●黒田勝弘「韓国 反日感情の正体」を読んだ、のつづき。韓国が日本を非難する反日テーマには、竹島、慰安婦、教科書問題、靖国神社参拝問題、「日本海」呼称問題などがある。よくわからないのが、韓国は日本での要人の靖国神社参拝になぜ反発するのか、ということだ。黒田氏は「これもまた、韓国人の歴史観をうかがう上で恰好のテーマなのだ」という。
なぜ韓国が中国と一緒になって靖国神社参拝に反発するのかというと、いわゆるA級戦犯が合祀されているから、という理由からだ。そうした靖国神社への参拝は「過去の誤った歴史の美化であり、軍国主義、侵略戦争の容認になる」という。
いわゆる東京裁判は、連合国が日本の軍・政治指導者などを戦争犯罪人として裁いたものだが、ここには直接関係のない韓国(朝鮮)が容喙する隙間もない。韓国は直接日本と戦った戦勝国ではなく、むろん連合国の一員でもない。処刑されたいわゆるA級戦犯とも関係ない。それなのに、なぜ靖国神社問題で日本を非難し騒ぐのか。説得力ゼロなのになぜ? ここがよくわからなかった。
黒田氏はその謎をこう解く。「韓国は結局、戦前の日本による支配・統治の被害者ということで、民族感情として裁判の結果に身を寄せたに過ぎないのだ。そして実態とは別に、心情として自らを対日戦勝国である連合国と同一に置いたということにすぎないのだ。これも『日本と戦い戦勝国になりたかった』『連合国の一員でありたかった』という切ない心情──つまり民族としての『ハン(恨)』の表れであり、『あるべき歴史』としての見果てぬ夢なのだ」。こういう指摘は韓国ではもちろん、日本でも殆どない。この見立てはじつに興味深い。
韓国は日本の支援、協力を受けてもそのことを表立って言いたくない。反日の手前それは民族的自尊心にかかわる。口を極めて罵る相手先から、過去(現在も)助けられているという事実は実に我慢ならぬことであろう。
国交正常化交渉において日本は、補償的な意味で5億ドル(当時の韓国の国家予算の1.45倍)の協力資金を提供した。その資金は韓国政府の主張で国が代表して一括して受け取り、その殆どを経済的、社会的基盤つくりのために使い、その後の経済的発展、繁栄につながった。そのことは韓国政府の公式報告書「請求権資金白書」に詳細に記述されているが、一般国民はその存在さえ知らされていない。
近年、戦時中の個人被害についてのあきれた補償問題が頻発しているが、「この問題は本来は簡単なことだ。過去にかかわる『補償』は韓国政府が代表し日本から一括して受け取ったわけだから、個人には韓国政府が対応すれば済む話である。したがって要求は韓国政府におこなえば解決する」と黒田氏。そうだ、日本はこの愚かな反日運動に、1ミリたりとも歩み寄る必要はない。(柴田)
●続き。前日の夕食はカレーと決めていた。エネルギーになるご飯と消化に良いカレー。カキフライをつけた。普段なら残す量を、時間をかけてゆっくり食べた。EXPOでもらったTARZANのフリーペーパーには、食事や膝の痛み、メンタルなどについて書かれてあって重宝した。前夜カレーはいいとのこと。
その夜は寝付きが悪く、寝たのは2時頃。5時45分に目覚ましをセットしておいたものの、気づかず。家人に起こされたのは6時40分。えっ、7時に家を出るつもりだったのに? 朝食はいつものパン。バナナが良かったかもと後から思ったりした。自宅から駅まで10分。そこから10分もあれば目的駅に着く。荷物預かりは8時まで、整列は8時半まで。
満員の電車の中はランナーだらけ。森ノ宮駅で下りるA、B、Cブロックスタートの猛者たち。大阪城公園駅で下りる我々とでは、平均体型や服装が違っていたように思う。高架になっている電車の中からは大阪城公園に続々と集合する色とりどりのウェアを着用したランナーたちが見える。心が騒ぐ。続く。(hammer.mule)