.html
会期:4月7日(水)〜4月13日(火)
会場:京都ぎゃらりい西利(京都市東山区)

西彩美、田端綾奈展


http://mephotogallery.com/exhibition.html
会期:4月7日(水)〜4月19日(月)火休
会場:エムイーフォトギャラリー(福岡市博多区)

上原ゼンジ


初めて本の編集をしたのは「沢野ひとしの片手間仕事」という画集だった。当時(1983年)私は大学3年で本の雑誌社に助っ人として出入りしていたのだが、交換広告の担当をしていて、多少写植の知識があったことから、学生ながらに編集担当になったのだった(写植と言っても分からん人が多いかな?)。


当時の「本の雑誌」は、椎名誠、目黒考二の二人で作っていたのだが、単行本の担当は椎名さんだった。しかし、椎名さんはデビュー以来、執筆の仕事が増えてきて、とても単行本の編集までする余裕はなかった。群ようこも在籍していた時代だが、群さんも事務仕事に忙殺されていたので、やはり無理。ということで、助っ人の私が担当することになった。


しかし、今考えてみれば、社内で編集できなければ、外注するというのが普通なんじゃないだろうか。そしてレイアウトはデザイナーの仕事。まあ、コストを安く抑えたいという思惑はあったにせよ、よく素人の学生にやらせたものだなあと思う(笑)


編集担当になった私は、椎名さんから渡された沢野さんのイラスト(段ボール箱3箱分)を毎日毎日眺め、取捨選択し、分類し、構成していった。他の画集を多少参考にしてみたりはしたが、あまり役には立たない。仕方なく、現物を机の上に広げ、順番や配置を変えてみながら、自分の中でしっくりとくる構成を考えていくしかなかった。


考えると言っても論理的に考えるわけではなく、直感的、感覚的に脳ミソを使うわけだ。なんかこの脳ミソの使い方が私には心地よく、けっこうはまってしまった。その後、椎名誠、群ようこ、青山南、佐野洋子といった方達のエッセイ集の編集も担当させてもらったが、文章を編集する場合と画集を編集する場合とでは、脳ミソの使う部分がちょっと違う。


エッセイ集の場合も、同じように単行本に掲載する文章を選んだり、順番を考えたり、章立てをしたりという作業はするのだが、こちらはやはり理屈で考える。一方、画集の場合は「うーん、なぜとは言えないけど、なんかコッチ」という作業を繰り返していくわけだ。


これは写真集の場合も一緒。写真集としては椎名さんの「海を見にいく」「小さなやわらかい午後」、佐藤秀明「ガクの冒険」なんかを担当したけど、使う脳ミソの部分は画集の場合と似ている。基本は感覚的に選ぶしかないわけだが、「なんとなく」選ぶ段階から、「これっきゃないでしょう!」という確信的段階に至るまで、ああでもない、こうでもないと手を動かしていくのが写真の編集で、その過程が自分にとって面白いのだ。


森山大道の写真選び


「本の雑誌」の助っ人だった私は、大学卒業とともに本の雑誌社の正社員となったが、在職中に「FOTO SESSION’86」という写真のグループに参加した。月に一度、中野坂上に借りたアジトと呼ばれるアパートに集まり、森山大道さんに写真を見ていただいた。森山さんはみんなの写真を丁寧にすべて見てくれるのだが、畳の上に置かれた写真をパパっと選んで、並べて見せる所作がカッコよかった。


それらの写真はメンバーが一カ月の間に撮影し、ネガからプリントするコマを選び、プリントしたものの中から、さらにいいと思ったものを持ってきているはずだ。その写真をさらに森山さんのフィルターを通して、再構成していく作業を見ながら、写真を学んでいった。


森山さんが一貫して言っていたのは「とにかくたくさん撮りなさい」ということだった。いっぱい撮ったら、いっぱいセレクトもしなければならないわけで、ただ撮るだけではなく、当然きっちりとプリントをし、セレクトを行うということも含んでの言葉だ。


セレクトをする段階では、撮影者としての自分とはちょっと離れて、第三者的、編集者的な視点から自分の写真を見るということも重要だ。そのためにはやっぱりいっぱい撮って、いっぱい捨てるということが習慣付いていた方がいい。遠くまで撮りに行って大変だったとか、金がかかったとかいうことは写真の良し悪しには関係ない。そういう気持ちの部分を切り捨て、大胆にチョイスしなければならない。


ハードディスクがぶっ飛んだらまた撮ればいい、ぐらいに自分の写真に対してクールでいたいもんだと思っている。まあ、ハードディスクがクラッシュしたら泣くけどさ(笑)


WEB上に写真集を作る


最近は、ブログや写真共有サイトで、自分の写真を簡単に公開できる世の中になってきた。すごく便利だから私も利用している。もちろん、自分なりにセレクトした写真をアップするわけだが、写真が溜まってきたら、さらにセレクトをし、順番を考えてみたりという編集作業をしてみることも重要だと思う。


写真集を自費出版するとなったら大変だが、無料でWEB上に写真集が作れるサイトなんかもあるから、そういうものをどんどん利用していけばいいと思う。私もBCCKSに写真集を作ってみた。


「紫陽花図譜」BCCKS
http://bccks.jp/#B32208,P0


56点の写真で構成されているのだが、写真はすべて紫陽花ばかり。どんな順番で編集すべきかちょっと悩んだが、まず、写真が与える印象から「10代」「20代」「30代」といった年代別に分類してみた。そして、若い蕾から、枯れていくまでという感じで流れを作っていった。まあ、いきなりドライフラワーのような紫陽花を見せられるよりは、入っていきやすいんじゃないだろうか。


BCCKSは2年ほど前から始まった、WEB上に本や雑誌のようなものを作るサービスだが、リアルな紙の書籍の雰囲気を出すために、バックに本当の紙を撮影したものを敷いたり、ページめくり機能を付けたりと、様々な工夫が凝らされている。また、用意されたデザインの雛形がいいのが魅力。


ただ、やってみて感じたのは、ちょっと広告が目立過ぎということだ。まあ、広告が入る代わりに無料で使わせてあげますよ、ということだから仕方ないんだけど、写真集で流れを考えて構成しているのに、突如見開きの広告が入ってくるというのは、違和感がある。もう少し目立たないように、できないのかな?


今度始めるワークショップでも、こういったWEB上の写真集やギャラリー機能をうまく利用できないものかと考えている。ただ撮りっぱなしではなく、第三者的に自分の写真を眺めるための手段として面白いし、活動をワークショップ内だけに閉じ込めず、オープンにしていきたいと思っているからだ。WEBで写真をちょこっと見せるのではなく、ちゃんと見せる方法を模索していきたいと思っている。


「ゼン・ラボ」ワークショップ受講生募集中!


上原ゼンジ写真実験室のワークショップは4月10日開講ですが、まだ若干名の余裕があります。一年間というのは長過ぎという意見があり、半年全6回に変更しました。迷っていた人は、今すぐ申込むといいですよ!
http://www.zenji.info/workshop/announce.html


【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
◇Twitter
http://twitter.com/Zenji_Uehara

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