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写真を楽しむ生活

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おかだよういち


9月4日、朝霧高原で開催された「WCAN:P」というイベントで、フォトワークショップを行いました。今回はその内容についてご紹介します。


ワークショップの内容の説明の前に、まずは「WCAN:Pって何?」という疑問にお答えしましょう。WCAN「ダブキャン」(Web Creators Association Nagoya)は、名古屋でWeb制作に携わる人達の集まりで、年に4回、百数十人集まるセミナー・勉強会を開催しています。
http://wcan.jp/


そのWCANのスピンアウトで、富士山のふもと朝霧高原でBBQしたり、自然と戯れたり、のんびりリフレッシュするイベントがWCAN:P(ダブキャンプ)です。今回は、東京からの参加者も増えて、50名近く集まりました。


牧場体験やパラグライダーなどのオプションの中に、わたしのフォトワークショップも企画されていたわけです。


ワークショップでは、絞りやシャッターなど露出に関する細かいことには触れず、主に構図について解説しました。そしてもうひとつ。ただ何気なくシャッターを切るのではなく、写真というものを一度しっかり考えてもらおうと思い、「PHOTO IS…」というテーマで、参加者それぞれの「写真とは?」を考えてもらいました。


「PHOTO IS…」はFUJIFILMが2005年〜2007年にかけて展開していた企業CMで、福山雅治さん・オノヨーコさん・樹木希林さん・堀北真希さんらが、「私にとって写真とは(PHOTO IS…)」を語るとても印象深いものでした。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/adgallery/ad005/


オノ・ヨーコさんは、「PHOTO IS LOVE・写真は愛。PHOTO IS YOU・写真はあなた。PHOTO IS MESSAGE・写真はメッセージ。PHOTO IS MEMORY・写真は思い出。PHOTO IS SMILE・写真は笑顔。PHOTO IS PEACE・写真は平和。」と語り、福山雅治さんは「PHOTO IS LIFE・写真は暮らし。PHOTO IS MEETING・写真は出
会い。PHOTO IS A JOURNEY・写真は旅。PHOTO IS MYSELF・写真は自分。」と語っていました。


参加者のみなさんにもそれぞれの「PHOTO IS…」を考えてもらい、各自のそれをテーマに実際に夜のBBQの時間まで自由に撮影をしてもらいました。


プロが仕事で撮影する場合は必ず何かしらのテーマがあり、その内容に沿った写真を撮るのですが、そうじゃない場合は自分で何かテーマを決めない限り、ただ何気なく写真を撮っていることが多いかと思います。


何かひとつテーマを決めたり、自分自身に縛りを設定することで、今まで見えなかったものが見えてきたり、通り過ぎてきた風景をじっくり見ようとしたりして、何か新しい発見があるものです。


夜、真っ暗な屋外でスクリーンを設置し、参加者のみなさんがそれぞれのテーマで撮影した写真を投影し、みんなで鑑賞会をして盛り上がりました。近年はWeb上のフォトアルバムで写真を共有して、個々で鑑賞することはあっても、みんなで揃ってワイワイ言いながら写真を見る機会が少ないと思いますので、なかなか新鮮だったようです。


それでは、その中で印象に残った写真をご紹介します。


「PHOTO IS MOMENT・写真は瞬間 by 小森さん」
http://flic.kr/p/8yGXs6
http://flic.kr/p/8yL3M3


「PHOTO IS MOMENT・写真は瞬間 by 福田さん」
http://flic.kr/p/8yL9vw
http://flic.kr/p/8yH5gg


「PHOTO IS MEMORY・写真は記憶 by 恵里さん」
http://flic.kr/p/8yLnE7
http://flic.kr/p/8yLoRj


「PHOTO IS MUSIC・写真は音楽 by 森田さん」
http://flic.kr/p/8yHrjZ
http://flic.kr/p/8yLvQs


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/
okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


富士山は雲に隠れて見れなかったのが残念ですが、帰りに東静岡駅の等身大ガンダムを見に行ってきました。
http://flic.kr/p/8yLDmW
http://flic.kr/p/8yLDyE

上原ゼンジ


「PHOTOGRAPHERS SUMMIT 7」に参加してきたので、今回はそのご報告。フォトグラファーズ・サミットとは、写真家が生み出した写真のイベントだ。メインは写真を大きなスクリーンに投影しての、写真家によるプレゼンテーション。さらに、ポートフォリオの展示なども行われる。
http://www.phsmt.net/


第1回のサミットが催されたのが、2008年5月、渋谷のアップリンクファクトリーで来場者は110人。回を重ねて、今回の渋谷のO-EASTで行われた第7回では、およそ800人の人たちが集まったようだ。写真のイベントでこんなに人が集まるというのは、けっこう凄いことだと思う。


私自身が参加するのは今回が初めて。イベントの存在自体は知っていたし、サイトを覗いてみたことはあったが、行ってみようとは思わなかった。なんか、派手でオシャレな感じのイベントに気後れがしていたのだ。自分とは関係のないイベント、という感じに捉えていた。


ところが今回、代表である写真家・山田敦士さんから連絡をいただき、プレゼンテーションをしてみないかとのお誘いを受けて、即、引き受けさせていただいた。写真に興味のある多くに人たちに、自分の写真を見て貰える機会が与えられるのはありがたいことだ。


どういう経緯で参加することになったのかと、何人かの方から尋ねられた。元々はTwitterだったそうだ。Twitter経由で私のホームページに飛び、興味を持っていただいたとのこと。私のつぶやきは1日平均1.9件なので、すごく効率が良かったですね。ろくなつぶやきをしてないし、使いこなしているとは言い難いけど、Twitterで広がりが出てくるというのは、確かなようだ。


・プレゼン用のムービーを作る


今回、プレゼンテーションをしたのは8名。私のほかには、魚住誠一、うつゆみこ、奥出和典、兵頭喜貴、水谷充、宮下マキ、渡部さとる、といった方々。各人の持ち時間は5分間で、その間に写真を投影し、自作について語り、さらに司会者からの質問などを受け、トータル7分ぐらいで次の人にバトンタッチ、という段取りだ。


5分間で自分の言いたいことをまとめて話すというのは、なかなか難しいですね。ふだんセミナー等で話す場合というのは、20分〜3時間程度。だいたい時間が合う程度のネタを用意しておき、オプションネタでつじつまを合わせるというやりかたをしている。でも、5分だったら、もたもたやってるうちに終わっちゃうし、構成をきちんと考えておかなければならない。


今回は、「実験写真とは何か?」ということをまず話し、後半は手ブレ写真から、手ブレ増幅装置を作るまでの過程についてお話しした。写真の見せ方としては、同じ秒数で単純に写真を切り替えていくパターンと、テキストなどを加えながらムービーにしてしまうパターンが合ったが、私はiMovieを使って、細かく秒数などを調整していくことにした。


YouTubeなどに動画をアップすることもあるから、多少動画の編集もできるようになってきたけど、今回は書き出しにちょっと苦労をした。単純にiMovieから書き出すとかなり画質が劣化してしまうのだ。でっかいスクリーンに投影するわけだし、ストリーミング再生をするわけではないから、多少重くてもいいから、画質優先で書き出しをしたいのに、それがうまくできない。


結局、QuickTimeを使い、設定をいろいろ試していたら、どうにかまともに書き出せるようになったんだけど、こういった知識も今後は重要になっていくなと思った。もともと自分の写真を印刷物でまともに再現したいと思い、カラーマネージメントや製版の勉強を始めたけど、WEBや電子書籍で再現する、YouTubeやVimeoに動画でアップする、プロジェクターを使ってプレゼンをするといったケースを想定すると、それぞれの出力先にあった画像の最適化の方法を確立しておくべきだろう。


・突っ走るうつゆみこさんがステキ!


今回、プレゼンやポートフォリオで多くの写真家が参加したけど、なかなかユニークな人たちが集まっていて面白かった。いちいちリンクは張らないけど、ちょっと名前で検索してみるといいと思います。


その中で一人だけ紹介すると、うつゆみこさんのプレゼンが面白かった。実際に会場に来ていた人たちの間からも笑い声が上がり、かなりウケていたと思う。何がウケていたのかと言えば、うつさんの写真とそのキャラクターだ。また、写真を映しだす秒数が短くて、駆け足、盛りだくさん感が楽しかった。


うつさんの写真は、魚類や貝類やキノコ、人形、昆虫、臓物など、ちょっと不気味なもので構成された独特の世界だ。でもただグロい写真というわけではなく、そこには美しさとユニークさがある。作者は当然、何らかの美を感じてシャッターを押しているはずで、それは見ている側にも伝わってくる。まあ、全然受付けないという人もいるだろうけど、私はかなり好き!


なんか、うつさんが「まっしぐら」に写真を撮っている感じがして、それが凄く良かった。理屈ではなく感覚で撮っていて、そこに迷いがないということ。理屈先行で、ハートに来ない写真の反対ということだな。うつさんには、ぜひこのまま突っ走っていっていただきたい。


今回フォトグラファーズ・サミットに参加させて貰って、このイベントに関する印象はかなり変わった。司会はもちろんのこと、物販なども写真家達が行う手作りのイベントで、写真に対して真剣に考えてるな、というのが伝わってきた。個性豊かな写真家達のプレゼンも面白かったし、イベントとしては大成功といっていいんじゃないだろうか。


きっちり焼いたオリジナルプリントを見せることも大切だけど、プロジェクターを使いながら、ダイレクトに語りかけていく方式というのがいいな。プロジェクターで写真を見せること自体は珍しくはないけど、5分という限定された時間の中で、写真を伝えていくスタイルは面白いと思った。今後の発展をお祈り申し上げます、というか、また声をかけてくださいね。


・「実験写真相談会」のお知らせ


赤坂の小さなカフェの壁面に写真を飾らせて貰うことになった。でも、それだけじゃ面白くないので、「実験写真相談会」というのをやります。下記の時間帯にお店におりますので、何か聞きたいことがあればおいでください。工作法や撮影法などについてアドバイスさせていただきます。


「実験写真相談会」(赤坂港カフェ)
9月12日(日)14時〜17時30分、9月15日(水)18時〜20時
http://www.zenji.info/news/pg245.html


【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
http://www.zenji.info/
http://twitter.com/Zenji_Uehara


「デジカメWatch」で『「宙玉レンズ」を作ってみよう』という原稿を書きました。本誌でも書いてきたネタのまとめですね。最新のネタもプラスされているので、ぜひごらんください。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20100902_389833.html

おかだよういち


異常に暑い今年の夏、みなさんいかがお過ごしでしょうか? ガリガリ君が品薄だったり、下痢止めの薬の売上が例年に比べてアップしていたり、葉物の野菜が傷んだりと、暑すぎる夏のニュースが毎日流れています。


そんな8月の終盤、毎年この時期になると各社からデジカメ新製品の発表があり、Webサイトやカタログを見ながらあれこれ想像するのが楽しいです。昨年に続き、今回は2010初秋に発売される中から、とくに気になるカメラをピックアップします。


ニコン COOLPIX S1100pj


http://www.nikon-image.com/products/camera/compact/coolpix/style/s1100pj/
http://amzn.to/d6Scsx


昨年も紹介した「S1000pj」の進化版。プロジェクタ搭載のコンデジで、9月16日発売です。初号機よりも形もスタイリッシュに、プロジェクタ機能もより明るく、投影サイズも大きくなり高性能になっているようです。プロジェクタで投影という他のカメラにはない機能は、撮影した写真や動画を投影するだけでなく、USBで接続したパソコンの画面も表示できるようになったので、プレゼンなどビジネスシーンでも有効に使えそうです。


また、このカメラで撮影した写真を人の肌などに投影して撮るといった、アナログのスーパーインポーズ技法でアートな作品撮影を、どこでも気軽に挑戦できるのではないかと思います。


どういうものか適当なサンプルが見つからなかったので、ライカS2のカタログに使用されていた中村成一氏撮影のサンプルを紹介します。著作権の問題がありそのまま掲載する事はできないのでリンクを貼っておきますので興味のある方はコチラのライカS-systemのページ右の「撮影サンプル1」をご覧ください(20.6MB、表示には少し時間を要します)。
http://jp.leica-camera.com/photography/s_system/


オリンパス μ-7050


http://olympus-imaging.jp/product/compact/mju7050/
http://amzn.to/93KvjH


各社HD動画に力を入れてきています。オリンパスも、動画に4種類のフィルター効果を付けられる「マジックムービー」という機能が楽しそうです。トイカメラ風に彩度を鮮やかにするモードは多くのコンデジに搭載されていますが、このマジックムービーの「ポップ」モードは、まさに動画でトイカメラ風に撮影する感じです。9月2日発売。
http://olympus-imaging.jp/product/compact/mju7050/feature/


キヤノン IXY 50S


http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/50s/
http://amzn.to/b1QYvp


オリンパスが720pのHD動画なのに対し、このIXYはコンパクトボディなのに係らず1080pのフルHD動画が撮影可能です。もともとビデオカメラも多く作っているキヤノンだけあって、動画機能はかなり充実しているようです。


小さなボディを手持ちで歩きながらの動画撮影は、画面がかなりブレてしまうので見ると酔いそうになりますが、動画撮影中も手ぶれ補正が効く「ダイナミックIS」機能で、手ぶれを抑えた安定した動画が撮れるそうです。


さらに近年流行りの箱庭風の動画や、カシオのカメラではお馴染みのハイスピード動画まで撮れるそうです。9月9日発売。
http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/50s/feature-movie.html


リコー CX4


http://www.ricoh.co.jp/dc/cx/cx4/
http://amzn.to/daYfiu


CX4は、動画よりも写真を撮ることをよりブラッシュアップした印象です。高感度で暗いところでもノイズの少ない写真が撮れる裏面照射CMOSセンサーに、進化したノイズリダクションと、望遠端での補正効果が3.7段分という手ブレ補正の組み合わせで室内や夜景など光量が少ないシチュエーションでも不安なく撮れそうです。


以前からリコーのカメラは、レンズ先端から被写体に1cmまで近づいて撮れるマクロ撮影が可能で、CX4も引き続きマクロ撮影は得意です。マクロ撮影では被写界深度が浅くなり、フォーカス合わせが難しいのですが、マルチターゲットAF機能でカメラが自動で5点のフォーカス決定し、それぞれの場所で連続撮影するので、ピンぼけの失敗マクロ写真が減りそうです。


その他も、トイカメラ風やハイコントラスト白黒など効果を付けた、アーティスティックな表現ができる「クリエイティブ撮影モード」もあって楽しそう。このモードは、通常撮影のJPEG画像と効果を付けたものを同時記録することも出来るので、後でもとの写真を使いたい場合用にいちいち2枚設定を違えて撮っておかなくてもよいので重宝しますね。これは9月3日発売。


考えてみたら3年程コンデジを買ってなくて、ずっと使ってたリコーGX100の調子が悪いので、iPhone4とデジタル一眼の間を埋めるコンデジが欲しいと思っている今日この頃。動画機能よりも、むしろちゃんと写真が撮れるCX4を買ってしまいそうな気がしています。みなさんが気になるカメラの機能はどれですか?


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/ okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


9月4日に富士山の麓、朝霧で開催されるWCAN:P(ダブキャンプ)というイベントで、フォトワークショップを行います。参加者のみなさんと、自然の中で写真を撮りながら構図の話などしようと思っています。
http://atnd.org/events/6354

上原ゼンジ


WEB上でのギャラリー「bitgallery」(ビットギャラリー)というのを始めた。自分が今見て欲しいという写真を公開する場であり、また私の好きな写真家にも声をかけて、コンテンツを充実させていきたいと思っている。


今までも自分のホームページやブログ、あるいは写真共有サイトなどで写真を公開してきたが、写真を見せるということに特化して、もう少し自分のイメージに近いギャラリーのシステムが作りたくなったのだ。



では、既存のシステムの何がいけなかったのか? まず、写真共有サイトの場合でいうとシリーズものをしっかり見せたいという場合には、ちょっと向いていないかなという気がする。たとえば、Flickrを例にとると、まず自分の写真をアップしたら、その中から写真をセレクトして「set」を作ることができる。


さらに、その「set」をいくつか組み合わせた「Collection」というまとまりを作ることもできる。だとしたら、シリーズとしての分類もできるわけだし、何の問題もなさそうだけど、作品を見せるということでいうと、ちょっとお手軽過ぎるかなという感じがするのだ。


私のFlickrの使い方としては、少し写真が溜まったら写真をアップして、既存のセットに組み入れたり、新しいセットを組んだり、という感じで、まあ自分の撮っている写真を気軽に公開する場として利用している。英語でのコミュニケーションは面倒くさいから、あまりコメントを付けたりということはしていない。あまり肩に力を入れず、日常的に写真を公開するための場として考えている。


ただ、ある程度の枚数がアップされていて、分類もされているので、仕事の依頼があった場合にメールでセットのアドレスを知らせれば、話が通りやすいというメリットはある。ちゃんと見たければ、スライドショーでフルスクリーンにしてみることも可能だ。機能自体は充実しているし、まるで問題なさそうだけど、やっぱり何かが違う。たとえば、そのフルスクリーンのスライドショー機能を使って見ている人って、あまりいないように思えるのだ。


そしてネットの利点というのは、次々にリンクをたどって移動していくことだから、サムネール画像をクリックしているうちに、どんどん違う場所に移動していっちゃうんじゃないかというおそれもある。Flickrであれば、当然別の人の写真に飛んでいくこともあるだろうし……。


つまり、ちょっとアップしてみたから、よかったら見てよ、というんじゃなくて、もう少しリキを入れた写真を、構成なんかも考えて公開したから、ぜひご覧ください、という場が作りたくなったということだ。


写真集を作るシステムもイマイチ


WEB上には写真集を作るシステムなんていうのもあるから、そういうのも利用してみたけど、それもまたイメージとちょっと違った。デザインの雛形なんかもあって、気軽にカッコいいデザインの電子写真集ができちゃうんだけど、いざ自分の好みに合わせてカスタマイズしようとすると難しかったり、やたらと目立つ広告が入ってしまったりで、これもちょっと不満が残る。


で、しょうがないから自分でやってみようと思ったのだ。これは写真家が自分でギャラリースペースを借りて運営をする自主ギャラリーの発想に似ているかもしれない。自分の見せたい写真を、見せたい時に自由に公開するという意味で。ただブログにちょこっとアップするのとは違って、もう少し見せ方を考えてみようというのが、このギャラリーの主旨だ。


写真集を作るとなると金もかかるけど、WEBであればコストは相当抑えられる。しかも、世界中の人が簡単に見ることが可能だ。写真家の中にはWEBで写真を公開することを嫌っていて、「見たければ写真展を見に来い」という人もいるし、小さいサイズの写真しかアップしていない人もいる。しかし私はケチケチせずに、どんどん公開すればいいじゃん、と思うわけだ。


もちろん、著作権を放棄してどんどん使ってくださいということではない。でも、オリジナルとして価値があるのは、きちんとプリントされ、エディションの管理もされたようなものなわけだから、誰かがダウンロードしてプリントしたとしても、特に実害はないんじゃないかと思う。もちろんWEBで見るのに合ったサイズのものをアップするわけで、オリジナル画像をアップするわけではないのだし。


ギミックなしでシンプルに見せたい


私が考えたのは、表紙や奥付も入れた写真集仕立てのスタイル。ただ紙の本じゃないんだから、見開きの必要はないし、ページめくりのギミックもいらない。シンプルで写真が見やすいということが重要だ。


いちおうそんなイメージは出来上がったが、残念ながらサイトを作り上げる技術自体は持っていない。そこで、テクニカル・ディレクションはトゴル・カンパニーの伊藤紀之さんにお願いした。一緒にやりましょうと持ちかけて、巻き込んでしまったのだ。


今後、少しずつだけど、コンテンツも増えていく予定。すでに自分の好きな写真家に声をかけ、オーケーも貰っている。私がこの連載で、紹介してきた写真家達だ。だから、あと何か月かすれば、私が好きで、みんなに紹介したいと思っている写真家の写真がじっくりと見られるようなギャラリーに育っているはず。今はまだ私と伊藤さんの写真があるだけなんだけど、ちょっと注目していて欲しいと思う。


◇bitgallery
http://bitgallery.info/


【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com
上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
http://twitter.com/Zenji_Uehara

おかだよういち


前回は、撮影中にiPhoneやGPSロガーで緯度・経度情報を自動的に記録し、撮影した写真のメタ情報の中に撮影場所の位置情報を埋め込む話をしました。今回は、そのジオタグが付いた写真を楽しむ方法をご紹介します。


iPhotoやiPhoneのアルバムアプリには撮影地を表示するモードがあります。
http://flic.kr/p/8k1umS
http://flic.kr/p/8k1ux3


たくさんの写真を閲覧する時に、どこで撮ったかがすぐにわかって便利ですし、旅の軌跡なども地図上で再確認できて楽しいです。


しかし、ローカル環境で自分だけでジオタグ写真を見てるのはもったいない。ネット上で多くの人と共有して、ジオタグをもっと活用してみましょう。


まず、写真共有サービスといえばココ。この連載のサンプルフォトの置き場所でも使っているので、みなさんも目にする機会の多いFlickrで、ジオタグの付いた写真を見てみましょう。
http://flic.kr/p/8fWshM


写真の右横の欄に地図が表示されています。マウスを地図の上に持って行き中心に近づけると地図がアップになります。
http://flic.kr/p/8k1erE


そして、その地図内でマウスをクリックすると地図が大きく表示されます。
http://flic.kr/p/8jX3tk


が、しかしちょっと地図が残念な感じですよね。そこで、インターネット上で地図と言えばやはりGoogleです。ジオタグフォトを楽しむ場合は、Googleのサービスを使ってみましょう。


オススメは、「Panoramio」
http://www.panoramio.com/
Google傘下のサービスなので、IDを持っていれば他のサービス共通で同じものを使えますから、サインアップしてください。
http://flic.kr/p/8k1aus


アカウントが出来たら、早速ジオタグ付きの写真でみんなと共有してもいいものを選びアップロードします。自動的にメタ情報を読み込んでくれるので、自分で入力するのはタイトルやタグのみです。任意で追加します。Panoramioのサービスの性格上、風景写真や建物など場所に関係するものを掲載してください。アップロードして数日後に、Panoramioの中の人が確認したアイコンが表示されるようになります。
http://flic.kr/p/8jWYDp


アイコンにマウスをのせると「この写真はGoogle Earth掲載用に選ばれました」と表示されます。そう、さすがGoogleのサービスだけあって、Panoramioの中だけでなくGoogle Earthアプリでも、ユーザーがアップロードした写真が共有され地図に重ねて表示されます。ひと手間で二度おいしい感じがします。


では、Panoramioでアップロードした写真の詳細画面を見てみましょう。
http://panoramio.com/photo/37539860


先程のFlickrと同じ写真ですが、地図が詳しいと楽しさが全然違いますよね! そしてここからが、ジオタグフォト共有サービスの本領発揮です。「地図上に表示」のメニュー内の「人気」タブを見てみると、他の多くのユーザーが日本中、世界中で撮った写真が地図上に散りばめられて表示されます。どれも美しい素敵な写真ばかり。観光地のお土産屋さんで手に取って見る絵葉書よりもきれいな写真ばかりです。
http://flic.kr/p/8jWZgT


気になる写真をクリックすると詳細が表示され、TwitterやFacebookにtweetし更に共有することもできます。


自分がよく行く場所でも全然知らない風景や、行ったことのない時間帯の写真が掲載されていたりして「ここにこんなのあったんだ!」とか「ここからの夕日はこんなにきれいだったのか!」など再発見があったり、自分では思いつかなかったアングルや撮影位置の参考になったりして、「次行ったときはこんな感じのを撮ろう!」と勉強になります。


また、行ったことのない場所でも、写真を見ることでガイドブックにも載っていないような情報を得ることもできますし、行く予定などまったくなかった場所でも、写真を見ることで行ってみたくなるかもしれません。


そして、あなたが撮ってアップした写真は、見た誰か見知らぬ人に感動を与えているかもしれませんし、それがきっかけでその人がその場所へ足を運んでその風景を見たかもしれません。ジオタグフォト、素敵じゃないですか!


先程、Google Earthとも共有されているのでそちらにも表示されることに少し触れました。実際に見てみましょう。
http://flic.kr/p/8k1f3f


Google Earthのレイヤパネルの、「Panoramioの写真」という項目にチェックを入れておくと、衛星写真上の撮影場所にアイコンが表示され、クリックすると写真が出てきます。Google Earthはパソコン用に無料でダウンロードできますし、iPhoneやiPadやAndroid用のアプリもあるので様々なデバイスで楽しめます。
http://earth.google.com/intl/ja/


そして最近では、Google Maps上でのストリートビューの中にも、その場所の周辺に関するユーザーがアップした写真が表示されるようになっています。これにもPanoramioの写真が共有されています。
http://flic.kr/p/8jYu8Z


夏休みに旅行に行く予定の人も、家の近所を散歩するだけの人も、ジオタグフォトをいっぱい撮っていっぱいアップして、多くの人と共有すると新たな発見があるかもしれませんよ!


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/
okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


一昨日、兵庫県佐用町のひまわり畑に写真撮りに行ってきました。Rawで撮ってまだ現像してないので写真はお見せできませんが、iPhone4で動画を撮ってiMovieで繋いだものをアップしました。夏! って感じです。
http://youtu.be/lN98In0PfeE

YouTubeで見つけました!

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