「写真を楽しむ生活」を発行しているデジクリは明日から長い冬休みに入ります。2014年は1月10日(金)にスタート予定です。その間、「写真を楽しむ生活」は不定期に発行予定です。2014年1月の全国写真展カレンダーは、年内にサイトにアップします。また、サイトも不定期に更新します。
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●名画(映画)を見る旅の途中である。一昨夜は「オズの魔法使」を見る。「風と共に去りぬ」と同じ年、1939年公開である。ミュージカル映画の歴史を変えた伝説の映画だという。お話やビジュアルはだいたい知っていたが、映画を見るのは初めてだ。かつてNHKやTBSで放映されたようだが見ていない。
モノクロ(懐かしいセピア調)が途中からカラーに変わるサプライズはじつに効果的だ。このシーンは「未知との遭遇」で再現されたというが、よく覚えていない。オープニングのみがロケで、大部分はセットで撮影されている。これは金がかかっているなあと思ったら、じっさい興収は制作費に達しなかったという。
わたしはいきなり歌い出すミュージカルが苦手だ。映画「レ・ミゼラブル」はほぼ全編歌で構成されていて、ゲゲゲ、これは困った。すぐ再生を止めたかったが、必至に我慢してなんとか見終えたという、かなりつらい体験をした。「オズの魔法使」はそうではない。歌うシーンの分量はちょうどいい塩梅だ。
アメリカ人が子供の頃必ず見る映画の定番だというから、ストーリーもそれなりにわかりやすい。しかし、この物語の意味は正確にはよくわからない。キリスト教を理解していないからか。って、創立150周年のキリスト教系大学を卒業したのになあ。
感動したのは70年も前にこんな特撮(もはや懐かしい言葉だ)てんこ盛りの映画がつくられていたということだ。特典映像に、本編の映像を流しながらキャスト、スタッフ、家族によるのコメントが入る「音声解説」があり、ここでセットとマットペイント、衣裳、特殊効果、特殊メーク、スクリーンプロセス、ミニチュアなど特撮について詳しく語られていて、すこぶる面白かった。この映画の優れた技術は、後の映像制作に多大の影響を与えている。
特典映像には、原作の絵をスチルアニメ化した「すばらしいお話の世界」が10分半。「オズの復元」が11分、フィルムからデジタル復元する方法などが解説されていてこれも興味深い。またキャラクター紹介が21分もある。これらを見るために、もう一晩を費やした。主演のジュディ・ガーランドがとてもかわいい。演技も歌も完璧だ。案山子、ブリキ人形、ライオンはものすごく演技がうまい。でも、一番演技に感心したのはトト。スター犬で映画12本以上に出演したという。懐かしいような気分に浸った二夜であった。(柴田)
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「オズの魔法使」
●続き。iPhoneを新しくした話を友人にした。彼女は倹約家で、長年ドコモでガラケーを利用。スマートバリューでの割引は大きいよ、スマホは便利だよ、機種さえ選べば機種代は無料扱いだと話したが、MNPするほどでもないわとそっけない。
聞くと、友人同士のやり取りはほとんどメール。通話は家族のみ。社外とのやり取りは社内固定電話かメール。趣味の調べものは自宅PC。やっと機種代の引き落としが終わったの、と話してくれた彼女の月々の携帯料金は、約2,000円。慌てて、必要ないのにスマホにすることないよ! と前言撤回。
いやほんと、アプリ類での恩恵を受けていて、もうガラケーには戻れない体なんだが、余計な調べものをして時間が取られたりするし。過不足ない生活が送れていて、月々の固定費が抑えられているのに、無理にスマホを使う必要なんてない。今まで通り読書の時間を確保した方が、彼女にとってはいいことだ。こちらの方が何かしら麻痺している気がしたのであった。(hammer.mule)