●「懲りない男」といわれているわたしは、またまた白雪姫映画DVDを見てしまった。日本では劇場未公開の「アドベンチャー・オブ・スノーホワイト」(2012、アメリカ)である。パッケージを見ると、弓矢を構えるあかぬけない娘が白雪姫で、とても高貴に見えない男が王子で、意地悪そうな熟女が黒の女王で、チャチなCG造形の魔獣と魔犬(?)が吼えている。まさしくこの通り、とってもチープな仕上がりである。有名タイトル便乗・模倣で知られる、B級オリジナルビデオ映画会社のアサイラムの制作だ。
全体にいい加減な作品だが、大問題は俳優のクオリティだ。鏡からは世界一美しいと賞賛される女王さまがナントモ。目つきが悪く口元のいやしい中年女で、美しさからはほど遠い。そのまんま魔法使いの老婆をやれといいたいくらいだ(お約束通り老婆に化ける。ただしリンゴはない)。
鏡からはその女王さまより美しいといわれる白雪姫は、顔の造作がでかい芋娘で、あろうことかブロンドで、うす水色の衣裳着たきり雀で、どこがお姫様やねん。まるで不細工なアリス。嗚呼、本家「スノーホワイト」は美しかったな、この二人。
本家では影の薄かった王子が、こちらではそこそこ活躍するが、衣裳は質素で、見た目はフィギュアの高橋大輔だから、王子らしい風格がない。もっとも、政略結婚で黒の女王に近づくのに、直前に白雪姫をみそめてあっさり乗り換える男だからな。エルフのリーダーは若き日の楽太郎だし、山の上で青い火を守るのは嶋田久作だし……そう見立てて楽しむ。
見せ場のひとつであるはずの魔獣と魔犬のCGはお粗末で、しかもこいつらは意外に弱い。登場人物も少ない。姫と王子とエルフ7人、後から助っ人が数人、女王側だって数10人だろう。整列した兵士群のシーンは静止画のようだ。ところが、ストーリーは意外におもしろい。BC級マニアにはおすすめだ。とくにラストの白雪姫と女王の個人戦のあっけなさに大笑い。(柴田)
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「アドベンチャー・オブ・スノーホワイト」
●昨日の続き。地震自体は、建物が免震構造のためか、そんなに揺れはせず、何ひとつ落ちたり倒れたりせず。室内干しの竿がぎぃぎぃと揺れたぐらい。
免震とはいえ、長時間揺れ続けたらどうなるかはわからない。東日本大震災の時は、建物自体がきしみ、大きくスライドした。遊園地の子供向けアトラクションぐらいには。震源地から遠い大阪なのに。この時は倒れたものはあっただろうか。覚えていない。上階の奥様宅だと引き出しが少しだけ開いていたそうな。
今回、甥1号、3号は泣いたそうだ。2号は寝ていたらしい……。親戚はすぐに玄関のドアを開けに行ったとか。 (hammer.mule)
http://www.jssi.or.jp/menshin/m_kouzou.html
免震建築ビデオ。バンパーが古くなったり、想定以上の揺れ・時間だともたないが。