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齋藤 浩


私のMacに『さいとうひろし』と打ち込んだら再逃避路師と変換された。まさに『わが逃走』。みなさんこんにちは、齋藤浩です。


さて今回は、いつも通りまったく反応のなかった散歩レポートの続きです。茗荷谷界隈を紹介します。


茗荷「谷」ってくらいだから、その名の通り谷である。駅周辺から線路に沿って後楽園方面へ歩く。国道からちょっと細い道へ入ると、風情のある曲がりくねった坂道がつづくのである。


丸ノ内線は地下鉄と名乗りつつもたまに地上に顔を出し、たとえばお茶の水における神田川を渡るシーンや四谷駅侵入シーンなど、いずれもフォトジェニックな情景な訳だが、ここ茗荷谷も例外ではない。


カーブミラーにお稲荷さんの映る高架を渡ったり、



美しい階段のある築堤を走り抜けたり、



さらには名階段『庚申坂』のバックに、一条のアクセントを残してくれたりするのだ。



この庚申坂も実にダイナミックで美しい階段だ。階段の途中に小さな階段があったりして、実に微笑ましい。



と、壁面に謎の配線跡を発見。おそらく階段を灯す照明があったのだろう。現在は味気ないごく普通の街灯が向かい側に立っているのだが、かつてここには帝都東京の名に恥じないモダンなデザ
インのものが取り付けられていたに違いない(と思う)。美しいアールデコ調の照明が設置された姿を想像してみる。



庚申坂を登ったところで国道を茗荷谷駅方面へ戻り、こんどは反対側の湯立坂を下る。ゆるやかにカーブする美しいこの坂はタモリ氏も絶賛。ただ残念なことに道に面して高層マンションが建つらしく、現在工事中であった。


私の場合、でかい建物が建ってくると高低差の感覚が狂う。景観が損なわれるのはもちろんだが、どこが山でどこから谷になっているか的なことを、感覚的に把握しづらくなるのは寂しいなあ。


坂下のロシア料理屋にてピロシキとボルシチ(旨い)を食べた後、千川通りを渡ってすぐの東京大学総合研究博物館小石川分館へ向かう。


今回初めて訪れたのだが、展示もよければ建築もイイ。ちなみに明治9年築の美しい木造建築だ。東大の敷地内にあったものを40年前に移築した後、博物館としてリフォームされたらしい。この移築っぷりとリフォームっぷりが実に良い。当時の良さを見事に残しつつ、博物館として無理なく機能している。



建物は移築されたり修復されたりすると本物っぽさが失われ、レプリカっぽく見えてしまうことが多い。門司港レトロ地区がそんな感じだった。本物なのに、ディズニーランドの建物みたいに見えてしまう。


それに対し、ここは建物の持つ匂いとか、息づかいのようなものがきちんと感じられた。とくに内装がイイ。手を入れるところはきちんと手を入れて、雰囲気を残すべきところはきっちりおさえている。


さて現在ここでは『驚異の部屋展』なる展示が開催中なのだが、これがまたすごい! いわゆる学術標本といわれるモノ、たとえば建築模型や生物の骨格、機械の部品から何だかわかんないモノまで、整然と美しく並んでいる。





しかも素晴らしいのは、それらに一切説明書きがないのだ。ここまで潔いと見る方にしてみれば「これは何に使う道具なんだろう?」とか「これって三葉虫の化石? だよね??」みたいなナゾ解きを楽しめるのだ。解けないナゾも多いけどね。


こういう空間にいるだけで、アイデアがどんどん出てくるから不思議だ。これからデザインのネタに困ったらここに来ようと本気で思う。


ちなみにこの『驚異の部屋展』なるものは常設展で、公開はまだしばらく続くらしい。みなさんも是非。休館日は月火水。入場無料。といったところで、今回は短いけどここらへんで。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2006chamber.html


【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/


1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続
けています。(【日刊デジタルクリエイターズ】 No.2839 2010/04/22.Thu.)

齋藤 浩


こんにちは。散歩好きの齋藤です。いい感じに暖かくなってきた今日この頃でございます。こんな日は美しい花を愛でるのもいいのですが、美しい構造物を鑑賞するのもまた一興。


てな訳で、先日、護国寺〜茗荷谷〜本郷と散歩してきまして、今日は護国寺近辺の魅力を語ろうと思います。


前も書いたかと思うのですが、私は子供の頃、一般的に「美しい」とされているものをそのまましいと思うことに抵抗がありました。例えば「花は美しい」。だから花を描きましょう、みたいな考えにものすごい抵抗を感じていたのです。それよりも、もっと普通にそのへんに落ちてる石ころを拾ってきて、美しいアングルを探す方がよっぽど楽しいじゃないか!


まあそんなひねくれ幼児の私は、道ばたに落ちてる釘やらボルトやら木の根っこ等を収集し、気に入ったものを棚に飾ったり祖父・三郎にプレゼントしたりしていた訳ですが、まさかそれが40過ぎても続いているとはね。カメラという文明の利器を手にしたので、さすがに最近はあまり拾ったりはしないけど、同じような感覚でシャッターを切っているような気がするのです。


さて、今回の散歩のプランニングに大変重宝した文献は、以下の3冊です。
『タモリのTOKYO坂道美学入門』講談社 2004
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063527239/dgcrcom-22/
『東京の階段─都市の「異空間」階段の楽しみ方』日本文芸社 2007
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4537255455/dgcrcom-22/
『東京ぶらり暗渠探検』洋泉社 2010
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486248509X/dgcrcom-22/
いずれも超マニアック視点の東京案内と言えましょう。


こういう狭く深い本が普通に出版される世の中って、さすが21世紀だなーと思う。ネット社会ならではのマーケティングってやつ? 昨今の工場や廃墟ブームにしてもそうですが、まさかこんな偏った趣味の人がこうもたくさんいたとは! と心強くもあり、気味悪くも! あります。


かく言う私もその一人であります。こういった本のおかげで、普通に暮らしてる東京が知らない国のようにも見えてきます。まさに、拾ってきた石ころの美しいアングルを探す旅が毎日味わえるのです。


しかし、東京は新陳代謝の激しい都市です。本に出ていたのでいつか行こうと思っているうちに、土地は削られタワーマンションが建ち、前日の面影すらなくなることもよくあります。なので、思い立ったら出かけちゃうことをおすすめします。


某月某日午前11時、同じような趣味の若者及びシジュー代計7人が揃い、だらだらと出発。お茶の水女子大の裏手から豊島ヶ岡御陵の東を北上する。


このあたりは昔、水窪川という川が流れていた。いまは暗渠化されているその川に沿って歩くと、ちょうど尾根に相当するところが春日通で、そこから見下ろした谷を歩いているのがよくわかる。


という訳で、この周辺には美しい坂道や階段道がたくさんあるのだ。傾斜地は平地と違って区画整理がされにくい。なので、昔ながらの風情のある景色や建物が鑑賞できることが多い。とくにここ大塚5丁目あたりは、いわゆるワビサビ密集地と言えましょう。


なお、今回ここで紹介する階段は全て春日通から水窪川暗渠にかけての傾斜上にある。さっそく階段その1発見。



おそらく数年前に改修工事が成されたらしく、階段そのものは白く新しいコンクリートになっている。


しかし、周囲の家並みは大変風情があり、とくに頂上から見下ろす風景は古き良き昭和の東京だ。



数年前までは奥の駐車場にも昭和的木造建築が建っていたのだろうか。新陳代謝の激しい東京という街において、10年前の景色を想像することはなかなか難しいが、このあたりはまだそういった楽しみも残されている。


さらに進むと、そのテの本でも大きく取り上げられている名階段がある。細い路地の突き当たりから、突然扇型に広がる急階段がそれだ。



この階段の美しさを伝えるのは難しい。複雑な構造ゆえベストなポジションがみつからず、撮影しても平面的に見えてしまう場合が多いし、その立体的な美しさを伝えたくても、カメラのフレームで切り取った途端、ツマラナイ縞模様になってしまうのだ。


そんな訳で、ベストな一枚を撮影すべく、季節や時間帯を変えてこれからも見に行きたいと思っている。なお、この場所だけでなく、ここら一帯は限りなく私道に近い感じの住宅密集地である。訪れる際は、近隣住民の方の迷惑にならないよう、充分気をつけたい。


さらに暗渠を進むと、ほどよく曲がりくねった階段がある。頂上から見下ろせば、なんとなく尾道の風景をイメージしてしまう。



屋根の向こうに尾道水道を幻視しつつ野良猫と戯れる。と、階段の途中に素敵な構造物を発見。



どうやらコンクリート塀のちょうど真下に下水の蓋がきちゃったのかな? 蓋を機能させつつ、排水との両立を図った結果がこの仕組みなのだろう。私はこういった、現場合わせ的ささやかな工夫が大好きなのである。なんでもかんでもユニット化され、同じ形の家がコピペされたような新興住宅地にはこのような物件はまず存在しない。


気にせず通り過ぎてしまいそうな、これらのちょっとした“でっぱり”なども、構造から機能を読み解く楽しさを与えてくれる先生的存在なのだ。


そして、次に現れるのが昭和な木造建築にはさまれたこの階段。



うーん、美しい。とくに道路と接するところで幅がせまくなってるところになんともいえない美を感じる。


このような構造になったには、おそらくちゃんとした理由があるのだ。この日は駆け足ツアーだったので、再び訪れたときにはその理由を探ってみたい。ちなみにこの近所のいい感じの壁や塀を切り取るような感覚で撮影すると、抽象画のような絵ができる。



このような“絵”を発見する楽しさも散歩の楽しみである。水窪川の暗渠が左にくいっと曲がるあたりで、驚くほど急な階段を発見。



住宅の玄関に通じる階段だと思うのだが、とにかくハシゴ並みに急なのだ。ここまで来るともはや『機能する芸術』。そのインパクトたるや、ヘンリー・ムーアやイサム・ノグチの彫刻作品のパワーを越えると言っても過言ではない。


モノを創り出す際、「芸術を作る」と思った時点で芸術には至らぬことが決定付けられるのかもしれない。真の芸術とは無意識の、無作為の中でつくられた作為なのではないかと思うのである。


というところで、今回はこれにて。今後タイミングを見つつ、茗荷谷編、本郷編を書いていこうと思います。んではみなさま、また次回。(日刊デジクリNo.2829 2010/04/08)


【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/
1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poographics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。

上原ゼンジ


「街道リぼん」で写真展をやります。今週末の6月25日(金)から27日(日)までの3日間。元々この「街道リぼん」の会期というのは変則的で、金土日の3日間を2回、計6日間やるというのが基本単位になっている。働きながら写真展をやる人も多いし、凝縮してやるという感じですね。


元々「街道」は尾仲浩二さんが運営していたギャラリーだけど、今年からは若い女性写真家、松谷友美さんと佐藤春菜さんが引き継いで運営している。この辺りの話は、このギャラリーが生まれた頃にちょっと書かせて貰った。そして今年の春にお二人から企画展の話をいただき、ありがたくお引き受けすることにした。会期は短いけど、毎日顔を出すつもりなので、私のツラを見てみたいとか、話をしてみたいという方はぜひお越し下さい。


尾仲さんとの付き合いは1986年から。私が「FOTO SESSION’86」という写真のグループに参加して、月に一度森山大道さんに写真を見ていただいていた時に、先輩としてほぼ毎回その例会に現れていた。ちなみにもうお一方、顔を出していた先輩が山内道雄さんだ。


私はそのFOTO SESSION’86に参加し始めて一年もたたないうちに、当時勤めていた本の雑誌社を辞めてしまったんだけど、それはもう少し写真を撮る時間が欲しくなってしまったのと、森山さんがあまりにもカッコ良かったからだ。写真で食っていこうとかいう話ではまったくない。当時は景気も悪くなかったから、まあ何とかなるだろうという、ぐらいの気持ちで退職してしまい、今日に至る、というわけだ。


今、尾仲さんが「デイズフォト通信」で「あの頃、東京で…」というエッセイの連載をしているのだが、ちょうど当時の話がネタになっていて面白い。森山さんや尾仲さんが、自分自身のギャラリーを立ち上げた頃の話だ。尾仲さんと交流はあったものの、当時の裏事情も分かり、興味深く読ませて貰っている。そして改めて当時のことを思い返してみると、かなり面白い時期に、ディープな現場に居合わせたのかな、という気がしてきた。


私は1987年になってすぐに会社を辞めたのだが、その年に森山さんは渋谷に自身のギャラリーである「room801 森山写真研究室」を作った。そして、そのギャラリーの内装工事を仕切ったのが尾仲さんだ。CAMPやFOTO SESSION関係の人間が手伝いに集まったのだが、私もペンキ塗りの日に手伝いに行った。


その時、工事で出たゴミを入れるための袋が余ったので、その袋を森山さんから譲り受け、しばらくの間森山大道モデルのコインランドリー袋として愛用していた。いや、ただ土のうを作ったりする時に使う袋だし、森山さんが買ってきたもんでも何でもないんだけど、なんか森山さんの所から貰ってきたというのが嬉しかった。


同じ年に、尾仲さんが西新宿の成子坂下にギャラリー「街道」を作った。そして山内道雄さんと瀬戸正人さんが四谷四丁目に「Place M」を作った。自主ギャラリーというは、それ以前からもあったけれど、その後の影響のことなどを考えると「room801」「街道」「Place M」が生まれた1987年というのは、日本の写真史の中でも重要な年だったんじゃないかと思う。写真評論家には、ぜひこの辺の話をまとめておいて欲しいなあ。


自主ギャラリーというのは、写真家個人や写真家グループが主体となって運営しているギャラリーだけど、メーカー系のギャラリーと違って、自分が発表したい写真を発表したい時期に公開できるというメリットがある。メーカー系のギャラリーだと、審査があったり、ずうっと先の話だったりするでしょ。


そんな自主ギャラリーでは夕方になるとアルコールが登場する。私の周りの写真家というのは、シャイな人が多いけど、夕方になり、アルコールが入るにつれ饒舌になっていく。そして、昼間はおとなしかった人達のテンションがだんだんと上がってゆき、翌朝まで写真について語り合うという状況もよくあった。


写真集専門の出版社であり、書店であり、ギャラリーである蒼穹舎の代表である大田通貴さんが道を誤ったのもこの年で、たまたま初めて行った「room801」で酒宴が始まり、そのまま朝まで写真について語り合う、という洗礼を受けたことが、その後の人生を変えたようだ。


当時はただ写真が好きで、ギャラリーめぐりをしていた青年だったのに、新宿御苑の蒼穹舎で写真集に囲まれている大田さんを見ると、あの頃、あの場のエネルギーって、何か凄かったんだなあと感じさせる。


・デイズフォト通信
http://www.daysphotopress.com/
・蒼穹舎
http://www.sokyusha.com/


今回の展示は「街道リぼん」の「大部屋」という名の四畳半のスペースで行われる。あんまり大きな花とかいただいても飾れないから、花はけっこうですよ。ドン・キホーテの「具だくさんラー油」はいいかもしれません。って、ギャラリーじゃ、食えないか。じゃあ、スイーツがいいかな。


ネタは「宙玉レンズ」「手ぶれ増幅装置」「歪みガラスの向こうの世界」あたりをやろうと思っている。って、もう明後日だというのに何も準備ができていない。搬入の当日はワールドカップの日本対デンマーク戦もあるしけっこう危険だな。


写真展の会場には、蛇腹レンズや宙玉レンズなんかの工作物も持っていくつもり。宙玉レンズは販売もします。お客さんが少なければ、蛇腹の折り方教室もやりたいな。まあ、いろいろサービスしますんで、ぜひ、お越し下さい!


◇上原ゼンジ写真展「手ぶれ増幅装置、その他の実験」
会期:6月25日(金)26日(土)27日(日)13:00〜19:00
会場:GALLERY街道リぼん 
http://www.zenji.info/news/ribbon.html


◇宙玉レンズの販売について
ようやく供給が追いついてきました。
http://www.zenji.info/cn21/pg243.html


【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
http://www.zenji.info/
http://twitter.com/Zenji_Uehara

おかだよういち


先日、テレビの情報番組で料理写真を美味しそうに撮る、撮影Tipsをやっていました。料理作りが趣味の若い主婦が、作った料理をブログに載せる写真を撮るんだけど、全然美味しそうに撮れないので、プロから美味しそうに撮れるコツを教えてもらうという企画。


その中のTipsのひとつに、「逆光で撮ると美味しそうに撮れます」というのがありました。写真を知っている人間からすれば「当たり前だ」と思いますが、スタジオの局アナMCと、ゲストのコメンテーターや芸人さん達がそろって「えぇ〜! 逆光はダメなんじゃないですか?!」「逆光は普通避けますよね!」みたいな反応をしてたのを見て「そうか! 多くの人は間違った学習をしてしまってるかも」と思い、今回は逆光をテーマにしてみます。


「逆光は勝利!」は、この連載のタイトルにある光画部の由来『究極超人あ〜る』8巻の、「これが基本だ」の回に出てくるセリフです。光画部を舞台にした学園コメディであるこの漫画で唯一、写真のうんちくが出てくるこのエピソードです。
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まず「逆光って何?」と言う説明をします。被写体の正面、カメラの背後方向からの光のことを「順光」といいます。逆に、被写体の背後、カメラのレンズに向かってくる光のことを「逆光」といいます。


料理写真に限らず、逆光というシチュエーションは被写体を美しく見せたり、カッコよくしたり、ドラマチックに演出したり出来ます。


では、なぜ多くの人は「逆光はダメ」「逆光は避ける」と刷込まれてしまっているのでしょうか。失敗写真の代表的なものに、「手ぶれ」「ピンぼけ」「逆光で被写体真っ暗」が挙げられます。多分それは、多くの人が逆光の失敗写真の経験を積み重ねてしまったからではないかと思います。


普段写真を撮る習慣のなかった多くの人が、写真を撮る時のシチュエーションはたいてい観光地での記念撮影などで、カメラも売店で売っているレンズ付きフィルムとか。それでは露出補正も出来ませんから、逆光で撮った集合写真や記念スナップなどは、背景に露出が合って人物の顔は真っ黒でがっかり。そういう経験をした人がデジカメを使い始めているので、逆光は避けてしまうのでしょう。


最近では、コンパクトデジカメに顔認識機能が付いていて性能も良くなっているので、顔にピントが合うだけでなく、露出も顔が適正になるように設定されています。そんなカメラの場合、人間を撮る時はそれほど逆光の心配はしなくてもよくなりましたが、人物以外(料理、虫やペットなど)はその限りではありません。


No.33で解説した露出の仕組みについてや、No.34〜35の露出補正のことを知っていれば、被写体の露出値に合わせて+に露出補正すれば良いことは理解できると思います。露出の回の復習になりますが、カメラの露出計は、白いもの(明るいもの)をグレーになるように露出を出します。逆光で被写体を撮る場合、被写体が白や明るくなくても、背景が極度に明るいのでそれにつられて明るい背景をグレーになるように露出の値を出します。


すると、ただでさえ背景より暗い被写体が、もっと暗く写ってしまいます。結果、そのまま撮ると背景はちゃんと写ってるけど、人物は真っ暗な失敗写真になってしまうのです。


逆光の場合の撮影は、暗くなってしまう被写体を明るくしてやればいいのです。被写体を明るくする方法はいくつかあります。


●被写体に露出を合わせる──スポット測光が使えるカメラでしたら、背景の明るさにつられないようにピンポイントで被写体を測ると、被写体が暗くならない露出値が出ます(背景と被写体の
輝度差が大きい場合、被写体に露出を合わせると背景は真っ白に写り、せっかくの風景が写らなくなります)。


●レフ板を使う──被写体の背後からの光を反射させて被写体に当てます。コンパクトに折りたためて、持ち運びに便利なモノが色々なサイズで売っていますし、白い厚紙やPOPボード+アルミホイルなどで、使いやすいサイズで自作してもいいでしょう。100均とかで材料買えば数百円で作れます。
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●フラッシュを使う──フラッシュは暗い場所や夜だけ使うものではありません。逆光時に暗くなる被写体の明るさを補うためにフラッシュを使うことを「日中シンクロ」「デーライトシンクロ」と言います。被写体も背景も両方適正露出で写す場合に有効です(でもちょっと難しいので、またの機会にじっくりご説明します)。


記録としての写真は、全体に正面から光が当たり色や形がはっきり写る順光で撮影する方が良いかもしれませんが、何かを表現する写真の場合は、インパクトがありより個性的な絵になる逆光の方が魅力的です。


例えば、人物撮影の場合、順光で撮ると正面から光が当たるので影が気になる写真になってしまいます。特に女性ポートレートでは、鼻の下にできる影や首にできる顎の影が美しくありません。逆光で撮ると、不自然な汚い影が出ないので、ポートレートはむしろ逆光で撮る場合が多いのです。


料理などの場合も、逆光で撮ると輪郭が際立ち立体感が出て、背景からの光が表面をキラキラさせて(「シズル感」と言います)より美味しそうに写ります。


風景も、シルエットをダイナミックに表現したり、花や葉の背景からの透過光を美しく表現したりと、逆光の写真はひと味違うアーティスティックな絵になります。まさに「逆光は勝利!」


今まで「逆光はよくない」と誤解していた人は、次の撮影時に逆光で積極的に撮ってみましょう。今までとは違う写真が撮れるはずです。では最後に、HDDの中にあった撮影データのストックから逆光のものを何点かアップしましたので、参考にしてください。


ヘンリー(猫)
http://flic.kr/p/8cfjV8
LOMOで撮った赤穂御崎の夕景
http://flic.kr/p/8cfjZr
龍野城の桜
http://flic.kr/p/8ciFjy
御津町の新舞子海岸
http://flic.kr/p/8cfkDa
砥峰高原のススキ
http://flic.kr/p/8cfkX6
紅葉
http://flic.kr/p/8cfm4T
阪神高速神戸線西行き
http://flic.kr/p/8cfmck


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/
okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


iPhone4の発表から2週間。先週ソフトバンクで無事予約しましたが、色んな情報を見ると予約してても24日の発売日当日に手に入るかどうかは微妙なようです。既に当日分を手に入れるために表参道では列ができ始めているそうですよ。

おかだよういち


2月から8回、数か月に渡って技術的な小難しい話を続けてきましたので、この辺で旬な話題を。と言うことで、今回は先月28日に発売になったばかりで話題のiPadと、写真を絡めた話をしてみましょう。


と、その前に更に新鮮な、日本時間今朝早くにWWDCで発表になったばかりのiPhone4に関して、カメラまわりのことを書いておきます。


この連載でも、いままで何度もiPhoneのカメラ&カメラアプリのことに触れています。その中では「iPhoneのカメラはしょぼいのでそれを逆手に取って、他の高性能なカメラでは撮れない感じのトイカメラ風に撮るのを楽しみましょう」と書いていましたが、今回発表されたばかりのiPhone4のカメラはかなり進化していますよ。


・5 megapixel sensor
・backside illuminated sensor
・1.75μm size pixels
・5x digital zome
・tap to focus
・LED flash
・720p at 30fps HD video recording


と、ジョブズ氏のプレゼンにあります。まず、5メガピクセルで、しかも裏面照射のセンサーになりました。裏面照射CMOSセンサーは、ソニーやリコーの最新デジカメ等に採用され始めたもので、通常のものと比べると暗い場所に強く、高感度でもノイズの少ない写真が撮れるのが特徴です。
http://bit.ly/5hnimq


コンパクトデジカメや、日本の携帯電話のカメラは、センサーが小さいにもかかわらず解像度を上げることに力を入れているので、800万画素とか1,000万画素とかが主流です。iPhone4のカメラは、同じサイズのセンサーで実用に必要充分な500万画素に抑えることで、光を取り込むひとつひとつの画素を1.75μmと大きくできるので、より暗い場所に強いということになります。早く実機で試し撮りしてみたくなりますよね!


その他にも、LEDのフラッシュも付いたり、指で触った所でピントが合ったり、720pのHD動画が撮れて、しかもその場で編集してすぐにネットにアップして共有できるなど、嬉しい機能がてんこ盛りです。もともとGPSは搭載されていますので、写真や動画にジオタグを付けるのはお手のものですし、これ以上のコンパクトデジカメは他にないんじゃないかなと思える新型iPhoneです。
http://www.apple.com/jp/iphone/


そんなiPhone4が今月24日発売ですよ! iPad発売から1か月経ってないのに。


そのiPad、先月28日に発売され、一般のニュースやワイドショーなどでも紹介されるなど、一部のギークだけでなく、普段あまりデジタルガジェットに興味を持たない人達までiPadの話題をするほどです。わたしも予約できなかったにもかかわらず、ちょうど出張で東京にいたので28日当日ソフトバンク表参道店でうまく手にいれることが出来ました。


iPadにはカメラが付いていませんので、単体では写真で遊ぶことはできませんが、別売りのiPad Camera Connection Kitを使って、デジカメで撮った写真を取り込めば一気に用途が広がります。
http://store.apple.com/jp/product/MC531ZM/A


SDカード用とUSB用と2種類ありますので、SDであればそのまま挿し、一眼レフなどCFカードのカメラはメモリリーダーを使うか、カメラを直接USBで繋ぎます。
http://flic.kr/p/88pdtE


すると、メモリカードに入っている写真のサムネイル画像が表示されます。
http://flic.kr/p/88z2M7


凄いのはJpeg画像だけでなく、RAWで撮ったものもちゃんと読み込んで、サムネイル画像が見られるとこです。
http://flic.kr/p/88vMYH ←一番下の最期の画像


ただし、注意が必要なのは、JpegもRAWもiPadで閲覧する写真はiPad用に最適化された画像で、実画像ではありません。ですから、等倍に拡大してピントのチェックとかの用途では使えません。あくまで構図やライティングのチェックなどに限られますが、今までクライアントさんやモデルさんと、カメラ背面の小さな液晶を見るために頭を寄せ合ってチェックしていたことを思うと、iPadで画像のチェックが出来るのは画期的です。


画像チェック以外にも、JpegやRAWデータがそのまま読み込まれるので、メモリの予備がない場合のデータの避難場所として、簡易的なフォトストーレッジにも使えそうです。


一回の撮影で32GBのカードを何枚も使うような強者には、本格的な専用のストーレッジをお勧めしますが、普通の撮影なら32GBまたは64GBのiPadでも充分事足りるのではないでしょうか。


iPadで写真を見るのはとても楽しくて、クライアントやモデルさんに見せる場合、とてもインパクトありますから喜ばれます。


写真はアルバムやイベントごとに束になっていて、指二本で写真をつかんで広げると、実際に重なった写真が広がるギミックで直感的に操作できます。
http://flic.kr/p/88pGGj


そして、ボタンをタップするだけで、エフェクトと音楽が付いたステキなスライドショーが始まります。作品ポートフォリオを人にプレゼンするのに強力な武器になりますよ!
http://flic.kr/p/88zeuU


まだまだ発売直後ということもあり、写真編集アプリなど定番という感じのものは出揃っていませんが、RAWデータを読み込めるということもありますし、今後RAWデータを現像するようなアプリも出てくるかもしれません。新しいiPhone4とうまく連携するようなアプリも期待できますし、今後も目が離せないですね。またアプリに関しては面白いものを発見したら、追って紹介しようと思っています。


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/
okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


またiPhone4の行列が出来るのでしょうか? とにかく3Gを丸2年使ったので、速攻新しいのに買い替えたいです。

上原ゼンジ


先日は、「Make:Tokyo Meeting 05」(MTM05)に参加してきた。オライリー・ジャパン主催の工作イベントで、日本中から工作や手作りが好きな人達が集まってくるという楽しい催しだ。電子工作の割合が多いが、最近は手芸関係も増えてきているし、自転車、飛行機、楽器など、本当にいろんなものが出展されていて面白い。ただし、今回は自分も出展側に回ってしまったので、他の人の展示があまり見れなかったのが、ちょっと残念。


私は「宙玉レンズ」や「蛇腹レンズ」を持って参加したのだが、隣りではカミさんがマトリョミンの展示も行っていた。マトリョミンはマトリョーシカの中にテルミンが入った楽器だけど、さすがMTMの会場ということで、中の電子部品を見せて欲しいというリクエストがけっこうあったようだ。中身はカミさんが作っているわけではなく、外身をペイントしてるだけなんだけどね。神田敏晶さんからも取材を受けてました。


こういうブースに立っても、あまり愛想のいい応対はできないんだけど、まあカメラを持っているので、「ちょっと覗いてみますか?」という感じで、カメラを渡してファインダーを覗いてもらえれば、後はなんとか説明をすることもできた。


「宙玉レンズ」や「蛇腹レンズ」でピントが合うというだけで、けっこう感動してくれる人も多かったので、こちらも嬉しかった。私は写真を撮る場合にマニュアルでピント合わせをする機会がいまだに多いけれど、初めてマニュアルで合わせたという人も多かったようで、それが私にとっては新鮮な驚きだった。まあ、レンズのデフォルトは今やオートだもんね(だいぶ前からかw)。


蛇腹レンズというのは、オモチャの双眼鏡などをバラして取り出したレンズを一枚だけ使って撮影するための自作レンズだ。ピントを合わせるためには蛇腹を伸ばしたり、引っ込めたりする。この伸ばしたり、引っ込めたりでピントが変わることが不思議だったみたいだけど、ようするにこの距離の変化でピントを調整するわけだ。カメラの仕組みを理解するには、なかなかいいオモチャだと思う。アオリやシフトまで出来ちゃうしね。


ブースでは「蛇腹の折り方ワークショップ」というのもやった。蛇腹を折ってみたいという人の隣りに座って、折り方をお教えした。さすがに「Make:」イベントに参加しているだけあって、皆さん器用に折っておられた。早速、工作の成果を報告してくれた方もいる。シグマDP-1に装着された姿がなかなかかっこいいんだけど、これはインチキですね(笑)


・ブログに「MTM05」の写真をアップ
http://zenji.jugem.jp/?eid=46


「宙玉レンズ」を製品化してみた


「宙玉レンズ」というのは、この連載でずうっと紹介していた透明球レンズを使った写真のこと。自分でも呼び方が確定していなくて「ビー玉レンズ」とかいろいろ言っていたんだけど、宙に浮かぶ玉の中に光景が映るので、「宙玉レンズ」(そらたまれんず)という名称に統一することにした。


4月からやっている「ゼンラボ・ワークショップ」の中で、受講生のみんなにもチャレンジしてもらおうと思ったんだけど、透明のアクリル板に穴をあけてアクリル球を接着する、という作業はちょっと工作の難易度が高い。そこで、その部分の工作だけをアクリル関係の業者に依頼することにした。


ただ、なるべく安く済ませたいということで、「チップスター」の円筒形の空き箱を利用して工作をすることにした。そして、その工作の方法はYouTubeにも公開した。「ギズモード」なんかで紹介してもらったおかげで、アクセス数はぐんぐん伸びてゆき、今チェックしてみたら、8,000人以上の人が見てくれたようだ。これってなんだか凄いことだよな。


前から参加を決めていた「MTM05」でも、この「宙玉レンズ」を見てもらおうと思い、新たに業者に発注して持ち込んでみた。そしてブースで、その透明の部品だけを売ってみたんだけど、自分でも作ってみたい、という人が沢山現れた。今まで、自分では面白いと思ってたんだけど、今ひとつ広がりが出なかったのが、レンズ部分の細工が出来たことにより、かなり工作の敷居が低くなったようだ。


そして、iPadの発売日に余っていたレンズをネットで販売してみたところ、3時間ほどで完売。どうやら、お金がなくてiPadを買えない人たちが、みんなこちらの方に流れてきたらしい。まあ、「宙玉レンズ」の方が相当安いからな。私の作戦勝ちということかな。


というわけで、現在は追加を業者に発注して待っているところ。でも、ネットで「宙玉レンズ」を検索してみると「欲しい、欲しい」と言って、身悶えしている人がかなりいるようだ。6月4日から予約販売を開始するんだけど、どうなることでしょうか? 入荷したら、家族みんなで梱包して出荷するからね。申し訳ありませんが、しばしお待ちを!


・宙玉レンズの販売について
http://www.zenji.info/cn21/pg243.html


◇カラーマネージメントセミナー参加者募集中!
「色のトラブルを回避する! カラーマネージメントの最低限の知識とワークフロー」
日時:6月18日(金)19:00〜21:00
会場:喫茶室ルノアール新宿3丁目ビックスビル店マイスペース
参加費:3,000円(消費税込み)
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◇上原ゼンジ写真展「手ぶれ増幅装置、その他の実験」
会期:6月25日(金)〜27日(日)の3日間 13:00〜19:00
会場:GALLERY街道リぼん(東京都杉並区成田東5-23-2 いわとうアパートメント2F TEL.050-3023-4582)
http://www.zenji.info/news/ribbon.html
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上原ゼンジ


パソコンで画像を取り扱っていると、微妙な色の違いに気がつくことがある。同じファイルを開いているのに、アプリケーションによって色が違う! というような場合だ。まあ、どうでもいいような些細な違いだったりするんだけど、私はそのあたりにズブズブと潜り込み、しつこく調べてしまっているというわけだ。


色が変わってしまう原因はたくさんあって、特定することはなかなか難しいのだが、大きく分ければ、次のようなケースが挙げられると思う。


【その1】
同じファイルなのに、モニタによって表示される色が違う。これは当たり前と言えば当たり前の話なのだが、モニタごとに「R」(赤)、「G」(緑)、「B」(青)の原色が違うので、そのRGB値の組み合わせで表現される画像の色も違ってしまう。それぞれのモニタがその表示の美しさや色の鮮やかさなどを売りにしているが、高級モニタも安物モニタも同じに見えてしまってはメーカーも困ってしまう。


ただし、モニタによって色の見え方がバラバラというのも問題で、プリンタや印刷物との色合わせも困難になる。そこで、考案されたのがカラーマネージメントシステムで、モニタやプリンタの色を測定し、測色的に一致させようという仕組みだ。このシステムはWindowsやMac OSなどに搭載されていて、ユーザーがあまり意識せずに、色合わせができるようになっている。


【その2】
このカラーマネージメントシステムはICCプロファイルを用いた方法が一般的で、互換性も保たれている。ただし、WindowsとMacとPhotoshopでは、その計算機であるCMMがそれぞれ違うので、その部分での微妙な違いがある。それから、画面表示する際のレンダリング方法(「知覚的」とか「相対的な色域を維持」)とかが違っていたりもするので、そこからも差が生まれる。ただし、見比べてみると「ああ、確かに違うね」というようなレベルなので、そんなに大騒ぎするような差ではない。


【その3】
データにプロファイルが埋め込まれていないことによる違い。これが一番重要な問題。カラーマネージメントの基本は、まず元データがあり、それを出力するデバイスであるモニタやプリンタや印刷機に合わせて色変換をすることだ。つまり、元データのプロファイルと変換先のデバイスのプロファイルが必要になるのだが、元データにプロファイルがなければ、取りあえず汎用的なプロファイルで代用することになる。取りあえずのプロファイルが、OSやアプリケーションによって違うために、見た目の色も変わってしまうというわけだ。


Macの場合、この基準のプロファイルは、その昔Apple RGBだった。当時のマッキントッシュの13インチのモニタを基準に考えられたカラースペースだ。その後、一般RGBが基準となり、現在のMac OS 10.6ではsRGBが基準となっている。


sRGBはマイクロソフト社とヒューレット・パッカード社が考案したカラースペースで、IECにより標準化され、現在ではデジタルカメラやプリンタでのデファクトスタンダードともなっている。一般RGBとsRGBの色域はかなり近いが、ガンマ値が1.8と2.2という違いがある。この違いは明るさの違いとなって表示される。


Photoshopの場合も、基準となるカラースペースはsRGBがデフォルトとなっているが、印刷向けにはAdobe RGBが推奨されている。sRGBでは印刷物の色再現域のすべてがカバーできていないので、いくら補正しても出せない色があるからだ。


画像に正しいプロファイルが埋め込まれていれば、WindowsでもMacでもPhotoshopでも同じように再現される。しかし、プロファイルが埋め込まれていないと、それぞれの基準のプロファイルが割り当てられてしまうため、見た目は変わってしまうというわけだ。


プロファイルの埋込みが重要


プロファイルが埋め込まれていない場合に、単純に初期設定のプロファイルが割り当てられるだけなら、ある意味仕方がないが、デジカメデータか? CGデータか? なんていうことも色には関係してくる。


デジカメの撮影データには、基本的にプロファイルは埋め込まれていない。その代わり、デジカメのデータの中には、撮影した日時とか、機種名とかシャッタースピードだとかが記録された、Exif情報が記録されている。そしてその中には、カラースペースの情報もあるのだが、Exifの基本はsRGB。もしもsRGB以外を使う場合には、「Uncalibrated」と記録するのが約束事になっている。


つまり、このExifタグを参照すれば、カラースペースが分かる。一見プロファイルが埋め込まれているように見えても、ただExif情報を参照しているだけ、というケースがあるので注意。またRAWデータの場合はJPEGなどに書き出す際に、アプリケーションがプロファイルを埋め込む。


たとえば、Mac OS 10.6のプレビューでファイルを展開した場合、
(1)プロファイルが埋め込まれていればプロファイル優先
(2)プロファイルがなくてExif情報があれば、そのタグを参照
(3)プロファイルもExif情報もなければ、モニタプロファイル
を参照となる。


最後の(3)のケースは、カラーマネージメントされていない状態を表す。モニタプロファイルからモニタプロファイルへの変換だから、色変換せずに出力する、素の状態のイメージ。たとえばカラーマネージメントがサポートされていない、CGアプリで作成したデータを展開するような場合がそれに当たる。単純に基準のプロファイルを指定しているというわけではないのだ。


なんかややこしくて嫌になりますね。でもトラブルが起きる場合というのは、正しいプロファイルが埋め込まれていない時。だから、きちんとプロファイルが埋め込まれた状態で運用していれば問題はない。


これからは、WEBブラウザや電子書籍用のデバイスやシステムが、カラーマネージメントに対応していくことが予想されます。iPhone OSも次期バージョンからICCプロファイルをサポートするとのこと。つまり、iPadもカラマネが効くようになる。まあ、そういった流れを見据えて、きちんと色変換を行いプロファイルを埋め込んでおくというワークフローを確立しておくべきでしょう。


デバイスによる色の違いも、今後はさらに広がっていくことでしょう。ただし、その差を埋めるのがカラーマネージメントの技術。別に夢のような技術とは言わないけど、かなり実用的な技術ではあります。


◇カラーマネージメントセミナー
今後不定期で「カラーマネージメント&レタッチ」セミナーをやります。第一回は6月18日(金)。カラーマネージメントの基礎知識的な話、とりあえず知っておくべき最低限の設定。印刷、WEB、電子書籍での運用法、などについてお話します。こんなことをやって欲しいとか、◯曜日だったら出席しやすい、といったリクエストがあれば、メールください。


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おかだよういち


露出補正の話の続きです。同じ場所(同じライティング・明るさ)で、白い物と黒い物をオートで撮ってみると解りやすいと思います。白は白くなくちょっと暗く写っていますよね? そして黒は黒くなくちょっと明るく写っているはずです。


デスクの周りの物を撮ってみました。まずキーボードをカメラ任せの露出で。
http://flic.kr/p/84EMuU
白であるはずのキーがグレーに写り実際よりも暗くなっています。+補正して撮ると、本来の被写体の輝度になります。
http://flic.kr/p/84BGii


黒いものはどうでしょう。黒いペンタブレットの上にiPhoneを置いて撮ってみました。
http://flic.kr/p/84ELBh
本来の黒ではなくかなり明るめに写ってしまいました。─補正してみると、見た目の印象に近づきました。
http://flic.kr/p/84EM7o


図にしてみました。
http://flic.kr/p/84B3Qt


一番上のAは被写体です。カメラで自動露出で撮ると、すべてBの反射率18%のグレーに写ります。カメラは被写体にはね返ってくる光量を測っていますが、被写体自体が白いものなのか黒いものなのか判断できません。


そこで、出ている露出の値を元に人間が判断し、白いものであればプラスに、黒いものであればマイナスに露出を修正して、元の被写体の輝度に合わせるのです。これが露出補正です。


絞りやシャッターや露出の考え方と同様、補正に関しても1段→2段と言うように光量を2倍→4倍または半分→4分の1と変化させます。1段刻みでは変化が大きすぎるので、1段を細かく1/3段刻みや1/2段刻みに設定で調節できるようになっています。


液晶に表示されている露出ゲージや、
http://flic.kr/p/84FZ4f
ファインダ内の情報にも露出ゲージが表示されますので、
http://flic.kr/p/84FYVu


┼何段、─何段と自分が補正したい値だけ、ゲージが動くようにダイヤルを回して設定します(Nikonは昔から左が┼で右に─。他のメーカーは数学のグラフ同様左が─で右が┼になっているはず。機種を変えて撮影する場合は注意が必要です)。


図にあるように、真っ白な部分を測ってその部分を真っ白に再現したければ、┼3補正すればよいのですが、全体が真っ白ではなくが、被写体の一部分が真っ白の場合どう測ればよいでしょうか?


カメラには測光モードという機能があります。スポット測光・中央部重点測光・多分割測光の3つ。
http://flic.kr/p/84EeUu
サンプル写真では、真ん中の多分割測光に設定されています。上が中央部重点測光、下がスポット測光。


最近のカメラは賢くなってきていて、多分割測光がデフォルトに設定されているはずです。この測光モードは、カメラに内蔵されているコンピュータに様々な経験値がインプットされていて、画面を何分割かした面をそれぞれ別々に計測して、カメラがデータと照合して露出の値を出していますので、多くの場合これで問題なく、誰が撮ってもほぼ失敗しないように設定されています。


しかし、正確な露出補正をしようとした場合、この測り方では少し困ります。画面全体を測ってカメラが計算した値を出しているので、正確にどの部分の値なのか人間が判断しにくいからです。そこで、スポット測光や中央部重点測光など、自分が測りたい部分をピンポイントで測れるモードを使って、白い部分を測り、その露出値からプラス○段補正するとか、黒い部分を測りマイナス○段補正するなど判断すればより正確に露出補正ができます。


スポット測光と中央部重点測光の違いは、スポットの方がよりピンポイントで計測し、中央部重点測光の方が画面中心部の平均値になります。被写体によって使い分けるとよいでしょう(機種によっては、スポット測光は選択中のフォーカスセンサーの部分を測ることもできます)。


正確に測ったものを正確に補正するだけが撮影ではありません。時には、実際の印象よりも暗めにしたり明るめにしたりした方がよい被写体や、シチュエーションもありますよね。例えば、料理の写真や女性のポートレートなどは、実物より明るめに撮る設定に(+補正)しておいた方がより美味しそうに見えたり、肌がよりきれいに写り喜ばれます。


カメラの露出計と測光モードと露出ゲージをうまく使うと、狙った場所が計測できて思い通りの量を補正できるので、何に使うのか知らないままカメラを使っていた人は、一度カメラの説明書をしっかり読みこんで、露出補正にチャレンジしてみましょう!


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
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22日土曜日、名古屋で写真・撮影のワークショップをしてきました。10時から17時まででしたが、あっという間に時間が過ぎて、奥の深い写真の世界のほんの一部分しか伝えられなかった気がします。また機会があれば撮影会とかもやってみたいですね。
http://2010.wcan.jp/photograph/report/entry-309.html

おかだよういち


GWのお休みがあったので、しばらく間が空いてしまいました。前回予告した通り、今回は露出補正について説明します。では、少し露出についてのおさらいから。


カメラに内蔵されている露出計は、どんな明るさの被写体でもすべて、反射率18%のグレーとして値を出しています。だから、画面全体が真っ白な被写体を撮影すると、見た目よりも暗く写りますし、画面全体が黒い被写体を撮影すると、見た目の印象より明るく写ります。


前回の「露出ってなんだ?」ではその辺の難しい感じのことを書いてますので、わからなくなっちゃった人は復習してみてください。ではここから露出補正について……。


カメラ自身は、その被写体が白いものなのか黒いものなのかは知らないですから、露出計で計測した数値に対して人間が判断して調整してやる必要があります。それが露出補正です。


デジタル一眼レフやコンパクトデジカメには、もちろん露出補正機能が付いています。最近では、携帯電話のカメラでも付いているものが多くなってきたようです(トイカメラやiPhoneデフォルトのカメラなど、露出補正機能が付いていないものもあります)。


多くの場合、┼/─と印字されたボタンを押しながらダイヤルを回すことで補正をします。┼の方向に回すと明るさが増し、─方向に回すと暗くなります。


┼に(明るく)補正するということは、具体的に何をするのかというと、今出ている露出値よりも明るくするわけですから、より多く光を取り込む必要があります。絞りを変えずに明るくしようとすると、シャッターを開ける時間をより長くすればいいですし、シャッターを変えない場合は、絞りをもっと開ければ光量は増えます。


例えば、絞りF5.6・シャッタースピード250の露出値で┼1(1段明るく)補正する場合、絞りをF5.6→F4にするか、シャッタースピードを250→125にします。


ここで注意しなければいけないのは、光を多く取り込むために、シャッタースピードを遅くするとブレる可能性がより大きくなりますし、絞りを開けるとより被写界深度が浅くなります。実際にプラス補正する時は、手ぶれやピントに注意が必要です。


次は逆の─に(暗く)補正する場合を考えてみましょう。露出計が出した露出値よりも暗くするわけですから、取り込む光を少なくします。絞りで調節する場合はより穴を小さく、つまり絞り込めばいいですし、シャッターで調節する場合は、より速いシャッターを切ればいいわけです。


例えば先程と同様の、絞りF5.6・シャッタースピード250の露出値で─1(1段暗く)補正すると、絞りF5.6→F8またはシャッタースピード250→500になります。


マニュアルモードであれば、絞りかシャッタースピードを撮影者が自分で調節して補正するのですが、絞り優先やシャッタースピード優先モードなどの場合は、┼/─と表示された露出補正ボタンとダイヤル操作で、モードに応じてカメラが絞りかシャッタースピードを調節してくれます。


コンパクトデジカメや携帯カメラのように、液晶モニタに被写体を映して撮影するカメラの場合は、補正量に応じてモニタに映る画像も明るくなったり暗くなったりしますから、イメージがつかみやすいはずです。


難しく感じるのは一眼レフで、ファインダ内ではレンズを通った光をそのまま見ています(生の光がそのまま目に届いています)。当然ですが、補正設定したところで数字が変わるだけで、実際に見ているものの明るさが変化しません。液晶やファインダー内に表示される情報の、露出目盛りのゲージに補正量が表示されますので、それを見ながら補正します。


露出補正の説明だけで、まるまる一冊本が出ているくらいなので、なかなかこの程度の説明では理解しにくいと思います。露出計の特性や測光モードなど、露出補正に欠かせない内容がまだまだありますので、次回も露出補正の説明が続きます。


○WCAN 2010 Photograph Workshop


ここでひとつお知らせをさせてください。来週末、5月22日(土)名古屋で「WCAN 2010 Photograph Workshop」というワークショップを開催します。会場は、名古屋駅からすぐ近くの愛知県産業労働センター ウインクあいち。


WCAN(ダブキャン)とは“Web Creators Association Nagoya”の略で、普段はWebにまつわる内容のセミナーを中心に開催しています。Webのコンテンツとしても写真や撮影を勉強は大切なので、Webデザイナーやディレクターを対象に写真やカメラ、撮影の基礎のレクチャーから、実際に参加者も撮影しながら学ぶ感じでワークショップを考えています。Webに関係なくとも、写真の勉強がしたい人なら誰でも大丈夫ですので、もし興味がある方がいらっしゃいましたら、是非下記サイトからご参加ください。


イベント概要
http://2010.wcan.jp/photograph/event/
セッション内容
http://2010.wcan.jp/photograph/session.html


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iPad、Adobe CS5、自動車税と、5月末は各所にいっぱい税金を納めないといけないようで大変ですね。皆さんはもう予約しました?

おかだよういち


Googleで「露出」を検索するとエッチなサイトが出てきちゃいますが、もちろんその露出ではなく、写真用語の「露出(exposure)」です。露出とは、銀塩カメラだとフィルム、デジカメだとセンサーを光にさらすことですから、写真を撮ることそのものですね。露出しなければ写真は撮れません。


前回までお話した、絞りとシャッターとISO感度、この3つをコントロールして露出値を設定します。露出値(Exposure Value)は、絞り値(Aperture Value)とシャッタースピード(Time Value)を足した、Ev=Av+Tvで表し、同じ露出でも、様々な絞りとシャッターの組み合わせで撮影することができます。


人間が目で見ている絵と、同じような明るさの写真になるように設定したものを「適正露出」と言います。適正露出は、必ずこれでなければダメと決まっているわけではないので、撮影者がこれが適正だと思えば適正なのですが、一般的に、黒い部分がまったくなく極端に真っ白に写ってしまっている写真(光を必要以上にたくさん取り込んだ写真)は露出オーバー(単に「オーバー」とも)、逆に光が足りなくて全体に黒く写ってしまっている写真は、露出アンダー(単に「アンダー」とも)で露出失敗の写真になります。


白い部分のディテールがなくなってしまっている状態を「白とび」、黒い部分のディテールがなくなっている状態を「黒つぶれ」と言います。


ちなみに、撮影者が意図的にオーバー目に撮ったり、アンダー目に撮ってみたりすることもあります。露出オーバー目に、全体が白っぽい感じで撮影したものを「ハイキー」、逆にアンダー目に、全体を黒っぽく撮影したものを「ローキー」と言います。


Flickrで「High Key」と「Low Key」で検索すると、様々なグループや写真がヒットしますので、どんな感じの写真か見てみると参考になると思います。あくまで露出を失敗した結果そうなっちゃったのではなく、ハイキー、またはローキーに撮影するために、その露出に設定して撮った写真だと思って下さい(ほんとは失敗したのに、後から「これはハイキーで表現したかったらかオーバーで撮ったんだよ」とごまかしても誰も怒りませんから……)。
http://www.flickr.com/search/groups/?w=all&q=High+key
http://www.flickr.com/search/groups/?w=all&q=Low+key


話を、露出オーバー・アンダーに戻します。カンで適当に露出を設定したのではなく、ちゃんとカメラが自動で設定してくれている絞りとシャッターの値で撮っているのに、なぜオーバーやアンダーのような露出失敗写真が撮れてしまうのでしょうか?


こんな経験はないですか? 携帯のカメラや、iPhoneのカメラなどは特にそうだと思いますが、日中の屋外などで明るい被写体にカメラを向けた時、本当はもっと明るい写真になって欲しいのに、極端に暗く写ってしまったこと。


また、黒い服や夜景など、黒い部分が多いものを撮った時、黒い部分まで目で見た時よりかなり明るく白っぽく写ってしまったこと。更に、同じ場所で同じ時間に同じ被写体を何枚も撮っている時、ちょっとカメラの角度や位置が変わるだけで、全然明るさが違う写真が撮れてしまったこと。


コンデジやデジタル一眼でもそんなことがあるはずです。思ったような明るさで撮れずに困りますよね。何故でしょうか? カメラ内蔵の露出計が壊れている? カメラを制御しているコンピュータの性能が悪い?


大丈夫。カメラは壊れてないです。人間は、被写体が白いものなのか、黒いものなのか見れば分りますが、カメラはそれが何なのか分りません。ただある基準のもとにその光を測っているだけです。その基準というのは、一番明るい白から一番暗い黒のちょうど真ん中の、反射率が18%のグレーです。


なぜ一番明るい反射率100%の白と、一番暗い反射率0%の黒の中間が、50%じゃなくて18%なの? って思いますよね?


反射率100%が一番明るい白。半分の明るさが50%、その半分の光が25%、そのまた半分が12%、その半分が6%、その半分の3%でほぼ真っ黒になります。この6段階のちょうど中間ということは、反射率25%と12%の中間で反射率が18%となります。


100%(真っ白)
50%(白っぽいグレー)
25%(明るめのグレー)
12%(暗めのグレー)
6%(黒っぽいグレー)
3%(ほぼ黒)
の真ん中のグレーということです。


この反射率18%という基準になるグレーは、グレーカードとしてカメラ用品店で購入できます。また、レフ版などの片面が18%グレーになっているものもあります。
http://www.yodobashi.com/ec/category/index.html?word=グレーカード


カメラの露出計はTTL(Through the Lens)測光という方式で、レンズを通ってきた光を測っています。つまり光源(太陽であったり電灯であったり)から放たれた光が、被写体に反射してレンズに届いた光の量を測っています。


その被写体が白なのか黒なのかカメラには分りませんから、被写体がすべて反射率18%のグレーとした時にどれぐらいの光なのかを測って、値を出しているのです。白いものも、黒いものも(明るいものも、暗いものも)すべてグレーとしています。


そのため、白いものを撮ったのに暗く写るし、黒いものを撮ったのに明るく写ってしまいます。また、同じものを撮っていても、カメラの位置や角度によって、背景の明るい電気や暗い部分が変わることによって露出が変化して、撮る度に明るさが違う写真になってしまうことがあります。


コンデジなど、初心者が失敗しないようにカメラのコンピュータが色々と判断してモードを決めて適切な状態にセッティングして撮ってくれるので、その辺すべてカメラ任せでいいような時代になってきましたが、撮影者がコントロールするカメラでは、18%グレーを基準に露出計が出してきた値に対して、それがその基準より白いものなのか、黒い物なのか(明るいものなのか、暗いものなのか)を撮影者が補正してやる必要があります。


これが露出補正。次回はこの露出補正について説明します。


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姫路城が平成の大修理に入り、今後5年間は全体を覆う修理用の建物で囲われてしまいます。今回でしばらく見納めの「姫路城と桜」の風景を見ようと連日もの凄い数の観光客で賑わっていましたよ。
http://flic.kr/p/7QZiQn
http://flic.kr/p/7R3z9A

上原ゼンジ


初めて本の編集をしたのは「沢野ひとしの片手間仕事」という画集だった。当時(1983年)私は大学3年で本の雑誌社に助っ人として出入りしていたのだが、交換広告の担当をしていて、多少写植の知識があったことから、学生ながらに編集担当になったのだった(写植と言っても分からん人が多いかな?)。


当時の「本の雑誌」は、椎名誠、目黒考二の二人で作っていたのだが、単行本の担当は椎名さんだった。しかし、椎名さんはデビュー以来、執筆の仕事が増えてきて、とても単行本の編集までする余裕はなかった。群ようこも在籍していた時代だが、群さんも事務仕事に忙殺されていたので、やはり無理。ということで、助っ人の私が担当することになった。


しかし、今考えてみれば、社内で編集できなければ、外注するというのが普通なんじゃないだろうか。そしてレイアウトはデザイナーの仕事。まあ、コストを安く抑えたいという思惑はあったにせよ、よく素人の学生にやらせたものだなあと思う(笑)


編集担当になった私は、椎名さんから渡された沢野さんのイラスト(段ボール箱3箱分)を毎日毎日眺め、取捨選択し、分類し、構成していった。他の画集を多少参考にしてみたりはしたが、あまり役には立たない。仕方なく、現物を机の上に広げ、順番や配置を変えてみながら、自分の中でしっくりとくる構成を考えていくしかなかった。


考えると言っても論理的に考えるわけではなく、直感的、感覚的に脳ミソを使うわけだ。なんかこの脳ミソの使い方が私には心地よく、けっこうはまってしまった。その後、椎名誠、群ようこ、青山南、佐野洋子といった方達のエッセイ集の編集も担当させてもらったが、文章を編集する場合と画集を編集する場合とでは、脳ミソの使う部分がちょっと違う。


エッセイ集の場合も、同じように単行本に掲載する文章を選んだり、順番を考えたり、章立てをしたりという作業はするのだが、こちらはやはり理屈で考える。一方、画集の場合は「うーん、なぜとは言えないけど、なんかコッチ」という作業を繰り返していくわけだ。


これは写真集の場合も一緒。写真集としては椎名さんの「海を見にいく」「小さなやわらかい午後」、佐藤秀明「ガクの冒険」なんかを担当したけど、使う脳ミソの部分は画集の場合と似ている。基本は感覚的に選ぶしかないわけだが、「なんとなく」選ぶ段階から、「これっきゃないでしょう!」という確信的段階に至るまで、ああでもない、こうでもないと手を動かしていくのが写真の編集で、その過程が自分にとって面白いのだ。


森山大道の写真選び


「本の雑誌」の助っ人だった私は、大学卒業とともに本の雑誌社の正社員となったが、在職中に「FOTO SESSION’86」という写真のグループに参加した。月に一度、中野坂上に借りたアジトと呼ばれるアパートに集まり、森山大道さんに写真を見ていただいた。森山さんはみんなの写真を丁寧にすべて見てくれるのだが、畳の上に置かれた写真をパパっと選んで、並べて見せる所作がカッコよかった。


それらの写真はメンバーが一カ月の間に撮影し、ネガからプリントするコマを選び、プリントしたものの中から、さらにいいと思ったものを持ってきているはずだ。その写真をさらに森山さんのフィルターを通して、再構成していく作業を見ながら、写真を学んでいった。


森山さんが一貫して言っていたのは「とにかくたくさん撮りなさい」ということだった。いっぱい撮ったら、いっぱいセレクトもしなければならないわけで、ただ撮るだけではなく、当然きっちりとプリントをし、セレクトを行うということも含んでの言葉だ。


セレクトをする段階では、撮影者としての自分とはちょっと離れて、第三者的、編集者的な視点から自分の写真を見るということも重要だ。そのためにはやっぱりいっぱい撮って、いっぱい捨てるということが習慣付いていた方がいい。遠くまで撮りに行って大変だったとか、金がかかったとかいうことは写真の良し悪しには関係ない。そういう気持ちの部分を切り捨て、大胆にチョイスしなければならない。


ハードディスクがぶっ飛んだらまた撮ればいい、ぐらいに自分の写真に対してクールでいたいもんだと思っている。まあ、ハードディスクがクラッシュしたら泣くけどさ(笑)


WEB上に写真集を作る


最近は、ブログや写真共有サイトで、自分の写真を簡単に公開できる世の中になってきた。すごく便利だから私も利用している。もちろん、自分なりにセレクトした写真をアップするわけだが、写真が溜まってきたら、さらにセレクトをし、順番を考えてみたりという編集作業をしてみることも重要だと思う。


写真集を自費出版するとなったら大変だが、無料でWEB上に写真集が作れるサイトなんかもあるから、そういうものをどんどん利用していけばいいと思う。私もBCCKSに写真集を作ってみた。


「紫陽花図譜」BCCKS
http://bccks.jp/#B32208,P0


56点の写真で構成されているのだが、写真はすべて紫陽花ばかり。どんな順番で編集すべきかちょっと悩んだが、まず、写真が与える印象から「10代」「20代」「30代」といった年代別に分類してみた。そして、若い蕾から、枯れていくまでという感じで流れを作っていった。まあ、いきなりドライフラワーのような紫陽花を見せられるよりは、入っていきやすいんじゃないだろうか。


BCCKSは2年ほど前から始まった、WEB上に本や雑誌のようなものを作るサービスだが、リアルな紙の書籍の雰囲気を出すために、バックに本当の紙を撮影したものを敷いたり、ページめくり機能を付けたりと、様々な工夫が凝らされている。また、用意されたデザインの雛形がいいのが魅力。


ただ、やってみて感じたのは、ちょっと広告が目立過ぎということだ。まあ、広告が入る代わりに無料で使わせてあげますよ、ということだから仕方ないんだけど、写真集で流れを考えて構成しているのに、突如見開きの広告が入ってくるというのは、違和感がある。もう少し目立たないように、できないのかな?


今度始めるワークショップでも、こういったWEB上の写真集やギャラリー機能をうまく利用できないものかと考えている。ただ撮りっぱなしではなく、第三者的に自分の写真を眺めるための手段として面白いし、活動をワークショップ内だけに閉じ込めず、オープンにしていきたいと思っているからだ。WEBで写真をちょこっと見せるのではなく、ちゃんと見せる方法を模索していきたいと思っている。


「ゼン・ラボ」ワークショップ受講生募集中!


上原ゼンジ写真実験室のワークショップは4月10日開講ですが、まだ若干名の余裕があります。一年間というのは長過ぎという意見があり、半年全6回に変更しました。迷っていた人は、今すぐ申込むといいですよ!
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おかだよういち


被写体の明るさである「露出値」を決定するには、絞りを調節する「F値」とシャッターを調節する「シャッタースピード」を組み合わせで表現することを前回説明しました。F値もシャッタースピードも、バラバラに勝手に決められるわけではなく、F値を希望の数値に決めれば、それに対応したシャッタースピードになりますし、逆にシャッタースピードを決めれば、それに対応したF値になります。


室内や夜など暗い場所での撮影は、絞りを開けて(F値をF1.4などできるだけ小さな数字に設定して)シャッターも長い時間開けて、光をたくさん取り込んでやる必要があります。


しかし、設定上、絞りを開けるとピントが一点にしか合わなくなり、長時間シャッターを開けると手ぶれや被写体ブレの問題が出てきます。暗い場所では、ストロボを使ったり三脚を使ったりしないとピンぼけしたりブレたりしてしまうのですが、場所やシチュエーションによっては、それらが使えないこともあります。


では、ストロボや三脚が使えない場所ではどうするか。センサーを少ない光でも感知するように敏感にします。別の言い方をすると、少ない光をセンサーで増幅します。これがISO感度です。


ISO感度とは写真フィルムの感度を表す指標で、1987年に国際標準化機構によって策定されました。それまでは、米国標準規格(ASA)で決められたASAスピードという表示でしたから、古いフィルムカメラや古いフィルムのパッケージには、ASA100とかASA400と表記されていました。


ISO100を基準に200→400→800→1600と倍々で光に敏感になります。これも絞りやシャッターと同様、一段ずつの変化で光が半分→また半分→そのまた半分というように、ISO感度の数字が倍々で大きくなるにつれ、半分の光で撮れるようになります。


例えば、ISO100で、
絞りF8・シャッタースピード125で設定出来る場合、
ISO200に設定を変えると、
絞りF8・シャッタースピード250。または
絞りF11・シャッタースピード125。
ISO400に設定を変えると、
絞りF8・シャッタースピード500。または
絞りF16・シャッタースピード125
で撮影できます。


つまり、ISO感度を一段分上げると、絞りを一段分絞る(あるいはシャッターを一段分速く)することができます。


フィルムを使っていた頃と比較して、デジカメを使うようになって最もメリットを感じることのひとつが、いつでも自由にISO感度を変化できることだと思います。


フィルムでも、無駄を気にしなければ一枚毎でも交換すればいいですが、あまり現実的ではありません。普通は24枚や36枚の1ロール毎にフィルムを交換するわけですから、晴れた屋外と暗い室内を出たり入ったりして取る場合は困ります。ブライダルの撮影などは、感度の違うフィルムを入れたカメラを何台も用意したりしました。


デジタルになった今は、その場その場でショット毎にISO感度の設定を変えられるので、枚数に縛られることなく、明るい場所から暗い場所まで自由に移動して撮影できます。


最近ではセンサーもどんどん開発が進み、ニコン D3sなどはISO 102400相当という、とてつもなく高感度なものも出てきました。
http://bit.ly/dBYbM6


ここまでくると、ほんのかすかな光でも捉えることが出来るので、フィルムでは撮ることができなかった世界を写すことができます。


フィルムの時代は、絞りとシャッターの2つを変化させて露出を決めていましたが、デジタルになってからは、このISO感度というもうひとつの要素も加えて柔軟に設定を決められるようになっています。


例えば、PENTAXのデジタル一眼レフには、絞り優先(Av)・シャッター優先(Tv)と従来のモードに加えて感度優先(Sv)モードと、シャッター&絞り優先(TAv)モードと、デジカメならではの見馴れない設定モードが搭載されています。
http://flic.kr/p/7zXHP8


感度優先(Sv)モードは、感度を随時自由に調節して、絞りとシャッターが自動で追従するモード。シャッター&絞り優先(TAv)モードは、使用したい絞りとシャッタースピードに合わせて、ISO感度が自動で設定されるモード。


最近のコンパクトデジカメでも、ISO感度をオートで設定しておくと、カメラが明るさに応じ自動で感度を決めてくれたりします。


暗いところでも撮影できて便利なISO感度の設定ですが、高感度にすることで問題も出てきます。ノイズが出て画質が悪くなってしまうのです。これはフィルムもセンサーも同じように、高感度になるほどノイズが目立って画像がざらついて汚く見えてきます。


フィルムでは、光を感じる粒子が小さい程きめ細かくきれいな画質になります。この粒子が大きくなる程、少ない光量で反応しますが、粒子が大きいので画面もその分荒くなります。


デジカメのセンサーも少ない光を電気的に増幅させるので、高感度になればなるほど、ノイズが目立ってきます。デジカメ本体にはこのノイズをなくすための高感度ノイズリダクションなどの設定が付いていたり、Lightroomなどのソフトにもノイズ軽減の設定項目が付いています。
http://www.adobe.com/jp/joc/pslr/pslr3_beta2/


しかし、それらの機能でノイズを軽減させ多少目立たなくさせることは出来ても、完全になくしてまるでISO100で撮ったかのようには、残念ながらできません。なので、やみくもに高感度に設定すれば良いわけではなく、可能な限り低い設定にしておいた方がいい画質になります。


いま日進月歩でセンサーの開発が進んでいますので、高感度でもノイズが少なくきれいに撮れるカメラが、これからどんどん出てくるはずです。


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/ okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


桜もちらほら開花しているみたいですが、昨日はまさかの雪。しかも吹雪いてました。この時期にこの寒さどうなっちゃってるんでしょうか。

おかだよういち


絞りとシャッターの話を、数回にわたってしてきました。レンズから入ってくる光を「絞り」と「シャッター」ふたつの機構で調節して像を描く。絞りとシャッターは互いに鎖で繋がれた関係になっていて、バラバラに決めることはできません。


絞りを開けて光をたくさん取り込めば、シャッターを速くして光がセンサー(フィルム)に当たる時間を短くしないといけないですし、逆に絞りの穴を小さく絞り込んで光の量を少なくすれば、そのぶんシャッターを遅くして光を長い時間取り込まなくてはいけません。


もう一方のシャッターを中心に考えるとどうでしょう。速いシャッターだと一瞬しか光があたらないので、その分絞りを開けてたくさん光を取り込むことになります。逆にシャッターを長い時間開けておいた場合、その分絞りの穴を小さくして光を少なくする必要があります。


この「絞り(F値)」と「シャッター(シャッタースピード)」で光を調節して「露出」を決定することを、簡単な数字に置き換えて、露出量をわかりやすくしたものが今回のタイトルにある“Ev=Av+Tv”で表す「アペックスシステム」です。


Avは Aperture Valueの略、つまり絞り(F値)。
Tvは Time Valueの略で、シャッタースピードのこと。
Evは Exposure Valueの略で、露出値のことです。


http://bit.ly/csTxjY
横軸のシャッタースピードTvと縦軸の絞りAvの交わった斜めの部分が露出値Ev


F値→Av:
1.4→(1) 2→(2) 2.8→(3) 4→(4) 5.6→(5) 8→(6) 11→(7) 16→(8) 22→(9) 32→(10)
シャッタースピード→Tv:
1→(0) 2→(1) 4→(2) 8→(3) 15→(4) 30→(5) 60→(6) 125→(7) 250→(8) 500→(9) 1000→(10)2000→(11)4000→(12) 8000→(13)


Evは露出値と先程説明しましたが、逆に被写体の明るさを表すこともできます。通常はISO感度100を基準にした時の被写体の明るさをEvで表します。


例えば、どこかでプロがモデルさんを撮影している時など、顔の辺りやモデルさんの周りでなにやら測っているのを目にしたことはありませんか? あれは、単体露出計で被写体の居る場所の明るさを測っているのです。


http://flic.kr/p/7KVUDG
写真の露出計ではEv=10となっています。
この場合、Av+Tv=10になればいいわけですから、
Av(1)+Tv(9)=Ev(10)でも
Av(5)+Tv(5)=Ev(10)でも
Av(9)+Tv(1)=Ev(10)でも、好きな組合わせで設定できます。


Av(1)+Tv(9)=Ev(10)だと、絞りF1.4とシャッタースピードが500
Av(5)+Tv(5)=Ev(10)だと、絞りF5.6とシャッタースピード30
Av(9)+Tv(1)=Ev(10)だと、絞りF22とシャッタースピード2
となります。


昔、カメラが自動でやってくれる前はこのF値とシャッタースピード両方を自分で決めてカメラに設定しないといけませんでした。(今で言う“マニュアルモード”、表示は「M」)


今では、絞りかシャッターのどちらかを決めて設定すれば、もう一方はカメラが自動で被写体の明るさに見合った値に合わせてくれる、“絞り優先モード”、“シャッター優先モード”や、両方を自動で合わせてくれる“プログラムモード”が付いているので、そこまで考えなっくても撮れるようになっています。コンパクトデジカメに至ってはすべてカメラ任せで、絞りなども自由に設定できない機種も少なくありません。


さて、明るい場所ではEvの値も大きくなり、より大きな数字のAvとTvの組み合わせになりますが、暗い場所だとEvの値が小さいですから、AvとTvも小さくなります。


手前から奥までピントをばっちり合わせ、かつブレないように速いシャッターを切りたい場合、絞りの穴を小さく絞って(F値を大きく)、速いシャッターを切る(シャッタースピードの数字を大きく)ことができる、とっても明るい場所でないと数字上でも無理な事がおわかりでしょうか?


光で像を描くのですから、暗いところでは色々と無理がでてくるのは当然ですよね。室内など充分な光がない時は、ストロボを使ったりいっぱいライトを灯けたりして明るくしてやらないと、ピントが浅くなったりブレたりしてしまいます。暗いところではできるだけ明るい状況をつくる。更にブレないように、できるだけ三脚を使うなどの制約がついてしまいます。


次回は、暗い場所なのにストロボも三脚も使えない状況で撮影する場合に設定する、ISO感度について説明します。


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さて、春も目前。もうすぐ桜の季節です。昨年の第11回で桜のことを書いていますので、よかったら読んで桜を撮ってみて下さい。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20090324140200.html

おかだよういち


写真は、レンズを通った光がセンサーやフィルムに当たって、像を描くことで写ります。その光の量を調節することを「露出」と言います。露出は「絞り」と「シャッター」の2種類の機構で調節され、絞りはレンズを通過する光量を調節し、シャッターはその光をセンサーに当てる時間を調節します。この異なるふたつの要素で光を操ることにより、写真はとても奥が深く幅広い表現が可能になります。


前回・前々回と「絞り」についてご説明してきましたが、今回はもう一方の「シャッター」について見てみましょう。


「絞り」はレンズから入ってくる光の量を調整していましたが、「シャッター」はその光がセンサーに当たる時間を調整します。露出時間1秒を基準に、半分、更に半分…と変化させます。


詳しく見てみましょう。1秒→1/2秒→1/4秒→1/8秒→1/16秒→1/32秒→1/64秒→1/128秒→1/256秒→1/512秒→1/1024秒→1/2048秒→1/4096秒→1/8192秒
この露出時間の分母の数字を、近似値でわかりやすい数字に置き換えたのがシャッタースピードで、カメラの液晶やダイヤルなどに表示されます。たとえば1/32秒だと30、1/512秒だと500。
http://flic.kr/p/7GKBH5
http://flic.kr/p/7GKBLo


たまにシャッタースピード1/125秒とか言う人や、雑誌や本の記事をみかけることもありますが、上記の通り、125(128)分の1秒は露出時間で単位は秒ですが、シャッタースピードは125で単位はありません。


センサーに光が当たる直前に幕があり、その幕がスリットになっています。スリットの幅を調節することで、光を通す時間を調節しています。古いフィルム時代のカメラを使用しての、説明用の動画がありますのでご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=__0RtuqHxkE


この動画では、スリットは横に走っていますが、現行のカメラはほとんど縦に走り、速いシャッタースピードが設定できるようになっています。


では、シャッターで光がセンサーに当たる時間を変化させることによって、どんな表現ができるでしょうか。


http://flic.kr/p/7GL4C5
http://flic.kr/p/7GL4vo
http://flic.kr/p/7GL4yA
同じシチュエーションでも、シャッタースピードを変えることで時間を止めたり、逆に動きや躍動感を表現したりできます。


http://flic.kr/p/7GG8rg
http://flic.kr/p/7GG8nH
シャッターが開いている間に被写体を追うことで、スピード感を表現できます。流し撮りという方法です。スポーツ写真、特にモータースポーツの撮影などでよく見られます。


http://flic.kr/p/7GLnyA
仕事をしている人などを撮影する場合なども、シャッタースピードを調整することで、早く動いている部分がブレるので一生懸命さが表現できます。


http://flic.kr/p/7GGrVF
花火が開いている間シャッターを開けて光の軌跡を撮ったもの。


http://flic.kr/p/7GLnHd
月光で撮った夜桜。街灯もなく真っ暗な状態で、満月の光で長時間露光(30秒〜数分)、シャッターを開けっ放しにして撮影しました。


実際の撮影現場は怖いくらい真っ暗でしたが、月あかりでもきれいな桜が撮れました。このように、肉眼では見ることのできない非日常の世界も、シャッタースピードを調整することで表現できます。


このように、シャッタースピードを変えることで
→一生懸命な感じを表現できる
→スピード感を表現できる
→瞬間を止めることができる
→時間や風・水の流れを表現できる
→肉眼では見られない非日常が撮れる
といった表現が可能です。


「絞り」がボケをコントロールしたのに対し、「シャッター」ではブレをコントロールします。


注意点は“手ぶれ”。
http://flic.kr/p/7GGKTr


最近のカメラは手ぶれ写真を量産しないように、手ぶれ補正機能が付いていたり、自動で高感度になったりとか対策はされていますが、シャッタースピードを遅くした場合は、手ぶれに注意が必要です。三脚を使うのがベストですが、無理な場合は、何かを台にしたり体をあずけて固定したりするなどすれば抑えられます。


もう一つは“被写体ブレ”
http://flic.kr/p/7GGKQ2
いくら三脚を使って手ブレを防いでも、遅いシャッタースピードで被写体が速く動くとブレてしまいます。こういう場合は、ISO感度を上げるなど極力速いシャッターが切れるような設定にしましょう。


他にもFlickrなどで“shutterspeed”で検索してみると、さまざまなブレや非日常を表現した写真を見ることができます。一度じっくり見てみると参考になりますよ。
http://www.flickr.com/search/?w=all&q=shutterspeed&m=text


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/ okada@s-style-arts.com
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先日、かなり久しぶりに姫路城の天守閣まで見学に行ってきました。桜の季節が終わると、本格的に平成の大修理が始まるので姫路城に囲いが出来てしまいます。観るなら今のうちですよー。

上原ゼンジ


●一番ウケたのは透明球レンズ


hanaさんとデイズフォト通信企画のシリーズ撮影会「眼であるく」のゲストに呼ばれ、15名の参加者とともに、善福寺川緑地で撮影をしてきた。


この撮影会はまだ始まったばかりで、hanaさん案内のもと、ゲスト写真家とともに、お散歩しながら撮影を行うのだが、第一回目のゲストが小林紀晴さん、第二回目が私、そして第三回目が大和田良さん、と続いてゆき、同じ場所をそれぞれの写真家がどのように切り取って行くのかを、一緒に体験していくというのが一つのコンセプトとなっている。


私の場合は自分がどう撮るのか、ということよりも、参加者になるべく満足して欲しい、という気持ちが強かったので、参加者が使うための透明球レンズなどを工作して撮影会に臨んだ。


15人分の工作をするのはさすがにしんどいので、3つのパターンをチェンジしながら試してみるというスタイルにした。3つのパターンというのは、透明球レンズと、歪みガラス、そして意図的な手ぶれ写真だ。


透明球レンズは6つ工作したのだが、今回新たに開発したのは、以下のような工作法。


1)透明プラ板に電動ドリルで穴を開け、リーマで穴を広げる。この方法だといろんな大きさの透明球に対応できる。


2)プラ板の穴のところに強力な接着剤をつけて、透明アクリル球を接着。さらに紙管に接着。


3)最後に可愛いマスキングテープを巻いて完成。このテープは別に必要ではないんだけど、カメラ女子に媚びを売ってみました(笑)


一番ウケたのは透明球レンズだった。私が撮っている写真を見て「なんか面白そうだな」とは思っても、自分で工作するとなると、ちょっと面倒だ。しかし、実際に撮影をしてみると「もっと撮ってみたい」と思わせる体験だったようだ。デジタルカメラを使ってはいるけど、やっていることはアナログなので、そんなプリミティブな体験が新鮮なんじゃないだろうか。


◇完成品はコチラ
http://zenji.jugem.jp/?eid=23


歪みガラスというのは、ガラス容器のフタや皿など通して撮影し、世の中を歪ませてしまう手法。今回用意したのは、フタや皿は新宿ミロードの雑貨店「ナチュラルキッチン」で購入した。消費税込みで105円だけど、けっこう楽しめる。一眼レフの場合は、手作りの琉球ガラスの皿なんかが面白い。


意図的な手ぶれというのは、シャッタースピードを遅くして、わざとブレさせて撮影する方法。撮影会の当日はすごく天気が良くて、シャッタースピードを遅くしようとすると露出オーバーになってしまい、参加者の手応えはいまいちだった模様。


そんな中、私は一人でNDフィルタを使って光量を落としながら撮影をしていました。皆さんゴメンナサイ(笑)。NDフィルタを使わなくても、車の遮光フィルムやカラーセロファンなんかを使っても光量を落とすことは可能。たとえば、赤セロファンと青セロファンを重ねたらどうなるか? なんていうことを試してみても面白いと思う。


手ぶれに関してはあまり面白さを伝えられなかったんだけど、実は本人としてはあらためて可能性を感じた。最近は輪ゴムで一眼レフを吊り下げてビヨンビヨンさせていたけれど、これだと適確なフレーミングができない(当たり前だ)。そこで、もうちょっと手元でカメラを震わせるような装置を開発できないものかと思いついた。


細いゴムで蜘蛛の巣のようなものを作って、そこにカメラを取り付けるとか、弾力性のある薄いラバー生地にカメラをくっつけるといったようなイメージだ。そんなゴム製のネットや生地はないものかとネット検索していた時に、ふと思いついたのがコンドームだ。コンドームの先っちょをカットして、そこからレンズを出してみたらどうだろうか? 薄くて弾力性があって。うん、イケル、イケル。


なんてえことを思いついたけど、これはカメラ女子から総スカンを食いそうだから止めておくことにしよう(何カメラ女子を意識してんだよ>オレ)


「ゼンラボ」始めます


4月から、1年間12回のワークショップ「上原ゼンジ写真実験室」(通称ゼンラボ)を開講します。トイレンズや透明球レンズの工作をしたり、撮影会をしたりしながら、自分なりの写真が撮れるようになることを目的とします。そして最終的には写真集を作る(お金をかけないで)というところまでやりたい。


詳細はホームページをご覧ください。少人数限定なので、今すぐお申し込みください!
http://www.zenji.info/workshop/announce.html


●電子書籍の話


前回原稿を書いた「電子書籍で印税生活?」に関してですが、電子書籍化してみようと思っていたのは、「デジカメでトイカメ!! キッチュレンズ工房」という本でした。残念ながら絶版になってしまったため、電子書籍として復活できないだろうか、と思ったわけです。


元々はデジクリで連載したコンテンツだし、「問題ないですよね」という意味で、版元の方に勝手に電子書籍化しても構わないかお伺いを立ててみたところ、「ちょっと待ったー」がかかりました。何か契約上の問題でもあるんだろうか? なんていうことを考えながら、版権を管理されている方と打ち合わせをしたんだけど、それは「うちから電子書籍として出版しないか」というお話だったのだ。


すでにレイアウトも始めていたし、ちょっと迷ったんだけど、今回はこの申し入れを受けることにした。まあ、どちらで出すにしても、そんなにたくさん売れるとも思えない。ただ、欲しいという人が現れた時に、著者としては、簡単に読めるような手段を用意しておきたかったのだ。


打ち合わせが進むうちに、iPhoneアプリにしたらどうか、とか、いろいろと面白そうなアイディアも出てきた。これはこれで面白そうな展開になってきたので、またレポートさせて頂きます。そして、絶版になったコンテンツを持っている著者は、きちんと整理して、電子書籍としての復活の道を探ってみてはどうだろうか、と思った次第だ。


◇「その向こうに」
デイズフォト通信のWEBギャラリーに、歪みガラスや輪ゴムカメラで撮影したモノクロ写真「その向こうに」をアップ。「こんな風に写るんだ!」というのを見てみてください。
http://www.daysphotopress.com/


◇hanaさんの写真展「目であるく─端境─」開催中!
http://hana-photography.com/


【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
◇Twitter
http://twitter.com/Zenji_Uehara

おかだよういち


前回は「絞り」についての基本的な説明をしました。非常に奥が深いサブジェクトなので、今回も引き続き「絞り」についてもう少し続けます。


絞りの数字は1.4、2、2.8、4、5.6……と1.4の倍数になります。という説明をしましたが、「あれ? 私のカメラ、もっと違う数字が表示されるよ。3.2とか3.5とか6.3とか7.1とか何これ?」
http://flic.kr/p/7DcBTD


確かにこの中途半端な数字だけ見ると、かなりややこしい感じがします。


電子制御される前の機械式のカメラは、シャッターも絞りも一段
階刻みで露出を調節していました。レンズの周りの絞り値の表示
も、1.4→2→2.8→4….と表示されています。これは光量が半分
→その半分→更にその半分….と一段分ずつ変化することを示し
ています。


最近のカメラはコンピュータで制御されているために、絞りの調
整やシャッターの開いている時間が極めて正確にコントロールで
きるようになり、機械式の時よりも細かく設定できるようになっ
ています。機種によって設定できる項目に若干違いはありますが、
1/2段刻みか1/3段刻み(または両方)で露出を制御できるように
なっています。


ということで、先程の中途半端な絞り値の数字は、この1/3段刻みで表示されたものなのです。あくまで基本は1.4→2→2.8→4→5.6→8→11→16→22→32で、デジカメはその間の絞り値が1/3、または1/2刻みで設定できるようになっています。


http://goo.gl/6k5q
こちらに表にしてみました。赤の部分が通常の一段刻みの絞り値の数字。オレンジが1/3刻み。黄色が1/2刻みです。


「絞りはボケをコントロールする」と前回お話しました。絞り値の設定(レンズを通る光の太さを調節)することによって、被写界深度が変化します。絞りを開いた状態(太い光がレンズから入ってくる状態)では絞り値の数字は小さく、フォーカスを合わせたその場所にしかピントが合わず、他はボケた状態になります。


逆に、絞り値の数字を大きくして穴を小さく(光を細くした状態)では、広範囲にピントが合って見えます。これは、目が悪い人が目を細めて見ようとしたり、モザイクの映像を目を細めて見るとなんだかちゃんと見える気がするのと似ています。


ただ、この被写界深度はレンズによって大きく異なります。広角レンズと望遠レンズでは、同じ絞り値に設定してもピントが合って見える範囲は違いますので、どの値であれば○m〜□mと決まっているわけではありません。


広角レンズほど、広範囲にピントが合って見えますし、望遠レンズほど、ボケる量が大きくなります。多くの一眼レフカメラは、レンズの横辺りのボディにプレビューボタンが付いています。そのボタンを押している間、ファインダーの見え方が暗くなり(実際に絞りが効いている状態になり)実際の見え方が確認できます。


では最後に、絞り優先でボケ具合を意識した写真を撮る場合の注意点を3つ。


1)どこにもピントが合ってない写真になる


F1.4など、絞りを開けて被写界深度を浅く、一点にだけピントが合うような写真を撮りたい場合、ほんとにピンポイントでしかピントが合わないため、少し位置がずれるだけで、どこにもピントが合っていない写真になってしまいます。
http://flic.kr/p/7DersV


手持ちの場合は、どんなにしっかり踏ん張っていても、息を止めていても、若干ゆらゆら動いてしまうものなので注意が必要です。特に花など撮影する場合は、少し風が吹いて花が揺れるとピントが合う場所が動いてしまいます。また、マクロレンズで接写をする場合も同様、かなりピント合わせが難しくなります。自分と被写体と両方が揺れているとかなりの確率でピントが合わないので、面倒でも極力三脚を使った方がいいでしょう。


2)周辺光量低下に注意


画面の外側が若干暗く写ってしまうことです。最近トイカメラが流行っていて、トンネル効果を狙ってわざと画面の周囲を暗くする画像処理をしたりしますが、これはトイカメラのレンズがそもそも性能が悪く、画面全体で均一に光が届かないために起こっている現象です。
http://flic.kr/p/7Diedw


一眼レフカメラのレンズでも、絞りを開けた状態で広角レンズになるほど、周辺光量の低下が目立つ場合があります。多くの場合、1〜2段絞ってレンズの中心を使ってやることで、画面全面均一な光量の写真が撮れます。


3)主題を明確に


被写界深度が浅い状態で、どこにピントを合わせるかで、表現したい内容が変わってきます。サンプルの七五三のワンシーンでは、本人にピントを合わせるのか、巫女さんに合わせるのかで意味が違ってきます。
http://flic.kr/p/7DerCr


構図に関してはまた別の機会にしますが、写真はボケを利用することで平面に3次元の奥行きまで表現できますので、ピントを合わせる場所とぼかす場所を上手く使い分けると表現の幅がひろがります。


以上、2回にわたって絞りの解説をしましたが、なんとなく理解していただけたでしょうか? あまり難しく考えず、「Fの値を小さくすると背景はボケて、Fの値を大きくすると全体にピントが合う」程度を覚えておくだけでも最初は充分だと思います。


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
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AppleからAperture 3が発売されました。最初に発売されたVer.1の時は52,000円もしたのに、3は機能も大幅に進化して19,800円。絞りの解説中にタイムリーでした。

おかだよういち


先日、専門学校のWebデザイン学科の生徒さんに、写真とカメラの基礎的な授業をしました。3時間ほどの限られた時間では、奥の深い写真の内容が全部伝えられるはずもなく、基本的なことに終始したのですが、それでもカメラを扱う上で当たり前だと思っていることがあまり知られていなかったようで、生徒さんからは新鮮な反応がありました。


最近のカメラは非常に賢いので、とにかく写真の知識のない初心者でも極力失敗しないように、カメラが自動で露出やピントなどを調節してくれます。普通に撮るだけなら、あまり難しいことは考えずに被写体にレンズを向けてシャッターを押すだけで、そこそこの写真を撮ることができます。


なので、カメラを買っていっぱい撮影している人でも、結構知らないことが多いかもしれません。ということで、今回からはちょっと初心に返って、知っておいたら撮影がもっと楽しくなる(かもしれない……)カメラと写真の基礎の基礎です。


写真は、レンズを通った光がセンサーやフィルムに当たって像を描くことで写ります。その光の量を調節することを露出と言います。露出は「絞り」と「シャッター」の2種類の機構で調節され、絞りはレンズを通過する光量を調節し、シャッターはその光をセンサーに当てる時間を調節します。この異なるふたつの要素で光を操ることで、写真はとても奥が深く幅広い表現が可能になるのです。


まず今回は[絞り]について見てみましょう。絞りは、レンズを通過する光の束を太くしたり細くしたりすることで光量を調節します。以前、CSS Niteでプレゼンした時の説明で使ったビデオを見ると、わかりやすいと思います。
http://goo.gl/UQrP


最近のレンズは、カメラのダイヤルで設定した値をレンズに送って写す瞬間だけ絞りが動くようになっているものが多く、ビデオにあるように手動で絞りを調節できるものは少なくなってきましたが、仕組みは同じです。


英語では「Aperture」というので、カメラには絞り(Aperture)値(Value)の意味で Av と表記されていることが多いです。カメラで絞り値(Av)を自由に設定するモードを「絞り優先」と言います。
http://flic.kr/p/7zXHP8


絞りの値はF値で表し、レンズの焦点距離÷通過する光束の直径=F値となります。光の量が半分になるということは、光束の面積が半分ですから、F値は√2倍(約1.4倍)となります。写真の露出は、光の量を2倍・4倍または半分・1/4と変化させるので、絞りの数字は1.4、2、2.8、4、5.6……と1.4の倍数になります。


半端な数字なのでむずかしく感じるかもしれませんが、1.4→2、2→2.8、2.8→4など数字が1.4倍になると面積が半分、光量も半分になります。数字が小さいほど絞りは開いていて、光が通る穴の面積が広い状態。逆に数字が大きくなるほど、光が入る穴が小さくなります。


さて、このレンズを通過する光の束の太さを調節することで光量を変えるのですが、これで何ができるのでしょうか。


F1.4で撮ったものとF16で撮ったものの比較。
http://flic.kr/p/7A2NfQ
http://flic.kr/p/7zY2mg


F2.8とF32の比較
http://flic.kr/p/7zY1H6
http://flic.kr/p/7A2Mpy


F1.4やF2.8など、絞りを開けて撮ったものは背景のピントはぼやけていますが、F16やF32など、絞りの穴を小さくして撮ったものは背景の葉っぱにもピントが合っています。このように、絞りはボケ具合をコントロールできます。


ピントを合わせた位置の前後にも、ピントが合ったように見える範囲があり、これを被写界深度(Depth of field)と言います。
http://flic.kr/p/7zXEzi


レンズには(全てにではありませんが……)この被写界深度の目盛が付いていて、ピントを合わせた位置を中心に遠近にF値の数字が表示されています。上記のサンプルだと、例えば3メートルの位置でピントを合わせ、F16で撮影した場合、一番外側に書かれてある16の数字を見ると、約2メートル〜10メートルの範囲でピントが合って見えることが読み取れます。


Avモード(絞り優先モード)で撮影すれば、自分で自由に絞りを設定し、背景や前景のボケ具合、つまり被写界深度の調節が可能です。それによって、被写体にだけピントが合った写真や、逆にすべてにピントが合ったパンフォーカスの写真を撮ることができます。


http://flic.kr/p/7zXDPT
http://flic.kr/p/7A2qjo
http://flic.kr/p/7A2qu5
http://flic.kr/p/7zXE9t
http://flic.kr/p/7A2qDS
絞りを開けて、被写界深度を浅く、背景をボカして被写体を目立つように撮った例。煩雑な背景をボカして、被写体だけに注目させたい場合など、アーティスティックな表現や、雰囲気ある写真を撮りたい場合は、F値の数字を小さくします。


http://flic.kr/p/7zXEtR
http://flic.kr/p/7zXEg8
http://flic.kr/p/7zXEjX
絞りを絞って、被写界深度を深く、全体にピントが合うように撮った例。風景写真や観光地での記念撮影など、人物もバックの景色もピントが合ってる写真を撮りたい場合は、F値の数字を大きくします。


このように、絞りを設定することで
→奥行き感を表現できる
→空気感・雰囲気を表現できる
→主題に注目させる
→見せたくない物を省く
→パンフォーカスにできる
などの表現が可能になります。


一眼レフカメラや高めのコンデジであれば、この絞りを調節出来ますので、持っている人は色々設定を変えて撮り比べてみると、体感できてよく理解できると思います。


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/ okada@s-style-arts.com
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iPadが発表され、3月末には買えるそうですね。人に写真を見せるデバイスとしてもかなりインパクトありそうなので、速攻ポチりそうです!

須田誠写真展JAPANツアー実行委員会


「音声ガイド、Makoto♪さんが一緒に見ながらすぐ横で語ってくれているように感じました。今までいろいろな写真展に行きましたが、こんなに感情移入した事は過去にありませんでした」


「あの音声ガイドの声を買いたいくらいです! 須田ワールドに浸りきりました!」


「一枚の写真と須田さんの声。ただそれだけを、体が全身で受け止めたとき、写真の中にある風が、空気が、熱が、匂いが、音が、体の中に入り込みました」


「音声ガイドをやって、家に帰ってから見た須田さんの写真集『NO TRAVEL,NO LIFE』は、写真に写っているところ以外の何かも見えるような気がしました」


2009年10月、東京都写真美術館でセバスチャン・サルガドの大写真展が行われていたとき、時を同じくして東京は秋葉原にあるギャラリーでも、ある個展が行われていた。
『須田誠個展 NO TRAVEL, NO LIFE オリジナルプリント展+』



須田誠は、写真を撮り始めて今年で15年になるが、今までいわゆるホワイトキューブでのギャラリー展をやったことがなかった。過去にギャラリーで展示した知人の話がずっと耳から離れなかったという。


「平日はお客さんなんて誰も来ないよ。だってみんな仕事があるもの。週末に友達が集まって終わり。レセプションで紙皿のポッキー食べて、紙コップでジュース飲んで終わり」全てではないが、事実そういう個展は多い。


彼は言う。「どんなにきれいな場所で、どんなに良い作品を展示しても人が見に来てくれなかったら、作品に込めたメッセージさえも伝えようがない。そんな展示だったらギャラリーでやる意味がない。だからずっとやらなかったんです」


お客さんが来ないのであれば、コピー用紙にプリントしても、プラチナムプリントだろうと、銀塩だろうが、インクジェットであろうが、照明を消していても同じである。



2009年10月20日から11月5日まで東京・秋葉原にできたgallery COEXISTで行われた、初のギャラリーでの個展『NO TRAVEL, NO LIFE オリジナルプリント展+』には、平日から来場者が絶えず、結果、二週間で延べ500人もの観客を動員した。


そのためにはいくつかの工夫が凝らされた。その中のひとつに【音声ガイド】を写真展に導入するという過去に例を見ない展示方法があった。


【音声ガイド】は、美術界には古くからあったなんでもないアイディアだ。ヘッドフォンをして解説を聞くというあれだ。


しかし、音声ガイドを正統派写真展に導入した写真展を見たことがあるだろうか。有名人の大規模な写真展ならともかく、少なくとも中小クラスの写真展では一度も見たことがない。ヘッドフォンをして、外の雑音から遮断された中で壁に飾られた写真を見ている姿。


今までありそうでなかったこの斬新な仕掛けは、予想を遥かに超えて約200人もの人が利用することとなり、多くの感動を呼び起こし、ギャラリーでの滞廊時間を飛躍的に伸ばした。


知らない人の写真展に行ったことのある人なら身に覚えがあるだろうが、滞廊時間など下手をすると5分というときさえある。一枚の写真を2秒ぐらいで見て歩くことさえままある。


そして、あの静寂の中のいたたまれない気持。ギャラリーに誰もいないもの困るが、作家の視線が背中に刺さるのも困る。「どうなんだ、俺の写真は最高だろう。ほらそこにある感想ノートがあるでしょ。カラフルなペンが沢山あるでしょ」と無言の脅迫が後頭部に迫る。


すると、ムズムズして、なぜか焦ってしまい、居づらくなって、写真が放つメッセージや、本質など見もせずに、プリントのクオリティや、レンズは何mmを使って撮っているのかなどと、芸術とはかけ離れた見方をするようになってきてしまう。



ところが今回の須田誠の個展は、滞廊時間が最低でも一人1時間。長い人だと2時間ということがざらであった。


音声ガイドが聴ける作品は50点中15点。ガイド付き写真だけであれば正味約30分。それは他の作品にも影響を及ぼし、音声ガイドの付いている写真と、付いていないない写真の間にさえも意図しない意味が生まれてきた。すべての写真に、タイトルや国名、解説などのパネルは一切ない。


消えてなくなる音声を惜しむように二周、三周と繰り返し聞き直して見て回る人もいた。カップルなどは、一つのイアホンを片方ずつ耳に差し込み一緒に聞いたりもしていた。1時間もいれば、人は誰でもその場に馴染む。その後はどれだけいても同じなのか、椅子に座ってくつろぐ人も多かった。


そうやって、写真展ではあるのだが、ひとつの違った形の雰囲気の良い「空間」が生み出された。その温かな気持ちが流れる空間には、静かなギャラリーにありがちな、居づらさなど微塵も見当たらなかった。


来場者は会場に馴染み、それがまた写真に還り、写真を更に輝かせた。その空気が、来場者と写真を本当の意味でつなぎ、物販へとつながったのではないだろうか。用意した著書、掲載誌、ポストカードなどはのきなみ完売した。



音声ガイドは本人による書き下しで、かつ本人の声によってスタジオで録音された。写真家が声を使って表現をする。従来のようにサブ的に利用するのではなく、ひとつの表現方法として写真の一部となるよう配慮して制作した。


音声ガイドの内容は、絞りや使用フィルムや機材などという話は一切しない。誰もが目を向ける中央に写っている被写体はもちろんメインなのだが、その背景に写っている路地裏から物語はスタートする。


何も言わなければ誰も見ないであろう、写真の淵2cmに写るボケた部分が始まりだったりする。するとどうであろう、静止画であるはずの写真が動き出し、主人公が見る人に語りだす。


ノートリミングを信条とする須田誠の写真は、四隅も重要だ。中央に写るメインの被写体より背景の方が重要な要素であることも多い。しかし、写真集ならまだしも、そこまで時間をかけて見る人はそうはいない。ましてや写真展という場で。


撮影の時に四隅を見て撮るというのは、写真の教科書にも書いてあるぐらい重要な要素だが、それは写真を鑑賞するときにも実は重要なファクターになってくる。


物語は、被写体、背景、足元、四隅、そしてすべての粒子の中に隠されている、写されている。今回の音声ガイドは、それを写真に詳しくない来場者にも伝えることに成功した。


ウォークマンから聞こえる温かい須田誠の声は、単なる写真解説にはとどまらず、時には友達のように語りかけ、時には詩のように淡々と、その国の空気やライブ感を一層引き出させた。


その声は、人々が慌しい日常の中で忘れかけていた、心の奥にしまい込まれていた大切なものを思い起こさせ、作家が予想もしない化学反応を起こすことになった。


日が経つにつれ、連日多くの人が涙を流し始めたのだ。音声ガイドを体験した誰もが、「これは単なる旅写真の発表会ではない」と気がついた。そして写真展を見終わった皆が、温かく、優しく、芯のある笑顔で帰路についた。


ブログには多くの感動のコメントが掲載され、会期の後半になるほど来場者が増えていった。



2010年、そんな写真展が、JAPANツアーとして日本を巡回することになりました。あなたの街へこの写真と声をお届けに参ります。では、皆様、お会いできるのを楽しみにしております。


今後のJAPANツアーのスケジュール等はメールマガジンにて!
http://www.mag2.com/m/0000022306.html
音声ガイド
http://www.travelfreak.jp/exhibition20091020/onsei_guide.html
ブログでのレビュー
http://ameblo.jp/travelfreak/entry-10401633233.html
コメント動画
http://www.travelfreak.jp/exhibition20091020/coment.html
HP【TRAVEL FREAK】
http://www.travelfreak.jp/
ブログ【NO TRAVEL, NO LIFE】
http://ameblo.jp/travelfreak/
mixiコミュ(1761人)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2067518
取材、個展など関してはこちらまでご連絡お待ちしております。
Makoto.Suda.japan.tour2010@gmail.com

おかだよういち


2010年が始まったばかりなのに、あっという間にもう1月後半。こんな調子をあと11回繰り返すともう年末だって恐ろしい事になってしまいそうで、早くも焦ってしまいます。


そんな2010年の第一回目は、またまたiPhoneのカメラアプリで、最近使ってるやつを3つ紹介します。「また?」って声も聞こえてきそうですが、わたしのiPhoneの画面もカメラ系アプリだけで3面目に突入しました。


iPhoneのアプリは先日、1月5日にダウンロード数が30億本を突破したと発表されたくらい、次々と新作の面白いアプリが日々リリースされているので、どんどん進化しつづけています。
http://www.apple.com/pr/library/2010/01/05appstore.html


デジクリデスクのhammer.muleさんも、ようやくiPhoneをゲットされたみたいで、わたしの周辺でも最近またユーザーが増えているような気がします。ネット上の噂では第4世代のiPhoneが4月とか6月とか話が出ていますし、アップルの新型タブレットと合わせて興味が尽きない今日この頃です。


●Gorillacam(無料)
http://flic.kr/p/7wnmo9
http://joby.com/gorillacam/


ぐにゃぐにゃ曲がって、柱とかにも巻きつけて固定出来る面白いフレキシブル三脚“Gorillapod”を発売しているところが出しているアプリ。


セルフタイマー、連射機能、ガイドライン表示、インターバル撮影、デジタル水準器、画面どこでもシャッター、アプリ内からアルバムにアクセス、アプリ内からメール送信可能など、これで無料なんてありえない程の高機能。設定のインターフェイスも格好イイです。


http://flic.kr/p/7wixAZ
画面上部に水準器が表示されて、傾くと泡が動くギミック。横位置だと水準器の位置も移動します。


http://flic.kr/p/7wnmwE
設定画面は左下のマークからアクセス。英語表記ですが、短い単語とアイコンなので分かるでしょう。この設定画面で、セルフタイマーやインターバル撮影、3連射の機能のオンオフを設定したり、ガイドラインなどの表示を非表示にしたりできます。


http://flic.kr/p/7wiyfB
セルフタイマーは最長90秒に設定できます。右下の格子マークでアプリ内からアルバムにアクセスできるので、撮影ミスした写真もいちいちアプリを終了してアルバムアプリを立ち上げて消去という、面倒くさい手順をふまなくても、撮った後すぐ確認したり消したりできて便利です。無料ですし、入れてて損はないアプリのひとつですよ。


●PhoneGrafer(230円)
http://flic.kr/p/7wiykz
http://www.emotionale.jp/phonegrafer/


上記のGorillacamとインターフェイスは大きく違いますが、更に高機能にした感じです。起動画面で、レンズのリングを回すようなギミックでタイマーやフィルターエフェクトを設定します。エフェクトは、アルバムにある撮影済の写真でも適用できますので、ノーマルで撮影して後からじっくり試行錯誤の方が楽かもしれません。


http://flic.kr/p/7wnnhy
http://flic.kr/p/7wiys2
設定画面はこんな感じ。結構たくさんの項目があって難しそうに感じるかもしれませんが、それぞれのフィルタのパラメータ変更が出来る項目で、各フィルタ内から直接設定できますので、さわってるとすぐに理解できるはずです。


http://flic.kr/p/7wnnoy
また、X-Y-Z 3軸の傾きを表示する、Gorillacamより高度な水準器が搭載されています。それでは、それぞれのフィルタの具合を試してみましたので、サンプルをご覧ください。


・ノーマル   http://flic.kr/p/7wnqu9
・B&W     http://flic.kr/p/7wnqTb
・B&W Extreme http://flic.kr/p/7wiC6g
・Russian   http://flic.kr/p/7wnrko
・Antique   http://flic.kr/p/7wnrsC
・Sepia    http://flic.kr/p/7wiCFD
・Cyano    http://flic.kr/p/7wiCQB
・ColorCast-C http://flic.kr/p/7wiD1k
・ColorCast-M http://flic.kr/p/7wiDkB
・ColorCast-Y http://flic.kr/p/7wiDu2
・Sharpen   http://flic.kr/p/7wnsKq
・Soften    http://flic.kr/p/7wiDUT


こんな感じです。どれも結構いい感じの風合いになって楽しいですね。


http://flic.kr/p/7wnnEG
フィルタの画面では小さいですがPreviewもありますし設定を変えた時に違いが確認しやすくなっています。


http://flic.kr/p/7wnnKS
右上の歯車っぽいアイコンから各フィルターの設定画面へ行けるので便利です。


http://flic.kr/p/7wiyWz
最初にアップする時に、自分のFlickrアカウントでオーソライズの設定をすれば、アプリ内からFlickrアップロードできます。


そして最後はカメラというよりはEditアプリですが………。


●Photoshop.com Mobile(無料)


Photoshop.comに登録すると、無料で2GBまでストーレッジを使用でき、PCのブラウザからも利用できますし、iPhoneからもこちらへアップロードできます。
http://flic.kr/p/7wqg9s
http://mobile.photoshop.com/iphone/


その場で撮影するか、アルバムから写真を選択して色々と加工します。


http://flic.kr/p/7wmshk
左上のメニューから、トリミング(Crop)、回転(Rotate)、反転(Flip)が選べます。


http://flic.kr/p/7wmsMz
トリミングは格子のガイドラインが表示され端っこを動かして大きさを調整します。


http://flic.kr/p/7wmspX
色調整のメニューは、露出(Exposure)、彩度(Saturation)、色合い(Tint)、白黒(Black&White)の調整ができます。


http://flic.kr/p/7wqh7U
調整は画面を指でスライドする、iPhoneらしい方式です。


http://flic.kr/p/7wmsxg
エフェクトメニューは、スケッチ(Sketch)、ソフトフォーカス(SoftFocus)の2種類。


http://flic.kr/p/7wqheA
設定画面は、同様に指で画面をスライドすると数値が変化しプレビューが表示されます。


http://flic.kr/p/7wmtjV
処理後の画像はこんな感じ。なかなかイラストっぽくなってていい感じです。


http://flic.kr/p/7wqgH3
最後のエフェクトメニューは、プリセットされたフィルターが8種類入っています。
http://flic.kr/p/7wmtCT
http://flic.kr/p/7wqhRh
VibrantとRainbowのサンプルです。


PCのPhotoshopでやろうとすると、結構面倒な処理もiPhoneで簡単にできたりしますので、遊びだけで使うにはもったいないくらいの効果が得られるかもしれませんよ。iPhone持ってる人は是非試してみてはいかがでしょうか。iPhoneまだ持ってない人は夏くらいには新しいの出るみたいですし、そのうち是非!


【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
http://s-style-arts.info/ 
okada@s-style-arts.com
<twitter:http://twitter.com/okada41>


先週金曜日に、名古屋のトライデントコンピューター専門学校のWebデザイン学科で、Webデザイナーとフォトグラファーについて3時間程、話をしてきました。色々再発見できて楽しかったです。

上原ゼンジ


蛇腹レンズの作り方の動画を、YouTubeにアップしてみた。元々蛇腹の設計図(PDF)は公開していたのだが、うまく折れなかったという人がいたので、動画で説明をしてみたというわけだ。折り始めの部分が分からないと、なかなか次のステップに進むことができないらしい。たぶんこの動画を見れば分かるはずなので、別にレンズを作る必要がない方も、意味なく蛇腹を折ってみていただきたいと思う。人生が豊かになりますよ。


動画の撮影はデジカメで行った。全部自分でやっているから、録画ボタンを押してから、そそくさと椅子に座って撮影開始、終わったらまたカメラの所まで行って録画停止、というのを繰り返しながら作った。座る位置が悪くてちゃんと画面の真ん中に収まっていなかったりするのだが、なんどもやり直すのは面倒だし、折り方が分かればいいんだから、と自分に言い訳しながら、あまり手間はかけずに気軽に作った。


この「手間をかけずに気軽に」というのは自分にとってすごく重要で、凝りだしたらどんどん突っ走って行ってしまうので、最初から距離を置いておかないと大変なことになってしまうのだ。だから、ギャンブルにも、ゲームにも、flashにも、CGにも近づかないようにしている。そうじゃないと破産したり、廃人のようにゲームをやり続けたりする可能性があるからだ。


でもまあ、なんとなく動画の編集はできている。いつもは紙媒体で写真とキャプションにより解説をしているわけだが、同じコンテンツを使って動画にすることもできる。ただ、写真とキャプションを時間によって切り替えていけばいいのだから。動画の場合、縦横の比率が一定なので、誌面上でレイアウトすることを考えれば楽と言えば楽。


それにしても、個人で動画のコンテンツを作って簡単に公開できるようになったんだから、世の中も変わったものだ。しかもそんなことを自分がやるなんて。でも蛇腹の折り方を伝える方法を考えた場合、動画が一番簡単だし分かりやすそうだ。


今回気を使ったのは、指毛を剃ること。そんなに体毛は濃い方じゃないんだけど、手元をアップにするとちょっと目立つ。そこでカミソリを使って剃ってみたんだけど、手の甲を二か所ほど傷つけてしまった。赤い傷でかえって目立つようになってしまったので、今度はファンデーションで傷を隠す。手間をかけずにと言ったわりには手間がかかってるか(笑)。今度は剃毛じゃなくて、脱色にするべきか?


蛇腹レンズに関しては、以下のURLから設計図がダウンロードできるようになっている。ニコンの一眼レフとマイクロフォーサーズでは使えたから、キヤノンでもペンタックスでも使えると思う。写りに関しては、自分で調達したレンズに依存する。安物のプラスチックレンズであればトイカメラのような写りになるし、ちゃんとした光学レンズであれば、品のある描写にもなる。


この蛇腹レンズを作ってから、しばらく経つけれど、安く工作できるし、ピント合わせもそんなに難しくないし、描写も悪くない。蛇腹を折るというハードルがあったが、やってみるとそんなに難しくないので、動画を見てぜひチャレンジしてみてください。


・YouTubeのチャンネル
http://www.youtube.com/kitsch999
・設計図のPDF
http://www.zenji.info/bellows/bellows.html


【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
http://www.zenji.info/


デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60
著者:
アマゾンレビュー
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上原ゼンジの新刊(共著)
「デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60」(翔泳社刊)
上原ゼンジ/桃井一至/荻窪圭
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798120626/maminka-22/


Twitterというのも始めてみた。hanaさんに勧められて、登録してみたんだけど、まだ様子がよく分からん。とりあえず、お知らせ的に使おうと思っている。
http://twitter.com/Zenji_Uehara

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