●暑い夜はゾンビを見るに限る、ってほどでもないが、何も考えず流れに乗っていればいいだけの話が多いのがゾンビ映画だから、だるい夜はゾンビなの。「ゾンビハイスクール」は、落ちこぼれ高校生VSゾンビという構造だから、たぶんバカバカしいお笑い映画だろうと見当をつける。
なにしろ、アメリカの高校生はみんなバカだから。メインの登場人物が少ないうえに、あとはおなじみのスローモーなゾンビ群で、高校が舞台だからロケも安上がりだろう。なにしろB級映画の総本山・アルバトロスの映画だ。期待しないで見る。
ところが意外にいい出来だ。6人のキャラが立っていてわかりやすい。いじめられっこの冴えないオタク、彼が思いをよせる学園のアイドル・チアリーダー、彼女の彼氏で粗暴ないじめっこ、筋肉バカのアメフト選手、ラリったバカのアジア系(ロンブー淳みたいな奴。「トワイライト」にも出ていた)、ゾンビオタクのゴスロリ女子。
居残り補習の教室で、もうひとりの男がゾンビ化し、近寄った女教師が噛まれるお約束の展開。教室の外はオール・ゾンビ。6人はその女教師も連れて、生徒達が死んでも行きたくない場所とされる図書室に籠る。
女教師のゾンビ化と、誰かが噛まれるのもお約束通り。籠城中の会話劇も退屈ではない。脱出作戦も笑える。メンバーは次第に数を減らして行く。オタク・チアリーダー・ゴスロリの三角関係っぽい展開もあって、さて、生き残るのは誰か興味津々。
チアリーダーはたしかに美人でおバカだが、ゴスロリ女子が次第に美人に見えて来るし、ひ弱なはずのメガネの童貞オタクは戦闘的になる。彼らの変化ぶりも面白く、最後まで飽きさせない87分間。ラストもナイス。
ここのゾンビたちも伝統的な動きと食事シーンを見せる。グロではあるがもはや怖くはない。感染してからゾンビになる時間は個人差があるようだとか、ただいま食われている人間はゾンビ化直前なのではないかとか、そこまで食われたらゾンビになって不自由であろうとか、ゾンビ同士は食いあわないがそれは見かけで判断するのだろうかとか、わたしのゾンビ問題はやっぱり解決しないのであった。(柴田)
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●仕事が重なっていてしんどい。ただでさえ遅れがちなのに、こういう時に限って「無理なお願い複数」「ちょっと聞きたいんだけど&これどうすればな相談複数」「合間にやって仕事複数」「緊急ヘルプ複数」「事務処理*複数」「家事に関わる諸々」
「久しぶりに届く友人や家族の連絡複数」「久しぶりに届くお客さんのご無沙汰連絡複数」「この頃ならヒマだろうと安易な予測で決めてしまった友人との約束」などが出てくる。後記原稿のストックもなくなる。
上手く流れている時は、「無理じゃないお願い複数」「いくらでも聞いてくださいよ、先に聞いておいてもらう方が後が楽ですから、な相談複数」「合間にやれる仕事複数」「緊急対応可能なヘルプ複数」「ちょっと臨時なだけの事務処理複数」「イレギュラーだけど、やってやれない家事に関わる諸々」「久しぶりに届く友人や家族の嬉しい連絡複数」「ご無沙汰しているのに、思い出してくれたお客さんの連絡*複数」「この頃なら暇だろうと決めて待ち遠しい友人との約束」「後記何にしよう?」になるからだ。続く。(hammer.mule)