●かつて望月峯太郎の漫画「ドラゴンヘッド」のなにも解決しない結末に怒り狂って、発作的に全巻処分したことがある。かつて浦沢直樹の「MONSTER」「20世紀少年/21世紀少年」「PLUTO」を、途中まで面白がらせてくれてありがとうといいつつ、さっさと全巻処分したことがある。
そしていま、途中まで面白がらせてくれてありがとう、それにしてもあんまりな終わり方だ! と憤慨しているのが奥浩哉の「GANTZ」で、これは自分の本ではないから処分できないでいる。コミック37冊はすべてレンタルで読んだ。あまりの面白さに、途中で自分でも買いそろえようかと思った漫画だ。
「GANTZ」は13年もの連載である。途中からコミックスを読みはじめたから5年くらいのつきあいか。死んだ人間が強制的に「星人」と呼ばれる怪物と戦うミッションに投入される。いろいろなルールがあり、主人公の戸惑いや恐怖や絶望を読者は同時に体験できるスリリングな展開だ。次から次に駆り出されるミッション、バラエティゆたかな星人たちとの壮絶な戦いは続く。
よくこんなこと考えるわ、と感心しながら楽しんでいたが、ほんとうに面白かったのはそのへんまで。やがて異星の巨人たちによる地球侵略戦争が始まり、もうわけわからんことに。36巻でわずかに「GANTZ」の世界観が理解できる説明があった後で、いままで広げに広げたた謎の風呂敷をたたまないまま、唐突に終わってしまった。
まあ、何年がかりの長編漫画なんて、書いているほうもどう矛盾なくきれいに着地させるかを、書きながら必死に考えているのだろうから、愛読者が「どう終わらせるんだろう」と心配するよりも、ずっと強い不安と焦燥の日々だったのではないだろうか。だって、絶対に収束できないと思われる設定だから、これをきちんと着地させてくれたら天才だ。作者はそうではなかった。
長編漫画でちゃんと納得させてもらって終わったのは、すぐ思いつくのは「子連れ狼」「医龍」「仁-JIN-」かな。「ブラックジャックによろしく」「新・ブラックジャックによろしく」もそうか、でもつらい漫画だった。「西遊妖猿伝」「バカボンド」「リアル」「ガラスの仮面」などは終わってないけど、間違いなくちゃんと納得させてくれるはずだ。いま新刊はレンタルで読み、気に入ったらネットやブックオフで買う。再び、じわじわと漫画が書棚で勢力を強めている。まずいな。整理に入らねばいけない年代なのに。(柴田)
http://ja.wikipedia.org/wiki/GANTZ
GANTZ(Wikipedia)
●Twitterに2010年4月10日の画像が上がってしまっていた。古いiPhone(3GS)でtweetしようとして、そのままになっていたのであろう。
4S 64GBを水没させたために3GSを復活させたものの、容量が32GBと半分になってしまった。ムービーやPodcastの同期はやめ、音楽も減らした。それでも足らず、今は使っていないアプリの確認をしたり、削除したり。確認のために起動したら、自動的にtweetされてしまったようだ。
3GSはiOS 7にできないのだが、アプリ自体はバージョンアップされており、iOS 6対応のものであっても、3GSでは不具合が出てくるものがある。とにかく反応が遅く、Retinaに慣れてしまったために、画面の汚さが気になる。
4Sは今のところ問題なさそう。時々チラチラしていた画面も治まってきた。SIMを戻して様子見状態。やっぱり新しい機種はいいわ〜。
3GSはというと、iOS 7にして不具合の出た電子書籍なんかを読むために使う予定。ツン読ならぬ、インスト読(つまり読んでない)の書籍アプリが結構あるのよね〜。iOS 7対応はどうなっているのかと調べたら、もう既にストアにはない。電子書籍アプリの購入はこわいな。(hammer.mule)