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写真を楽しむ生活

写真が好きなすべての人に役立つ情報クリップ。写真展情報は"日本最強"!

カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●飛行船をよく目にする。だいたいは日中、わが頭上を飛んで行く。ふと気がつくとそいつが空にいる。独特の音が聞こえるときも聞こえないときもある。空にその姿を見つけたときからずっと見ている。犬も子どもらもすぐに興味を失うのに、わたしは池袋方面の空に消えて行くまで見ている。なんだか得したような気がする。この飛行船は世界に三隻しかない中の一隻、ドイツ製の「ツェッペリンNT」だ。日本飛行船という会社の所有で、離着基地は埼玉県桶川市にある。そこから飛び立ち、東京上空を遊覧するコースのちょうど真下が、わたしが犬と散歩する荒川土手なのだ。飛行船は全長75.1m、全幅19.7m、全高17.5mと巨大なものでジャンボより少し大きい。不燃性のヘリウムガスを充満させて浮力を得、上昇や巡航はプロペラを使う。巡航速度は時速65〜80km、高度は300〜600mである。空中ホバリングや360度回頭など最新の制御機能があるそうだ。飛行船は船酔いするという話を聞いたことがある。たしかに先端部が不安定に揺れながら飛んでいるように見える。でも乗り心地は快適だそうだ。なぜ飛行船を持ち出したかというと、Impress Watch VideoのSTAPA VISIONで怪人・スタパ齋藤と工場オタクな不思議キャラ・百瀬みのりが飛行船体験する「東京上空大冒険」を見たからだ。空飛ぶモノのファンにおすすめだ。その後、日本飛行船のWebサイトでいろいろ情報を得た。おもしろい。90分のフライトで12〜15万円もするそうで、絶対に乗れそうにないが。明日も遊覧東京クルーズがあるようだ。犬と一緒に土手で待機するか。犬には迷惑だが。(柴田)
http://video.watch.impress.co.jp/docs/stapa/20091020_322206.html
http://video.watch.impress.co.jp/docs/stapa/20091006_319118.html
STAPA VISION 東京上空大冒険(Impress Watch Video)
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/22/hikousen2.jpg
5月24日に見たDaiwa House号


●CMSをベースとしたサイトの見積もりをと言われた。クライアントの要望が列記されていて、「ここはシステム作るほどじゃないよなぁ」「お客さんはここを軽く考えているけど、ここが一番予算と時間のかかるところなんだけど、本当に必要なのかなぁ、こんなコンテンツ」「これらを自分たちで更新、運用? ……あ、セミナー数回とマニュアル?」読めば読むほど要望の曖昧さが目立ってくる。要望の裏を考えると、がちがちに取り組むことになり、週一ペースで会議開催になるようなお客さんになりそう。毎日部活メルマガやっているようなSOHOレベルでは手に負えないので断る。断る前に人にふろうと思ったが、ふったら迷惑かかるような気もしたのね。うーん、でもがちがちに取り組んだら、レベルアップしただろうなぁ。年収は何倍になっただろう……。(hammer.mule)
http://www.d-kintetsu.co.jp/store/uehonmachi/ue6navigator/contents200910/index6.html
光るのいいなぁ。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20091016140200.html
お金も手間もかからずにカラマネ環境
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●日下三蔵「日本SF全集・総解説」を読む(早川書房、2007)。「日本SF全集」という出版物は存在しない。この本は「架空の全集の解説」というスタイルで、日本のSF作家の業績をひとりずつ紹介したブックガイドで、「SFマガジン」で1999年から2006年まで連載した企画がもとになっている。この「全集」の第1期は星新一、小松左京ら第一世代14人、第2期は山田正紀、田中光二ら第二世代12人、第3期は新井素子、神林長平ら第三世代17人と、日本SF黎明期から1980年代前半までの43作家43巻+アンソロジー1巻という構成で、みごとな日本SF通史にもなっている。各巻の収録枚数は長編・短編とりまぜて1600枚以内と規定しており、そのスペースで作品を絶妙に配置しなければならない。つまり各作家のすべての作品を読み込み、枚数を把握しなければ編集できないわけで、気の遠くなるような仕事だが、著者はこんなおもしろい遊びは滅多にないと語る。各作家の著作を「全集に選んだのはこれとこれ」「残念ながら落ちたのはこれ」「他にお薦めはこれとこれ」とメリハリある解説をしているので、絶好の読書ガイドになる。わたしはこの全集の43作家中、読んだことのない作家は第2期に2人、第3期に6人もいる。いや、けっこういい成績のSF読みか。日本SF黎明期の作品はほとんど読んだ。もう内容はあらかた忘れたが。「全集」収録作品の底本一覧も巻末にあり、まことに行き届いた「総解説」である。(柴田)
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●テレビをつけるとドラマ「オトメン」。数か月前に行った自由が丘のカフェが舞台になっていて、連れていってくれたIさんに慌ててメール。見てたよ〜、同じ番組を見ていたのは嬉しいとのお返事が来て、上機嫌なワタクシ。Iさんはパンにこだわりがある。/OLの友人Sは、スイーツに詳しい。百貨店に入っているお店はもちろん、近辺のお店や催事のチェックも忘れない。いつ会っても違うお菓子やケーキを持ってきてくれる。以前は得意だったはずの現在の不得意分野なのでとても勉強になるぜ。どうせ口に入れるなら美味しいもの、食べたことのないものの方がいいもんね。(hammer.mule)
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セントクリストファーガーデン
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●ようやく各紙誌絶賛の昨年度No.1スポーツ青春小説、百田尚樹「BOX!」を読んだ(太田出版、2008)。風にように現れて、電車内で不良にからまれている耀子を救った少年は、彼女が教師として勤務する高校の体育クラスの生徒だったというマンガみたいな出会いがあり、彼女は彼・鏑矢の所属するボクシング部の顧問になる。また、鏑矢と一緒にいた木樽は進学クラスに通う秀才だがいじめられっ子で、好きな少女の前で中学時代の不良に屈辱を受けたことをきっかけに、幼なじみの鏑矢からすすめられてボクシング部に入る。気ままな天才鏑矢と、彼のように強くなりたいとトレーニングに打込む木樽、この二人を見守り、おもに物語の語り手となる耀子。導入部が凡庸だからと舐めていたが、次第にテンポがいい物語に引き込まれ、ページを繰るスピードが加速、厚い本だが3日で読んだ。手に汗握る物語とはこのことだ。天才型と努力型(しかも才能があった)のふたりはいずれリング上で戦うことになる、それは容易に読めたが、こんな展開になるとは想像できなかった。そして超高校級のモンスター稲村の存在。練りに練られた構成のみごとさはどうだ。加えて、ボクシングを知らない耀子の疑問(つまり読者の疑問)に答える監督の解説がじつに的確(また感動的な言い回し)で、ボクシングというスポーツの本質が自然に理解できるようになっている。この二人の対話の内容は深い。「あしたのジョー」をリアルタイムで読んで熱中した(いま思うとけっこう荒唐無稽だったが)世代にはもちろんのこと、高校生、中学生、いやすべての男におすすめ。絶賛されているのはスルーする、ベストセラーは敬遠というひねくれ性格を改めねば、と思った。(柴田)
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●数ヶ月前、短大・大学の同窓会役員選出、今後の方針のための会議に出た。全体会議の前にまずは事前承認をと、学生運営委員会だった人間が何人か呼ばれたのだ。その日がきっかけとなって、新生活を始めた私をネタに、同じクラブの先輩や同期と会うことに。皆、全然変わらず、若くて驚き。またまた咳の言い訳をしつつ、懐かしい話をする。過去や現在、仕事や子育ての話から最近の格闘技業界の話まで。楽しかった〜。(hammer.mule)
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●テレビはここしばらく特番続きで、おもしろくもない雛壇芸人ばかりが毎日騒いでいてうんざりだったが、ようやく見応えのあるドラマが2本登場した。1本目はフジテレビ「不毛地帯」である。読売新聞テレビ欄の評に「関東軍本部等の重厚なセット、そして荒涼たる大地、映画のような良質な映像で、現地での酷薄な日々がリアルになり、物語を貫く背骨がしっかり形成されていた。長期の抑留後なのに健康的過ぎることなどを除けば、配役含めて文句なし。脱帽。」と絶賛されていたが、まさにその通り(脱帽なんて表現、恥ずかしいが)。第1話を堪能した後、初めてサイトを見たら第1話、第2話(予告)とも要領よく内容紹介されている。ドラマの舞台は1960〜70年代の日本で、なつかしいあの時代の雰囲気がよく現れていた。自然なCGもうまい(って、気がつかないが)。山崎豊子原作にハズレなし。もう1本はTBS「JIN -仁-」である。原作は村上もとかのマンガで、単行本で16冊出ていてまだ連載中だが、7巻以降買いそびれている。江戸時代末期にタイムスリップした外科医が、歴史に干渉してはならないルールを自覚しながらも、否応なくその時代に翻弄されて行くさまを描いていてじつにおもしろい。イントロの、正体不明の人物から摘出された胎児のような腫瘍がキーだと思うが、いったいどういう結末になるのか想像がつかない。サイトを見たら「仁は、歴史を変えることができるのか?」なんてとんでもないことが書かれている。原作とは別物か? 結末はドラマ独自のものらしい。それでも幕末のスターたちがゾロゾロ出て来るのが楽しみだが、主役の大沢たかおは品格がなくて、ミスキャストだと思う。未読だった「不毛地帯」、「JIN -仁-」の7巻以降を買いにいかねば。(柴田)
http://wwwz.fujitv.co.jp/fumouchitai/index.html 不毛地帯
http://www.tbs.co.jp/jin2009/ JIN -仁-
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●宝塚歌劇を観てきた。咳がひどいので、マスク着用。周囲の人たちに、「インフルエンザじゃないんです。熱はないし、病院にも行ってきました」と言いたい気持ちを抑えつつ移動。観劇中は咳止めのため、途切れないよう意識しながらのど飴をなめる。音を出さないように咳をしても、座席が揺れるから迷惑だったろうなぁ。同行者は気にならなかったと言ってくれたけど……。そこまでして行きたかった瀬奈じゅんさんのサヨナラ公演。お芝居「ラストプレイ」は二番手の役の方がいいのになぁ、とか思ったり、ショー「Heat on Beat!」を観ても、本当にこれでサヨナラ? と思ったりする通常公演。トップのためのシーンや、微妙にサヨナラっぽい台詞や歌詞はあるものの、色気を感じるシーンが少ない。わかってないわ〜。大満足の「Apasionado!!」の再演でも良かったのにと思ったり。瀬奈さんは、踊りは素敵だし、色気あるし、表情の豊かさもいい。楽しいシーンだと一秒ごとに表情が変わる。目が離せない。やめちゃうのもったいないよ〜。(hammer.mule)
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●ASIAGRAPHのサイトで「2009年度 CGアートギャラリー公募展示部門」の選考結果が発表になっている。今年もこの選考に一委員として参加した。今までいくつものデジタルアートコンテストの審査に携わって来たが、正直いつも自信たっぷりに選考できたことはない。わたしが選んだ作品が本当に優れているのか、もっと優れた作品を見逃してはいなかったか、最後の決断まで悩む。オンライン審査だとなおさらである。荒選りの段階はまだいい。優劣の差はまず間違いなく判断できる。だが、次の過程は悩みと迷いで長い時間を要する。優秀とする作品数は決まっていて、その3倍くらいもある作品群から絞り込む。ここでは、制作意図が明確にわかる作品を選びたい。ところが、ビジュアルはよくても意味が不明な作品も少なくない。わたしは以前から、あらゆる分野のアートで、作家は自分の作品を言語でも表現できなければならないと思っている。だから、コンテストでも応募作品に言語表現を添付させ、それも評価の対象になるスタイルが望ましいし、展覧会では作家は自作を過剰なほど語るべきだと思う。今回のASIAGRAPH公募の審査では、一部にそれが実現し作家による解説がじつに有効だった。思い通りの審査ができて、総合的にも満足すべき結果が出た。来週、お台場の日本科学未来館で開催される、ASIAGRAPHのCGアートギャラリーをぜひ見に行って下さい。写真展でも、作家による詳細な解説がすべての作品と並んだらとってもいいと思うが、誰かやりませんかね。(柴田)
http://www.asiagraph.jp/public/index.html 
ASIAGRAPH 選考結果


●後記ネタがないよう。仕事は守秘義務があるから細かいことは書きにくいし、体調悪いので徒歩2分のスーパーとの往復しかしていないし、咳がひどいので人と会えないし、こんな料理作りました、というのも書くほどのものを作っていないし、掃除や洗濯はネタになりそうにないし、開いていない段ボールの話も書いたし、うーん。ああそうだ、先日、窓ガラスの拭き掃除があったよ。FIX窓で外側の掃除ができないから、年4回掃除してくれる。ゴンドラでの掃除だと思っていたら、救助隊のようにロープを腰あたりに固定させてのブランコお掃除。高所恐怖症なので、このお仕事は絶対にできないな。カーテンを閉めるように言われていたのだが、紙に「おつかれさまです!」と書いて目の前に出そうかと思ったぐらい。変なことしてバランス崩されたらいけないので、できなかったけどね。(hammer.mule)
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