●喜多川泰「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」を読む(サンマーク出版/2010)。何でこの本を選んだのだろう。新聞広告か。映画化されるという記事か。215ページあるが文字組みはゆるゆるなので、ボリュームはたいしたことはない。2時間もあれば読める。やさしい表現だし、想像もつかないことが起きるわけでもないから、流れに乗っていればいい。とても素敵なお話である。いい人ばかり、いいことばかりである。都合よくいき過ぎではないかとも思ったが、すなおに感動した、ということにしておきたい。
高校2年生の秋月和也(17歳)は友人に「ディズニーランドに行ったことがある」とウソをついてしまう。それを本当にするため、熊本から羽田往復チケット+TDL入場料込みで32,000円というツアーでTDLに行き、写真だけ撮って来たが、不運が重なり帰りの搭乗手続きに間に合わなかった。変更や返金の一切できないチケットである。所持金は3,400円。これでは熊本に帰れないと、空港のロビー内で途方に暮れる。この少年が、このあといろいろな人と出会い、別れ、熊本に戻るまでの旅の顛末を描いた物語。
空港に勤務するおばさん、おばさんの息子と勤務先の美容院の店長、小田原の交番の巡査、長距離トラックの運転手とその娘、フェリーで出会った医師、老人など、ごく普通の人たちとの会話は、すべてが少年を成長させる含蓄のある内容であった(ちょっと説教臭いのもあるな、と偏屈老人は思う)。少年の人生にとって、かけがえのない出会いであったのは間違いない。「人生は誰と出会うかで決まる」「旅は人生を変えるきっかけになる」「『生きる力』とは『想像力』である」というのが作者の言いたいことである。
高校生の時にこの本に出会いたかったと思う。高校時代は一人旅の経験はないし、ろくに本も読まなかったから、なにも悩みのない部活者で終わった。大学時代はずいぶん一人サイクリングしてたから、男を磨くことができた(つもり)。「若いうちの旅との出会いは財産になる」というのは本当だ。だから、この本は孫に読ませるために保管しておく。中学生になったらすすめてみたい。ところで、映画の予告編を見たが、ストーリーはだいぶ改変され、あざとい絵作りになっているように思う。そうでなければよいのだが。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476313115X/dgcrcom-22/
「また、必ず会おう」と誰もが言った。
●続き。受験サイトにアクセスし、受験番号とパスワードを入力してスタート。と、全画面に広がるブラウザ。ああ、うっとおしい。ブラウザの横幅に合わせてテキストブロックが広がるもんだから、30cmぐらいの横幅の本文を目で追うことになる。
ブラウザを狭め、15cm幅ぐらいにする。文字の大きさは4段階ぐらいにできるので、最大にセット。それでもザッピングしながら、試験問題として読むのには足りない大きさ。紙に出力して、後でまとめて回答しようとしてもキャプチャ禁止。まぁそれはわかるんだけど、更新試験は本を見たり、検索しても構わない自習式だから、なんとか読みやすい方法にして欲しかったな。
試験問題は回答するボタンとともに、「後で見直す」というようなボタンがあり、曖昧なものをリストアップできるようになっていてイイ! 計算式のあるもの、苦手な分野はチェック入れて飛ばす。中断ボタンもあって、途中までの回答を保存してくれる。が、ブラウザ幅や文字の大きさは、中断するとリセットされるのが残念であった。(hammer.mule)
http://www.jagat.jp/content/view/5204/310/
知らなかった……。「採点ボタン操作や中断ボタン操作による保存動作がないまま一定時間(3時間)が経過すると、セッションが切れてその回の試験取り組みが不可となりますのでご注意ください。」