「写真を楽しむ生活」のページ頭です

写真を楽しむ生活

写真が好きなすべての人に役立つ情報クリップ。写真展情報は"日本最強"!

2013年11月15日のアーカイブ

●「大化の改新」といえば、専横をほしいままにする蘇我入鹿を、正義の味方・中大兄皇子と中臣(藤原)鎌足が誅殺した事件、と教わって来た。だが、この説明は藤原不比等によって作られた「日本書紀」をもとにしている。その内容をそのまま信じていいのか。という考え方を梅原猛「隠された十字架」で知ったのは20代半ばだった。母校の中学の教育実習で、まさに俗説通りの「大化の改新」授業をやった身としては、なんとも複雑な思いをした覚えがある。


つい先日、「隠された十字架」に触発されて描いたという漫画「天智と天武-新説・日本書紀-」(中村真理子)コミックス1、2巻を読んだ。「隠された十字架」で霊感が湧いた「日出処の天子」の山岸凉子みたいな人がここにいた。フェノロサと岡倉天心が法隆寺夢殿で秘仏・救世観音の封を解くイントロは素晴らしい。


この物語は「大化の改新」から「壬申の乱」を経て、持統天皇までを描く歴史フィクションだ(と思う)。キーとなる人物は聖徳太子で、最後はイントロに戻る(と思う)。主役は中大兄皇子(後の天智天皇)と弟の大海人皇子(後の天武天皇:入鹿に生き写し)である。重要な役は中臣鎌足だが、この物語では百済の王子・豊璋としている。つまり藤原氏の祖先は韓人という説をとる。鎌足は出自がはっきりしないのである。梅原猛はコミックス1巻の巻末の鼎談でこう言っている。


「彼はおそらく日本人ではないね。鎌足から急速に伸張してきた藤原一族の統治方法を見れば、日本人とは思えない。韓流ドラマを見ると、日本人ではとても考えつかない見事な謀略をするでしょ。それがすごく面白い。日本の『源氏物語』なんて、たかが知れてるよ(笑)」。韓流ドラマと源氏物語を比較するなんて、痴呆老人か? 梅原先生。


中村真理子は「力あるものは美しい。聖徳太子も入鹿も美男子だったのでは」と、入鹿も大海人皇子も中大兄皇子もみな美しく描く。絵は非常にうまい。人物の描きわけも巧みだ。でも、大海人皇子の従者・鵲だけがギャグ漫画の顔なのが違和感。


これから伝説の美女・額田王が出て来るはずだ。大海人皇子の子を産むが、中大兄皇子にも愛されたとか、そのへんどう描かれるか楽しみだ。万葉集の「あかねさす紫野行き標野行き」や「紫の匂へる妹を憎くあらば」や、百人一首の「秋の田のかりほの庵の」も出して欲しいと思う。


この物語には、いきなり100年後の平城京、藤原不比等らが「日本書紀」を著す場面が出て来る。不比等は部下を集めて言う。「よいか、真実は常に勝者のもの。敗者は、それを覆す力も言葉も持たぬ。ゆえに、歴史を作れるのは勝者のみ! 心しておけ!」と。これは真理だ。終戦直後にGHQがやった手口だ。おかげでこんな国になってしまった。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091848982/dgcrcom-22/
「天智と天武 -新説・日本書紀-」


●続き。ロープ(ビニールテープだったかも)で区切られたブロックに行くと、まだ入れてもらえた。ブロックごとに整列させられるのだが、列の帯は途中で2つに分かれており、自分のブロックは、分岐した列の最後尾。後ろは道路で開放感があった。


閉門時間を考えて申告していて、てっきり最後のブロックでのスタートと思いきや、16ブロックの後ろから5番目。並び始めると参加する実感がわき、緊張してきた。ある参加者が着用していた「なぜ私は応募してしまったんだろう」Tシャツを思い出した。そうだ、なぜノリで応募してしまったのだろう。後悔した。怖くなってきた。


上空ではヘリコプターが5機ほど飛んでいてうるさい。そりゃ災害時にヘリが飛んでいたら、SOSの声が聞こえないからどこか行ってくれと言いたくなるわなと思う。大会挨拶やアナウンス、スタートの号砲など、後ろすぎて何も聞こえない。前方から拍手の波は届くので、まわりみんなで拍手はしておいた。小さなモニタとかスピーカーでも用意してくれたらいいのになぁ。続く。 (hammer.mule)

YouTubeで見つけました!

広告
このページの上部にもどる

アクセス

いろいろな方法でアクセスできます!