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●宮田珠己「だいたい四国八十八ヶ所」を読む(本の雑誌社、2011)。集英社WEB文芸RENZABURO連載をまとめたものだ。「だいたい」とは何事であるか。全部歩かなくてもいいよう逃げを打っている感じもする。でも全部読んだら、この本は8度にわたる区切り打ちの旅、足掛け3年にわたる歩き遍路で、四国八十八ヶ所をパーフェクトに回った記録であった。おまけに四国一周ループも完成させている。


筆者がお遍路に行く神妙な動機はない。四国一周したい、八十八ヶ所全部回りたい、いっぱい歩きたいの3点が目的だという。歩き遍路だが気持ちはスタンプラリーであり、四国一周して、ついでに観光もしたいという肩の力を抜いたスタンスだ。いわば「偽遍路」による面白い紀行文だ。旅の醍醐味である「ここにいる」感があふれていて、とても楽しい。


四国遍路と聞けば、田んぼやあぜ道や山中の静かな林道をイメージするが、へんろ道の9割以上はアスファルト道路である。古来難所といわれてきた登山道の「へんろころがし」はおおむね楽しく歩けて、現在の「へんろころがし」(お遍路の真の敵)は山より車道という結論に達したという。


筆者にとっての四国遍路とは? と問われれば、「マメです」と即座に答える。それくらいの大問題だったが、土踏まずがへしゃげないよう、固い中敷きで補強するという方法で乗切った。歩き遍路が心地よいのは、多くの人と互いに深入りしない程度に出会えることである。わたしもやってみたい。


実はわたしも50年近く前の夏、四国八十八ヶ所の一部、といってもいま納経帳見ながら数えたら、じつに六十三ヶ所を自転車で巡拝している。大学2年の時、わたしがリーダーでサイクリング部の夏合宿を四国で行った。徳島─室戸岬─高知─松山というコースだ。


合宿の前に徳島県、後に愛媛県、香川県の札所を回ったから、いったい何日間、四国にいたんだろう。合宿の最終日は雨の中、高知市から松山市まで、事故もなく一日で走り抜けたのはすごかった。当時は国道でさえ未舗装だったから、へんろ道ものどかなものだった。また四国遍路に出たいなあ。残るは二十五ヶ所である。(柴田)


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「だいたい四国八十八ヶ所」


●続き。フェルゼン編だと、断頭台のシーンも好きだ。アントワネットを救おうと危険を顧みず牢獄に救出に来るフェルゼン。が、彼女は子供を案じ、王妃として立派に死なせてくれと伝える。


断頭台への階段では、華やかなドレスばかり着ていた彼女が、みすぼらしい服、首を出すために切られた短い髪で、「さようならベルサイユ、さようならパリ、さようならフランス」と言った後、背中を見せて上る。フランスに輿入れする時には「さようならウィーン、さようならオーストリア」と言って二度と帰れなかったといわれている。


有名な「愛それは甘く、愛それは強く、愛それは尊く、愛それは気高く」というオスカルとアンドレのラブラブ一番の歌詞ではなく、二番の「愛それは悲しく、愛それは切なく、愛それは切なく、愛それははかなく」を歌いながらセリ下がるフェルゼンと、断頭台の階段を上るアントワネット。続く。(hammer.mule)

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