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カテゴリ ‘コラム’ のアーカイブ

キヤノンとニコン


岡田陽一


オリンピックやワールドカップ、F1など世界的なスポーツ・イベントのカメラマン席で、各国の報道陣が使っているカメラはほとんどキヤノンかニコンだと思います。


そのほかにも、ペンタックスやオリンパスなど、日本には昔から良いカメラを作っているメーカーが数多くあります。こんな多くの有名メーカーが存在するのは世界的にも他になく、カメラ・写真ファンにとっては贅沢な国に暮らしていると思います。


わたしが小学5年生の頃に最初に買ったカメラはCanon A-1でした。1978年に発売された当時「カメラロボット」と言われたカメラ。


従来は、シャッター優先か絞り優先のどちらかだった機能が切替られる両優先AEに加え、プログラムモードまであるマルチモードAE機のさきがけのカメラでした。今では当たり前に、どのメーカーのカメラにも搭載されている機能ですが、当時は画期的でした。


なぜキヤノンを選んだかというと、カメラが趣味だった祖父がCanon F-1を使っていて、ボディーだけ購入すれば、レンズは色々借りられるという理由からでした。


最初に買ったニコンのカメラはそれから随分と後のことで、シアトルで学校に通っていた頃になります。写真の先生がかなりのニコンファンで、日々「ナイコン(Nikonのことを欧米人はこう発音する)」のレンズの素晴らしさを話していたのに影響を受け購入したのが、1988年発売のNikon F4でした。


このF4、使いやすさの話をすると、手の小さなわたしにとっては、本当にゴツくて使い難いカメラで、必要なボタンやスイッチに指が届かないくらいでした。それでも我慢できるくらいカッコいいカメラでした。特にシャッター音。キレが良くて、人に聞いてもらいたくなるくらい心が踊るシャッター音。


当時はフィルムの時代なので、各メーカーの特徴というのは機械的な部分とレンズでしたが、デジカメの時代になった今は、カメラ内で行われる絵作り、画像処理技術がカメラメーカー、機種の大きな特徴と変わってきています。


先頃、キヤノンとニコンの違いについて、こんなまとめ記事が話
題でした。
http://matome.naver.jp/odai/2137490225443752601


キヤノン派、ニコン派、とこれはもう好き嫌いを通り越し、双方の熱心なファンにとっては一種の宗教戦争のような論争になってしまう時もありますが、ここではどちらが良いと優劣をつけるわけでなく、双方のメーカーの絵作りに対する思想の違いについてピックアップされています。


わたしは、Nikon F4を買って以来、ニコンのレンズを揃えてきたので、今さらキヤノンに戻ることもできず、人のEOSを触らせてもらった経験しかないので、キヤノンのカメラをあれこれ語るほどの情報は持っていません。


一方、ニコンのカメラをフィルム時代からずっと何台も乗り継いできていますのでニコンについての良いところは語ることができますので、そのあたりを中心に…。


小学生の時に祖父に借りていたキヤノンのレンズ達は、今のEOSなどには使えません。1987年にキヤノンはFDマウントからEFマウントへと移行し、径も情報伝達機構も互換性がないものに一新されました。


一方、ニコンのFマウントは、ずっと変わらず同じ径なので、古いレンズを最新のカメラでも使うことができます(※AEや絞り制御などに関して一部制約はありますが)。ここに、根本的な思想の違いがあると思います。


まとめ記事に書かれていることを引用すると、“CANONは「見る側」の気持ちを考えて作っている、つまり写真の美しさを重視していて、NIKONは「撮る側」の気持ちを考えて作っている、つまり操作性を重視しているイメージ”


これは、機種によってボタンの位置や操作性が全然違うキヤノンと、フラッグシップ機からエントリー機まで、基本的には同じ操作のニコン、という大きな違いです。


仕事でキヤノンのカメラを使う場合は、サブ機として全く同じカメラを複数台用意しないと、操作にまごつくと聞きますが、ニコンを相棒に選んだ場合は、高いカメラをメインに、サブには普及機を用意しても操作は同じなので、そういうチョイスをしているプロも多くいます。


色に関しては、まとめ記事にある絵作り、カメラ内での画像処理に関しても、キヤノンは鮮やかでコントラストが強めのパキッとした画像なので、一見上手に見えます。


ニコンはその場の実際の色に忠実に再現するので、比べてみるとコントラストが低い、ネムくくすんだ感じがすると思います。女性や赤ちゃんの透明感のある肌色などは、きっとキヤノンで撮った写真の方が好まれるでしょう。


商品の写真などはどうでしょうか。実物よりも鮮やかに再現されてしまうと困る場合もあります。商品撮影の場合などは、ほとんどRAWで撮影して目的に合わせて現像するでしょうから、大きな問題ではないでしょうけど。


これがまとめ記事にある、Canonは「記憶色」、Nikonは「記録色」という部分です。


買ってきたままのデフォルトの設定では、ニコンの絵はどうしても鮮やかさが足りないと感じている人は「やっぱりキヤノンにすればよかった。誰かに売って買い換えようかな」と思う前に、一度設定を見直してみましょう。


MENUボタンを押すとカメラマークの中に「ピクチャーコントロール」という項目があります。
http://flic.kr/p/fiKDzc


その中には、
SD:スタンダード
NL:ニュートラル
VI:ビビッド
MC:モノクローム
http://flic.kr/p/fiZSmJ
となっていて、買ってきたままの設定ではSDになっていると思います。


各設定で撮り比べてみました。


SD:スタンダード http://flic.kr/p/fiKFWi
NL:ニュートラル http://flic.kr/p/fiZUJY
VI:ビビッド http://flic.kr/p/fiZUj5


プレセットされているものだけでも随分とちがいますよね。ニュートラルだと本当に味も素っ気もない感じの絵です。


でも、素材撮影として後から処理する前提であれば、むしろどうにでも味付けができるニュートラルが良い場合もあります。


ビビッドに設定すると、鮮やかさとコントラストが増し、少しキヤノンの絵っぽくなりました。


これらの設定をベースとして、更に自分で細かく調整できます。


ビビッドより更にコントラストと彩度を高く設定してみました。
http://flic.kr/p/fiZSfq


このようなマトリックスで表示確認もできます。
http://flic.kr/p/fiKCMg


設定したら名前を付けて、何時でも呼び出せるように保存しておきます。
http://flic.kr/p/fiKCGM


ビビッドよりももっとビビッドな設定で撮ったものがこちら。
http://flic.kr/p/fiZU1C


ということで、操作性や絵作りはそれぞれの好みの問題なので、好きなカメラで自分なりのベストな設定を見つけて、長く使うのがレンズなどの資産も無駄にならずに良いと思います。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+
フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


あっという間に7月も終わりです。8月になるとまた色々と熱いイベントがいっぱいです。暑くて溶けそうですが、お近くの方は是非ご参加ください!


8月10日:まにフェス
http://m2college.net/fes2/


8月31日:CSS Nite in OKAYAMA, Vol.4
「デザイナーじゃなくても知っておきたい、成果の上がるWebデザイン」
http://cssnite-okayama.jp/


9月7日:CSS Nite in KOBE, Vol.3
Webサイト制作・運用に必要なWebマーケティング、ソーシャルメディア、SEOの本当の知識
http://cssnite-kobe.jp/

トマソンと写真の狭間で



上原ゼンジ



先日は九州電塾に呼んでいただき、自分の撮っている写真についていろいろお話したのだが、せっかくだからと熊本まで足を延ばし、ちょっと撮影をしてくることにした。


撮りたいシリーズはいろいろあるのだが、けっきょく撮ってきたのは超芸術トマソンの写真が多かった。なぜか熊本ではトマソンが多く目についたのだ。


トマソンに関しては何度か書いているが、「不動産に付着していて美しく保存されている無用の長物」のこと。ただ昇って降りるだけしか機能しない無用階段とか、窓がないのにヒサシだけがある無用ヒサシなどの物件がある。


1983年に美学校の赤瀬川原平さんの教室に通っていたが、その頃がちょうどトマソンの全盛期で、新しい物件が続々登場してくるという、ラッキーな時代だった。


その後、路上観察が抬頭してきて、トマソンはその一部のように扱われるようになってしまったが、それを良しとしないトマソ二アンは、ジッと耐え忍びながらトマソン探査を継続してきたのである。


というのはちょっと大袈裟かもしれないが、超芸術トマソンの探査自体はけっこう高度な観念の遊びなんじゃないかと思っている。


と、トマソン一筋30年のようなフリをしてみたが、実は私も一度トマソンを裏切ってしまっている。トマソンと赤瀬川さんと雑誌「写真時代」から写真の面白さを学んだ私は、1986年から森山大道さんに写真を見て貰うことになる。もっと写真と深く付き合いたいと思ったのだ。


そしてフォトセッションという写真のグループに所属して、月に一度集まり、森山さんに見ていただいたり、メンバー同士で互いの写真について意見を述べたり、罵倒しあったりということをしていた。


当時から私は毎回違うネタで勝負していたのだが、最初はトマソンの写真を持っていくことも多かった。するとそこでは「ああ、トマソンね」(それは写真じゃないよね)みたいな扱いを受けるわけだ。


当時写真のなんたるかが分かっていたわけではないけれど、「写真」がやりたいと思って参加しているので、写真扱いされないのは困る。そこで私は、モロにトマソンの物件写真ではないんだけど、なんかちょっと妙な感じがあるよね、といった辺りを志向するようになっていった。


写真ではなく、物件に語らせる


トマソンを発見するアンテナと、「写真」を撮るためのアンテナは違うので、しばらくすると、街中で撮っていてもあまりトマソンが目に入らなくなってしまった。


そして長らくトマソン界から離脱していた私だったが、何年か前からまたトマソン観測センターのメンバーと行動を共にするようになった。トマソンから離れた後いろんな写真を撮ってきたが、ちょっと原点に返ってみたいという気になったのだ。


観測センターのメンバーとはたまにミーティングをして、互いの物件について話し合うのだが、報告書に付けた写真が主張していると、「これって写真だよね」というような扱いを受ける。これはフォトセッションの時とは逆の現象だ。


物件の写真はなるべく分かりやすく撮影をするというのが基本。引いた絵や寄った写真、角度を変えたりして、状況がよく分かるように気を配る。


この場合に構図を考えたり、光線の具合を考えたりして、一枚の写真として成立させようとすると、それは余計なことになってしまうのだ。質実剛健に物件の有り様が分ければそれで良し。写真に語らせるのではなく、物件に語らせるためには、いい写真にしようなどという邪な心は無用なのだ。


トマソンじゃなくても、「いい写真」にしようという心は曲者で、構図が良くて、光線をうまく捉えていて、写真的であればそれでいいのか? という問題がある。


確かにうまいけど、何も訴えてないよね。というようなケース。きれいな作例のような写真だけど、何が言いたいのか伝わってこないような写真。「それっぽいけど、中身なし」というのは注意しなければならない。


もともとトマソンには作者はいない。つまりいい物件を作ろうなどという下心を持った作者が存在しないということだ。これが普通の芸術と超芸術との大きな違い。作者がいないわけだから、意図というのもない。そこに撮影者の意図を潜り込ませようとするのは余計なこと。


ただ、物件には「美麗物件」というのも存在する。その佇まいが美しく、みんなが「おおおお……」と感嘆の声を上げるような物件だ。


トマソン物件自体はそんなに珍しいものではないのだが、美麗で唸らせるようなものに出会うのはなかなか難しい。そこでトマソニアンは美麗物件や新種を求め、街を徘徊するのだ。


今でも、トマソンは写ってないんだけど「なんか妙だよね」という写真を撮りたいという気持ちは変わっていない。そして写真的な小細工をせずに、その妙な感じをすくい取りたいと思っている。


【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com 
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まずISO感度を確認しよう


岡田陽一


関西では桜も散ってしばらく経ちゴールデンウィーク目前ですが、結構寒い日もあって体調管理が大変な今日このごろです。


さて、みなさんはデジタル一眼レフやミラーレス一眼などで撮影する時に、まず何を設定しますか?


絞り? シャッタースピード? 最近では、色をナチュラルやビビッド、モノクロなどにする設定や、ミニチュア風などにエフェクトをかける設定などもあります。「このシーンはこんな感じに撮りたい!」って感じたら、まずはピクチャーエフェクトの設定をするのかもしれません。


最近のデジカメは設定項目もたくさんあるので、どうなんだろうと色々と考えてみたのですが、やっぱり一番最初に設定するのは、「ISO感度」じゃないのかと思います。


ISO感度はほとんどのカメラで自動設定になっているので、普段あまり意識しないかもしれません。最近のデジカメは、暗い場所でシャッタースピードが遅くブレやすいシチュエーションになると、自動でISO感度を高く設定するようになっているものが多いです。


なので、設定項目としては忘れがちですが、実は重要なのでちょっと注目してみましょう。


フィルムで撮ってた時代。写真を撮ろうと思うとまず、カメラ屋
さんに行ってフィルムを買います。24枚撮り、36枚撮りのチョイ
スもありますが、フィルムを選ぶ時にISO感度を見て購入してい
ました。


晴れた日の屋外で撮影する時は、ISO100のフィルム、屋内で撮ることが多い日はISO400、夜や暗い場所で撮る場合はISO1600など。そう、フィルムの時代、撮影する際は最初に必ずISOを設定していたのでした。


ということは、デジタルになっても基本は同じです。以前、仲間と神戸花鳥園に花や鳥を撮影に行きました。望遠レンズを付けて、鳥が飛んでいるシーンを撮影しようと思うと、どうしても速いシャッターを切りたくなります。


そんな時はまず、なるべくISO感度を高く設定しておかないと、シャッタースピードを速いところに設定できません。また、花を撮る時に背景をぼかしたい場合も同様です。


逆に、鳥が飛んでるシーンでも躍動感を表現するために意図的に少しぶらして撮ったり、流し撮りをする場合は、少しシャッタースピードを遅くするのですが、絞りとの兼ね合いもあるので、まずはISO感度を先ほどより低めに設定するといいかもしれません。


では、ISO感度って何かおさらいです。


デジタルカメラの場合、ISO感度とはセンサーが光をとらえる能力を表す値です。デジカメはセンサーに当たった光を電気信号に変えて処理します。ISO感度を上げることは、電気信号を増幅することです。ISO感度を2倍にすると電気信号は2倍になります。


ISO感度の設定を200から400に2倍にすると光の量が半分でよくなるので、露出値で1段分(絞りだと1段開ける、シャッターだと1段速く)設定できます。


電気信号を増幅するのですから、当然弊害もあります。ノイズが乗ってきますので、画像が荒れて汚くなってきます。ISO感度は低いほどきれいな画像が得られます。


ノイズの入り方はセンサーの大きさにも関わってきます。iPhoneやコンデジの小さなセンサーでは当然光を受ける量が少ないので、高感度になるとノイズが目立ちます。逆にデジタル一眼レフなど大きなセンサーであれば、その分たくさん光を受けるので、感度を上げても比較的ノイズは目立ちません。


普段は、オートで撮影していても、いざ「こんな写真が撮りたい!」と思った時は、絞りやシャッタースピードを調節する前に、まずISO感度を確認するように心がけると、意図した写真が撮りやすくなると思います。


では、ISO感度について参考になるリンクを紹介しておきますね。


「デジタルカメラにおけるISOとは? 高いとどうなる?」
<http://allabout.co.jp/gm/gc/19762/ >
「ISO感度と写りの関係を理解する」
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1007/02/news024.html
「デジカメのISO感度とは?」
http://dcdb.nf4hou.com/kinou/iso.html
「ISO感度とは」
http://diji1.ehoh.net/contents/iso.html
「ISO感度」
http://ja.wikipedia.org/wiki/ISO%E6%84%9F%E5%BA%A6


【岡田陽一 株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
okada@fuwhat.com <Twitter:http://twitter.com/okada41>


6月30日(日)に開催する「CSS Nite in KOBE, Vol.2〜デザイン再考(サイコー!)では、
イベントの主旨にご賛同いただける企業・団体・個人のみなさまからのご協賛を募集しています。神戸・関西のWebを一緒に盛り上げてくださるみなさんの応援をお待ちしております! 協賛のメリットなど詳しくはこちら…
http://cssnite-kobe.jp/sponsor.html

「プレトマソン31」開催!


上原ゼンジ


前回は、タイムラプス、シネマグラフ、3D宙玉など、次々にいろんな技法にちょっかいを出しているという話を書いた。しかし、それはさらにさらに続いていて、先日もまた新しい撮影にチャレンジしてきた。


自分でも少し病的なものを感じるが、まあビョーキが入ってるぐらいがちょうどいいのかもしれない、などと自分に言い訳しながら、日々実験をしている。


試してみたのは360度パノラマ写真だ。それは、カメラを中心に前後左右真上から真下まで写っている写真のこと。当然一回では撮影できないので、何回かにわけて撮影し、撮影した画像をつなぎ合わせる。


たとえば、180度撮影できる魚眼レンズで前後方向2カット撮影したものをつなぐというのが一番撮影回数の少ない方法。ただし、周縁部の画質が落ちてしまうので、もう少しカット数を増やして行けばクオリティーは上がってくる。


たとえば、水平に回転させながら6カット撮影し、さらに天地を撮影するとか、水平ではなく、ちょっと斜め上を向けて3カット撮影し、地面を撮った画像をプラスするとかいろんなバリエーションがある。


スピーディーに撮影したいか、じっくり撮れるのか。WEBで発表するのか、大きくプリントするのか、といったことを考えながら、それぞれがベストな方法を模索するというわけだ。


基本的には三脚を使って撮影するのだが、三脚は写っちゃわないの? という疑問が当然出てくる。きれいに消したい場合には、三脚をはずして三脚消し用の写真を撮影し、映り込んだ三脚部分の上から重ねて隠してしまう。


手間はかかるが、そんな工夫で撮影者もカメラも三脚も映り込まない不思議な360度パノラマ写真が撮れるというわけだ。


印刷したりする場合には、平面にしなければいけないので、天と地が大きく歪んだ写真になる。一方、WEBなどの場合はマウス操作などで回転させ自分が見たいところを見ることができる、360度VRパノラマでのブラウジングが可能。


最近では報道分野などでもよく見かけるようになってきた。たとえばイベント会場などでは、その場の雰囲気をよく伝えることができる。


◇パノラマで見る CP+2013(産経ニュース)
http://photo.sankei.jp.msn.com/panorama/data/2013/0131pentaxricoh/


◇福島第一原発4号機の最上階(朝日新聞デジタル)
http://ev.digital.asahi.com/special/panorama/20130220fukushima/


あるいは、全周パノラマの動画なんていうのも見かけるようになってきた。これはカメラを複数台使って同時に撮影するそうだが、やはりインタラクティブに操作できるようになっている。これはかなり不思議。


◇「Matchbox Twenty」のPVのインタラクティブ版
http://klooz.jp/supadupa


私の周りにはこの360°のパノラマ撮影をしている人がけっこういるのだが、私自身はやろうとは思っていなかった。というのは、その人達は何年も前から取り組んでいて、すでに素晴らしいパノラマ写真を発表している。そこに私が後から参入しても勝てるわけがない。それにパノラマでオリジナリティーを出すのはけっこう難しい。


パノラマ写真を本格的にやろうと思ったら、魚眼レンズや専用の雲台などが必要だし、きれいに写真をつなげるためのアプリケーションとその取り扱い技術も必要なのだ。


ただ、今回そんなところに新規参入しようと思ったのは、ちょっとしたアイディアを思いついたから。まだ内緒なんだけど。「おっ、やった。これはイケル!」と思ったら止まらなくなってしまった。本当にイケルのかどうかは分からないんだけどw


3月末に「プレトマソン31」を開催


超芸術トマソンの展覧会「トマソン31」をこの秋にやるということは、すでに書かせていただいた。超芸術探査本部トマソン観測センターの発足からちょうど31周年ということで、ここ最近の物件を集めて新宿眼科画廊で発表会を行うのだ。


なぜ31周年なのかということには、深い意味はない。本当はもっと前に思いついて30周年だったら区切りが良かったのだが、誰も思いつかなかったというだけの話だ。


私自身はセンターが発足した翌年の1983年に美学校の赤瀬川原平さんの授業を受けていたので、あれから30年も経ってしまったのかと感慨深い。トマソン観測センターというのは、赤瀬川さんと美学校の先輩達が作ったものだ。我々が入った年にちょうど「写真時代」誌上で盛り上がっていたので、授業の一貫としてみんなでトマソン観測をしていたのだ。


さて、そんな「トマソン31」に先駆けて今月末に「プレトマソン31」が開かれる。これは秋の発表会に向けて報告書を集めたり、新しいトマソニアンの発掘をするために行われる。トマソンを発見した人が報告書を書いて持ち寄るという会だ。


もし物件をお持ちの方は、ぜひ報告書をお書きください。報告書は以下のページよりダウンロード可能。初めての人は写真だけ持ってきて、当日記入するということでも構いません。オジさんばかりの会に新しい息吹をもたらしてください!


◇報告用紙ダウンロード
http://p.tl/WUAD


◇プレトマソン31
超芸術探査本部トマソン観測センター
公開 物件報告・認定会
日時:3月31日(日)13:30〜16:30
会場:文京区民センター 3階3C 参加費無料。定員30名。
https://www.facebook.com/events/519249904792188/


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上原ゼンジのWEBサイト
http://www.zenji.info/
Soratama – 宙玉レンズの専門サイト
http://www.soratama.org/
上原ゼンジ写真実験室のFacebookページ
https://www.facebook.com/zenlabo

TOKYO Shibuya Lovers Photographers 初の写真展


所 幸則 Tokoro Yukinori


渋谷ハチ公広場のアオガエルという電車の中で、3月8日から開催していた[ところ]の作った写真家集団 TOKYO Shibuya Lovers Photographers の初展示「変貌する渋谷展」が18日に終わっています。


ですが、ファインアートフォトグラファーの集団としてのTOKYO Shibuya Lovers Photographers の正式な展示は、3月26日から目黒のギャラリーコスモスで行われる「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年です。


なぜかというと、アオガエルは場所の問題でオリジナルプリントを展示していませんでした。まず、渋谷の真ん中から始めようということで、花火を一発打ち上げたようなものだとご理解下さい。


「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年 は正式なオリジナルプリント40枚以上という本格的な展示をします。3月26日(火)から4月14日(日)まで、ぜひ見に来て下さい。


そして3月30日(土)16時30分から、月刊CAPA+デジキャパの統括編集長・石田さんと、[ところ]を含めた作家達でのトークショー。その後18時からレセプションパーティがありますので気楽にご参加ください。


[ところ]はいま、2008年から大量に撮りためている渋谷の写真の中から、この写真展のタイトルに相応しい作品のセレクトの真っ最中です。


これが本当に大変です。一か月づつ区切ってフォルダーを作り整理していますが、ライトルームに対応していないカメラのデータもあるため、整理が二度手間になってしまい、非常に時間がかかります。


さらに、香川県で起こしたフォトラボKという企画の説明会やら、展示やらで大忙しの毎日です。そんななか、今までテレビには散々出た経験はありましたが、ラジオ番組に出る機会が[ところ]に初めて訪れて、興味津々で行ってきました。


FM香川という香川県内だけの放送局で、なんだかとてもアットホームな雰囲気でした。しかしベテランのパーソナリティの巧みな誘導で、[ところ]がこのプロジェクトへの熱い思いを語り尽くして、とても気持ちがよかったです。


ラジオが広告やテレビ番組の制作と違うのは、パーソナリティひとりの力量に負うところが大きいこと。そこがアーティストと重なった感じがして、こういうのいいなあ、と思った[ところ]でした。


・TOKYO Shibuya Lovers Photographers「渋谷論*AROUND THE SHIBUYA PARCO 写真展」2013年
会期:3月26日(火)〜4月14日(日)
会場:ギャラリーコスモス(東京都目黒区)
http://gallerycosmos.com/main/?cat=1



作品:所幸則「パルコ周辺」


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト  http://tokoroyukinori.com/

YouTubeで見つけました!

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