●最近、みょうに居心地の悪い新聞広告があった。某ホテルのオープン記念宿泊お試しキャンペーンで、宿泊料が通常の半額だという。その広告の中で最も小さい字で「小学生未満のお子様はご遠慮させていただいております」とある。何度も読み返してみたが、やっぱりおかしな表現だ。意味はわかるが。要するに、小学生未満はお断りということだが、そのままではさすがに露骨なので、「ご遠慮」を持って来て、さらに「させていただく」で締めることで完璧と考えたのだろうか。だが、【遠慮】とは他人に対して、言葉や行動を控えめにすること。また、受けてよいものを辞退すること(岩波国語辞典)だから、ホテル側が遠慮すると言うのはおかしい。どうしても「遠慮」を使いたいなら、「小学生未満のお子様はご遠慮願います」だろうが、サービス提供側の言い方としてはちょっとキツいか。だったら事務的に「キャンペーンの対象は小学生以上とさせていただきます」でどうだ。「させていただきます」は大嫌いだが。文化庁の「敬語の指針」では、【「(お・ご)……(さ)せていただく」といった敬語の形式は、基本的には、自分側が行うことを、ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い、イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。したがって、ア)、イ)の条件をどの程度満たすかによって、「発表させていただく」など、「…(さ)せていただく」を用いた表現には、適切な場合と、余り適切だとは言えない場合とがある。】とあり、いくつかの具体例が示され興味深い。この「敬語の指針」はおもしろいし、実用的なのでおすすめである。最近もまた鳩山首相が「国民のみなさんのお暮らし」と言っている。ゾッとする。この人こそ「敬語の指針」が必要だが、読んでも直らないだろうな。(柴田)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
「敬語の指針」PDF
●喉が痛く、咳がひどくなり、こりゃついに風邪だな、こじらせると面倒だなと病院に行ってきた。実は引っ越し先は、目の前に救急病院やら産婦人科病院やらがあって、見つけた病院はそのそば、内科とはいえ、結構専門的なところだったみたいで、風邪程度じゃなんとなく場違い。先生はカルテに記入せず、パソコンに直接入力。今までかかってい病院だと、必ず待ち時間に熱をはかるように言われたり、検尿されたりするのだが、この先生は「熱はありますか?」と問診で済ませてしまう。大丈夫なのか先生。でもその分、安く済んでしまったさ。今までのお医者さんが検査しすぎ? 新しい部屋という話からアレルギーやらの話も出たが、もらった薬を見ると風邪だなぁと。風邪薬の時は胃薬も一緒に処方されるのだが、それはなし。大丈夫なのか先生。調合薬局で薬をもらう時は、薬剤師さんから「うがい薬の話は出ましたか?」と言われ、よくよく聞くと、処方箋に書かれてあるイソジンは消毒液で、うがい薬のイソジン(ガーグル液)とは%が違うらしい。大丈夫なのか先生。聴音器は背中しか当ててなかったけど、大丈夫なのか先生。音はキレイと言っていたから信じるしかないな。若い先生だったので、最新医療なのかもしれぬ。まぁ自分でも疲れと睡眠不足と乾燥と不慣れさから来る風邪とは思うけどさ。(hammer.mule)
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おなじみ上原ゼンジさんのカラーマネージメントセミナー!
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法律や契約の知識はありますか?