●またまたしょうもない映画DVDを見てしまった。無駄に時間をつぶしてしまったと後悔しているわけではない。あまりの出来の悪さを怒っているわけでもない。そういうのを好んで見るのだから自己責任だ。もっとも、レンタルショップの全品100円サービスデーでは、朝一番で殆どの新作DVDはパッケージしか残らない。わたしが行く頃は、マイナーな作品しかない(たまに新作も補充されるが)。まあ、それが狙いという変な客だ。今回はジャッキー・チェンの「ライジング・ドラゴン」も見たが、それはさておき、蜘蛛パニックと洞窟ホラーのふたつを。
「スパイダー・シティ」は地震でできた穴から出て来た、地底に棲むクモが大暴れという話だが、クモのサイズも最後には巨大になるがとりあえず小型で、シェールガスを体内に貯え火を吹き(笑)、人間の身体に潜り込むといった程度で、形状もロボット風(へたなCG)の全然不気味ではないヤツ。せいぜい10数人ほどの主な出演者のいる、ロケ隊の周辺だけ少数のクモが出るだけだから、緊張感がまるでない。モンスターでもパニックでもなんでもない映画だった。
洞窟ホラーは「ディセント ザ・ダークサイド」。ホラーとして評価が高い「ディセント」シリーズ2作とは無関係、邦題でタイトルだけ便乗している。もちろん、内容は惨憺たるもので、「絶望より深い底へ」なるキャッチフレーズが、結果としてピッタリ。兄弟が偶然見つけた洞窟の奥に、中を覗けるほどの穴があいている。この穴から奥へもぐり込み、怖い目に遭う話だなと容易に予想がつく。その後は小穴を拡げる作業と、何度も洞窟に出入りするシーン、兄弟喧嘩のシーンが続き、いったいいつになったらホラーになるの。
穴を拡げて人ひとりがようやくもぐりこめるようになる。途中で腹がつかえて身動き出来なくなる。息苦しい。なんとか中に入るが、暗闇の先に何が待ち構えているかわからない。何物かに襲われて必死で逃げ帰り、ようやく穴から這い出す。中にいるのは地底人らしいが、暗いからわからない。正体がわからないまま、意味ありげに見せた洞窟に人が住んでいたらしい痕跡の意味もわからぬまま、弟一人が脱出して終わる。2/3まで退屈、のこり1/3が暗くてよくわからない。予告編では「スティーブン・キング絶賛」なんて煽りも入ったが、どこに絶賛したんだ。
借りていたDVDを返す日がたまたま雨だった。自転車で行くのいやだなあと思っていたら、ちょうどその方面のスーパーに車で買い物に行くから、ついでに返して来てあげると娘が言う。渡りに舟でDVDを出したら、「あんたがレンタルするDVDは、クモだの蛇だの宇宙人だの変なタイトルばかりで、返すとき恥ずかしいよ」と苦情を言われた。前にもあったな、こんなこと。 (柴田)
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スパイダー・シティ
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ディセント ザ・ダークサイド
●日曜日は大阪マラソンのチャレンジラン(8.8km)に参加してきた。仕事が詰まっていて練習や準備ができず。最後の練習は月曜日で、帰宅してすぐに倒れてしまう。無理したつもりはないんだけれど。雨が続き、金曜日の朝は一時的に雨が止んでいたのだが、身体動かず断念。本番への不安を持ちつつ、土曜日は前日ということで練習は避け、ゼッケンをもらいにインテックス大阪へ。
地下鉄の中、それらしき人が増えていき、気持ちが高ぶる。受付はスムーズ。受付の老齢の女性に「初めて走られるの?」と聞かれ、「はい。マラソン大会に出るのも初めてです」と答えたら「まぁ。楽しんでらしてね」。他の受付の人たちからも「頑張ってね」と笑顔で応援され、暖かい気持ちになった。
参加Tシャツはスポンサーのミズノのクールもの。普通の綿Tシャツじゃなくて良かった。これなら普段のジョギングでも着用できる。大会当日に着用している人たちをたくさん見かけた。チャリティマラソンで、何に対して寄付したかわかる色つきバンドをつけて走るはずが、海外からの納品が遅れているとのことで後日送付になっていた。続く。(hammer.mule)