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写真を楽しむ生活

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●百田尚樹「夢を売る男」を読む(太田出版、2013)。出版社・丸栄の牛河原部長取締役は「俺たちの仕事は客に夢を売る仕事だ」とのたまう。この男は、客に金を出させて逆に感謝させる、ものすごい手腕の持ち主だ。丸栄の新人賞システムは、様々な賞をもうけて一般から原稿を募集し、落ちた客ひとりずつ電話して「このすばらしい原稿をそのまま埋もれさせるのは惜しい」と言葉巧みに誘導し、出版費用を出させる仕組みで、ジョイント・プレス方式と称する。


この仕組みは、本が売れなくても儲かる。丸栄の客は読者ではなく著者だからだ。1000人の読者を集めるより、ひとりの著者(カモ)を見つけるほうがずっと楽だという。カモを釣るメソッドは30以上あり、客に応じて使い分ける。金額も客の懐具合を推察しながらはじきだす。クレーム対応の基本的マニュアルもある。牛河原の客対応の熟練の技にはほれぼれする。しかし、なんとも阿漕な商売である。


厚顔な彼にも詐欺まがいという自覚はあるが「この商売で一番大事なのは、客を喜ばすことだ。人は精神的な満足と喜びさえ味わえれば、金なんかいくらでも出す」という屁理屈(正論)も用意している。「この商売は一種のカウンセリングの役目を果たしている」とさえ言う。牛河原部長ステキ。腹心の部下を相手に語る商売の要諦は、ことごとく納得出来る。やがて、丸栄の仕組みを盗用したライバル社が現れる。という、自費出版まがいビジネスの深層(ってほどでもない)をさぐる、実におもしろい小説だった。ラストがナイス(涙)。


先日の読売・読書欄に日本文学館という出版社の大きな広告が出ていた。出版大賞原稿募集、受賞3作無料出版、とある。サイトを見ると多くのコンテストをやっていることがわかる。「作家宣言」という公募では「弊社完全費用負担による全国出版」とわざわざ謳っている。「無料出版」と赤丸白抜きで記されている。なんか変。まともな文学賞では最優秀作品を出版しますというのは普通で、わざわざ無料でなんて謳わない。なお、この公募では、備考欄の最後に「応募者には出版(有料)のご案内を差しあげることがございます」とある。これって、もしかすると、いやきっと……。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778313534/dgcrcom-22/
夢を売る男


●GW休み。甥らに会いに行った。可愛いし、慕ってくれるし、会うのはとても嬉しいのだが、帰宅するとベッドに倒れ込む。翌日は昼過ぎまで動けない。体力ないわ〜。友人らとも久しぶりに会う。宝塚歌劇団雪組の『ベルサイユのばら』を観に行って、その帰りに阪急うめだで開催されていた『ベルサイユのばら』展に足を伸ばす。翌日はまた昼過ぎまで動けない。昼過ぎまで何もできないと、その日のすべての予定が飛ぶ気がする。(hammer.mule)
http://www.asahi.com/event/berubara40/
40周年記念 ベルサイユのばら展

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