●久しぶりに面白いルポルタージュを読んだ。森達也「オカルト」である(角川書店、2012)。見えない世界「オカルト」「スピリチュアル」に関わる専門家達へのルポルタージュとして、雑誌「本の旅人」で連載されていた短編コラム「職業欄はエスパー2」を大幅に加筆してまとめた本だ。著者は、超常現象やオカルトがあるかないかの二元論に埋没することができず、結局はその狭間〈わからない〉をほぼ定位置にしている。
筆者は、エスパー、心霊研究家、超心理学者、スピリチュアルワーカー、怪異蒐集家、陰陽師、UFO観測家、臨死体験者、メンタリストなど多くの人に会い、実際に不思議な現象を見ることもあるが、結局いつも肯定も否定もできずに煩悶する。前に進めない。後ろにも下がれない。結局はぐるぐる回るばかり。煮え切らない。どっちつかずに曖昧なのだ。かえってそこに、筆者の対象に向かい合う真摯な態度と誠実さを感じる。
筆者が重ねて言うのは、オカルトはジャンルそのものが意思を持つのか、大きな意思が人から隠そうとするのか、現象が観察者に迎合する、媚びようとする、あるいは拒絶する、ということである。オカルトは人目を避ける。でも同時に媚びる。いわゆる羊・山羊効果や見え隠れ現象について、この視点はじつに興味深い。
「説明できないことや不思議なことはいくらでもある。確かにそのほとんどは、錯誤かトリックか統計の誤りだ。でも絶対にすべてではない。淡い領域がある。曖昧な部分がある。そこから目を逸らしたくない。見つめ続けたい」という結論は好ましい。若い頃にオカルトにはまって、これ以上深入りするとヤバイと気がついて引き返したわたしだ。以来、怪しいものには近づかないのが信条になった。むちゃくちゃ怪しい第3極とやら、魑魅魍魎だらけだ。(柴田)
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●続き。予定ベースのカレンダーに実態が入るのって大きい。比較できるし、Foursquareと組み合わせれば、経費計算のためのトリガーにもなったり。
最近は仕事ジャグリングのため自宅に籠りっぱなしで、当日のカレンダーは白いまま。執筆者予定と、仕事の期間や締め切りやリマインダーなものばかり。で、ここにQuickLogでのログが自動的に入るんですよ。タグによっての色分けはできないので枠とタグ、そして説明欄にメモが入るだけだが、見慣れたカレンダーに枠ができていくので、自分がその日、何にどう使ったのかがわかりやすい。
もちろんタグやメモで検索もできる。クライアント名で検索したり、仕事内容で検索したり。同じような仕事が来た時に、あれはいつやったっけ? あの時はどれぐらいかかったっけ? というのが一発でリストアップされる。カレンダーの検索では、どのカレンダーを検索するか、含めないキーワードや期間指定もできるので、ログだけの検索が簡単。続く。(hammer.mule)
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