●読売新聞がシリーズ「時代の証言者」企画に、このタイミングで河野洋平を登場させた意図はなにか。河野は保守・ハト派を看板に気持ち良さそうに自分のお手柄を語って来たが、連載の15回、16回で、あの「談話」がテーマになった。この回では、それまでの記事構成とスタイルが変わり、括弧付きのゴシック体で示されてきた事実経過説明部分が、明白に河野批判なのだ。
《1993年8月、いわゆる従軍慰安婦問題で、旧日本軍や官憲による『強制性』を認めた河野官房長官談話が発表された。しかし、旧日本軍が女性を組織的に強制連行して『性奴隷』にしたとの誤解を国際社会に定着させた『負の遺産』として、見直しを求める声が根強い》と編集側。これに対して河野はいくつか当時の状況を語り「総じて『強制性』を認めるべきだと判断しました」という。
《談話への批判の主な理由は、軍や官憲が強制的に連行したと示す資料が発見されないまま、証言のみで『強制性』を認めた点だ》と編集側。これに対して河野は、談話は閣議決定をしていないが「内閣の意志」である、その後の政権も踏襲して来た、と自分だけの責任は回避し、「紙の証拠がないからといって……今も苦しむ女性の存在や戦争中の悲劇までなかったと言わんばかりの主張には、悲しみさえ覚えます。アジアのみならず欧米諸国からも日本の人権意識を疑われ、国家の信用を失いかねません」と開き直り、自己正当化をはかる。
全然かみあっていない、おそろしくバランスの悪い記事だが、これは「河野談話『負の遺産』の見直しは当然だ」という読売社説に符合する。この時期にまた河野に確信犯的発言をさせて問題をあおり、談話見直しの機運が高まるのを期待してか。って、うがちすぎか。ともかく、河野談話は政治的配慮の産物ではあったが、いわゆる従軍慰安婦という虚構を「歴史の事実」として内外に宣言したのだから罪深い。このばかばかしい談話はいまも外務省のサイトに掲載されている。悲しみさえ覚えます。(柴田)
●料理が趣味とおっしゃるマダム。残らないのがもったいないですよね、みたいな話をしたら、あら、残らないからいいんじゃない、と。残る物だと部屋が狭くなるとのこと。今なら、その言葉の意味がよくわかる。家人の趣味がフィギュア集めで、私は本で、部屋が狭くなる一方だ。紙袋も捨てられなくて、使えるのにもったいない〜と思ってしまう。紙類を捨てる時に使えるんだけど、最近整理できていないんだよなぁ。 (hammer.mule)
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