●名画(映画)を見る旅の途中である。二夜を要して「風と共に去りぬ」を見た。「南北戦争を背景にした壮大なラブ・ロマン」としか知らない。原作も読んでいない。そもそも好きなジャンルではない。「とにかく名画31本を見る」という動機がなかったら、一生見なかったと思う。製作された1939年は昭和14年、わたしはまだ生まれていない。独軍がポーランドに侵攻、第2次世界大戦勃発、ノモンハン事件で日本軍完敗という年だ。とにかく、70年以上前にこれほど巨大スケールの映画が作られていたとは驚くしかない。降伏するしかない。
ふたつのカップルがいる。スカーレット・オハラとレット・バトラーは、自分のことしか考えない、似た者同士である。スカーレットの友人のメラニーと、スカーレットが一方的に思いつめている幼馴染みのアシュリーは、控えめで心優しい者同士である。メラニーとアシュリーの結婚により、スカーレットは自暴自棄でメラニーの兄と結婚するが死別、次に妹の許嫁を欺いて結婚するが死別、結局レットと結婚するが、ケンカしては仲直りという「もー、勝手にやってくれよ」と言いたくなるパターンのくりかえだ。
スカーレットは園遊会の女王様出身の、はなもちならない超わがまま女だ。世間体を考えず、後家の身で社交の場に出たりして顰蹙の的だ。人をあざける含み笑いをするいやな女だ。レットは最初から最後までキザでいい加減な偽紳士だ。船長と呼ばれ金だけはたくさん持っているらしい。やがて南北戦争が始まる。北軍の猛攻を逃れスカーレットらは故郷へ向かう。しかし、女子供4人を馬車に捨て置いたまま、ひとり戦線へ行ってしまう身勝手な男がレットだ。たぶん金儲けだろう。こんなヒーローがいてたまるか。
後半になると、スカーレットはますますしたたかな女になり、「理解できるのは金だけ」と公言し商売に邁進する。はなっぱしらが強く、いじっぱりで、みえっぱりで、アトランタ中でいばりちらしている。結局、レットは「哀れな女だな」と言って去って行く。スカーレットは最後までしぶとくアシュリーに迫るが叶えられない。そんなにいい男とも思えないがなあ。まともな登場人物はメラニーと召使いの黒人マミー、娼婦のベルくらいか。メラニーほど心やさしい女性はいない。この物語の救いである。
スカーレットをボロクソに評したが、それでもなお、ヴィヴィアン・リーが美しいからひれ伏したい気分だ。ストーリーは予想外に面白かった。DVDメニューにクイズがあった。キャスティングの際、次の俳優には誰の役が考えられていたか? ルシル・ボール 答:スカーレット レット・バトラーを誰に演じさせたいかと質問を受けたマーガレット・ミッチェルは何と答えたか? 答:グルーチョ・マルクス ……その「風と共に去りぬ」見たかったなあ。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001DQW9Y/dgcrcom-22/
「風と共に去りぬ」
●Jimdo続き。私の2年ほど前の知識だと、業務では使えないなぁと。素人が自分のために小規模サイトを作るのには、とてもいいと思う。テンプレートは豊富だし、ナビゲーションを追加するだけでページまで作成される。当然リンク切れはない。
ブログも作れる。ショッピングカートまで用意されている。プロバージョンにすれば独自ドメインまで使える。SEO的にはいいのだが、ディレクトリ名が日本語なのはSNS的には良くないかも。
最新のを見ると、自由度が上がっている上に、モバイル対応までしていて至れり尽くせり。「トップへ戻るボタン」なんてあったっけ? Google AnalyticsやDropboxとの連携なんてあったっけ?
坂本夫妻が独自レイアウトで一から作り上げたサイトは、一見Jimdoに見えなかったよ。ほんと小規模サイトならプロでも使えるやん! 生徒さんのサポートしつつ、情報アップデート。続く。 (hammer.mule)
http://www.sourcenext.com/pt/s/1312/07_dropbox_2m/
Dropboxが15日まで500円引きの9,300円。公式からだと$99.00/年。iOSのアプリ内からだと年9,800円。
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